アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : おんそくらいん。

Reviewer:13th. 227-230 名無しのエリー2006.09.11.

1.3分の2 ★
「ウェルカム トゥ ザ ワァール…」
遊園地の古びたレコードのような音で繰り返す短いオープニングトラック。
2曲目を際立たせるために、わざとこういう作りをしているのだろうが、アルバムの入り口としては失敗。
中に広がるのは様々な景色。それなのに、入り口でおどろおどろしくしてどうする。
「ウェルカム トゥ ザ ニュウワールド…」
2.コトノハ ★★
「残像、残像」
激しめでアップテンポな曲。序盤から鳴り始める「テレテレテッテ」というギターリフが不快だが、サビにはさわやかになっているのは流石。
「残像がゆれる」
3.みずいろの町 ★★★★★
「めぐる めぐる、季節を越えて」
スピッツのみずいろの町にも負けない名曲。
バックのギターがちょっとごちゃごちゃしている気もするがそこがミソ。毒が無さ過ぎるわけでもなく、ちょうど良く歪んでいるために、何度でも聴ける。
特に「強く 強く、心が揺れて」の代理コードになる所の響きがすごい好き。
「また君と出会いたい」
4.ナツメ ★★★☆
「僕らは何も知らないままで大人になっていく」
音速ラインが“狙った”感のある泣きメロディ。(特に↑の出だし)ちゃんと狙えてるぞ。
vo.藤井の声は、子どもの泣き声のようで聞いていて切なくなる。歌唱力はともかく、ぴったりだ。
「夕暮れ間近の ナツメの色」
5.ここにいる ★★★☆
「忘れないで」
ポップな曲。ポップだから聞きやすい、ポップながらに聞き込める。
歌い方を少しこねているのは、(で~、を、でぃ~、としたり)素直な声が好きな人には辛いかもしれないが、この曲はそういう歌い方をしないと飽きる。
「僕はまだここにいるよ」
6.上昇気流 ★★
「伝えたいことが 空回る」
イントロはすごいいいんだ。聞きやすいし、ラジオとかで流しまくったんだろうな。
中盤以降「上昇気流」を連呼する辺りでうざい。耳障り。
「空回る」
7.夕凪の橋 ★★☆
「藍染めの色に 思い出浮かべて」
速いテンポのギターサウンドだが、サビに入って急に溜めるっていうかペースが落ちる。その緩急に、流して聞いていてもハッととなる。
「夕凪の橋で 君を思い出す」
8.観覧車 ★☆
「僕が笑って」
この曲もリフがなんか神経に触る、どっかで聞いた感じだと思ったら、アレだ。フジファブリックにやらせた方がいい。
サビでテンポを緩めるのもいいが、この曲に関してはフジファブリックのまろい声の方が似合うわ。
「君が泣いた」
9.ラリー ★★★
「飛び乗ったバスが今走り出す」
後半の核となる曲。ボーカルの声に辟易してくる所に、低く抑えてハモリを重ねることで単なるハスキーボイスに。耳もたれを抑えている。
高音域では結局いつも通りなんだけどそれは持ち味だから。
「そうさ君の元へ」
10.週末旅行 ★☆
「意味の無い言葉で」
同じ曲調に飽きてくる。可も不可も無いってのは、音楽に関しては不可だと思うんだ。
「君を笑わせたいから」
11.5日ノート ★★
「君と二人で見上げた空に」
ギターサウンドから打ち込みに変わる途中のスーパーカーっぽくて好き。
締めにしては印象に残ることも無く消えていくんだけど、いつの間にか終わっているはずの100景の余韻を味わうのには最適だと思う。
「流れ始めたいつかの音と」
総評.★★★
厨臭い書き方をしたけど、そもそも歌詞が中学生の世界。
ヴォーカルの声はそれに合ってるんだけど、声が特徴的過ぎて無理やり感情移入させられかねない。
思い出のアルバムを開きっぱなしってのは疲れるでしょ。
メロディは繰り返し聞ける曲調なんだけど、ちゃんと聞くと意外と飽きる。
それでもこのアルバムには「音速ラインにしか出来ない音楽」がたんと詰まってる。星が二つ以上付いてれば、音速ラインのファンにはお勧めできる。
音速ラインのファンでなくても、一度聞いて好きになるかの判断材料に出来る。
2・3作後、今のままの「音速ライン」が続いてないことを祈る。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)