アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ぱひゅーむ。

Reviewer:14th. 212-214 (・(∀)・) ◆kumaE6IGDE2007.03.01.

1.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル ★★★★☆
収録全12曲の中唯一の未発表曲。
今までシングルを全部買ってる人間にとっては、ある意味この曲だけのためにアルバムを買うことになるのだが、それだけの価値がある曲。
まるでドラえもんの最終回のような曲とファンに言われたことがあるがまさにそう。
中田ヤスタカ(capsule)がPerfumeに送る、(この時点での)全身全霊を込めただろう一曲。
2.リニアモーターガール ★★★
記念すべきメジャーデビュー曲。の割にはかなりの迷曲。いい曲ではあるんだが、あまりにも実験的要素が含まれすぎなプロトタイプ的な曲。
ダフトパンクのDigital Loveと酷似している部分があるためパクリ疑惑もあり。
タイトルの「リニアモーターガール」という単語を繰り返し歌うためかなり耳に残る脳内麻薬的な曲。
3.コンピューターシティ ★★★★
メジャーデビュー2枚目のシングル曲。この曲でいっきにファンが拡大した名曲。
とても切ないが奥に秘めた力強さを込めたメロディーが静かに心を揺さぶる感じの曲。
4.エレクトロ・ワールド ★★★★☆
リニアモーターガール、コンピューターシティとこの曲は、3部作としてつながりのあるものとなっている。
そのラストだけあってしっかり「決断」のイメージを前面に打ち出したとても力強い曲。
ちなみにアルバムVerはシングルVerとイントロ部分が違っている。
5.引力 ★★★☆
不思議なテンポとメロディーで惑わされる曲。オシャレで清潔感漂うメロディーが心地よい。
6.モノクロームエフェクト ★★★
Perfumeの曲は全曲テクノポップであるためどの曲もピコピコ的なとこがあるんだが、
その中でも最もファミコン的ピコピコ音を前面に押し出している曲。
7.ビタミンドロップ ★★★★☆
インディーズ3枚目(ラスト)のシングル。
この頃からピコピコに振り回されるのではなく、うまいこと曲の中に組み込んでいってる洗練された感じが出てくる。
不思議なコード進行に個人的にもっともやられた一番好きな曲。
歌詞でも「言葉の暴力、いつか消えるのかな」など、名フレーズが多く含まれた名曲。
8.スウィートドーナッツ ★★★★
Perfume×中田ヤスタカ、全ての始まりの曲。記念すべきインディーズ1枚目のシングル曲。
キャッチーで女の子らしい部分と、恋愛に対する切なさやワクワクを封じこめたような曲。
Perfumeを代表する曲は何?と聞かれたらこれを挙げるのが正解。と言えるような王道曲。
9.ファンデーション ★★☆
ファンの間で最も賛否の分かれる曲。これが一番好きだって人もいれば、これをライブで聞いてると眠たくなると退屈に感じる人間もいる。
Perfumeの曲には珍しく、メロディーラインに抑揚がない(転調がない)上せいかと思われる。
その分、Perfumeの曲の中では最も上品な曲。
10.コンピューター ドライビング ★★★★
ライブでの盛り上がりで1、2を争うとても楽しく激しい曲。イントロ部分の階段を転げ落ちるようなメロディーラインがたまらなくツボ。
Perfumeの曲の中で最もキャッチーで楽しい曲。
11.Perfume ★★★★
本人名義の曲なだけあってかなりの力作。ライブでよく締めに使われる曲。
オシャレさとキャッチーさとをうまいことバランス量って作られていると思う。
中田ヤスタカのセンス爆発!な曲。
12.wonder2 ★★★☆
シャボンの風船がふわふわ浮遊しているイメージの曲。
メロディーはとてもシンプルな作りなのにしっかり曲のクオリティを維持出来てるのはアレンジが優秀だからか。
特にサビの部分は単音で引っ張れるとこまで引っ張っている。シンプルイズベストを体現したような曲。
総評.★★★★☆
10点満点にしなかったのは、まだこれ以上のものを作り出せる力があると思うから。
実際、アルバム以降発表したシングルでもさらなる進化を見せている。
アルバムタイトルが「コンプリートベスト」となっていて、これまで発表した曲全て入ってると思わせぶりだが、実は何曲か選に漏れているのが勿体無い。
Perfume×中田ヤスタカの曲に捨て曲はない。本当にクオリティは高い。
アイドルポップとして間違いなく現時点で最高到達地点だが、そういった枠組みを取り外して考えてもかなりのクオリティに達していると思う。
知られさえすればもっともっとファンは増えると思わずにはいられない。
Perfumeを聞いた上で興味無いというのならしょうがないが、
音楽好きな人間でまだ聞いたことが無いという人がいたら、実にもったいないことをしていると言いたい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:17th. 155-158 名無しのエリー2008.03.04.

1.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル ★★★★★
このアルバム唯一の新曲。中田ヤスタカ頑張りすぎ。
perfumeスレなどでは神曲と呼ばれている、perfume第一期(あくまで個人的な括りだけど)を占めるのに相応しい壮大な一曲。
切なさを感じさせるメロディーは中田ヤスタカほんと頑張った。
歌詞は手の届かない所まで行ってしまった恋人の事を歌っている。
2.リニアモーターガール ★★★☆
SF三部作突入。一作目となるこの曲は異常なまでにハイテンション。
「ワンツースリーフォー いちにのさん、はい」とか変な声が入っているのが面白い。
ただ、PVと一組で聞いたほうが面白い。DVDでPVとともに見るのをお勧めする。
あとSF三部作では一番いまいち(あくまで、SF三部作の中での話。普通に高クオリティの曲です)。
誰か「まんまDaft Punkの「DigitalLove」だ」と言ってた人がいたが、そこまで似てないと思う。
あ、「DigitalLove」は名曲ですよ。perfume好きなら聞いて損はない。
3.コンピューターシティ ★★★★☆
この曲で中田ヤスタカが作詞作曲をすべて自分でやることに。すごいです。気合入りまくり。それと同時に、perfumeが新しい境地に立った曲でもあると思う。
首都高から見た夜景とか、都会の夜景がどうしても目に浮かんでしまう。雰囲気が最高。
capsuleとしては何故そう思うかは分からないけど「LDK」あたりの作風に似てると思う。
歌詞では前曲では普通に未来都市での生活を送ってきた少女が未来都市での生活に疑問を感じてきた…といった感じだろうか。
PVはCGなどを使ってないシンプルなもので、非常にいい感じ。曲を変な切り方してなけりゃもっとよかったんだけど。
4.エレクトロ・ワールド ★★★★★
前曲で未来都市の生活に疑問を感じた少女の感情が爆発した瞬間だろうか。
自分や他人の存在のリアリティのなさ、そして世界が段々と崩壊していく様を描いた歌詞が圧巻。
そして曲のクオリティも上るところまで上り詰めて、中田ヤスタカのテンションも最高潮。
ギターの響きがテクノサウンドに不思議な浮遊感を与え、やがて壮絶なサビへ。
「エレクトロワールド」のボーカルが伸びていくところなんか鳥肌もの。SF三部作の締めにぴったりの曲。
ちなみにシングル盤よりイントロが長くなっている。PVは最後のワンシーンが怖いと見るたびに思う。
にしても歌詞…「ああ あああ ああ あああ」まで書かなくてもいいだろ。
5.引力 ★★★
インディーズ時代のシングル「ビタミンドロップ」より。
「cutie cinema REPLAY」の頃の楽曲を「LDK」のころのサウンドでやってるような曲。サビを繰り返していく曲の構成が面白い。
でもなんで「エレベーター」とかじゃなくてこれ?この曲も確かにいい曲だが、なぜこれだけ収録したのかがわからない。
6.モノクロームエフェクト ★★★☆
インディーズ時代のシングル曲。普通のアイドル歌謡を中田ヤスタカがやるとこんな曲になりますよ。
三人のボーカルが初々しい。なんだか妙な気持になる曲。なぜかはわからない。
終わり方がなんか中途半端で気になる。
7.ビタミンドロップ ★★★★
インディーズ時代のシングル曲。
「引力」と同じく、「cutie cinema REPLAY」の頃の楽曲を「LDK」のころのサウンドでやってるような曲。
いや、「LDK」というより「S.F」あたりの曲に似てるような気がする。
「モノクロームエフェクト」がいかにもアイドル歌謡な曲だったのに対し、中田ヤスタカがどれくらい自分の個性を出せばいいのかがわかってきた感じの曲。
「チョコレイト・ディスコ」のPVをyoutubeで見て「perfumeなかなか良いかも?」と思った矢先に
この曲のライブ映像を見ていろんな意味でショックを受けた記憶がある。
8.スウィートドーナッツ ★★★★★
中田ヤスタカが初めてperfumeと組んだ曲。かなりいい曲です。ハイ。
自分は中田ヤスタカが書く切ないメロディにかなり惹かれるのだけれど、この曲はまさにジャストフィッツ。
もうこのころすでに個性爆発させてたのに、「モノクロームエフェクト」でいったんアイドル歌謡を作ったのはなぜだろう。
「モノクロームエフェクト」はもっと個性を爆発させていればかなり名曲になったはずなのに、なんだか遠慮してしまった感がある。
カップリングの二曲はいい曲ですけどね。まあオリジナル盤持ってるわけじゃなくてこの前出た再発ボックスを買っただけですが。
なお、シングルバージョンをリエディットして2分57秒にしている。こちらのバージョンの方が聴きやすくていいと思う。
9.ファンデーション ★★★★☆
ん、いい。この曲も俺の心にジャストフィッツ。
浮遊感のあるメロディーに三人の飾らないぶっきらぼうな歌唱があっていてかなりグッときます。
でもなぜかは分からないけど五つ星に届かないこの感じ。もうたまらん。
歌詞は…読解力のない俺にはどういうことを歌っているのかは分らないが、意味深。
「恋愛なんてすぐ 諦めるべきね」とか「心にまで化粧していた」とかわかりやすいフレーズも出てくるが、「荷物持ったまま戦えない」とは?
10.コンピュータードライビング ★★★
イントロで期待してしまうけど、全部聞いてると正直、退屈。あんまり盛り上がりがないのがいけないんだと思う。
いきなり低音が聞こえなくなる場所があって、一瞬ヘッドフォンが断線したのかと思ってビビった。
11.Perfume ★★★★
capsule初期のポップな楽曲を現在のテクノ~クラブ的サウンドでやったような感じで面白い一曲。
一応グループ名を冠した曲で、多分ナンバーガールで例えれば「BRUTAL NUMBER GIRL」的な位置づけにある曲なんだと思う。
でも歌詞は…。「ねえ!?」って、なんか「歌詞に「!?」を付けて逆ギレ風味にするスレ」みたいでなんだかなあ…。
12.wonder2 ★★★★★
「エレクトロワールド」のカップリングに収録されていた、超名曲。
これをラストに持ってきたのはGJ。「らーらーらーらー」の声がどこまでも伸びていく、幻想的なメロディが美しい。
capsuleで言うと「FRUITS CLiPPER」に激似。しかしうまい引用の仕方をしてますなあ(この曲の方が出てきたのが遅い)。
無意識だとは思うが、意識してやってたらすごい。ライブとかでもラストでやることが多いらしい。
「『fan service bitter』はこの曲で終わるからすごく寂しい気持ちになってしまう」と誰かが何所かで書いてた。
このアルバムでも最後に選ばれたこの曲は、心に静寂を残して静かに消えていく。
なお、シングルバージョンよりなぜか9秒ほど長くなっている。
総評.★★★★
perfume初のアルバムにして、初のベストアルバム。
「コンプリート」と銘打ってある割にはインディーズ時代のシングルのカップリングで収録されているのが「引力」だけだったり、
新曲が「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」の一曲だけだったりと、いろいろ欠陥は多い1枚だが、
とりあえずperfume入門編としては最高の1枚。「SF三部作」は勿論、そのカップリングまで収録されているのが嬉しい。
さらに通常版でもDVDが付いていて、それで3000円ポッキリというのはなかなか安いのではないだろうか。
しかしジャケットはちょっとレジまで持っていくのが恥ずかしい…。
「capsuleが好きで、それ以外の中田ヤスタカの作品が聞きたいんだけど、どうすればいい?」という人は、
このアルバムと「COLTEMONIKHA」あたりを買えばいいと思う。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:18th. 12-14, 19 名無しのエリー2008.05.05.

1.ポリリズム ★★★★★
キャッチー過ぎるメロとエフェクト掛けまくったヴォーカル処理で一般層にも広くアピールした楽曲。
途中で本当にポリリズムになるが、そんなことは知らなくても普通にいい曲。
2.plastic smile ★★★
微妙に音を変えながら反復するオケが耳に残る楽曲。サビはやはりキャッチー。
昔のゲームにこんな音楽あった気がする。
3.GAME ★★★
パッと聴き、思いっきりダフトパンクに聞こえた。微妙に裏を意識させるリズムビートが気持ち良い。
これまでの2曲と違い、サビも含め、良い意味で起伏が無い。つまり正しくテクノである。
4.Baby cruising Love ★★★★
ポリリズムに続くシングル。全曲と比べると歌謡曲要素が強く、平歌にも起伏がある。
バックのピアノっぽい音とシンセの音の絡みがどことなく、歌謡曲とテクノのクロスオーバーであるPerfumeという存在を想起させる。
5.チョコレイト・ディスコ ★★★★★
正しくディスコマナーなベースラインに被さる一回聴いただけで確実に覚える激キャッチーなメロ。
どうでもいいが、この曲も若干ポリリズム気味。
6.マカロニ ★★★★
ここまでアップテンポが続いていたが、この曲はミドルテンポ。相変わらずメロは激キャッチー。非常に耳に残る。
打ち込みにも関わらずドラムのシンバルワークに耳を奪われる。
7.セラミックガール ★★★
全曲から一転、ノリノリダンスナンバー。
サビに被さるシンセの音からヴァンヘイレンの「Jump」を思い出してしまった。
歌メロが前のめりにクうことで、曲の持つ性急さが強調されている。
8.Take me Take me ★★★
これまでよりは幾分ミニマルなビートに乗せて、淡々とメロが歌われる異色ナンバー。
シンセをギターに置き換えたらGLAYの「千ノナイフガ胸ヲサス」とリフが一緒。
9.シークレットシークレット ★★★
ちょっとロイクソップっぽい?!シンセフレーズがキャッチーなナンバー。メロが入ってからはダフトパンクっぽい展開。
新参者からすれば似たようなメロが続く印象は否めないが、不思議と飽きはこない。
10.Butterfly ★★★
イントロから「西遊記」が始まるかと思ったシンセメロが印象的過ぎるナンバー。
途中挿入される電気「POPCORN」的なメロも耳に残る。この曲のPerfumeは完全にインストの一部。
11.Twincle Snow Powdery Snow ★★★★
終盤に来て、Perfumeの18番とも言えるテクノポップが炸裂!
裏打ちのビートと相まってノリノリのナンバー。サビメロも激キャッチーで突っ込みようの無いキラーチューン。
12.Puppy love ★★★
イントロは、くるりの「ばらの花」っぽい8ビート。サビはBLOCK PARTYっぽいポストパンクの鋭角ビートに歌が乗っかる。
おそらくギターバンドがコピーして最も違和感の無いPerfumeの曲だろう。アジカンあたりにカバーしてほしい。
変に余韻を残さず終わるので、またリピートしたくなってしまう。このあたりは意図的な曲順だと思う。
総評.★★★★
全編を通してキャッチーなメロがこれでもかと連打される。
テクノとは反復ビートの音楽であるが、この反復ビートの部分を激キャッチーなメロにすることで、
エンドレスにサビが掛かっているように感じさせるアルバムに仕上がっている。
同じような曲が多い中、中盤と終盤に数曲若干(←ここがポイント)毛色の違う曲調が持ってこられるので、
ダレを感じさせず、何度も聴けるアルバムになっている。
現在は孤高の存在に近いが、音作り的には、2番煎じのアーティストを出し易いと思われるので、
今後、ここからどう展開していくかが浮沈の鍵を握る。期待しながら、見守りたい。
(★5個が満点。)

Reviewer:18th. 15-18 名無しのエリー2008.05.05.

1.ポリリズム ★★★★
これのおかげで今の地位がある、といっても過言ではないヒット曲。
退屈な00年代のアイドル歌謡の世界に風穴を開けた…らしい一曲。でも個人的にはそこまで好きじゃない。
そういえばCMバージョンとCDバージョンは微妙に違うけど、CMバージョンのCD化はないのか?
2.plastic smile ★
なんだかものすごく退屈。そこまで悪い曲でもないんだけどなあ…。
あんまり展開しないせいかもしれない。聞いていて耐えられない。飛ばし曲。
3.GAME ★★★☆
「あれ?これperfumeのアルバムだっけ?」と一瞬疑ってしまうイントロ。そしてその後も中田ヤスタカは本気で走り続けていく。
capsuleのアルバムに入っていてもおかしくないような一曲。
ベースが効いている。この曲をアイドル(と言われている3人)に歌わせるセンスがすげえ。歌詞は普通だけど。
4.Baby cruising Love ★★★★
シングル。発売当時は散々言われていた記憶がある(事実、発売当時は今一つパッとしない曲だった)が、今聴くとそこまで悪くないじゃん?という一曲。
事実、アルバムへの収まりも悪くないし、聴いていてダレることもない。
ちなみにタイトルの「Baby cruising Love」の"c"が小文字なのはメンバーの意見によるものらしいが、何のために?
5.チョコレイト・ディスコ ★★★★★
入手困難となっている名作マキシ「Fan service sweet」からの一曲。perfumeの最高傑作はこれだと思う。
3人の歌唱も曲によく合っているし、メロディも非常に聞いていて心地よい。PVもクオリティが高かった。
中田ヤスタカがperfumeの楽曲とその他の作品群との隙間を縮めるということを意識し始めたのがこのころなのかも。
(最初にperfumeを好きになった一曲なのでちょっと個人的な思い入れがあり、贔屓目が入ってるかもしれない)
6.マカロニ ★★★☆
シングル曲。このアルバムの中ではやや異色作。capsuleの初期作品にやや傾向が似ている。
静かに切々と歌い上げる、3人のボーカルが印象的。好みが分かれそう。
7.セラミックガール ★★★★
なんかラジオで流された当時、さまざまなスレでの評価がボッコボコだった覚えがある。でも俺は大好き。
ファーストからそれ以降のシングルの流れを汲んだ、(恐らく)世間一般がperfumeに抱いてるイメージはこんなだろうな…って感じの一曲。
間奏のボーカルを加工してメロディを作るという手法について、
「「ポリリズム」がウケたから同じようなことをやってるんじゃないの?」みたいな意見をどっかのスレでみたが、
これと同じような手法をMEGの「ROMANTIKA」でもやってるので、ヤスタカには他意はなかったと思う。
ドラマタイアップ曲。
8.Take me Take me ★★★★☆
これまたcapsuleのアルバムに入っていてもおかしくないような曲。
というよりこの曲はこしじまとしこボーカルのほうがハマったような気がする。でももうそんなのどうでもいいや。
とりあえず、世間一般が抱く「アイドル歌謡」というジャンルからは逸脱していると思う。
9.シークレットシークレット ★★★★★
このアルバムの真打がここで登場。とにかく名曲。
いきなりフェイドアウトするイントロから始まり、前奏からいきなりサビに突入。そのあとはもう最高のメロディの連続ですよ。
今回の中田ヤスタカが全身全霊をかけたであろう一曲。(前回全身全霊かけたのは「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」)
聴いていてちょっと泣きそうになる、ツボを押さえたメロディが心地よい。3人のボーカルの相乗もぴったり。
歌詞も本性のわからない恋人を描いた内容で、なかなか面白い仕上がりになっている。
タイアップ曲なのだけど、テレビCMで見たら聴こえ方が全然違って驚いた。
10.Butterfly ★★★★☆
この曲のレビューは非常に難しい。
今までは「capsuleのアルバムに入っていても~」と軽く済ますことができただろうけど、
この曲はperfumeのアルバムに入っていても違和感を感じるし、恐らくcapsuleのアルバムに入っていても違和感を感じると思う。
5分42秒というやや長めの尺で聴かせているこの曲は、J-POPとクラブミュージックの間を行き来するような、
そんな一定の場所に定まらない浮遊感のある曲に仕上がっていると思う。
ちょっとダレるかな。
11.Twinkle Snow Powdery Snow ★★★★★
名作マキシ「Fan service sweet」から。これまた名曲。まあ真新しさはないけどね。
でもほかに収録されたナンバーと比べても遜色のない出来になっていると思う。むしろこの曲の方が(ry
どうでもいい個人的な願望だけど、スキー場でかかっていて欲しい。
そしてスキー場に来たまだ交際して間もないカップルの心に何か響くものがある曲として後世に伝わってほしい。
12.Puppy love ★★★★★
最後を飾るのは…なんとほぼ生演奏という異色の一曲。perfumeのアルバムでギターとドラムの絡みが加工なしで聞けるとは思わなかったw
で、曲のほうはかなり王道なメロディー。聞いて一瞬で中田ヤスタカだとわかる、ポップで聴きやすい曲になっている。
「いつも聞きなれないジャンルばっかで疲れたでしょ?これで癒されてね(はぁと」と中田ヤスタカが言ってるのが目に浮かぶ。で、俺はこの曲はかなり好き。
でもスレの評判を見てみたら「微妙」と書いてあってへー、そーなんだとか思ってたら
「これからはこの曲が好きなファンが振り落とされると思う」みたいな意見が書いてあってビビった。俺、振り落とされるの?
で、一番凄いのは歌詞。なんと「ツンデレーション」なる単語が出てきて、その他の部分も典型的な「ツンデレ」像を体現する内容になってる。
ちなみに「ツンデレーション」という単語は「ギャグ漫画日和」に出てきたらしい(うろ覚え)。
総評.★★★★★
「ポリリズム」の大ヒットで注目され、そしてその後出したシングルも抜群に売れ、そんな期待の中ついに出たセカンド。
前作のように収録曲の大半がシングル曲ということもないし、それに個人的に好みではない木の子さんの作詞もなくなっt(ry
で、この作品は今まであった中田ヤスタカの関連作品とperfumeの作品との間に合った深い溝がなくなり、自由度が増した感じが。
いろんなスレでは「数年後にはブックオフの安売りコーナーに並んでる」という批判的な意見も見られるが、そうなっても不思議には思わないし、
数年後に「アイドルポップの名作」として、音楽好きのCD棚に並んでいたとしても不思議のない出来になっていると思う。
ちなみにDVDの内容はそこまで良くなかったよ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:21st. 563-567 名無しのエリー2009.07.11.

1.ポリリズム ★★★★
彼女たちを一躍スターダムに押し上げた曲。メロディは適度にキャッチーで、アレンジもダンスポップさを殊更押し出すわけでもない。
割と普通にまとまった上でよくできた曲。詞もどうでもいい。ヤスタカだし。
特筆すべきポイントは中盤ポリリズムを作りながら実際にポリリズムという言葉をゴリ押しするところ。
聞き流しそうだけどよく考えればそうそう無い発想。かも。
音の面ではないが斬新さに期待が高まる一曲。
2.plastic smile ☆
そして早々に期待を霧散させる曲。適当としか思えないメロディ、アレンジも割とスカスカ。サビでベースが形成するリズムもウザい。
『リニアモーターガール』あたりと同系統の子供っぽい曲だが、作りこみの差が露骨に違う上、
確かこのアルバムを出したころは3人ともちょうど20歳前後だったと思うのだけど、本当にその年ごろで新曲として発表すべき曲だっただろうか。
3.GAME ★
ものすごく平坦で刺激の薄いダンスロック曲。メロディラインとか抑揚のない歌とかにも多少の原因はあるが、何よりもアレンジ・・・。
金属的なギターの平坦さもどうにかならないのって感じだが、特に全編にわたってベースの音が耳障り。
核の低音より虫の羽虫みたいなブブブブいう音の方が気になって聞こえる。
似たようなジャンルをブンブンサテライツとかがやってる以上、ヤスタカもう少し本気でアレンジした方が良かったんじゃ・・・浮くけど。
4.Baby cruising Love ★★★★☆
ピアノを中心に据えたミドルテンポ曲。前曲に続き虫の羽音ベースが出張っているが、所によりピアノを上手く被せている。
だったらベース自重してくれた方が・・・。ただ、そのピアノのフレーズはメロディアスで良い。ダンスポップって言うより普通にJ-POP。
メロディ的には歌謡曲。「♪恋の運命は~」などの追っかけ歌唱も、3人であることを珍しく上手く活かしている。
音の構成が4曲目の時点で既に被り始めてる(ような気がする)のがちょっと不安。
5.チョコレイト・ディスコ ★★★★★
代表曲・・・になるのかな?とにかくタイトルコールを延々繰り返すサビのインパクトがすごい曲。当然ポリリズムポリリズム(ryより強烈。
電子音の一つ一つはチープだが役割がはっきりしていて、チープであることがマイナスにならない感じ。ウザベースも隠れてるし。
度が過ぎると飽きてしまう電子音のループも、そこに歌という音を添えることで飽きにくくしている。
6.マカロニ ★★★★★
今作で一番生に近い曲。心臓の音のような柔らかいドラムの音や、優しい歌声が心地いい。
サビ最初の中→高→中音域と変移するメロディも、包み込むような感じで上手い作り。
割と音が定型化されて不自由な感じのする今作では異色かも。アウトロとか聞くと特にそう思う。
「大切なのはマカロニ ぐつぐつ溶けるスープ」詞も上手い。わけわかんないけど。
7.セラミックガール ★☆
1曲目と2曲目を合わせて割ったような、可も不可も無い、ごく普通の、ヤスタカなら量産できるような、特筆することのない曲。
あーアルバム曲だなーて感じの。別にさりげなく新しいことに挑戦してるわけでもなく出来も別にどうでも。
言及することの少なさって点では、2曲目よりも捨て曲かも・・・
8.Take me Take me ★★★★☆
そこそこダークで実験的な曲。同じフレーズを淡々と繰り返すが、コーラスで徐々に変化をつけていき、サビでは感情を小破裂させるような歌唱。
3人のコーラスを一番よく活かしている曲だと思う。絡むアコギもなんとなくアダルティだし音色自体が新鮮。
ドラムと電子音が軽めなので暗くても口当たりは軽い。
9.シークレット シークレット ★★☆
まず、イントロがいきなりフェードアウトする意味が・・・。
7曲目を切なく引き締めたような曲。アレンジも多少物足りない気がするものの綺麗にまとまっている。
サビは後ろに重心をおいた作りで、前半は侘しいほど薄味。まあ必要悪。
テーマの割に、女子3人の歌がそれほど全面に出てないのが気になる。そして最初のサビ後のベースが・・・。
10.Butterfly ★☆
密林チックなイントロに耳を惹かれる。賑やかなパーカッションがベースのウザい部分を消し、そのベースが独特のリズムを仕立てている。
今作で最もPerfumeの歌が楽器的に使われてる曲。そこまではすごく良かった。
6分弱の間に音の変化がほとんど無いのもキツいが、サビや間奏に出てくるおもちゃの木琴みたいな音、ものすごいウザい。
大したことない短いフレーズを安っぽい音でこれでもかと主張してくる。それもほとんど全編に渡って。繰り返すがものすごいウザい。
ベースがウザくなくなったと思ったら今度はお前か・・・。たった一種類の音で台無しになってしまった例。
11.Twinkle Snow Powdery Snow ★★★
テンポの速いダンスポップ。今作中、これ一曲だけ飛び抜けてアレンジの出来が良い。
キメ前の節々に入るドラムワークなど、細部へのこだわりが各所に見て取れる。なんか他の曲のアレンジどうしたのよって聞きたくなるけど。
この頃がヤスタカのPerfumeへの入れ込みようのピークだったということか・・・と言いたくなるが一方メロディは良くない。
アレンジのドラマティック加減に反して異常にノッペリ。サビも初めて聞いた時は9曲目(の前半)と区別できなかった。
しかもそのノッペリメロに対してもアレンジは本気を出した出来で絡む。ああもどかしい。
12.Puppy Love ★☆
いきなり生バンドっぽいギターとベースの入りに面喰う。こういうのPerfumeでやる事か!?いや試みとしては面白そうだから良いんだけど!
と思ったらサビではベースは普段のウザいやつに戻り、パーカッションもやたら空き缶連打してるみたいな鬱陶しい感じに。半端ない肩透かし。
散々ベースウザいウザい言ってきたが、もしかして俺だけか。もしかしてテクノやダンス畑ではこういうベースは良しなのか。
普段聴かないから分からないけど。でもPerfumeってテクノ・・・?それに便宜上ダンスポップとか書いたけど、これで踊れるか・・・?
結局普通にJ-POPな気がする。ちなみにこの曲のメロディは先が予想できる浅い練りこみの出来。
総評.★★☆
メロディもアレンジもヤスタカがお手軽に作ってるんじゃないかという印象を強く抱いた。類型化されたポップ以上の感想は持てない。
意外なメロディとか音の使い方とかほとんど無い。特にリズムについては遊んでなくて退屈。音の選び方もなんかヘン。
例えばこの一枚以前にヤスタカが本業で出していたcapsuleの『FLASH BACK』とか聞いても、ウザいベースを遠慮なくこしこの歌に乗せてきたりしなかった。
ただそこで気になるのが、非歌モノではやってたということ。つまりヤスタカは本音ではあのベースを思いっきり前面に出したいんだ、と。
で、その先駆けがこの一枚。
てことはもしやPerfumeいい実験台にされてんじゃないかと思ったが、
この一枚が大ウケした後capsuleの次作でそのベースを大々的にフィーチャーしてきたのを聴く限り、残念ながら当たってたように感じる。
結果論だし安い推測だけど。しかも音的には本家の方がよっぽど手が込んでたりするし。
総合的な印象としては、都合のいい部分だけリトマス試験紙にされて他は手を抜かれた、どうも可哀そうなアルバム。
なんかベースベースうっせーぞと思われるかもしれませんが本当に耳につくんです。悪い意味で。
ただその後のシングル3枚を聴く限りどうも手抜き感は感じられず、立ち位置が読めなくなった。
新譜どうなってるんだろう。気になる。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:21st. 528-530 名無しのエリー2009.07.08.

1.Take off ★
SE。Capsuleで同じことやってたような…。
2.love the world ★★★★
聞き応えのあるポップナンバー。個人的にはもうここが最大の山場。
サビの7thがクセになる。
3.Dream Fighter ★★★
シングルが出た時期を思えば、物凄くドラマティックな曲。シングルが出た時期なんか関係ないって思うなら割と普通の曲。
デジタルな歪みのシンセはやっぱりカッコイイ。
4.edge(⊿-mix) ★★
アルバム中最も尖ったキラーチューン。これなら原曲の方が良かった。
なんか余計、なんか足りない、そして無駄に長い。
5.NIGHT FLIGHT ★★★☆
なんか懐かしい。
フュージョンとかあの辺りの匂いもあったり、最近のPerfumeじゃあまりなかったミニマルなシンセも悪くない。
つーかYMOだ、これ。
6.Kiss and Music ★★
Perfumeでやるの、これ?、って感じのR&B風。アナログな感触。
7.Zero Gravity ★★★☆
Capsuleでもよくやってる、ヤスタカのお洒落なポップスが好きな人はきっと好き。(馬鹿にしてる訳ではない)
そんな感じの可愛らしい曲。
8.I still love U ★★★★
90年代後半~00年代前半を思い出す。上手く説明できないけど、あの頃の雰囲気にノスタルジーを感じるなら確実にハマる。
半音のコード進行がたまらない。
9.The best thing ★★☆
普通のPerfume。よくも悪くも普通。ここまでアクの強い曲が多いから、小休憩。
10.Speed of Sound ★★
Perfumeっつーかヤスタカ。
ほとんど歌ってないので、前作GAMEに収録されているButterflyのようにSE的な。別にPerfumeで聞きたい訳じゃない。
11.ワンルーム・ディスコ ★★★★
タイトル通り、ABBA辺りのディスコっぽさをポップスに落とし込んだ良曲。
12.願い(Album-mix) ★★★☆
主にストリングスを加えて、エンディングらしくアレンジ。
この曲が最後にくるのを予想した人も結構いるだろうし、ベタな終わり方。
総評.★★★
好き嫌いがハッキリしそうなアルバム。
前作のアルバムまでで固まったPerfumeのイメージから脱却するような印象は確実にあって、それが中途半端にも感じる。
特に最後が安心した終わり方でなく、既存のイメージを完全に突き放すくらいの曲なら逆に納得してしまったような気もする。
1曲目が「今までのPerfumeじゃない」って宣言みたいだし。
ただ、Perfumeの曲をヤスタカが作ったのか、ヤスタカの曲をPerfumeが歌ったのかの違いが明確じゃない。
基本的に横ノリなのもあってか、前作ほどの爆発力は無いが、それほど悪いアルバムでもない。
過渡期なのかなーと思う作品。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:22nd. 12-15 名無しのエリー2009.07.28.

1.Take off ☆
イントロ。アルバムのつかみの役をしっかりと果たしている。
2.love the world ★★★★★
シングル曲。実は最近こればっかり聴いている。
後半で入る「have a nice day」がヤバすぎる。この瞬間だけで★一つ追加できる。そこ以外も標準点を越えている出来だと思う。
この位置に置かれることでシングルで聴いたときには気付かなかった良さを知ることが出来る曲。
3.Dream Fighter ★★★
シングル曲。この曲は実は先行シングル3枚の中で一番好きな曲なんだけれど、このアルバムの中ではやや点を低くせざるを得ない。
流れにも嵌ってるし、曲の良さを完璧に失っているわけではないが、やはりシングルで聴いた時の感動が希薄になっているのは否めない。
前曲とは逆で、単体で聴いた方が生きる曲かな。曲自体の良さをもってしても、やはりこの点が限界。
4.edge (⊿-mix) ★☆
シングルに入っていた曲のニューバージョン。ファンには好評らしい、が…
メロディが入ってくる瞬間は感動的ではあるのだが、そこに至るまでが正直言って退屈。そしてそのせいで感動も半減。
変な言い方だけれどcapsuleの音って7分でも8分でも聴けるんだけれどperfumeの音って8分聴ける音ではないんだよなあ。
コンパクトなシングルバージョン(Extended versionじゃない方)が一番好き。
5.NIGHT FLIGHT ★★★★
イントロの妙なノイズが好きです。80年代のディスコチューンのノリで進むナンバー。
こういう曲はただ単にダサくなるか、それともちゃんとカッコよくなるかで作る人のセンスがかなり問われると思うが、この曲は圧倒的に後者。
サビで聞こえる無線音声のようなヴォーカルや、後半のヴォーカルトラックぶつ切りなどの要素が程よい違和感を与えている。
間奏から最後のサビに移る部分のメロディ、なんかすっごい既視感があるんだけれど、どこで聴いたのかを思い出せなくって凄くもどかしい気分になる…
6.Kiss and Music ★★
うーん、珍しくエフェクト控えめのヴォーカルとか妙なR&B調のメロディとか、面白い要素は幾らでもあるんだけれど、
全体として見るとそんなに面白い曲じゃないな…メロディ自体はけっこう良いと思う。
終わり方がなんだか消化不良。
7.Zero Gravity ★★☆
イントロに波の音とかを入れているところからも判るように、やや異国情緒な曲。
でも個人的に聴いてて凄く気持ち悪いメロディ。耐え切れなくって停止ボタンを押すまでには至らないが、何か…もにょっとする。
好きな人は凄い好きだろうな。自分のツボには合わないというだけの話だろう。…レビューじゃないな、これw
8.I still love U ★★★★☆
恐らく今作最大の問題児。これは聴けば誰もが納得してくれると思うんだけれど、メロディがこれ以上無いほどベタ。
90年代のアイドルポップ並にベタ過ぎるメロディ。なのに音はいつもの中田ヤスタカという…ミスマッチ感が凄い。
ベタ過ぎてダサいがそれ故の新鮮さと良さを放っているというわけ判らん物件。それ故に聴く人をかなり選ぶ曲だと思う。
90年代のJ-POPに良さを感じる人ならきっと気に入る筈。あと、これだけは書いておきたいんだけれども、メロディは凄く優秀。
9.The best thing ★★★★★
自分の中ではこのアルバムのベストトラック。メロディがいつも通りの中田ヤスタカの作るポップで可愛い感じなので妙な安定感がある。
それでいて使っている音の一つ一つはちゃんとアルバムの流れから浮かないように配慮されている、理想的な「アルバム曲」だと思う。
ファーストのベスト盤に入っていた「ファンデーション」(名曲!)が好きな人ならば気に入ると思う。逆にperfumeに冒険を求めている人には印象が薄いかも。
ただ、ヴォーカルの加工はかなり過剰。
「ボカロと変わりない」という意見にはいつも「いや、違うだろ」と思ってきたが、この曲に関してはほんとにボカロみたいなので反論できない。
まあ、点に響くようなことは無いが…
10.Speed of Sound ★★
アルバムの進行の上ならばあってもいいと思うが、単体で聴く気にはなれない。要はアルバムの流れのための要素。
アイドルの曲なのに歌わせずに単に英単語を読ませるだけっていうセンスは好き。でも、空気曲。次の曲に行けば主旋律を忘れる。
11.ワンルーム・ディスコ ★★★☆
シングル曲。タイトル通りのディスコチューン。
このアルバムの中では珍しく過剰なまでに音を使っているので流れから浮かないかと心配だったが、前曲のお陰で流れにしっかりと嵌っている。
シングル発売当初だったら満点付けていたと思うが、今改めて聴くと良くも悪くも普通の曲。いい曲だけれどね。
12.願い(Album-mix) ★★★★☆
シングルのカップリング曲のリアレンジバージョン。これはアルバムに入るかなと大多数の人が思っていたはず。
まずイントロで既に感動。これに関しては原曲が名曲なので余程のことをしない限り、失敗しないだろうと思っていたが、その読みは大当たり。
ストリングスの響きが美しい、アルバムの最後に置かれるべきなかなり感動的なアレンジに仕上がっている。
Bjorkの「All is full of Love」みたいな事になっていなくって良かった。(あれはどう考えても原曲を入れたほうが良かったのでは…)
ただ、このアウトロもいいけれども、シングル版のアウトロのピアノソロが凄く好きだったので、そこを削られたのは不満。
総評.★★★★
メンバーにはそこまで愛着はなかったが最近の様々な騒動を見たり聞いたりしている内にあーちゃんが一番好きになってきたアイドルユニット、perfumeの三枚目。
今、自分が過去に書いた前作「GAME」のレビューを見てみると絶賛ばっかりで恥ずかしくなるw
しかしそれは要するにそういうことで、前作には確かにいい曲ばっかり入っていた。しかし、それはアルバムとしては機能しにくい。
勿論今でも「セラミックガール」「puppy love」等の素晴らしい曲を単体では聴く。
でも、「単体では」であって、アルバムとして「GAME」を聴くことははっきり言って無い。
それは何故ならば「GAME」はアルバムとしての完成度が単純に低いからだ。全体的にガッツリとした曲が多く、「地味な曲」というものが無い。
更にシングル曲も流れをぶった切るように配置され、個々の素材は決して悪くないにもかかわらずアルバム全体の出来は凄惨。
そしてついでに言えば曲のトーンも統一されていない。何故あの作品を絶賛していたのか今ではわからない。きっと熱に浮かされていたんだ(何だそりゃ)。
さて、改めて今作を眺めてみる。まず前作と大きく違うのはアルバムとしてのメリハリが利いているということ。
全曲が過剰なわけではなく、地味な曲や印象に薄い曲があることで「アルバムの流れ」というものをうまく築いている。
そしてもう一つ。アルバム曲とシングル曲の調和が取れている。この点が一番の成長だと思う。
既出曲が少ないからこういう印象を受けるのかな?…と思いきや実は既出曲の数は前作「GAME」と全く同じ5曲だった。これには驚いた。
(まあ、前作はアルバム収録を視野に入れずに作られた曲が多かったのかも知れないが…)
この2つの点によってこの作品は一枚のアルバムとして申し分のない作品になっている。
ただ、前スレのレビューの人が書いていたようにまだ「過渡期」の作品だとも思う。
また、微妙に疑問に思う点も存在する(特に4曲目はかなり不満)のでここでは満点は控えた。
このアルバムで得た成長や経験を、是非とも次作に生かしてほしい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)