アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : あむろなみえ。

Reviewer:1st. 527-528 名無しのエリー2002.07.14.

1.Watch your step セリフのみ
2.Motion オープニングみたいな短いインスト
3.Let's do the motion ★★★☆ ここまでの流れはまんまジャネットの「リズム・ネイション」
4.Private ★★ パッとしないタルい曲
5.ones way つなぎのインスト
6.Don't wanna cry ★★★★★ このバージョンが一番曲の魅力を引き出していると思う
7.Rainy dance ★★★ 歌いこみ不足かな
8.Chase the chance ★★★★★ シャカシャカ感は気になるが、シングルよりは良い
9.Joy とりあえずCM用に作った部分だけ入れとけって感じ。完成形はシングルのC/Wに収録
10.I'll Jump ★★★★☆ アルバム曲の中では一番まともでカッコイイ
11.Scratch voice タイトルまんまのSE
12.I was a fool ★★ これも(´_ゝ`)フーンって感じ
13.Present ★★★ セリフ中心だったシングルよりはまだ良い
14.Interlude Don't wanna cryのシンフォニックバージョン
15.You're my sunshine ★★★☆ オープニングからバリバリ。曲そのものがそもそもイマイチ
16.Body feel exit ★★★★☆ このアレンジはカッコイイと思うのだが、いかんせんインスト長すぎ
17.77 インタールード
18.Sweet 19 blues ★★★★ 小室プロデュースアーティストへのレクイエム
19......soon nineteen セリフのみ
総評.★★★
おそらくジャネットジャクソンのアルバムを意識した構成なのだろうが、
意味のないインストやSE、楽曲が多すぎ。さすが2週間で作ったアルバムだけある。
これで当時300万以上売れたんだから(ジャケが4種類あったせいもあるが)ブームは怖い。
もう少し時間をかけたら、もっといいものが出来たのに、と思うと残念。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,2,5,9,11,14,17,19 は星評価なし。)

Reviewer:20th. 52-55 名無しのエリー2008.11.10.

1.ミスター・U.S.A. ★★★☆
アッパーなホーンとスクラッチ音が響く弾けたポップス。作曲はSMAPでもお馴染みの小森田実。
60年代の古き良きアメリカ西海岸の風景を妄想するのに持ってこいなキラキラのサマーソング。
歌詞は、「沖縄の女の子はみんな、夏になるとアメリカ人とひと夏の恋をしてるに違いない!」という、
本土の人間の思い込みが詰まっているようで笑えるが、曲にハマってるので良し。
一応スーパーモンキーズ名義で出た曲だが、ほぼ安室の声しか聴こえない。
2.恋のキュート・ビート ★★★☆
こちらも小森田実の曲。レトロなシンセ、能天気なギターソロ、ファンキーなビートがとてもアメリカン。
べったりとしたアイドルボイスでのキュートな歌唱を披露する安室、今となっては激レア。
この曲には安室以外のスーパーモンキーズのメンバーにもソロパートが与えられている。
同じクラスの美女に恋焦がれる少年の気持ちを代弁したような歌詞は、沖縄アイドルの先輩、フィンガー5の「学園天国」を思わせる。
3.ダンシング・ジャンク ★★★
初期~中期SMAPを支えた馬飼野康二作曲のダンサブルな曲。
初期SMAPの曲によくありそうな曲(「Hey Heyおおきに毎度あり」辺り)を安室が歌っている、という感じだが、
SMAPの何倍も器用にブラックミュージックのビートを乗りこなす安室には頼もしさすら覚える。
この時点で、今日に繋がるR&B的資質を早くも開花させつつある(…と思う)。
4.レインボー・ムーン ★
馬飼野作曲のバラード曲で、安室のソロ。
アクターズスクール仕込みの張りのある声を披露しているが、まだまだ迫力不足。
まぁ、当時15歳とかだからな。
5.愛してマスカット ★★★☆
小森田実作曲の、超キャッチーなディスコ歌謡。
ロッテのマスカットガムのタイアップ曲で、「あーいしてマスカット」というサビがインパクト大。
スリリングなストリングスが、ベタなメロディーをゴージャスに飾りつけ。不意にメロディーラインをなぞる鉄琴がキュート。
これまで沖縄アクターズスクール軍団特有の張り上げ子供ボイスで攻めてきた安室だが、この曲ではAメロなどでじっくりと低音を聞かせる。
6.わがままを許して ★★
しっとりしたバラード曲。同じバラードでも、「レインボー・ムーン」よりは安室の声が大人っぽくなった。
伸びやかな高音、落ち着いた低音。ムーディーなサックスともマッチしている。
7.PARADISE TRAIN ★★★★☆
南国ムード満点のサマーソング。ファンキーなリズムをバックに伸び伸びと気持ち良さそうに歌う安室。
今聴くと普通のポップスだが、ブラックミュージックがJ-POPに定着していなかった1994年にしては斬新だったのでは。
楽しげな曲調だが、二度と戻らない「あの夏」のキラキラした日々を懐かしむ歌詞はとても切ない。
「遊び場として最高だけど悲しい歴史も存在する沖縄生まれの安室には、そんな切ないサマーソングがとても似合うなぁ」
などとくだらない物思いを、喚起させられたりしなかったり。
8.悲しきブロークン・ボーイ ★★
幼馴染の男の子を励ます、ノリの良いポップス。
クリスマスソングっぽいシャカシャカとしたビートやシンセがそれなりに可愛い。
9.TRY ME ~私を信じて ★★★
啖呵を切ったように弾き出されるアッパーなビートとシンセで最後まで突っ走る大ヒット曲。
「PARADISE TRAIN」、そしてポンキッキーズでのスチャダラパーとの共演などで、
ブラックミュージック的資質をチラチラと見せていた安室だが、結局ブレイクを果たしたのはユーロのカバー。
女子高生文化の台頭とも呼応して一気にスターに上り詰めた。いつの時代もギャルはユーロ好き…。
10.MEMORIES ~明日のために ★☆
こちらもユーロ路線だが、「TRY ME」よりもメロディアス。
歌詞も、一気に殴り書いたような「TRY ME」と比べれば、それなりにストーリーらしきものがある。頭にまったく入ってこないけど。
まあそれでいいのだろう。誰も歌詞なんてちゃんと聞かなかっただろうし。
11.太陽のSEASON ★★★
「♪テケテケテンテテ~ン」という超アッパーで素っ頓狂なイントロが印象的なバカバカユーロ。
一部では「日本一能天気なイントロ」とも囁かれているとかいないとか。
テンションを落とすことを許さない怒涛のサビは圧巻。もう、踊るしかない。
12.ハートに火をつけて ★☆
やっぱりバカユーロ。イントロ、歌詞のバカさは「太陽のSEASON」に負けず劣らず。
そういえば、この頃はまだ東芝EMI所属だった安室が、エイベックスのMAX松浦にプロデュースされてたのは何故なのだろう。
13.Stop the music ★★☆
東芝時代ラストのシングルもユーロカバー路線だが、前4曲に比べればバカ度は低め。
今となってはユーロで踊る=パラパラだが、安室はユーロにのせて、アクターズスクール仕込みのキレのあるダンスをビシビシと披露していた。
その辺に、長期にわたる人気保持の秘密があるのかもしれない。
14.Good Night ★★★
ユーロ路線から一気にクールダウン。「このままユーロで通してたら飽きられる!」ということで作られたようなバラード。
MISIAのヒット曲のアレンジなどで知られる、松井寛による曲。ユーロ曲とは比べ物にならないくらいの堅実な作り。
総評.★★★
安室奈美恵がスーパーモンキーズの一員としてデビューした頃から、逮捕されてしまった小室哲哉と組む直前までの楽曲を集めたシングルコレクション。
曲の傾向は、「OKINAWAからカリフォルニアが見える」のキャッチフレーズでデビューし、
ほんのりとブラックミュージックテイストが漂うポップス路線だった1~8曲目と、
MAX松浦プロデュースによるユーロビートのカバー路線の9曲目以降に分けられる。
ブレイクしたのは勿論後者だが、安室本人の資質に合う曲を与えられていたのは前者だろう。
特に、ユーロに転向する直前のシングル「PARADISE TRAIN」は、
安室の生まれ故郷、そして本人が持っている、明るくも何処か悲しい雰囲気を、ファンキーなビートに乗せた名曲。
しかし売れなかった。
音楽自体がウケなかったというのもあるだろうし、彼女がデビューした90年代初頭はアイドル冬の時代だった、というのもあっただろう。
あの時代に、沖縄から来た元気娘たちを受け入れる土壌は無かったはずだ。
それを乗り越えてのユーロでのブレイクはターゲットをアイドルヲタから女子高生に変更したことで生まれた結果である。
中古屋で100円で買えるこのアルバムを聴く絶好のシチュエーションは、やはり沖縄ドライブで。
58号線をドライブしながらこれ聴いてると楽しくてたまらなくなる(実証済み)。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:22nd. 335-338 名無しのエリー2009.10.31.

1.RULE 8AM
イントロダクション。
2.no more tears ★★★★
明るさと憂いが同居する絶妙なボーカルがたまらないミディアムR&B。
安室は全盛期にR&B風ポップス「Don't wanna cry」をヒットさせたが、あの頃よりも表現力を増した、酸いも甘いも経験した大人な歌声が聴ける。
アレンジも良い。心地良く耳にヒットするハイハットや低音、温もりあるストリングスにかなり癒される。
小室が作ったR&Bの楽曲の中でもかなり出来の良い部類に入るのでは。
3.better days ★★★★
当時TLCやモニカなどをプロデュースしていたダラス・オースティン作曲。
70'sクラシックのヴァンマッコイ「ハッスル」を思わせる(違うか?)、爽やかで落ち着いたトーンのミディアム曲。
安室の声は平熱で自然体。暗すぎず明るすぎず良い塩梅。
4.break the rules ★★☆
アルバム表題曲。トーキングスタイルでグイグイ歌ったり、適度に力んで歌ったり、流麗なコーラスを聞かせたり、色々なボーカルを楽しめる。
「地下室の階段 時代が一歩ずつ進むように降りてみた」で始まる小室作詞の歌詞は意味深。
このアルバムが出た2000年は浜崎あゆみや宇多田ヒカルが大ブレイク中で、安室への注目度が薄れており世代交代ムードがバリバリ。
しかし「過去は引きずらなくていい ルールを壊して」など強い意志を感じさせるフレーズも。
5.LOOKING FOR YOU ★★★
ちょっと80年代っぽい可愛いシンセが印象的な曲。全英語詞。
グルーヴィーなベースと安室本人が沢山重ねたコーラスワークがかっこいい。
6.PLEASE SMILE AGAIN ★★★☆
チェンバロっぽい可愛い音とワイルドなギターのリフの対比が印象的なシングル曲。
ここまで憂いある落ち着いたボーカルを披露してきた安室だが、この曲ではがっつりとパワフルに熱唱。
「関わらなくても関わっている 見えない糸でネットされてる」という、
小室らしいよくわからない歌詞もなんだかカッコよくキマって聴こえてくる、堂々たる歌いっぷり。
7.never shoulda ★★★
ダラス作曲のクールなR&B。なんとなくデスチャっぽいような。
かっこいい音がビシビシ鳴っているがこれといったフックがなくサラッと流れていく、完全に洋楽仕様な曲。
8.CROSS OVER ★★☆
今作の他の曲と比べればメロディーの起伏が大きい小室曲。
ピアノのループや神経質で緻密な音作り、クライマックスに入ってくる変な男のラップなど、「globe用の曲を使いまわしたのか?」という要素が多い。
9.GIRLFRIEND ★★★
ジャネットっぽい、というか当時のUSメインストリームっぽい曲。ダラス作曲。
囁くようなボーカルで軽々と歌いこなす安室が頼もしい。キメの部分で聴こえるシンセヒットに時代を感じる。
10.NEVER END ★★★
沖縄サミットのテーマ曲。いかにも小室という感じの駆け足なBメロが懐かしい。
イントロや間奏には、穏やかな青い海を思わせる静かなシンセや三線が配される。
平凡なバラードな上、転調しながら延々続く終盤は何となく恥ずかしい感じが拭えないが、
安室と沖縄という鉄板の組み合わせが、切なすぎる雰囲気を醸し出すので★は多め。
「生きてかなきゃいけない 涙の日でも」「忘れられない思い出の風が吹く」…とか歌われたら、もう。
11.think of me ★★★★☆
オールディーズの名曲のような王道バラード。きっちりとそれっぽい音像を再現したアレンジとミックスが見事。スネアの音がツボだ…。
そして曲の雰囲気に寄り添ったような渋めのボーカルがまた良い。
小室が逮捕された時「この曲お蔵入りになるんじゃ…」と心配したが、よく見たらダラスの曲だから大丈夫だった。まぁ、ダラスも前科者だが…。
12.RULE 8PM
インタールード。
13.HimAWArl ★★★★
ピアノと哀愁あるアコギ、深く沈み込むようなリズムトラックが寂しさを醸し出す。ダラスによる名バラード「think of me」に小室が対抗したのかのような歌謡曲。
歌詞は珍しく全編日本語。暗めの歌詞の多い今作の中でも特に暗い。
タイトルは「ひまわり」だがシチュエーションは冬で、過ぎ去った明るい日々をひたすら懐かしむような感じ。
余裕たっぷりの今の安室には似合わない、そして歌いこなせないであろう隠れた名曲。
総評.★★★★
2000年リリースで、アムラー全盛期と現在の再ブレイク期との狭間に位置し、見落とされがちな、最後の小室プロデュース作品。
ダラス・オースティンによる洋楽仕様の曲と小室による和製R&B寄りポップスを半分ずつ収録。
双方クオリティが高く、特に小室は全盛期だった96年~97年ごろの安室のアルバムよりもよっぽど気合いの入った詞曲を提供している。
当時の鈴木あみへ提供してた曲との差が凄い。
そのような良曲にのる安室のボーカルもこれまた良い。
全盛期を経て若くして酸いも甘いも味わった彼女の、憂いや気だるさや優しさを感じさせる歌声。
この雰囲気は、USメインストリーム路線を突き詰め、売り上げもついてくるという、
無敵状態の現在の安室の作品からは感じ取ることはできない、この当時ならではの魅力である。
今の安室は寂しい歌を歌いそうな感じじゃないし、歌ったとしても余裕が滲み出そうだし。
往年のコアな安室ファンに根強く愛されるアルバムだが、全盛期や近年の安室が好きな人にとっては、アッパーな曲が無くて退屈かもしれない。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,12は星評価なし。)

Reviewer:7th. 51-52 名無しのエリー2003.12.11.

1.Namie's Style ★★★☆ 歌詞が面白い。でも、タイトルに自分の名前を入れるなんて恥ずかしい。
2.Indy Lady feat.ZEEBRA ★★ 最初の子供の声(・∀・)ヵヮィィがZEEBRA(゚⊿゚)イラネ
3.Put'Em UP ★★★★☆ Dallas Austinプロデュースの新境地。シングルと違い終わり方が気持ちいい。
4.SO CRAZY  ★★★★☆ 本人出演のヘアカラーCMソング。
5.Don't Lie To Me ★★★★☆ 優しく歌うメロウなソング。コーラスワークも良い
6.LOVEBITE ★★★★☆ GLAYのTAKURO提供曲。GLAYっぽくなく、これまた優しいメロ。
7.Four Seasons ★★★★☆ 春夏秋冬を歌った曲。映画版「犬夜叉天下覇道の剣」主題歌
8.Fish feat. VERBAL&Arkitec ★★ 和なアレンジ。m-floのVERBAL率いるラッパー軍団MIC BANDITZ(゚⊿゚)イラネ
9.gimme more ★★★★ 本人作詞のcoolな曲
10.As Good As ★★★★ Rock色の強い曲調。カッコイイ。
11.shine more ★★★☆ キレのいいR&B。本人出演のヘアカラーCMソング。
12.Come ★★★☆ シンセに乗せた異空間なスローナンバー。TV版「犬夜叉」エンディング曲
13.Wishing On The Same Star ★★★★☆ 映画「命」主題歌。去年の紅白でも歌ったお得意バラード。
14.SO CRAZY(MAD BEAR MIX) ★★★★☆ カッコイイアレンジ。
15.Wishing On The Same Star(Movie Version)  ★ 1コーラス半のヴァージョン(゚⊿゚)イラネ。「Say the word」とか別の曲を入れて欲しかった。
総評.★★★★
オリジナル盤としては約3年ぶりとなる新作。
コーラスワークが凄く、SUITE CHICの延長版っぽい感じで、ややR&B色の強いがアレンジ等でバラエティに富んだ1枚になってる。
多分、このアルバムが今の「It's Namie's Style」って感じなんだろう。
(初回限定盤。★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:12th. 559-561 名無しのエリー2006.06.11.

1.Queen of Hip-Pop ★★★★
表題曲。疾走感溢れるメロディーに乗せて「私は女王なの!ついてこられる?でも女王は寂しいの」と嘆く。
アルバム1曲目に重要な、聴き手を引き込む力は抜群である。
2.WANT ME,WANT ME ★★★
シングル曲。ものすごいスピードに誤魔化されているが、冷静に見ると歌詞はいやらしいw。
ここまでHIPHOP色が強いにも関わらず、そっち方向の曲が苦手な人にも難なく聞ける魔力があるように思う。
まさしく「HIPPOP」ってか?
3.Wo Wa ★★★
アルバムの肝である、いわゆる「HIPPOP」な曲。
サビはただひたすら「Wo!Wa!」と繰り返すだけだがメロディーがキャッチーなのもあり、ちゃんと一定基準以上の曲には仕上がっている。
4.I Wanna Show You My Love ★
どうやらファンに向けての感謝の曲らしい。だが、実際はただ単調なだけの曲。HIPHOP色が強い。
はっきり言うと、聞いていてつまらないだけである。
5.GIRL TALK ★★★★
シングル曲。典型的な「HIPPOP」であり、今の第2期編安室全盛期の始まりの曲である。
ちょっぴり切ないイントロに始まり、その切なさと勢いの混じった曲調に乗せて「女の友情」が歌われている。
6.Free ★★★★
安室作詞曲。
要約すると「私たちは自由なのだから、決まったレールの上から抜け出して自分の夢を叶えましょう!」
1度天下を取ったものの、自分のやりたい方向へと進むにつれ落ちぶれていき、後に成功した安室が歌うと重みがありすぎる…
曲調も重低音が響くスローサウンドなので、相乗効果で心に響く。
7.My Darling ★
「私の彼氏はスーパースター!」とただ自慢するだけの歌。HIPHOP色は強め。
曲調がつまらないだけでなく、コーラスのおっさんがうるさい。もう少しすっきりしていても良いと思うが…
8.Ups & Downs duet with Nao’ymt ★★★★
Nao’ymtとのデュエット曲。恋人同士の語らいといったところか?ほんわかしていて可愛らしい曲である。
一聴の価値はある。どうでも良いが、男が韓流スターっぽいw
9.I Love You ★★★
比較的重い曲が多い中、軽く流せて聴ける曲。たがはっきり言えば、役割はそれだけ。
テンポは良いく、歌詞には3カ国の表現の仕方で「愛してる」が繰り返される。
10.ALL FOR YOU ★★★
シングル曲で、ど直球ラブバラード。アルバムを通して聴くと、この曲だけ浮いている。
巷では「CAN YOU~」につづくバラードの名曲ともてはやされているが、果たしてこの曲にそんな器はあるのか?悪い曲ではないけどね。
11.ALARM ★★★
シングル曲で、トップテン入りを果たさなかった曲。HIPHOP色は強いが、今聞くと最近のシングルとなんら変わりは無い。
サビは若干単調ではあるが、勢いのある曲調なのでそこまで気にならない。
12.No ★★★★★
ただひたすらにかっこいい曲。重低音に響くサウンド、叫ぶように歌うサビ、勢いを刻む手拍子のような音…
すべてが合わさってこのアルバムはフィナーレを迎える。シングル曲よりもキャッチーである。
Sec.No Part2 ★★
↑の曲がスローになって謎の水音がするだけの短い曲である。
総評.★★★★
まず断っておきますが、自分はあまりHIPHOPを聞きません。なぜなら、好きではないから。
ただ、このアルバムはそんな自分でもすんなり聞くことが出来る。まさしく「HIPPOP」なのであろう。
1曲1曲の長さが比較的短く、曲調の上げ下げがまばらであるので、聴いてる途中で飽きることは無いと思われる。
「HIPHOPを聞いてみたいけど、なんとなくあのテンションは無理…」という人が入門編としてレンタルする分には十分の価値があると思う。
ただ本当にHIPHOPが好きな人には許せないんだろうな…
(★5個が満点。)

Reviewer:15th. 600-603 名無しのエリー2007.09.18.

1.Queen of Hip-Pop ★★★★
強気なシンセとキックが冒頭から鳴り響き、切なさと力強さを備えた安室のボーカルが絡む。
アルバムの導入として完璧である。シンセが抜ける少々寂しげなブレイク部分も聴き所。
「夢は見るんじゃない 手にするのがstyle」というフレーズ、小室時代の某大ヒット曲を思い出す。
2.WANT ME, WANT ME ★★★
三味線と尺八のような音がループする、オリエンタルというか中東を思わせる、スピード感溢れる曲。
一歩間違えば「買い物ブギ」(歌:笠置シヅ子)になりそうなコミカルさを孕んでいるが、スリリングなキックと悩ましげな歌詞が曲をカッコよく繋ぎ止めている。
「trojan」=コンドームだぜ。
3.WoWa ★★
マーチのリズムに乗って「踊ろう踊ろう」とひたすら誘う。こういう曲最新アルバムにもあったなぁ。
最新アルバムに入ってた曲に比べて可愛らしくノリやすい。
4.I Wanna Show You My Love ★★
歌詞はファンに向けての「応援ありがとう」のメッセージだろうか。曲も、ライブでのコール&レスポンスが想像される部分が沢山ある。
低い声でじわじわと攻めて来て、曲の温度が高まっていくにつれて声もどんどん高くなっていく。
5.GIRL TALK ★★★★
J-POPシンガー安室と、彼女が好むR&Bがごくごく自然に折衷され、とても聴きやすい音楽に昇華された。
冒頭のレコード再生直前のノイズの後に流れる古めかしいストリングスがふと飛び込んでくる部分がなかなか感動的。
トラックがかなり緻密に作りこまれているのでカラオケバージョンも聴いてみたいが、安室の歌も素晴らしい。
力一杯歌い上げたり囁いたりと変幻自在である。
6.Free ★★
ややダークで、重低音とトリッキーなシンセが胸に響く曲。地を這うようにジリジリと攻めるが、サビは宙に浮かぶような妙な浮遊感がある。
地味な印象を抱きやすい曲だが、終盤の一瞬フワっと舞い上がるボーカルは必聴。安室本人が作詞。
タイトル通り、周囲にとらわれず自由にやっていく宣言をしている。
7.My Darling ★★★★
ロックスターの彼氏にメロメロになってる女の子、という内容の歌詞なので、ディストーションギターが要所でピロピロガーガー鳴る。
荒っぽい男もボーカルで参加。男のノリが滑稽でちょっと笑える。
ややハードロックテイストの曲の中で、可愛らしく歌ったり荒っぽく歌ってみたりと、様々なアプローチが成されている。
「millionどころじゃないbillionうならせるアラブのセレブも驚く成り上がり」というフレーズの押韻が秀逸(?)。
詞曲共に、ブラックミュージックの味が散りばめられたこのアルバム中で異色の存在。ロック好きには意味で楽しめるだろう。
8.Ups&Downs duet with Nao'ymt ★★★★★
このアルバムのハイライト。男性シンガーと共演した、優しく温かいミディアム曲。
共演したNao'ymt、繊細で柔らかな美声の持ち主である。
この男、近年の安室に大量に詞・曲を提供し続けているソングライターでもある(このアルバムだと1.3.6.8.12)。
何者だよコイツ…才能ありすぎ。歌詞も良い。「mama always said to me 'stay strong'」なんてフレーズを安室に歌わせるなんて…
Nao'ymtの狙い通り、ホロリとしてしまったではないか。
9.I Love You ★★
軽やかで可愛らしいポップソング。歌詞も非常に女子っぽい。
でもアルバム全部聴いた後でこの曲をもう一度聴くと「ブリっこめ…」という感じである。
鳴ってる音がどこかクリスマスっぽい。
10.ALL FOR YOU ★★
明らかに浮いている壮大なバラード。ブラックミュージックの香りがしない。
いかにも「ドラマタイアップ用に作っときました」的な曲である。
良い曲だけどこのアルバムに入れられてもなぁ…単体で聴くのが望ましい。
11.ALARM ★★★
メロディー皆無の、ひたすら静かにクールに攻める曲。
これをシングルに切った安室及びスタッフって一体…殆ど売れてないはず。「もう売れ線は出しません」という意思表示のつもりだったのだろうか?
でも安室にここまで単調な曲歌わせるのは、いくらカッコよく仕上がってても勿体ない気が。
12.No ★★★
極太シンセと観衆の手拍子と強気のメッセージ。このアルバムのエンドロールのような曲である。
中盤の「say」のループがちょっと笑えるけど、基本的にはクールな曲。
Noと言えない日本人なんて言わせません。ラストの「NaNaNaNaNaNa…」もオズマよりカッコいいっす。
この曲が終わって数十秒後に始まるシークレットトラック優しいバラードも聞き逃せない。
歌詞的にタイトルは「YES」か?これを「ALL FOR YOU」の替わりに入れればよかったのに。
総評.★★★☆
本場のブラックミュージックとメロディアスなJ-POPを混ぜ合わせた結果たどり着いた音楽=hip-pop。
「ヒップポップ」…言いたいことは伝わるが妙に恥ずかしい響きである。でもこれ以上に適切な言葉無いか…。
ブラックミュージックとポップスを合体させたものとしては最新作『PLAY』の方が完成度が高い。
合体させたというよりは、
単調なメロディーをぐいぐい歌うリズム重視の曲・メロディアスで切ないR&B・踊れるダンスナンバーがそれぞれ混在している感じである。
曲によってJ-POP好きには「メロディー無いじゃん!」、ブラックミュージック好きには「歌謡曲じゃん」と様々な方向からツッコまれそうなアルバムだが、
「Queen of Hip-Pop」「GIRL TALK」「Ups & Downs」辺りは双方のファンも楽しめるだろう。
捨て曲・手抜き曲は特に無く、一曲一曲丁寧に緻密にこだわって作られた痕跡がある。
安室(と謎の男・ Nao'ymt)は何気にエイベックスの良心と言えるかもしれないな…。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:15th. 564-567 名無しのエリー2007.09.04.

1.HIDE&SEEK ★★★★
冒頭のホーンに意表をつかれ、天井無しで曲のテンションがグイグイと上がっていく。
マーチ風、軍隊風なビート。このアレンジが、ムチを手にしたジャケに繋がったのだろうか。
「いつ息継ぎするんだ?」と心配してしまうような難易度の高そうな曲を、余裕で歌いこなす安室、頼もしい。
2.FULL MOON ★★★★
冒頭で銅鑼がボォォ~ンと鳴り響く。これまた意表をつくアレンジ。ゆらゆらしたファルセットで色っぽく歌う。
ポヤーンとしたエフェクトがかかったボーカルが色気増幅。タイトルにあるように、満月の力で発情しちゃった、みたいな曲。
わかりやすい盛り上がりポイントが無いのでボーっとしながら聴いてると、淡々としていて印象に残らない曲にしか思えないかもしれないが、
このボンヤリ感はハマると病みつきになる。
3.CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK ★★★
ちょっとイライラしてる時に聴くと軽くムカっとくるような陽気なホーンのループが楽しい曲。
洋楽R&Bから直輸入したような曲だが、一曲の中で声質をコロコロと変えて歌う点になんとなく安室らしさがうかがえる。
囁くような歌唱で、曲名から伺える色ボケぶりを見事に表現している。
4.IT'S ALL ABOUT YOU ★★
色ボケしてたと思ったらこの曲では相手に愛想を尽かしたかのように攻撃的。
ノイズが随所でガーガー鳴りまくり。アルバム中で最もぶっ壊れた安室を堪能できる一曲。
そんなもの堪能したくない人には用の無い一曲か。
5.FUNKY TOWN ★★★
CMでよくかかってた曲。ノリノリで踊る安室が目に浮かぶ。
キャッチーかつファンキー過ぎてアルバムの中で妙に浮いている気がするが曲自体は良い。
「アーゥ!」「ウー!ハッ!」という、荒っぽい男の合いの手のループにまで耳を澄ませて笑おう。
終盤にブレイクタイムも用意されているので、安心して踊りながら聴くのがベストだろう。
6.STEP WITH IT ★
スタイリッシュなR&Bだが、1~5曲目に妙にアクの強い曲ばかりが揃ってしまったのであまり印象に残らない。
こういうのならクリスタルケイとかも歌ってそうだしな。
歌詞はそこそこ過激。「FUNKY TOWNで男と踊り狂い、その後…」みたいな。
7.HELLO ★★
「私、今忙しいからあなたからの電話に出てるヒマないの」みたいな曲。電話のベルの音が良いアクセントになっている。
男に振り回されないカッコイイ女・安室を演出したのだろう。
個人的にこんなじらしプレイをされてもムカつくだけだが、M男は喜ぶだろう。
8.SHOULD I LOVE HIM? ★★★★
コーラスを重ねた切ないバラード。前曲は男を振り回す女だったが、今度は逆に翻弄されている。
ここまで殆ど攻めっぱなしだったのでここらでクールダウン。
安室の歌うバラードというと大味で壮大、みたいなイメージがあったが、この曲は、ちゃんとアルバムのカラーに合うシックなものになっている。
9.TOP SECRET ★★
また攻めモードに戻る。アグレッシブに歌ったり囁いてみたり。
インパクト大のスリリングなシンセがイントロで鳴り、かなり期待を煽られるが、サビの盛り上がりが今ひとつ。
…いや、確かに盛り上がってるのだが、もう一ひねり…。全体を貫くシリアスな雰囲気はかっこいいけれども。
10.VIOLET SAUCE(SPICY) ★★★
ヘヴィーなギターのリフが随所でうなる、終始ミステリアスでロックな曲。
サビの「dip it in the sauce」の部分が延々繰り返されるので、一通り曲を聴いただけであのメロディーが耳から離れなくなる。
歌詞にあるように「マインドコントロール」されるのかもしれない。曲の終わり方に幻惑される。
11.BABY DON'T CRY ★★★★
雨上がりの爽やかな空気を感じさせる、軽やかなミディアム曲。
水滴が日に照らされてキラキラしてる感じも音からなんとなく想像できる。
寂しげ歌い出しから優しく元気付けるような開放的なサビへの展開と歌詞が密接にリンク。
苦労人・安室が歌う「諦めないで」「良くなる方にとらえたら?」というメッセージは重い…。
どうでもいいが、「don't cry」と「どのくらい」をかけた曲って多いなぁ。
12.PINK KEY ★★★
エンドロールのような曲。一曲目を盛り上げた鼓笛隊たちが再びやってきたような趣き。
前向きな歌詞で埋め尽くされた、実に軽く可愛らしいポップス。
終盤の「Now is time to find your way」から冒頭の「left right」に戻る展開は感動的。
総評.★★★☆
本格R&Bを取り込み、持ち前の歌唱力で表現するというスタイルもなんとなく定着した安室。
とにかく濃いトラックばかりだが、洋楽直輸入の楽曲に染まりきっているわけではなく、いくつかの曲では全盛期のアイドル性も微かに感じられる。
故に「路線変更後の安室はちょっと…」な人でも結構聴けるのでは。
普段R&Bを聴かない人も、人によっては一癖も二癖もあるトラックにハマる可能性があるので、
試聴して一曲目か二曲目のイントロに心を掴まれたら、レンタルするなりして全部聴いてみることをすすめる。
「HIDE&SEEK」聴いて腰が動くか動かないかで聴くべきか否かが決まる。
一曲の中で、R&B仕様だったりJ-POP仕様だったり、囁いてみたり呟いてみたり鼻歌を歌ってみたり、
様々なボーカルスタイルに挑戦しまくっているので飽きにくい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:19th. 565-569 名無しのエリー2008.10.22.

1.DO ME MORE ★★★★
今作を象徴するような「まるでお伽話のようにフィクショナルな」官能の歌。
Nao'ymtらしい、黒くて、細切れなようで耳あたりの妙に滑らかな詞の(メロディへの)乗せ方。
聴いてると楽しいけれど、踊りながら歌うことを考えるとそれだけで酸欠。
2.Wishing On The Same Star ★★
ここからこのベスト盤でいう12曲目あたりまで、出す曲出す曲何かしらの試みが見られる。
この曲は小室離れして4枚目、SUITE CHIC始動直前の感動路線バラード。
曲自体に新味はないが、安室ちゃんの「脱コドモ」への試み(背伸び?)が見られる。
3.shine more ★★★☆
SUITE CHIC後の初シングル。試みは「本格R&B路線に舵をきる」。
力みすぎなところは随所にあるものの、思い切りのよい、勢いのある歌唱ぶり。既存の「アムロちゃん」色もほどよく残し、曲の展開もわかりやすく叫びどころも多数。
と、(ほぼ)最後の「アップテンポ且つカラオケユーザーフレンドリー」なシングル。
4.Put 'Em Up ★★☆
もう洋楽。アメリカ人。世界観から何からまるまる「向こうの音楽」を持ってきた曲。
そこが試みでもある。即ち安室ちゃんの「ゴリゴリに本気です」宣言。
わかりやすい可愛げやカラオケ親和性を削る挑戦は評価したいものの、この曲や次曲あたりは「そのまんま過ぎて、聴いてて照れちゃう」みたいな未消化感も。
5.SO CRAZY ★★
これ、このアルバムでいちばん好きじゃないな…おそらく声と曲の相性が悪いせいだと思う。
彼女の「攻めていきたい」という勢いと、曲の可愛さ(初々しさや少女性を求めるような)がちょっと食い合わせ良くなかった気がする。
なんかどっちつかずな耳あたり。試みとしては全曲同様「本格化の推進」というあたりか。
6.ALARM ★★★★
最初に聞いたときびっくりした。安室ちゃん本気だな!と。
音少ない、メロもコードも動かない。単調っていわれても文句言えない。尚且つかっこ良く歌うのはクソ難しい。
チャート争いに身を置きながらこれをシングルにする心意気。その試みはセールス的には結実しなかったが、私は全面的に支持したい。
7.ALL FOR YOU ★★
日本の歌姫さんがバラードを歌うと、楽曲のイタコか奴隷のような様相となる場合が多い。
ドMっぽいような我が強いような、湿っぽく押し付けがましい「あの感じ」はもう食傷だ。
この曲では歌唱はよく制御され、ゆとりがあって風通しがいい。安室ちゃんの成長を感じる。
凡庸なラブバラードが上記「あの感じ」に陥らないのは流石、だが曲は退屈。
試みは「今の一山越えたモードでバラードいっとく?」といったところか。
8.GIRL TALK ★★★★★
さあここから安室ちゃん無敵期スタート。とにかくボーカルがよくてよくて。
囁くような始まりから伸び伸びと声を飛翔させるように歌い上げる終盤までバッチリ。
試みは「背伸びをやめること」。曲に挑戦するのではなく、安室ちゃんにぴったりな曲を歌う。
とても寛いだ空気を湛えた曲だが、それを支える自信や確信はちょっと感動的ですらある。
9.WANT ME, WANT ME ★★★☆
これもM6同様、シングルで出したことそのものが試みみたいな曲。エキゾチックな曲調の、即物的といっていいくらい露骨な性愛の歌。
親とまともに聴いたらちょっと気まずくなるレベル。歌って格好がつくのは安室ちゃんくらいでは。
ちなみにシングルで切ったのは安室ちゃん本人の強い意向だそうで。
10.White Light ★★★
丁寧に作られた、可愛く趣味の良い、いい意味でふつうのクリスマスソング。
ど直球なシチュエーションを平易なことばと優しいメロディで、というところに余裕を感じるような。
何気に「フツーの女の子を可愛く歌う」という大きな試みもあり。
強さとか自立とかカッコよさとかいいや、クリスマスくらい甘えちゃえ、というのもまた余裕か。
11.CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK ★★★★★
試みは「フェミニンさの開放」。もう全開。可愛い可愛い。前曲に続き、恋する女の子を楽しく歌う。
しかし前曲が普遍的な、そしてステレオタイプな女性像を歌っていたのに対し、こちらは「安室ちゃんならでは」なお惚気ラブソングになっている。
可愛くて我がままで厄介で大人なような子供みたいな、そんな多面的な女性像がチャーミング。
12.Baby Don't Cry ★★★★★
恋に敗れ悲しむ女の子を慰め元気付ける曲。柔らかく包容力抜群。
かつて女子のカリスマと呼ばれていた頃、安室ちゃんの曲は女子を鼓舞するメッセージに満ちていた。
そして私たちはみんな、そのメッセージの発信者が彼女ではなく小室哲哉だと知っていた。
この曲の試みは「再び/今度は安室奈美恵として、愛する女の子たちを鼓舞する」ことだと思う。
軽やかで説教臭さのない、泣く子をあやす母のような歌唱がとても自然で優しい。
13.FUNKY TOWN ★★★☆
このころにはもう磐石。上機嫌な夜遊びアンセム。M8以降笑顔モードだった(M9は例外)が、この曲は久々の「笑わない安室ちゃん」。
しかし、ハードならハード、クールならクール一辺倒になりがちだった以前と違い、
ストイックどころかむしろゴージャスで遊び心あり、そしてフェミニンさもしっかり漂う仕上がり。
ちなみに、ダンス甲子園でおなじみLLブラザーズが参加。
14.NEW LOOK ★★★★
60年代、パステルカラー、ガーリー。などなど、ここに来て!なキーワードてんこ盛り。
固まりつつあったカラーを覆すような、何気なくとても意欲的な曲。
黒い音を全然聴かない、星条旗よりトリコロールなお嬢さんたちも思わず萌えたのでは?
低音に偏った平板なメロ、しかもブレスが難しく、カラオケにはたいへん不向きな佳作。
15.ROCK STEADY ★★★☆
アグレッシブな曲調に、余裕綽々のちょっとルーズなボーカルがマッチ。
色っぽく女っぷり上々。でも「60s 70s 80s」の中ではいちばん印象が薄いかも。
プロモで見ると、スーパーロングの髪を揺らして歌う安室ちゃんの画のBGMみたいに感じる。
かっこいい曲なんですけどね。
16.WHAT A FEELING ★★★★☆
初顔合わせの大沢伸一を迎えた、力強さの中に遊び心も満載なダンスチューン。
皆に「dancin' queen」と称えられるヒロインは踊る喜びだけでなく、スターの業も感じさせる。
心奮い立つような曲だが、「Mama said 踊りなさい/いつでも最後のステージかのように」の件は、聴くたびちょっとほろりとさせられる。
17.Sexy Girl ★★★
久しぶりに直球でクールな曲。上手く自己表現できない女の子の背中を押す曲。というとウェットな歌を想起しがちだがさにあらず。
アンチ・クライマックス的な構成のメロディにエフェクト多用のボーカルが乗り、挑みかかるようにハッパをかける。
ちょっと気後れしてしまうような応援歌。
総評.★★★★
小室の手を離れた後の安室ちゃんの歌は、ヒロインがどんどんいい女になっていく。
そしてそれは安室ちゃん自身に自然と重なる。曲と安室ちゃんの間に距離感がない。
その上、それらがセルフプロデュースの産物であり、しかも成功を収めていると。
まあ普通は「これ!これが本当の私なの!」という話になりがちなものである。それを「最高の虚構」の名の下にパッケージしてしまえるのが安室ちゃんの凄み。
彼女の辿った数奇な歴史や奇跡のような再生に思いを馳せて落涙するもよし、もちろん面倒なことなんか考えずただ楽しむもよし。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)