Reviewer:25th. 8-10 名無しのエリー2011.03.07.
1.脳ミソ ★★★★☆
キレのある演奏とノリでグイグイ引っ張っていく一曲目に相応しい曲。
間奏のギターもキレッキレ。ベースラインもうねっててかっこいい。
「いいにしろ悪いにしろ とりあえず今日も死んでねー」という詞は活動再開後のピーズに繋がるものがある。
2.底なし ★★★☆
手拍子が入ってて楽しげな曲だが、詞がかなり自虐的というか虚無感たっぷり。
前作に収録されててもおかしくなさそう。しかしいいメロディを書くなぁホント。
「カラッポだ 何が自由だ いい眺めだぜ」という部分は、次作のアルバムの雰囲気を予言していたのだろうか。
どうでもいいけどこれ、バラエティ番組のタイアップとってたんだよなぁ。
3.どこへも帰らない ★★
バンドのことを歌ったもの。
3曲目にして早くもヤケクソ気味な演奏だが、あまり印象には残らない。
「お先真っ暗 充分だ ヒン曲がったまま 引きずったまんま」という部分がこれまた今後のバンドの状態を暗示しているよう。
4.ザーメン ★★★
曲名がアレだが、歌詞はよく読むと「好きな子への想いは残さずに全部ぶちまけちまえ」と、とれる。ベースラインが良い。
間奏で「ザー○ンぶっかけろオラー」とか言っちゃってるけどホントよくメジャーで出せたな、と。
5.とどめをハデにくれ ★★★★★
ノリ重視のライブ定番曲。前作に収録される予定だったが間に合わなくて今回収録されたとかなんとか。
歌詞はバンドのことを歌ったものだが、捉えようによってはクスリを匂わせる。
間奏とアウトロのギターが良い。3分弱という短さながら、バンドの力量を十二分に感じる。
6.負け犬 ★★★★☆
詞がかなり後ろ向きかつ攻撃的。無理矢理他バンドで例えるならクーデターあたりのsyrup16g。
ボーカルにエフェクトがかかっているのが、曲自体にも荒削りな感じを与えている。アレンジの勝利。
「どーせ勝ってもつらそーだ」という詞がいかにもピーズらしい。
7.Hey君に何をあげよう ★★
彼女になにかあげたいけど、結局何にもできない、哀愁漂うラブソング。歌詞の繰り返しがちょっとくどいか。
後半のエフェクトがかったギター音が気持ちいい。
8.Get Back アブ ★★
ライブで真価を発揮しそうなコテコテのロックンロール。歌詞はイミフ
やたらシンバル音がでかいのが気になるが、演奏自体はかっこいい。
9.何も憶えてねー ★★☆
これもライブ向け。歌詞は実体験なのだろうか。
10.やっとハッピー ★★☆
曲自体はそこまで突出したところはないが、詞がいい。
この曲書いてるときのはるさん、幸せだったんだろうなぁ。次作を聴くと、涙なしには聴けなくなってしまう
ベストで再録されたが、イントロ部分での演奏が入るタイミングの違いしかわからず。
11.じゃますんなボケ(何様ランド) ★★★★☆
前曲での(客観的な)いたたまれない雰囲気を吹き飛ばす名曲をここに配置。
「自分自身がアテになるんだ」と歌うピーズ流の人生応援歌。シンプルながらもツボを押さえたメロディもよい。
前曲と同じく再録されたが違いはそんなにない。
12.ハニー ★★★
最後にまたもやライブ映えしそうなノリのよい曲。なぜかTr.5のメロが頭をよぎるがそれよりは少し落ちる
ピーズらしからぬ(?)間奏のファンキーなギターソロが聞き所か。
ちなみにDr.Feelgoodのとある曲に激似らしい
総評.★★★★☆
キングレコード移籍後、初のフルアルバム。
前作のレコ発ツアー前にドラマーが脱退したため、サポートメンバーを数名起用(活動再開後に正式なメンバーとなるthe pillowsのシンイチロウ氏も参加)。
そのためかドラムに耳が行きやすい曲が並ぶも、ギター・ベースのフレーズはしっかりと主張している。
音はシンプルながらも理想的なロックンロールアルバムとなった。
詞は、今後(というか次作)のピーズの行方を暗示している曲もある一方で、
ピーズ流の人生応援歌・ラブソングなど振り幅の広い詞世界を展開。今までの集大成といった感じ。
ライブ映え必至の、ノリがよくキャッチーな曲が並び、後のベストアルバムに大半が収録されるため初心者にも聴きやすい一枚。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)