アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : なのるなもない。

Reviewer:13th. 525-527 名無しのエリー2006.11.26.

1.月曜日の夢追い人 ★★★
全体的にアンビエントなトラックが多いこのアルバムの中でとくに湿ったインタールード的一曲。
他と一線を画す風景描写の見事さはここでも健在
2.Sharmanship ★★★★
緩やかながら緊迫感のあるメロディに自己主張しすぎないフロウが乗る一曲
低音を必要以上に大きくしなかったためか、染み込むように音楽が流れてくる
3.クロスケ(feat. DJ Shun) ★★★
序盤の自虐的な流れは良かったけれど、前半途中でダレた感も後半のピッチチェンジ以降も前半のダレた印象で薄く
4.海月 ★★★☆
歌詞もトラックも巧い具合に盛り上げてくれる一曲。
ただもうちょっと工夫できた感もあり、アルバム内では目立たない
5.ぐるぐる ★★★☆
一分半のインスト曲。長すぎず短すぎず、曲自体も秀逸で間を繋ぐ一曲とは感じない
6.許されぬフルーツ(feat. ヤスリ) ★★★★☆
子供っぽいヤスリの甲高い声の特性を活かした一曲。
不安定な心象世界がそのおかげでうまく表現されており、そのくせ嘘っぽさや飾りっけを一切感じさせないのは見事の一言
7.夜の太陽 ★★★☆
このアルバムにしては早口のライムで叩きかけて来る。
全体で見るといいスパイスになってはいるが、曲自体は比較的凡庸
8.まわらないで地球(feat. toto) ★★★★
アコギ中心のラウンジチックのナンバー。女性シンガーをフューチャーしており、意図が良く見える
激しい曲の後だが違和感も感じない
9.break boyblues(feat. 志人 L.T.C) ★★★★
降神でのパートナーが参加した一曲。
許されぬフルーツと同じく不安定な心を描いた曲だが、やはり嘘っぽさは無い
10.僕の知る自由 ★★★
少し高音が強すぎる感もある一曲。言葉遊びの要素は強いが、個人的にはあまり好きではない
11.まちぼうけ(feat. tao) ★★★★☆
街をテーマにした歌詞が秀逸。タメの効いたメロディもポップで何度も聴き直したくなる。
12.風の詩 ★★★☆
再びここでインスト。やはり曲としても秀逸で好感度が高い
13.Life Traveler ★★★★
醒めたトラックが印象的な一曲。
その点、真っ直ぐ前を見据えた歌詞には熱が篭っており巧くバランスが取れている
14.旅のピーカブー ★★★☆
靄が掛かったようなアレンジだった13から代わって低音が効いている一曲。
アルバムの流れを考えると13と15のいいアクセントにはなっている
15.帰り道 ★★★★
アルバム最後を飾る一曲。盛り上がるが、ドラマチックとまではいかないのがポイント
全体的に引き気味だったライムがここでは前に出てきているのが印象的
総評.★★★★☆
トラックがしっかりしているので流して聴いても疲れないけど、やっぱりがっつり聴くことを推奨。
まず自分に語りかけるようなライムは足元がしっかりしており説教臭さは感じない。少し声が弱い気がするけどそれはご愛敬
ヒップホップの押し付けがましい空気が苦手という人もこれは是非。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)