アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : みどり。

Reviewer:19th. 377-380 名無しのエリー2008.08.31.

1.スキ ★★
中学生が自室で弾いてるようなエレキギターに、優しく「スキ…スキ…あなたがとても好き…」と可愛らしく口ずさむ。
しかし何故か、何故か「ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD」を連想してしまうオープニング
2.ゆきこさん ★★★
「デストローぉおおおおおおおい!!!!!!!!!」
「デストローぉおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!!!」
「ヴぉああおおお!!!!!!」
「デストローぉおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!!!」
「ヴぉああおおおっ!!!!!!」
いわかん の しょうたいが あらわれた
ところどころテロン?と鳴るギターと、時折小首をかしげるように可愛らしくなるゆきこさん、狂気なピアノ。
完全出落ち。
3.かなしい日々。 ★☆
叩きつけるようなピアノフレーズ連打から「お前斬る!お前斬る!」と絶叫する女。合いの手の絶叫を入れる男。
確証はないがこの男はMだ、そんな絶叫。
静と動の使い分けが極端で、タッタカタッタカ子馬の足音のようなのが鳴るとこにまさかのポエトリーリーディング。
でも即効絶叫で打ち消し。使い分けがうまいわけではない。
4.お猿 ★☆
エーサエーサエサホイサッサーと灰汁の強めの歌い方の日本歌謡をピアノとベースでジャジーにしあげているが、ボーカルだけ次第に全力疾走。
「籠に乗せられ ぅん 連れられる…」 基本全力で歌う後藤が力を抜く息継ぎ(管理人注:"ぅん"の部分)が一瞬のエロスを体現。
5.根性無しあたし、あほぼけかす ★☆
みんなのうたに出てきてもおかしくはないが、メトロポリタンミュージアム程度にはトラウマになるかと。
「かわいいあったっしっよ しっなっないでー」
何歌ってんだか理解できないが、スタッカッートに無駄に力を入れる辺りが本気。
6.ちはるの恋 ★★
哀愁漂うベース進行が流れを作って、歌謡曲っぽくドラムとピアノが粗めに乗る、お前の父ちゃんを許さない歌。
リフを弾くでもないギターが使われておらず、大阪のおばちゃん的声で歌うボーカルだけに違和感が集約。
「お前の父ちゃん今晩も、ライブハウスでエアギター!」
お前の父ちゃんが友達づたいに伝書鳩をしていることをばらした後に入る、麻酔銃で撃たれたような「う…」は何だ。バーロー。
7.ひみつの2人 ★★★
ピアノの二つの旋律が、それだけでjazzとして成立しそうなくらいの完成度で絡んでいく。
すかさず邪魔しに入るボーカル後藤もピアノに飲まれていい感じ。
8.5拍子 ★★★★
ゲームミュージックにも使えそうなくらい幻想的に奏でられるピアノと、暖かなベース、
5拍子と3拍子を行き来するドラム、ノイジーなギターもこの曲では嵌っている。
ノリだけでつっぱしってきたボーカルも気だるげな歌い方なら感情表現が可能なようだ。
9.ハウリング地獄 ★★★★
ピアノがある分9mm程の鋭さは無いがえぐさは負けてない残響系の楽曲。
後藤の絶叫とロリ声の往復は武器だが、彼女の音程が若干不安定なのも武器。
2:50以降にピアノが代理コードで進む辺りは普通に佳曲。
10.無欲の無力 ★★★☆
ライブであれば音合わせの段階のイントロから始まる。というか音合わせが長い。そのまま音圧が上がっていく。
この曲では後藤の絶叫も背景の一つとして使われていて、飛び道具以外の戦い方も出来ることを見せ付けたか。
総評.★★
おっさんとセーラー服の少女がつるむというメンバー構成だけで既に倒錯的な雰囲気を醸すバンド、ミドリ。
Greeeenを馬鹿にすることに全力をかけたアルバムタイトルから評価したい。
ジャケも二昔前の快楽天のような印象で、ライトな音楽ファンはまず手に取らない。
オタクが手にとっても2曲目のトラップが発動する二段構えの仕組み。
ボーカルの100%のふざけっぷりと合言葉の「デストローイ」だけに目が行きがちだが、狙った音は出せている印象。
演奏技術は発展途中ながら、おそらくそれも狙い通り。ボーカルの表現力が喜怒哀楽の4種類だけに特化していて、ひし形グラフなら十字星。
その間のあいまいな感情が込めにくいかも。
後半のジャキジャキな残響曲群は、雰囲気で押し切れるので、飛び道具なしでの評価が出来る。
2曲目までをリピートするのではなくて、この辺りをじっくり聞くといいかも。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)