Reviewer:21st. 72-75 名無しのエリー2009.03.07.
1.惑星のポートレイト 5億万画素 Dedicated to カメラ(Camera)(feat.石野卓球×萩原健一) ★★★★
石野卓球によるど真ん中なトラック。普通に聴けば十分ディープな曲だがアルバムを聴くにつれてとてつもなくポップに聴こえてくる。
が、そのポップさを否定するが如くショーケンが吼える!立ち上がったスペクトォル!かっけえ!
コーラスに七尾旅人がちょこっとだけ参加している。ちょこっとすぎて最初気が付かなかった。
映像の方は小島淳二率いるteevee graphicsが担当。
宇川直宏ならではの映像世界をかなり忠実に再現しているが、CGのテスクチャの違いだけでこんなにも変わるとは…
しかし無難すぎるかな。
が、そのポップさを否定するが如くショーケンが吼える!立ち上がったスペクトォル!かっけえ!
コーラスに七尾旅人がちょこっとだけ参加している。ちょこっとすぎて最初気が付かなかった。
映像の方は小島淳二率いるteevee graphicsが担当。
宇川直宏ならではの映像世界をかなり忠実に再現しているが、CGのテスクチャの違いだけでこんなにも変わるとは…
しかし無難すぎるかな。
2.千葉八街のリアルアンダーグラウンド落花生栽培 Dedicated to 落花生(Peanut)(feat.DAZZ Y DJ NOBU) ★★★
シンプルなテクノナンバー。これに関してはあまり書くことがないです。シンプルかつ淡々と進むので…
映像の方は1st Ave Machineが担当。
落花生の成長をエレベーターの中の男が閉所恐怖症的な恐怖に取り憑かれる様子で表現した作品でかなり面白い。
映像の質感もクリス・カニンガムとかを思い出させるような、CGにはないもので好印象。
ちなみに宇川直宏が渡した絵コンテは完成した映像とはまったく違うものだったらしい。
映像の方は1st Ave Machineが担当。
落花生の成長をエレベーターの中の男が閉所恐怖症的な恐怖に取り憑かれる様子で表現した作品でかなり面白い。
映像の質感もクリス・カニンガムとかを思い出させるような、CGにはないもので好印象。
ちなみに宇川直宏が渡した絵コンテは完成した映像とはまったく違うものだったらしい。
3.羽毛に纏わる水滴無限循環 Dedicated to アヒル(Duck)(feat.MERZBOW) ★★★★★
ノイズの帝王Merzbowによる一曲。これはとにかくかっこいい。
乱打されるドラムとスリリングなノイズが同時進行していく曲。鳥の鳴き声が変調されたノイズも各所で聴こえる。というかやっぱりMerzbowは鳥なのね。
映像はYamaguchi Takashiが担当。アヒルの水掻きの運動とCGとノイズのシンクロ。これは言葉での説明が不可能なので実際に見ていただくしか…。
乱打されるドラムとスリリングなノイズが同時進行していく曲。鳥の鳴き声が変調されたノイズも各所で聴こえる。というかやっぱりMerzbowは鳥なのね。
映像はYamaguchi Takashiが担当。アヒルの水掻きの運動とCGとノイズのシンクロ。これは言葉での説明が不可能なので実際に見ていただくしか…。
4.開いた身体は白い列島 Dedicated to ウナギ(Eel)(feat.JONTE×TOBY) ★★★☆
これはwwwww宇川直宏じゃないと絶対に思いつかないwww前代未聞、「ウナギ」目線のラブソング。
曲自体はかっこいいのに間奏の「ウナギ」コーラスとか「かまってほしいの いつもの丑の日」という作詞とかバカ要素が多すぎてwww
これはもう末代まで残るであろう超絶問題作。やたら艶かしい男性ボーカル(?)がまたバカすぎる。
このアルバムのコンセプト、「人間以外の視点から見たラブソング」を如実にあらわした一曲。
映像はあってないようなものなのでレビューは省略。
曲自体はかっこいいのに間奏の「ウナギ」コーラスとか「かまってほしいの いつもの丑の日」という作詞とかバカ要素が多すぎてwww
これはもう末代まで残るであろう超絶問題作。やたら艶かしい男性ボーカル(?)がまたバカすぎる。
このアルバムのコンセプト、「人間以外の視点から見たラブソング」を如実にあらわした一曲。
映像はあってないようなものなのでレビューは省略。
5.溺れながらの光合成実験 Dedicated to 酸素(Oxygen)(feat.ALTZ) ★★★★★
関西の5次元野郎ALTZによる美しいナンバー。
ストリングスの響き、女声ボーカル、そういった要素が噛み合って5月の涼風のような素晴らしい音楽を奏でている。
「吸ってー、吐いて」というアナウンスや男声コーラスなど少々間抜けな要素が入ってるのがまたいい感じ。
映像はMunechika Sasaoが担当。CGの質感は比較的宇川直宏に似た感じだがやはり映像表現は個性がはっきりと出ている。
途中出てくる鼻生物がキモい。「1,2,3」の声に合わせて出てくる目玉キャラクターがかわいい。
ストリングスの響き、女声ボーカル、そういった要素が噛み合って5月の涼風のような素晴らしい音楽を奏でている。
「吸ってー、吐いて」というアナウンスや男声コーラスなど少々間抜けな要素が入ってるのがまたいい感じ。
映像はMunechika Sasaoが担当。CGの質感は比較的宇川直宏に似た感じだがやはり映像表現は個性がはっきりと出ている。
途中出てくる鼻生物がキモい。「1,2,3」の声に合わせて出てくる目玉キャラクターがかわいい。
6.偏西風の次第♯1 (feat.HANATARASH) ★☆
関西の鬼才EYEが何故かハナタラシ名義で登場。しかし曲自体は非常に短いインタルード的なノイズ。
ハナタラシの変態的なノイズを期待すると肩透かしだと思う。
映像はPOWER GRAPHIXXが担当。曲が短いためか、「貿易風の次第♯2」とひとまとめにされている。
ワイヤーフレームによるかなりスタイリッシュな作品でかなり面白い。ラストカットへの繋ぎもうまい。
ハナタラシの変態的なノイズを期待すると肩透かしだと思う。
映像はPOWER GRAPHIXXが担当。曲が短いためか、「貿易風の次第♯2」とひとまとめにされている。
ワイヤーフレームによるかなりスタイリッシュな作品でかなり面白い。ラストカットへの繋ぎもうまい。
7.糸電話で奏でるデリック・メイの”ストリングス・オブ・ライフ” Dedicated to 弦(String)(feat.STRINGRAPHY) ★★★★
STRINGRAPHYは作曲家:水嶋一江が発明した糸電話を使った楽器である。これがとにかくすごい。
まず音だけ聴くと管楽器と弦楽器の中間みたいなかなり異様な音色で、で、宇川直宏自身が監督した映像で演奏風景が見れるのだがそれがまたすごい。
黒子の格好をした何人もの人が空間の中を張り巡らされた糸を擦って音を出しているのだがどうやって音がでているのかが分からない。
さらに映像に施された加工によってかなり儀式的な雰囲気が充満しており、もう、なんていうか、こう、ね…
世界にはまだ未知の楽器があったのだなあということを思い知らされる一曲である。
まず音だけ聴くと管楽器と弦楽器の中間みたいなかなり異様な音色で、で、宇川直宏自身が監督した映像で演奏風景が見れるのだがそれがまたすごい。
黒子の格好をした何人もの人が空間の中を張り巡らされた糸を擦って音を出しているのだがどうやって音がでているのかが分からない。
さらに映像に施された加工によってかなり儀式的な雰囲気が充満しており、もう、なんていうか、こう、ね…
世界にはまだ未知の楽器があったのだなあということを思い知らされる一曲である。
8.盗まれた平衡感覚 Dedicated 飼い主のいない猫(Stray Cat)(feat.ABRAHAM CROSS) ★★☆
かなり濃厚なハードコアパンク。かなり直球なナンバーなので書くことがあまりない。でもかっこいい。でも印象薄い。
映像はomommaの大原大次郎が担当。素朴さのあるかわいらしいカラフルなアニメーション。
かわいらしい絵なのに猫の交尾→射精→卵子→繁殖の流れを描いていたり、
超スピードで点滅して我が家のブラウン管テレビが悲鳴を上げたりとかなりスリリングな内容。
絵柄と映像表現・内容のギャップ面白い一作となっている。ぜひとも点滅が綺麗に写せる液晶テレビとかで見たい。
映像はomommaの大原大次郎が担当。素朴さのあるかわいらしいカラフルなアニメーション。
かわいらしい絵なのに猫の交尾→射精→卵子→繁殖の流れを描いていたり、
超スピードで点滅して我が家のブラウン管テレビが悲鳴を上げたりとかなりスリリングな内容。
絵柄と映像表現・内容のギャップ面白い一作となっている。ぜひとも点滅が綺麗に写せる液晶テレビとかで見たい。
9.貿易風の次第♯2 (feat.HANATARASH) ★★★
詳細は6曲目と同じ。これの方が変化があって好きかな。違いがわからない人もいそうだが…
10.秘境の奥の虫歯の記憶 Dedicated to スプーン(Spoon)(feat.MEG×iLL) ★★★★☆
ナカコー(iLL)が作曲、それにMEGが歌をつけたもの。
ナカコーが中田ヤスタカライクな曲を作るはずもなく、ナカコーらしいエレクトロ・ナンバーとなっている。
いきなり耳を劈くような音で始まったり、スプーンを片付けているような生活音が聞こえたりと実験的な要素も含みつつ、
メロディ自体はポップで聴きやすいところは非常にナカコーらしい。あとMEGの声の扱い方は中田ヤスタカよりうまい気がする。
映像は長添雅嗣が担当。
紛れもなく宇川直宏の世界観なのだがそれを辻川幸一郎に近い質感の映像で表現、さらに所々に妙な手作り要素も混在し、結構シュールな映像に。
ナカコーが中田ヤスタカライクな曲を作るはずもなく、ナカコーらしいエレクトロ・ナンバーとなっている。
いきなり耳を劈くような音で始まったり、スプーンを片付けているような生活音が聞こえたりと実験的な要素も含みつつ、
メロディ自体はポップで聴きやすいところは非常にナカコーらしい。あとMEGの声の扱い方は中田ヤスタカよりうまい気がする。
映像は長添雅嗣が担当。
紛れもなく宇川直宏の世界観なのだがそれを辻川幸一郎に近い質感の映像で表現、さらに所々に妙な手作り要素も混在し、結構シュールな映像に。
11.57杯目のブラッディー・メアリー Dedicated to ウォッカ(Vodka)(feat.田中フミヤ) ★★★★★
田中フミヤによる一曲。かなりかっこいい曲(このレビューかっこいいって書き過ぎ)。
だが、メロディーもないし、とにかくシンプルなテクノなので形容に困る。無軌道な太鼓の音が面白い。
ウォッカを飲んで聴いたらまた違うのかもしれないですね。でも俺ウォッカ飲めないです。
映像は宇川直宏本人が担当。砂浜での若者達の闘争を果てしなくスローで描く。
宇川直宏いわく「人間達が演じるトマトの成長」らしいが…園芸に疎いのでよく分かりません…
だが、メロディーもないし、とにかくシンプルなテクノなので形容に困る。無軌道な太鼓の音が面白い。
ウォッカを飲んで聴いたらまた違うのかもしれないですね。でも俺ウォッカ飲めないです。
映像は宇川直宏本人が担当。砂浜での若者達の闘争を果てしなくスローで描く。
宇川直宏いわく「人間達が演じるトマトの成長」らしいが…園芸に疎いのでよく分かりません…
総評.★★★★★
これは2008年リリースされたCDの中でもかなり異質な部類に入る1枚。
というかMerzbow、ハナタラシ、ALTZといった面子がavexからリリースという自体からしてすでに面白い。
で、中身はもちろん相当に濃い一作になっている。しかしこれだけ多くのアーティストが参加していながら統一感がある。
その統一感の正体は「宇川直宏」という男の存在なのだと思う。
あ、あとこの作品はDVD付を買わないとほぼ意味がないので(だから映像のレビューも書いた)、DVD付を必ず買ってください。
宇多田ヒカルの「ぼくはくま」をこんな目線で聴いてる男は世界でこの人だけだろうと思われる。
というかMerzbow、ハナタラシ、ALTZといった面子がavexからリリースという自体からしてすでに面白い。
で、中身はもちろん相当に濃い一作になっている。しかしこれだけ多くのアーティストが参加していながら統一感がある。
その統一感の正体は「宇川直宏」という男の存在なのだと思う。
あ、あとこの作品はDVD付を買わないとほぼ意味がないので(だから映像のレビューも書いた)、DVD付を必ず買ってください。
宇多田ヒカルの「ぼくはくま」をこんな目線で聴いてる男は世界でこの人だけだろうと思われる。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。リファレンス先URLは省略しました。)