アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : くらきまい(まい・けー)。

Reviewer:8th. 32 名無しのエリー2005.04.04.

1.Delicious Way ★★★☆ 爽やかだけどメロディーもコードもちょっと毒っぽい。
2.Love, Day After Tomorrow (★★★★★)
散々パクリ呼ばわりされる事になった原因の一つ。
流麗、切ない、新鮮、リズム感も良し。非の打ち所のない大名曲。編曲の力の入り方が違う。
ただCメロ以外は人間味を全く感じないので()付き。絶対機械でいじくりまくってるでしょ。これ。
3.Secret of my heart ★★★★★ 初期の傑作の一つ。サビの後ろでピコピコが好き。Cメロは神がかり的。
4.Stepping ∞ Out ★★★ 従来R&Bの色が濃い。故にまわりくどいサウンドだが意外や意外倉木の声質と合いまくっている。
5.Baby Tonight~You&Me~ ★★☆ ほぼ英語詩。これも従来R&Bの小休止的バラード。ほっと一息。
6.Can't get enough~gimme your love~ ★★★★ 編曲がなんともいえない雰囲気を出していて癖になる。
7.NEVER GONNA GIVE YOU UP ★★★☆ 路線変更のR&Bナンバー。カッコ良い。けど英語の発音何とかして・・・
8.Stay by my side ★★★★★ 個人的に倉木のベストチューン。インパクトは無いが聞けば聞くほど味が出る。
9.Everything's All Right ★★☆ ループ感とグルーブ感を高次元で融合。お約束であんまり面白みは無い。
10.happy days ★★★★☆ ファンの間で大人気のアルバム曲。メロディが素晴らしい。編曲も出しゃばり過ぎず。歌詞も良し。
11.君との時間 ★★★ 聞き流され易い。でもじっくり聞くと中々染み込む。
総評.★★
シングル曲を初めとして一曲一曲の完成度はなかなか高い。
ただ『Love~』のとこでも書いたが、『アルバム』として統一された一つの作品としてみると、統一感が素晴らしい代わりに人間味が全くない。
本当は10や8あたり、一曲として聞くと友情とか愛情を詰め込んだ曲なのにね。
それが一つに纏まると人間味が無い、悲しい事に。それって本末転倒じゃないの。で、この点数。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:10th. 68-69 名無しのエリー2005.05.25.

1.Delicious Way ★★★★ タイトルトラック。爽やかなシングル風楽曲。
2.Love, Day After Tomorrow ★★★★☆
デビューシングル。宇多田と比べられたが曲自体はそれほど似ていない。こちらのほうがポップだと思う。J-POP的。
3.Secret of my heart ★★★☆ 名探偵コナンの主題歌。何気に知名度高し。
4.Stepping ∞ Out ★★★★ R&B風の楽曲。シングルとはちょいとイメージが違う。
5.Baby Tonight ★★★ 誰のアルバムにも一曲はある典型的なバラード。
6.Can't get enough ★★★☆ アルバムの中では捨て曲的なイメージがあるけど個人的には好き。
7.Never Gonna Give You Up ★★★★ これまでのシングルとはイメージを変えた楽曲。
8.Stay by my side ★★★★☆ 彼女の声とイメージにピッタリ噛み合う名曲。
9.Everything's All Night ★★★☆ 穴埋めと思われるがカップリングだけとするのはもったいない。
10.happy days ★★★★☆ 最後から二番目というのは意外といい曲が多い。複雑な構成。
11.君との時間 ★★★ ラストはお固くバラードで。
総評.
350万枚を売り上げただけはあって全曲レベル高い。
曲のタイプも適度にバラけていて、それでいて統一感があるのは見事。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。総評は星評価なし。)

Reviewer:3rd. 673 名無しのエリー2002.11.17.

1.Fairy tale ★★★★ OPらしい曲。歌詞が◎
2.Feel fine! ★★☆ このアルバム最大のヒットシングル。アルバムで聴くと普通・・・
3.Ride on time ★★★☆ 流れとしてはいい感じ。疾走感は◎
4.key to my heart ★★★★★ このアルバム最大の名曲。これはシングルでしょ~
5.Winter Bells ★★★ とにかく、冬向けの曲。
6.Loving You… ★★★★☆ アレンジはこっちの方が好き。こういう曲をもっと聴きたい。
7.Can't forget your love ★★★☆ シングルではこれが1番好きかな
8.Trip in the dream ★★★★ 今までを振り返った曲かな?これも歌詞が◎
9.Not that kind a girl ★★☆ 1stの路線。無難かな
10.Like a star in the night ★★ ライブでは名曲。シングルとしてはやや弱いかな
11.不思議の国 ★★★★★ おそらく好き嫌いがはっきりする曲。ユニーク。
12.fantasy ★★★☆ ライブ映えしそうな曲。ラストらしい。
総評.★★★★
今回は前作と全く逆で、アルバム曲の良さが目立った。このアルバムを聴くとシングルを飛ばしちゃうことが多いw
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:5th. 226-227 名無しのエリー2003.07.21.

1.If I Believe ★★★★☆
夏のコンセプトに忠実に作ったような曲だが結局1stのdelicious wayに戻ってるような気も。
いつもに増してバリバリに機械的な声のいじり方。耳当たりは良し。
2.Time after time~風舞う街で~(theater version) ★★★☆
軽くノイズを載せたモノトーン調のリアレンジ&イントロ違い。コンセプトを決めたアレンジなのに逆に地味になってしまった印象。
やっぱりコナンだな~と思えるかなり綺麗なマトメ方のミドルバラード。
3.風のららら ★★★☆
ハッキリと声を乗せたサビが結構印象に残るこれまでよりかなりシンプルに仕上げてる曲。
4.Kiss ★★★★★
YOKO Black.Stoneの味がよく出てるクドさの薄いクラブサウンド。
倉木くらいの線の細めの声が合う聴きやすい曲。コーラスいらん気もするが。
5.mi corazon ★★★
なんか妙にグダグダしたラテン調。全体的にテンポも遅くフワフワ。interludeみたいな位置づけな気も。
6.I don't wanna lose you ☆
単調な三つ打ちのポップ・・・ん~・・なんかやっつけのような・・・
7.make my day ★
なんか電子音が異常に強くなったアレンジ。こういうのは元々の声の印象が強くないと合わない気が・・・
音と声のバランスが悪すぎ。
8.SAME ★★☆
今度は奇妙なくらい印象に残らないテクノ風味。なんか物凄く薄い作りで別に悪印象にはならない。狙い?
9.Just A Little Bit ★★
倉木にしては珍しく低音で広げるミドルナンバー。なんかシメの曲のような気もするけど9曲目。
なんかドッシリした曲だと詩の軽さが目立つかも。
10.you are not the only one ★★★
なんか所々に入る掛け声がつんくのように聞こえてくる今回唯一のアップテンポなポップナンバー。
でもシンプルな音使いと霧がかかったような雰囲気作りで結構差分されてる。
11.Tonight, I feel close to you ★★★★
なんか声質が似てる燕姿さん参加のアジアンテイストの溢れる緩やかなポップ。大野の曲も相まって幻想的な雰囲気がかなり強い。
総評.★★★
印象の弱い曲は多いんだがイージーリスニングとしては結構良作のような。狙って作ったならたいした手腕。
インターバルが短いせいか途中がグダグダなような気もするが
YOKO.Bや大野の曲はキッチリ仕上がってるし前作のようなまとまりに欠ける作品よりは聴きやすいと思う。
気になったのは歌唱力。声の細さはともかく作品ごとにどんどん下手になってる気が・・・もっと頑張りやがれ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:8th. 33-34 名無しのエリー2005.04.04.

1.If I Believe ★★★★
第2の『Delicious Way』とでも言うべきか。ただし毒っぽさは消えている。
多分倉木の曲の中で一番爽やかなんじゃない?
2.Time after time ~花舞う街で~ -theater version- ★★★★
メロディ、歌詞、共に良し。ただ編曲が地味。
桜が盛大に散るような情景を想像させるような編曲をしてほしかった、一枚一枚はらはら散っていくんじゃなくて。
全編に渡ってそんな感じなんで余計に惜しい。
3.風のららら ★★
地味。どうしてTVバージョンをフルサイズにしたのを収録しなかったの・・・
ぶっちゃけ歌詞も意味不明。ファンには哲学的~!とか言われてるようだけどこれは当たり障りの良い言葉を適当に並べただけなのでは。
4.Kiss ★★★★★
傑作の一つ。
R&Bなんだけど独特のくどさはなくて只管爽やか、それでもR&Bに必須の心地よいリズムはしっかり組み込まれている。
あえて自分の声を編曲の一つのように扱う倉木の歌唱も見事。
5.mi corazon(本当は二つ目のoの上に点) ★★☆
アウトロ、リフレインが長すぎる。1/3も歌ってないんじゃないの倉木・・・。
ただどんな曲調でも爽やかに聞かせてしまう倉木の歌唱って結構凄いのでは。
6.I don't wanna lose you ★★★★
未練ソング。地味だけどグッと来る。雨の日に聞きたい。
7.Make My Day -album version- ★☆
改悪。右から左へ左から右へずっと移動するジャカジャカ音がうっさいうっさい。
この曲での歌唱は正直あんまり褒められない。もっと力強い声を出せたはず。
8.SAME ★★★
妙な曲。でも好き。『分かるでしょ』の低音、これをもっと使っていったら倉木は大化けするんじゃないかな。
9.Just A Little Bit ★★★★☆
ザックザックしたサウンドが心地良い。アメリカンロック的。ここの歌唱はなかなか良い味出してると思う。
10.You are not the only one ★★☆
歌謡曲。なんか後半にボコボコ聞こえて・・・。
11.Tonight, I feel close to you ★★★★
台湾人とのコラボ。メロディと絡みはとても美しい。
ただ倉木と相手が交互に歌うところ、どうにも倉木の歌唱が劣って聞こえて複雑。
総評.★★★★☆
やってる音楽は『Delicious Way』とほぼ同じ。ただ感じ取られるものが真逆。
大きな違いとして、各曲の完成度と引き換えに人間味が感じ取られるようになった。人間としての成長っていっても良いと思う。
『Delicious~』を『既成の綺麗な人形』だとするとこっちは『見栄えは悪いが手作り感に溢れた自作の人形』って感じ。
どっちが好きかと言われたら、断然こっち。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:21st. 66-70 名無しのエリー2009.03.06.

1.touch Me! ★★★★☆
良メロと安っぽくもよく練られた打ち込みアレンジの質がいい曲。
「私のこと何にも知らないくせに!」と聞き手にぶつけるようなテーマが彼女らしくなくて新鮮。
言葉選びからしても彼女らしくないので、逆にリアルな思いが伝わってくるようで緊迫感がある。
だがそれ以上にサビ最後の「catch me hear me feel me touch me touch Me!」の部分のメロディへのおさまりが壮絶に悪く、
聞き流していてもそこだけは凝縮されたメッセージとして結果的にやけに耳に残ってしまう。
何やら必死さは伝わってくる・・・ていうかそんなに切羽詰まってんの!?
「わかるよ わかる!」で小池徹平を思い出したのは自分だけじゃないはず。
2.一秒ごとに Love for you ★★★
前の曲のメッセージが何でもなかったのようにいつもの麻衣ちゃんの世界。布石にすらなってないのがどうも・・・まあいいか。
古めかしくもさわやかな夏向けロックチューンだが節々のエレキギターのもっさり感がマイラバの『ANIMAL LIFE』を思い出させる。
あれは曲自体が生クリームのごとくもったりしていたからギターもあれで良かったわけで、スピード感あるこの曲との整合性は微妙。
サビメロは陳腐だが、バンジョーのような音は面白い。段階的に下がっていくAメロや、ラップ調のブリッジも面白い。
「オーエーオ!」や「ナーナナ」などもダサ過ぎて逆に結構楽しめる。あっさり終わるのもヨシ。
3.Break the Tone ★★☆
無駄に派手じゃないサビいいね。最初は良質なAメロかと思ったくらい。力抜き気味な歌も気持ちいい。極上。
でも頻繁に入る英語の合いの手はどう考えてもいらない。せめて半分くらいに抑えてくれれば・・・。
そんなに英語使いたいんだったらタイトルコールの部分ぐらい「ぶれいくぅ~」なんて発音するのもやめた方が。エドはるみか。
4.夢が咲く春 ★★★★★
徳永暁人による、ベースやエレピ、愚直なシンセストリングスのイントロで始まる曲。
アレンジもメロディも全般的に盛り上げ過ぎず、まあ聞いていて楽しいポップス。そこだけに注目していれば。
問題はサビで「夢が咲く春ぅ♪」と何回も何回も連呼してくることで、1曲目のように強制的にそのフレーズだけが頭を回ってしまう。
締めの詞も「夢だきしめて」とか「夢の途中」とかなので、夢という単語が脳内でうっかりゲシュタルト崩壊を起こしそうな事態に。
「夢ってなんだっけ?」と考えたくなること請け合い。偶然なんだろうけどある意味で洗脳的な危険性を持つ曲。
しかもアウトロにいきなり今まで出てこなかった展開を持ってくるので、そこでハッと正気に戻るという仕組み。なんつー親切設計。
でも終わり際に謎の民族系パーカッション音が響いてて余計に不気味。何やってんだ徳永。
イメージとしてはキラキラ鱗粉を撒いていた蝶の倉木麻衣が、いつの間にやら謎の粉を撒き散らす妖魔になってた、みたいな感じ。
聞いた感触は軽いので聞きつかれず、何回でも聞いてしまう。恐ろしい中毒性。いや間違いなく考え過ぎなだけなんだけど。
5.I can't believe you!! ★☆
ブラックなR&Bっぽい曲。怪しげなイントロは良いがメロディが求心力に欠ける。アレンジも普通。
歌唱力で引き揚げて聴かせるべき歌だが、本格的歌唱力を持つわけでもない彼女にそれを求めるのは少々無茶かも。
ついでに他の曲よりブラックなのに詞世界が学校生活ってのも随分と無理なような。
6.Secret Lover ★★★★
と思ったら彼女の歌で成り立ってる曲が来た。
初期の彼女らしい、というか彼女の1stアルバムのとある曲をピンポイントで狙ったようなR&Bミディアムバラード。
3曲目と同じく、力を抜いて歌う彼女の声がとても心地いい。
特に、おそらくこの曲は元々の歌を拡張して、耳元で歌ってる感じに聞こえるよう録音してると思うので殊更。
そしてこの曲はメロディも良い。1つのサビ中には同じメロディを出さないなどと結構凝っている。
休符の取り方もうまく、いわば空気を楽しめる曲。「行間読まなきゃね」という詞が出てくるが、その通り。
7.Hello! ★☆
優等生なミディアムバラード。メロディはそれだけ見ればアルバムの中でもかなり良い部類だが、アレンジが普通すぎ。
NHKの子供向け自然ドキュメンタリーのタイアップとは言っても、これは・・・。
詞もなんだかちょっと。ABメロでは自然に感謝しているが、サビでいきなり「あなた」登場。
私をずっと見ていてねと言うものの、それ以降「あなた」の出番はゼロ。サビ丸一個費やした割にエッセンス程度!?
最後の「はろー!明日へ」も謎。なぜ平仮名?正直いろいろ説は考えられるけどその上で疑問。
ていうかなんかビックリマークのある題名の曲多いな。この曲もそうだけど、5曲目とか必要だったか・・・?
8.24 Xmas time ★★★☆
軽快なR&Bに男性ラッパーを交えた流行スタイルの曲。やると思った。
特別凝った曲ではないが、倉木麻衣が「クリスマス前に服装や何やで浮かれる女性」を過不足なく描写したことがもう驚き。
何時間も服や髪が決まらないなど、女性にとっては結構リアリティあるのでは。当方男なんで知りようないけども。
彼女がこういうことを歌うと毎年クリスマスを恋人と楽しむ余裕ある女性、というよりは
今年初めてクリスマスを恋人と過ごす予定なので必要以上に舞い上がる初々しい女の子、という人物像が浮かぶ。
別に悪かないが彼女の実年齢と比較したらちょっと疑問かも。言っちゃダメ?
かといってテルマや倖田、ミリヤやLil'Bあたりが歌っていたら間違いなく「リア充乙」の一言で斬り捨てられること間違いなし。
ラップの後ろでさりげなくジングルベルのメロディが出てきたり、実際結構楽しい曲ではある。
9.Catch ★★★★
雰囲気もアレンジもメロディも1曲目をリプレイしたような曲。おまけにタイトルまで似てるという・・・。
音的にはさらりと聞き流されるが、詞は思ったより冒頭から衝撃的。いわく「16、17と何もかもが輝いて見えた」。リアリティありすぎて嫌だ。
キャッチーな入口を作り、低音部の早口や格好よく決めたオチなど、サビはかなり贅沢な作り。
10.You and Music and Dream ★★★☆
事実上本編ラスト。大野愛果のペンによる、出来のいい正統派バラード。
他の歌手が出していたならいきなり萎えさせるタイトルだが、彼女はこれを平然と受け取らせる。特性だと思う。
「『あなた』をタイトルにしたいな、もちろん音楽も大事だから入れよう、あ、夢も忘れちゃダメだよね!」という風に
次々詰め込んでいったある意味優柔不断な製作過程がリアルにこちらに伝わってくるよう。実際は知らないけど。
ストリングスも使っているがそんな大仰でもなく凝った絡みでもなく、実にスタンダード。
まさに良メロを歌う彼女の歌に焦点を当てた歌。
11.TOP OF THE WORLD ☆
カーペンターズのかの名曲のカバー。
個人的にはオリジナルアルバムにカバー曲を盛り込むこと自体は別に良いとは思うが(まあ中島美嘉の4thみたいなのはアレだけども)、
この曲はただ原曲を忠実にトレースしただけのような・・・。
ほとんど遊びの余地がないので、わざわざこれを聴き込むくらいなら原曲を聴きたい。
12.夢が咲く春 -remix- ★
原曲の作編曲をした徳永氏によるリミックス。基本的にサビメロは単調な曲なので、そこ抽出して長々聞かされても苦痛。
一応テクノぽい雰囲気で、聴後感はスッキリしてて良いけどこの曲の価値はそこだけ。
逆に言えば、前の曲で終わらなくて良かった、とも。
総評.★★★☆
倉木麻衣の7枚目。スマートで良質なJ-洋ポップスが多くを占め、今までと同じく作業用BGMとして最適。
ただどういう心境の変化なのか、歌詞にリアリティというか訴求力が増し、今までと比べるとただ単にBGMで終わらせるのは少々もったいないかもという出来に。
とはいえこれはあくまで今までの彼女と比べてという被験者内の話なので、
今まで散々他のアーティスト(特にロキノン系)の難解で中身のある歌詞やストーリー仕立ての歌詞に付き合ってきた人には無用のことかも。
aikoとかその辺が好きな人ならばまだ聴きようがある気がする。たぶん。
サウンド的にも今更という感じで最近はテルマあたりがやってたりするので、それも期待しない方が吉。ていうか求める方が間違い。
ただやはり、昔から一貫して彼女の声は聴き疲れない。
本格的歌唱力でもなく飛びぬけて下手でもなく、なおかつ透明感のある声質はJ-洋ポップスのサウンドとよく合う。
たとえばザッハトルテを食べる際にはあまりに濃い味に途中で飽きないようにと脇に生クリームが添えられるが、倉木麻衣もまあそんな感じで、
ロキノンだろうがメタルだろうがロック音楽を聴いている時に合間に軽く挟むとロックに馴染んだ耳を思ったよりスッキリ、
手っとり早くほぐしてくれるので良いかも、という感じ。
そういう用途は全然アリだと思うし、個人的にも好意的に見たい。実際そういう存在の歌手は実はあんまりいない気もする。
特にこの一枚はポップとR&Bの中間点を探ったような適度な出来なので、誰にも聞きやすいんじゃないかと。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:24th. 466-468 名無しのエリー2010.12.30.

1.FUTURE KISS ★★★
タイトル曲で、最近のTV出演でもプッシュしまくっている曲。
そのTV出演でダンスを披露したり、エフェクトをかけたりと意欲的であることは感じる。
catch meとかfeel meとかで畳み掛ける歌詞は、どっかで聞いたような・・・
2.wana ★★★☆
R&B調の曲だが、歌詞はほとんど日本語。wannaではなく罠。男に対する上から目線な歌詞。
相変わらずブラックな匂いからは程遠いのだが、ブームが落ち着いた後もこういう路線をやめないのは本当に好きなんでしょうね。
3.Revive ★★☆
シングル曲。コーラスやアレンジにラテン調を取り入れている。
とはいえ、これまでもそういう曲はあったし特に新鮮味は無い。
4.わたしの、しらない、わたし。 ~precious ver.~ ★★★
シングル曲のアルバムバージョン。
イントロがついて、最初のサビも略されているので序盤はかなり違った印象だが、サビに入るとやっぱり「ひ~ひ~」が耳に残る(笑)。
もっと大胆なアレンジにしても良かったかも。
5.SUMMER TIME GONE ★
何だこのダサさは・・・ライナーに80年代テイストがどうこう書いてあるので、確信犯的なんだろうけど。
すみません、古くささ以上のものは感じませんでした。
この曲にタイアップを2つも(CMとアニメOP)つけてしまうのは凄いというか何というか。
6.I scream! ★★★☆
1曲目と同じようなデジタル系の曲だけど、こちらの方が展開も歌詞も面白くて引き込まれる。
歌い方も歌詞に合わせて感情をストレートに表現している。
8.I can do it now ★☆
タイトルそのままのサビだけの曲としか言いようがない・・・
曲そのものも短いし、本当にそれだけの曲。
9.Beautiful ~comfortable ver.~ ★★
シングル曲のアルバムバージョン。
元々コッテリしたバラードだけど、シングルよりシンプルなアレンジにした分コテコテ感がさらに増した感じ。
10.I promise ★★★☆
切ない感じのメロディのストレートなラブソング。
曲もいいんだけど、アルバム通しで聴くと前後に埋れている感もある。
11.sound of rain ★★★
雨の情景と曲調がしっくりくる、シンプルなバラード曲。
この曲自体はクドさはあまり感じないが、さすがにバラード続きなので通しで聴くと疲れを覚えるかも。
12.Tomorrow is the last Time ★★★★
Secret of my heartやReach for the skyの流れをくむ雰囲気の曲。やっぱりこういう曲が彼女の声には一番合っているのかなと思う。
この曲をシングル切れば良かったのに。
13.anywhere ★★★
爽やかなポップ曲だけど、最後もあっさりフェードアウトでアルバムの締めっぽくない曲かもしれない。
個人的には好きな曲ですが。終盤にコッテリめの曲を並べたのでこういう締めにしたのかな。
(特典CD)
1.boyfriend ★★★
マイケル・アフリックとのデュエット曲。
別にアルバムに含めてもそれほど違和感は無かったと思うが、元々入れる気は無かったということか。
全英語詞でカッコいい曲なんだけど倉木が歌うとどこかキュートでもある。
総評.★★★☆
突出した曲は無いが、アルバムオリジナル曲もそれなりに聴きやすく、総合的にはまずまず評価できる内容。
打ち込み系、R&B、爽やかポップス、バラードとごった煮ではあるけど、
シングル曲を別バージョンで収録したりとアルバムとしての統一感に気を遣っている感じは窺える。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)