Reviewer:15th. 374-377 名無しのエリー2007.08.07.
1.空はまるで ★★
演奏をシンプルにして歌をじっくり聴かせる作りの曲。ドラムは「それで良いのか」という程異常にあっさりしている。
一方のベースは下手ではないが、傾向としてリズムへの貢献よりも+αの仕事のほうが好きらしく、
メロディアスと言えば言えなくもないがほぼ本編に関係ない好き勝手なプレイ。個人的にはイライラするが。
ギターはアコギのバッキングのみ。演奏に芯もメリハリもないので、よほど歌に聴き入れないと厳しい曲。
一方のベースは下手ではないが、傾向としてリズムへの貢献よりも+αの仕事のほうが好きらしく、
メロディアスと言えば言えなくもないがほぼ本編に関係ない好き勝手なプレイ。個人的にはイライラするが。
ギターはアコギのバッキングのみ。演奏に芯もメリハリもないので、よほど歌に聴き入れないと厳しい曲。
2.No Snow In December ★★
打ち込み的なドラムはかなり抑揚のないプレイ。バンドのはずが何故かソロシンガー的アレンジが目立つ。
ベースも音量的には後方に追いやられていて、ボーカルの録りだけ大きい印象。
ギターも奥まってはいるが、これは正しい判断かも。あまり上手いとは言えないし。
英詩ならではのリズミカルな歌メロが全体を牽引する作りだが、演奏の表情は淡白。トラヴィス辺りが嫌いならコレもダメでは。
ベースも音量的には後方に追いやられていて、ボーカルの録りだけ大きい印象。
ギターも奥まってはいるが、これは正しい判断かも。あまり上手いとは言えないし。
英詩ならではのリズミカルな歌メロが全体を牽引する作りだが、演奏の表情は淡白。トラヴィス辺りが嫌いならコレもダメでは。
3.光朝 ★★★
高音ハモリと絡ませたサビメロが一聴して耳に残るポップソング。タメの効いたBメロもいい感じ。
楽器隊が全く前面に出てこないためバンドの必然性は疑問。特に2本のギターは、両方サイドギターという印象。ソロ弾かないんだろうか。
新鮮な要素は特になく、アメリカンなベタさ(カナダ出身らしいが)。
日本人が日本で育って歌謡曲作るようになるのと何ら変わらないという意味では、ベタな洋楽に似通った程度の洋楽的な曲というのも価値が微妙なような。
楽器隊が全く前面に出てこないためバンドの必然性は疑問。特に2本のギターは、両方サイドギターという印象。ソロ弾かないんだろうか。
新鮮な要素は特になく、アメリカンなベタさ(カナダ出身らしいが)。
日本人が日本で育って歌謡曲作るようになるのと何ら変わらないという意味では、ベタな洋楽に似通った程度の洋楽的な曲というのも価値が微妙なような。
4.Picture Perfect ★★★
m-floとのコラボ。m-flo関連の曲中でもかなりリズムの遊びがない部類に入るのでは。
16ビートの小気味良いプレイで大活躍のベースだが、例によって扱いは小さい。価値基準が分からん…。
意外にもラップのリズムに遊び心があり、この手の曲は実は得意なのかもと思わせる。
ギターのリズムよりVERBALのラップのほうがリズムがタイトなような…。
16ビートの小気味良いプレイで大活躍のベースだが、例によって扱いは小さい。価値基準が分からん…。
意外にもラップのリズムに遊び心があり、この手の曲は実は得意なのかもと思わせる。
ギターのリズムよりVERBALのラップのほうがリズムがタイトなような…。
5.卒業、そして未来へ。 ★★★
サビがベタすぎるため実質的にBメロが聴かせ所になっている感のある曲。
リズム体が今一つすれ違っている印象の強い今作だが、この曲ではいい感じ。
ボーカルのリズム感の良さも頼もしい。多分SEAMOより良い。
リズム体が今一つすれ違っている印象の強い今作だが、この曲ではいい感じ。
ボーカルのリズム感の良さも頼もしい。多分SEAMOより良い。
6.Change ★★★★
吉田兄弟のパーカッシブな三味線が、ドラム以上にリズム体として機能した曲。
ドラムとギターは8ビート的なプレイだが、ベースの相方として三味線が16ビート感を出して曲を支える様はなかなか不思議。
こういう役割のために呼んだのだろうか。そこまでは普通にリズム体で何とかした方が。
ギターのミュートの刻みはハッキリしないイジイジしたプレイで、リズムもアバウト。
ドラムとギターは8ビート的なプレイだが、ベースの相方として三味線が16ビート感を出して曲を支える様はなかなか不思議。
こういう役割のために呼んだのだろうか。そこまでは普通にリズム体で何とかした方が。
ギターのミュートの刻みはハッキリしないイジイジしたプレイで、リズムもアバウト。
7.フタリ ★★★★
平井堅的な切ない発声が印象的なスローテンポの曲。日本語を歌わせてもメロディのリズム感は良い。
演奏もコード進行もシンプルだが上質なメロディが曲の芯として機能しており、ベースの味付けも程よい。
ハイハットの抑揚までなくして極限まで淡々とさせたドラムが妙に胸にくる。
演奏もコード進行もシンプルだが上質なメロディが曲の芯として機能しており、ベースの味付けも程よい。
ハイハットの抑揚までなくして極限まで淡々とさせたドラムが妙に胸にくる。
8.Long Shot Penny ★★
4小節ごとに隙間が生まれるAメロはベタな出来。
と思ったら今度は同じフレーズをしつこく反復して次の展開までの間を稼いでくる。ますますベタ。アメリカンなベタ。
アメリカ人も何も皆が音楽センス抜群な訳ではなく、ライトリスナーも大勢いる訳だが、
そうした人にウケてヒットした曲も「全米大ヒット」のふれこみで日本にやって来る。そんな毒でも薬でもない「スルーOK洋楽」に近いレベルの曲。
と思ったら今度は同じフレーズをしつこく反復して次の展開までの間を稼いでくる。ますますベタ。アメリカンなベタ。
アメリカ人も何も皆が音楽センス抜群な訳ではなく、ライトリスナーも大勢いる訳だが、
そうした人にウケてヒットした曲も「全米大ヒット」のふれこみで日本にやって来る。そんな毒でも薬でもない「スルーOK洋楽」に近いレベルの曲。
9.Pretty People ★★★
歌メロのライン自体は珍しくないが、音の配置とタイミングでリズミカルなメロディを組み上げるのは彼らの手腕だろう。
歌の音数が次々と増えていく展開が「People」という単語のイメージに上手く結びつく。ダンサブルなリズム体のプレイも良い。
今一つハジけ切れないテンションの半端さが気になる。
歌の音数が次々と増えていく展開が「People」という単語のイメージに上手く結びつく。ダンサブルなリズム体のプレイも良い。
今一つハジけ切れないテンションの半端さが気になる。
10.願 ★★★
作りとして新鮮さは無いが、彼らにしてはバンドの音を前面に出した曲。
ゆったりしたAメロ、音数を増やしてリズミカルにするBメロという作りは相変わらず。
彼らの楽曲はサビよりも、Bメロの機能性やサビ後のDメロの展開のさせ方に魅力がある気がする。
ゆったりしたAメロ、音数を増やしてリズミカルにするBメロという作りは相変わらず。
彼らの楽曲はサビよりも、Bメロの機能性やサビ後のDメロの展開のさせ方に魅力がある気がする。
11.スマイル ★★★★
珍しくUKっぽいアンニュイなメロディの曲。
アコースティックな曲調の方が格段に出来が良く感じるのはやはり元々演奏よりも歌を芯にしているバンドだからか。
ギターのフレーズは笑ってしまうほどベタだが、伸びやかなベースも静かに刻むドラムも非常にムードがある。
アコースティックな曲調の方が格段に出来が良く感じるのはやはり元々演奏よりも歌を芯にしているバンドだからか。
ギターのフレーズは笑ってしまうほどベタだが、伸びやかなベースも静かに刻むドラムも非常にムードがある。
12.MAYBE ★★★
基本的に大胆なアレンジをせず演奏が淡々としている彼らだが、
この曲では全体をビタッと止めてギターをソロにするダイナミックなパートが登場。
なるほど、あまり上手くはない。技術を前面に出さないのも頷ける。気にならない人は気にならないレベルだとは思うが。
この曲では全体をビタッと止めてギターをソロにするダイナミックなパートが登場。
なるほど、あまり上手くはない。技術を前面に出さないのも頷ける。気にならない人は気にならないレベルだとは思うが。
13.I Miss You ★★★★★
ピアノとアコギが絡むイントロで静かに入る王道バラード。歌の表情が今作中最も色濃い曲か。
無駄のないシンプルな演奏が、本来の彼らの魅力である美メロを最大限に引き出す役割を果たしている。
結果的にリズム体不在の曲が最もいい出来かも。半端に鳴ってると気になるんだよな…。
無駄のないシンプルな演奏が、本来の彼らの魅力である美メロを最大限に引き出す役割を果たしている。
結果的にリズム体不在の曲が最もいい出来かも。半端に鳴ってると気になるんだよな…。
14.All Around The World ★★
タイアップの都合でゲストMCが「みんな なまかだ!」とかのセリフをランダムに入れてくる別バージョン。
曲との噛み合いは悪く、今作中最も破綻している。
Bメロのスパイシーなコーラス、下からと上からのハモリを両方試してくるサビと、歌に力を入れた曲自体は手堅く、
リズム体の音量も他曲より大きくてバランスが良い。
アウトロの「くすぐったいっつーの」のセリフは邦楽史的にも稀有な気持ち悪さ。
曲との噛み合いは悪く、今作中最も破綻している。
Bメロのスパイシーなコーラス、下からと上からのハモリを両方試してくるサビと、歌に力を入れた曲自体は手堅く、
リズム体の音量も他曲より大きくてバランスが良い。
アウトロの「くすぐったいっつーの」のセリフは邦楽史的にも稀有な気持ち悪さ。
15.ガンダーラ ★★
ベース以外は特に技術があるとはいえない彼らだけに、カバーも淡白。
声質は曲にマッチしているが、アレンジ面でこれといった仕掛けはなく、本人達が楽しんだだけという印象。
声質は曲にマッチしているが、アレンジ面でこれといった仕掛けはなく、本人達が楽しんだだけという印象。
総評.★★★
まず意外だったのが、あまり演奏が上手いほうではないこと。
色々なコラボをしているというイメージと違い、新しいジャンルを開拓する力もカラフルなアレンジをする力もない保守的なバンド。
リズムは正確なドラムだが元気がなく、曲の盛り上げには殆ど貢献していない。
ベースはそれなりだが他のプレイヤーに対して色々注文をつけるタイプではないのか、バンドの軸として全体を底上げする気はないらしい。
ギターは2本だが、全般的に難度の高いことに挑戦しないため、1本で足りるようにも聞こえる。
ソロも全然弾かず、面白いリフを弾くでもなく、シャープなカッティングを聴かせるでもなく、ひたすらコードストロークとアルペジオ。
曲を演るために楽器を弾く、という割り切ったスタンスに共感できなくもないが、楽器で表現する技術もある程度は必要なのでは。
特にギターはそういうパートのような。
もう一つ意外だったのが、シンプルなバラードほど出来が傑出していること。
実験要素は少ないものの不確かな音を鳴らさない誠実な演奏がプラスに転じているのか、
歌をど真ん中に据えて歌い上げる、後半のアコースティックな楽曲は聴き応え充分。
お洒落で感覚的なバンドというより、エヴァーグリーンなメロディを歌う渋い本格派バンドという印象。
カナダ出身という事だが、印象としてはアメリカンポップス。
ダニエル・パウダーくらいしかカナダのミュージシャンが浮かばないが、「ダニエル・パウダーみたいな感じ」と乱暴に言ってしまってもさほど間違ってないかも。
とにかくメロディありき。優しさと安堵を湛え、リズムの主導権すらも握った歌に全てが集約された作品か。
色々なコラボをしているというイメージと違い、新しいジャンルを開拓する力もカラフルなアレンジをする力もない保守的なバンド。
リズムは正確なドラムだが元気がなく、曲の盛り上げには殆ど貢献していない。
ベースはそれなりだが他のプレイヤーに対して色々注文をつけるタイプではないのか、バンドの軸として全体を底上げする気はないらしい。
ギターは2本だが、全般的に難度の高いことに挑戦しないため、1本で足りるようにも聞こえる。
ソロも全然弾かず、面白いリフを弾くでもなく、シャープなカッティングを聴かせるでもなく、ひたすらコードストロークとアルペジオ。
曲を演るために楽器を弾く、という割り切ったスタンスに共感できなくもないが、楽器で表現する技術もある程度は必要なのでは。
特にギターはそういうパートのような。
もう一つ意外だったのが、シンプルなバラードほど出来が傑出していること。
実験要素は少ないものの不確かな音を鳴らさない誠実な演奏がプラスに転じているのか、
歌をど真ん中に据えて歌い上げる、後半のアコースティックな楽曲は聴き応え充分。
お洒落で感覚的なバンドというより、エヴァーグリーンなメロディを歌う渋い本格派バンドという印象。
カナダ出身という事だが、印象としてはアメリカンポップス。
ダニエル・パウダーくらいしかカナダのミュージシャンが浮かばないが、「ダニエル・パウダーみたいな感じ」と乱暴に言ってしまってもさほど間違ってないかも。
とにかくメロディありき。優しさと安堵を湛え、リズムの主導権すらも握った歌に全てが集約された作品か。
(初回盤。★5個が満点。)