アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : おー・おー・あい・おー・おー。

Reviewer:16th. 518-521 前スレ802008.02.03.

1.UMA ★★★★
重圧感ある打楽器の響きにYOSHIMIの甲高い声が乗る。
呪文のような歌が歌い進められていくうちに、風の音を思わせる電子音や、ギターのノイズ、笛の音が重ねられていく。
オープニングナンバーにしてハイライトナンバー。
2.KMS ★★★★
全曲から隙間なく始まる。ギターによるフレーズの繰り返しに、やがてリズムが重ねられていく。
と、いきなりベースのずぶとい音が残され、ドラムがひと暴れした後、いきなり濃密なジャズの世界へ。
セッションが続き、6分を過ぎたあたりでいきなり快活になる。そして演奏の定型は崩れ、電子音による甲高いノイズが重なる。
そしてジャズの世界とはほど遠い、どこか日本民謡を感じさせる演奏へ進み、曲は終わる。
3.UJA ★★★☆
いきなりほんとに何かの民族になっちゃったんじゃないか(意味不明)と思わせる打楽器の演奏から始まる。
ギターが不穏な音色を重ねる。どこかで不気味なメロディが鳴っている。そこに唐突にコーラスが入る。不穏さは色を増していく。
いきなり今までの不穏さが嘘だったかのように超元気なダンスナンバーへ。このリズムは…サンバ?
シンセサイザーが華を添え、サンバのブロックは終わる。そして神秘を感じさせる静かなエンディングへ。
最後に一瞬ノイズが鳴る。
4.GRS ★★
波の音のようなドラムの連打が遠のいたり近づいてきたり。あんま印象に残らない曲。
5.ATS ★★★
リズミカルなナンバー。淡々と変化も少なく曲は続いていくが、3分過ぎたあたりで打楽器が唐突に消え、テンポが速くなる。
やがてコーラスが残され、ギターのノイズを合図にどこか最近のボアダムスを思わせるロックナンバー(って言っていいのか分からないけど)に。
どうでもいいことなのですが、そういえばEYEさんがこの前インタビューで「ドラムの中にすべてがあると思います」みたいなことを言ってました。
このアルバムもかなり打楽器が多用されています。EYEさんの周りにいるとみんな打楽器好きになってしまうのでしょうか?
6.SAI ★★
15分の大作だけどその長さが足枷になってしまっています。
はじめて聞いた時長すぎて飽きてしまい、一緒に買ってきた「猫本」を読むためのBGMになってしまったことを思い出します。
ボアダムスの「SUPER ae」の収録曲もだいぶ長いですが、こんなことにはなりませんでした。
今ちょっと聞いてみたところそれなりの変化はあるのですが、やっぱ記憶に残ってるのはイントロのギターの音だけでした。
わざわざ15分もやんなくて良かったってことでしょうか。
7.UMO ★★★★★
快活な(この言葉好きだな俺)リズムにギターの明るい音や笛の音色が加わっていくエキサイティングなナンバー。
この曲がアルバムの中で一番好きです。ストップモーションアニメでできたPVもかなり面白いです。
…一番好きな曲のレビューがアルバム中一番短くて一番曖昧なのってどうよ。
8.IOA ★★★★
YOSHIMIのよくわかんない熱唱から始まって、いきなりドラム連打と絶叫!そしていかにも南国なメロディがスタート。
その後絶叫→南国→絶叫…を数回繰り返して本編へ。やっぱりサンバですね。楽しい。踊りたくなります。
ここで面白いのは、打ち込みが使われていること。
今まで打楽器の音色を重んじてきたような感じでアルバムが進んできたので、打ち込みの音がかなり新鮮に聞こえます。
聞いてると浮かんでくるイメージは、バリの青空と真っ青な海、そして砂浜が広がってるリゾート地。輝く太陽。
ウッドデッキに囲まれたプール越しに青い海を眺める。そしてそこで飲むブルーハワイ(ブルーハワイ飲んだことないけど)。
総評.★★★★
もはやファーストの変態パンクロック路線とはほど遠い所に行ってしまったOOIOOの5枚目のアルバム。
「民族音楽からの影響が云々…」どころではなくもはや民族音楽。英語やスワヒリ語、はては独自の言語まで組み込んだ歌詞からして異様です。
メロディーがどうこうとかではなく、聞いた時の快感を優先に曲作りを行ってる感じがする。かなり聞いてて気持ちいい盤。
でも初めて聞くには敷居が高すぎる1枚。初めて聞くときはやはりファーストを先に聞いたほうがいいと思う(分かりやすいので)。
あと歌詞に意味を求める人は聞いてはいけません。特に「このバンド、歌詞がいーよねー」なタイプの人。
夏の森に行って、このアルバムをラジカセで流しながら読書したい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)