Reviewer:23rd. 45-48 名無しのエリー2010.01.29.
1.午後の海 ★★★☆
アルバムのスタートを切る曲だけあって非常に爽やか。その後のアルバムの展開を楽しみにさせてくれる。
夏っぽさ全開で、それでいて非常に甘酸っぱい歌詞が気持ちいい。もしこれが女性の声だと大分ベタベタした印象になる気がする。
非常にポップ。だがそれがいい。間奏に入るベースからの展開が非常に楽しい。
2.魔法 ★★★
午後の海からのアップ気味のテンポを受け継ぎつつ、リズム感の良い小気味の良いピアノサウンドから始まる曲。
ステップしたくなるようなリズムで進んでいく演奏と歌が素敵。
3.スターフルーツ ★★★★☆
メレンゲ復帰初のシングルとなった曲。
シングルに持ってくるだけあって完成度はかなり高く、大分バンドサウンドを前に出した曲となっている。
ストリングスとの相性も抜群によく、聞いていて気持ちのよい仕上がり。
「君を守るんだそれだけでいい神様などどうだっていい」歌詞も素晴らしい。
4.絵本 ★★★☆
前三曲の爽快感ある曲から、ゆっくりと、聴かせるようなミドルテンポへと移行。
クボケンの歌が非常に目立ち、またそれを際立たせるようなバックの演奏に非常に緻密に構成されてるなぁと思わされた。
自分の歌の特徴が分かってるからこそできる曲だと思いました。
タイトルの絵本の通り、どこか御伽の世界のようなファンタジックな歌詞がまた良い。
5.メモリーマン ★★★
フェードインから始まる曲。打ち込みから始まり、そしてゆっくりとバンドのサウンドへと移行していく。その移行の仕方が中々。
「今日もなんとなく君のこと思い出したり、忘れてしまったり」と坦々と語り、どこかわずらわしさを思わせる歌詞が良い。
6.スターライト ★★★★
タイトルの通り、星の輝きを連想させるシンセの音から始まり、
そして切り替わるようにはじまるピアノの音色、そこにストリングとベース、ドラムが混じり、そして「スターライト、全てを」と歌い上げる。
このアルバムの中で一番壮大で、キラキラしている、宝石みたいな曲。三分間を感じさせない程曲が短く感じる。
この曲から、このアルバムは次の段階へと入る。
7.ルリア ★★★★☆
ギターの音とストリングスとがバランス良くマッチしている。
この一つを常時前に出しすぎない感じがメレンゲの良いところ。抑え気味にしつつも盛り上げる時は惜しみなく盛り上げていく。
演奏陣がすごく良い仕事をしてる一曲。
8.匂い玉 ★★★★★
スターフルーツのカップリング。アコギを使用し心地よいポップな仕上がりになっている。
君と僕の物語で、僕視点から語られる恋の歌。メレンゲってこんなバンドなんだよって言えるまさに彼らだからこその曲だと思った。
9.ボタン ★★★★☆
ピアノによる弾き語り。夏の終わりを感じさせる寂しげな雰囲気を孕んだ曲。
前曲が誰かとの出会いを書いたとしたら、この曲は離れた後を書いた歌だと思う。
すごく強く望んでるのではなくもしかしたら、と淡い気持ちの「会いたい」を想う歌詞が特徴的。
「きっと明日になったらすぐには思い出せない人」ってフレーズが好き。
バスの降りるボタンを使って扉(自分の本当の気持ちを開く扉)を描写しているところがすごく切ない。
10.underworld ★★★★☆
匂い玉から続くストーリー仕立て(と個人的に思っただけだが)で、帰ってきた僕が君を思い出す曲。
活動が休止状態になる前にリリースされたシングル。
この曲を聞いてみると、曲の作り方としてはどちらかというとメレンゲとしてではなくクボケンとしてやってるイメージ。
アルバムの構成としてここにこの曲を持ってきたのは非常に巧いと思った。
11.予報通りに晴れた空 ★★★☆
この曲は元スパカ現プロデューサーのいしわたりによる作詞。彼なりの爽やかさのある歌詞がまた曲にぴったりと当てはまっている。
この曲だけ少し浮いてるかなって印象があるけど、アルバムのバランスを崩しているということはないし、
メレンゲとして新鮮な面を見れたなという印象があるので悪くない。ドラムのバスドラがすごく良い。
12.heavenly days
ラストを飾るのは提供曲のセルフカヴァー。
けれどもメレンゲ側を聞いてしまうと提供側の歌声をすっかり忘れてしまう。クボケンて声の良さを改めて感じた一曲。
終わりを締めくくる曲としてぴったりで、こう、寂しさを残しつつも終わった後にはほんわかしたキモチでいられる感覚を覚えた。
総評.★★★★☆
べたべたのようにみえるラブソングですら爽やかに感じさせるメレンゲによる2ndアルバム。このリリースを本当に待った人はかなりいるんじゃないかと。
このアルバムを聴いてみて思ったのは、やはりシンセやストリングスの使い方が巧いってこと。
がんがんと入れるのではなく、その音に寄り添うような感覚で入れている為自然なまま音に混じっている。これは本当にこのバンドの武器であると思う。
クボケンの声の強さを前に出しているイメージがあったけれども、やはり演奏面も非常に秀逸で、ドラムとベースも良い仕事をしていた。
今回のこのアルバムでやっとメレンゲってバンドの方向性が定まったんじゃないかなって思った。
家に一枚あっても損は決してない一枚。というか買うべき。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.12は星評価なし。)