Reviewer:17th. 429-431 名無しのエリー2008.04.14.
1.Topics ★★★☆
マイラバのアルバムのオープニングはいつもアンビエントチックなことが多いが、これも靄がかかったような打ち込みが浮遊感漂うミドルテンポ。
打ち込みとキーボードが主体ながら、2番ではアコギを上手く取り入れ印象的な音作りをしてる。サビで響くエレキが心地よい。
AKKOの声を聴かせる作りとなっているが、歌唱力はともかくやはり良い声をしている。中々貴重な存在
2.新しい愛のかたち ★★★☆
イントロからアップテンポで軽やかな打ち込みが響く。打ち込みポップスとしてはかなり教科書通りのアレンジをしており、そつのない出来。
サビで目まぐるしく動くメロディと裏声が何とも言えず気持ち良い。どことなくお伽話のような世界観は90年代の渋谷系を連想させる。
終始鳴っているギターのカッティングと、アウトロのリフが硬質で上手い具合に打ち込みの音に溶け込んでる
3.未来ボリビア ★★★★
曲の雰囲気としては前曲を引き継いでいるのだが、こちらは全盛期に近いブラスなどを使った生音のアレンジ。
行進曲のような軽やかなテンポと、絶え間なく歌うボーカル、ギター・キーボード・ブラスの楽器隊が絶妙なバランスで調和されてる。
どことなく異国情緒漂うのはボリビアだからか、ボリビアどこか忘れたけど
4.日傘 ~japanese beauty~ ★★★★☆
14thシングル。マイラバ全盛期やミスチルに代表されるコバタケの一八番であるゴージャスアレンジがいかんなく発揮された曲。
ポップスのお手本とも言える階段状に上がっていくサビのメロディは、マイラバでもトップクラスのキャッチーさ。
大サビの前のタメでギターのカッティングを入れるという最近のミスチルバラードお決まりのアレンジは、この頃から確立されていたことがわかる
5.赤いグライダー ★★★★
彼女の2ndシングル「白いカイト」へのアンサーソングらしいが、正直それはどうでもいい、って言ったらまずいのかもしれない。
これまでと変わらずキーボードのコードと打ち込みリズムの上にAKKOの透き通った声とギターのリフが乗ってるというアレンジだが、
哀愁漂う歌メロのサビと、同じメロディをなぞるギターのハーモニーがたまらん
6.アスプレイ ~晴れた日の空に~ ★★★★★
前曲の雰囲気を引き継いだ曲だが、これは歌詞、メロディともにマイラバでも屈指の出来。コバタケより藤井の方が作曲センスあるんじゃ・・・
どこか悲しげなメロディが明るい歌詞のはずの曲全体に何とも言えない哀愁を漂わせてる、スピッツに近い雰囲気ですよ。
サビの歌詞の載せ方は中々上手いんではないでしょうか。川本真琴とか桜井みたいなテンポの良さ
7.BABEL'S TOWER ★★★★☆
ここまでの曲とは打って変わってダークなアレンジの曲。イントロでは不穏な雑踏のざわめきが入っていたり、イメージと違う。
低音をなぞるように歌うAメロ、AKKOお得意の超ロリ声で歌う上昇していくBメロ、マイラバっぽい高低激しいサビメロと中々素晴らしい構成。
演奏もいつになくヘヴィで、80年代NWバンドのような雰囲気を漂わせている・・・が!コバタケの歌詞が浮き過ぎ、ドリアンとか出すなよなぁ
8.Like an onion ★★☆
ギターを重ねたり、ベースをうねらせてみたり今作の中では結構バンドサウンドを押し出している曲。
でもそろそろこういうメロディ展開は飽きてくる。上がりきって欲しいとこで上がりきってくれないサビも何か腑に落ちない。
9.午後の曳航 ★★
1をもっとアンビエント全開にしたバックに、エフェクトをかけたAKKOの消え入りそうな声が乗るスローバラード。
メロディは良いしアレンジも凝ってて面白いんだが、同じフレーズの繰り返しがタルい上にサビの裏声が耳障り。結構好き嫌い分かれる曲だと思う。
10.shooting star ~シューティングスター~ ★★★★
13rdシングル。前曲の雰囲気をそのまま受け継いだアンビエント調なバラード。
コバタケは売れる曲を狙う時に同じようなコードとメロディを多用する癖があるが、この曲もまさにコバタケチックなアップダウンの激しい構成。
アレンジもシングルらしく変化に富んでて聴きやすい。ただ歌詞が結構ダサイのが致命傷
11.アシタ ★★☆
これも引き続きアンビエントバラード、3分弱の小曲。何故かギターノイズを入れてみたり、結構実験的なアレンジをしてる。
まぁ可もなく不可もなくにまとめ上げる力はなかなか凄いかもしれん
12.その問題 ★★★★
一転してバンドバンドしてるロックソング。マイラバがバンドだったということをこの辺で思い出す、コバタケはこういう曲も作れるんだな。
楽器隊はどれも決まりきったフレーズを演奏してるだけなのだが、AKKOの声とコーラスワークが凄い良い、メロディも聴きやすいし。
全体的に凄いスピッツっぽい、恐らくギターの藤井はスピッツ好きなんだろう
13.A wonderful life ★★★
1番はシンプルにギターとボーカルを中心に、2番から色々な音を入れてきてる。ラストらしいあっさりとしたミドルテンポ。
アレンジは非常に上手いと思うんだが、ラストにしてはメロディが弱い、転調しても地味。これは1stアルバムの時も思った
総評.★★★★☆
去年何かと世間を騒がせたMY LITTLE LOVERの2001年発表である4thアルバム。個人的には彼らの最高傑作。
3rdアルバムでそれまでのブラスとストリングスを使ったアレンジから、打ち込み中心のアンビエントな音作りへと移行していった彼等だが、
このアルバムもその流れのまま、全体を打ち込み中心に構成しているが、バンドということを忘れずにちゃんとギターも主張している。
また、AKKOの声は好き嫌い分かれそうだが、好きな人にはこの頃が一番良い声をしていた時期なのではないだろうか。
まぁ、コバタケはいろいろと問題もある人だが何だかんだアレンジに関しては天才なことは間違いない。
このアルバム聴いてても理論ヲタで音楽ヲタの彼の色が良く出てる。そんなコバタケが最高傑作と言い、坂本教授も金字塔と褒め称えたアルバム。
僕個人の意見としても、ここ10年のJ-POP史に名前を刻むアルバムなのではないのかなぁと思いますから、是非聴いてみてください。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)