Reviewer:13th. 310-311 名無しのエリー2006.10.12.
1.カラフル・パンプキン・フィールズ ★★
気分上々のポップス。軽めのドラムプレイでメロディにも重さを感じさせない。
サビの合間で飛び込んで来る「パンプキンパンプキン」のコーラスが何故かブルーハーツっぽく聴こえてしまう。
2.彼女はシスター ★★★★
シングル曲。漠然とした回想の中へとトリップしたような、浮遊感に包まれるポップチューン。
8ビートで刻まれる切なさが胸を一杯にしてくれそう。輪郭の薄い失恋ソングなのに不思議。
ボーカル山中がアウトロでため息のように囁く「シスタァー・・・」が印象的だ。
3.ペーパームーンにこしかけて ★★★
子供の強がりを歌ったメロウな曲。
バスドラの効いた重めのドラムに澄んだギターのメロディが被さり、月明かりに小さく照らされる寂しさを描いている。
4.このままここで ★★
低調なスローバラード。気だるそうなボーカルが倦怠期の男女を見送っている感じ。
キャッチーなサビだけど覇気が無い。ギターソロだけは活き活きしている。
5.サリバンになりたい ★★★☆
焦燥感のあるギターロック。イントロからいきなりマシンガンの銃声が耳を劈くという荒々しさ。
間奏での激しいドラムプレイからも混沌とした心の内情が伺える。
後半へ移るに連れて、壊れ気味に高笑いしているボーカルが更にぶっ壊れていく。
6.気にしてないよ ★★★☆
アップテンポにしてブルーな曲。
ボサノヴァ調で始まったかと思いきや、ボーカルが口火を切って元気なバンドサウンドに切り替わる。
気まずい雰囲気の歌詞とは対照的に軽やかに流れていく音楽が微妙にミスマッチ。
7.ブルーマーチ ★★☆
反戦ソング。懐かしめのメロディラインで叙情的な側面からアプローチしている。
コーラスが「ブルーマー」と言っているように聴こえるのが玉に瑕。
8.夜明けがやってきた ★★
可愛げのある曲。コミカルなギターリフが陽気に奏でられている。
これと言った盛り上がりどころが薄く、さらっと聞き流してしまう。
9.TONIGHT ★★☆
引き続き、薄めの曲。シャッフルのリズムでささやかにオサレに聴かせるナンバー。
10.ぼくらのハレー彗星 ★★★★☆
メランコリックなバラード。冷たそうな宇宙を見上げてじっと佇むような、シリアスなコード進行で曲が展開。
張り詰めたメロから渡されたサビは、緊張が解けたように美メロをなぞっている。
ギターソロでのトレモロも彗星が夜空に軌跡を引いていく感じ。
初期のピロウズを代表する一曲でしょう。
11.GOOD NIGHT ★☆
軽めのポップス。
口笛や指鳴らしを取り入れた温度のある曲ではあるが、そろそろ似たようなサウンドに飽きが挿してきたところで終了。
総評.★★☆
上田ケンジが在籍していた頃のthe pillows。2ndアルバム。
前作に引き続いてシンプルなバンドサウンドを効かせており、1stアルバム『MOON GOLD』と比べれば多少は垢抜けてきたような印象。
ただし朴訥なコーラスワークはまだまだ健在。歌い方に刺々しさがあまり無く、音楽そのものが丸くなっている。
今の彼らがやっている派手なロックとは全く別ベクトルに向かっており、音もメロディも何処を切ってもポップスです。
爽やかで耳障りは良いのだが、薄い。アルバム全体の似通った淡いアレンジが仇となっている。
思いっきりロックな刺激が欲しい人にはオススメ出来ない。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:4th. 192-193 名無しのエリー2003.01.15.
1.STALKER ★★★
凄まじいまでのクセを放つ曲。ピロウズ初めての人たちに「あ、クソアルバムだ」と思わせる力を持つ。
しかしこのアルバムを何度も聴くうちに…
2.TRIP DANCER ★★★★
ポップかつ前向き。この曲の歌詞にやたら共感したがるオタク達多数。
サビに入る前のギターが耳に残る。
3.Moon is mine ★★
本来ならもっと高評価なのだが、名曲だらけのこのアルバムにあっては地味。
4.ICE PICK ★★★★
今までのスタカン好き路線にわりかし近いアレンジ。地味かつ美メロで○。
「あの好きだった映画は今になって流行りだした~」など、「ああ、わっかる」的な歌詞。
5.彼女は今日、 ★★★★★
文句なしに名曲。ボキャブラリーがたりなくてすみません。
6.ストレンジ カメレオン(original story) ★★★★
代表曲。評価の高かったシングルバージョンに「勘違いしないで~」以降の部分が入り、完全な世界観ができた。
やたら閉鎖的な雰囲気ゆえに多くのファンが心配した。
これ以降しばらく鬱屈期に入るため現在のファンと昔のファンを分けるきっかけになった曲でもある。
7.Swanky Street ★★★★☆
空耳アワー的な歌詞も入れつつ浮遊感のあるメロディは賛否両論分かれそうだがさすが。マキシのジャケがナイス。
8.SUICIDE DIVING ★★★
自殺の歌。歌詞とは裏腹の明るいメロディのせいで童話的な不気味さすら感じる。
9.GIRLS DON'T CRY ★★★☆
タイトルこそキュアーのパロディだが曲自体はストレートなラブソング。
次の曲との連係プレイが絶妙。このアルバムはランダム再生で聴くべきじゃない。
10.Please Mr.Lostman ★★★★★
どこか達観したような、投げやりな歌詞のタイトル曲。傑作の最後を飾るにふさわしく完成度が高い。
総評.★★★★★
一番好きなアルバムなので5つ星評価にさせてもらいました。
声に慣れるまで全然良さがわからないと言う人も多数(かつての自分も)。
駄曲なしで、聴きこむほどに曲の良さや歌詞が体に染み込んでくるスルメアルバム。
誰でも一つはあるであろうコンプレックスを優しく刺激してくる歌詞は狙って書けるものではない。
ファンがイタい他には欠点なしです。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:5th. 308 名無しのエリー2003.08.11.
1.Hello,Welcome to Bubbletown's Happy Zoo(instant show) ★★★
英語歌詞のロック・ナンバー。導入として◎。 "Float like a butterfry,sting like a bee"
2.Another Morning ★★★★
名曲だが、3・7・11を考慮して★1つ減らしました
3.ONE LIFE ★★★★★
切ないバラード曲。歌詞、メロディー共に秀逸。
4.THAT HOUSE ★★
透明感のあるヴォーカルとメロディー。箸休め的な曲。
5.like a lovesong(back to back) ★★★
深く考えずに楽しめるPOPな一曲。
6.Nowhere ★★★
ネガティヴな曲だが完成度は高い。
7.HYBRID RAINBOW ★★★★★
ピロウズの代表曲にして最高傑作。これを聴かずして死ぬな。
8.Blues Drive Monster ★★★★
疾走感あふれるロック・ナンバー。ちとヴォーカルが爽やかすぎるかな。
9.PATRICIA ★★★★
「みんなのうた」に流れてもおかしくないようなカワイイ雰囲気の佳曲。
10.Black Sheep ★
暗い。とにかく暗い。ここで一旦テンションを下げておいて‥‥
11.LITTLE BUSTERS ★★★★★
この曲で上げる!身体の内から力がみなぎって来るような痛快なロック・ナンバー。
総評.★★★★★
ピロウズがバンドとして大きく成長したことが窺われる、会心の一枚。
個々の楽曲はもちろんのこと、アルバム全体としての完成度が極めて高いです。邦楽好きなら買って損は無いでしょう。
(★5個が満点。)
Reviewer:20th. 582-584 名無しのエリー2009.02.20.
1.Hello,Welcome to Bubbletown's Happy Zoo ★★★
やたらタイトルの長い全英詞。
勢いのあるリフとメロディーにボーカル山中のおちゃらけたような歌声が合わさり、陽気ながらも何処か不気味な感じの曲調が出来上がっている。
間奏前のシャウトやラスサビの「オチ」もその要因の一つか。
2分半と演奏時間が短く、(良い意味で)頭に残らないため、オープニングとしての役割は十分に果たしているかと。
2.Another Morning ★★★★
ポップながらも決して軽くはない、決意表明的な良曲。
メロディもさることながら歌詞の出来が素晴らしく、彼らの決意がひしひしと伝わってくる。
あえて自分の好みを言うならば、イントロが少し騒がしすぎるように感じた。あと最後のアウイェー2連発が謎。
3.ONE LIFE ★★★☆
他人の評価を恐れずに言うと、そこまで好きになれない曲。
もちろんメロディー歌詞共に優れていることは分かるのだが、名曲というには疑問符がつく。
イントロで盛り上げておきながら、メロに入った途端落ち着いてしまう事に違和感を覚えるのと、曲の流れがやや単調なのが原因だと感じる。
時々聴きたくなる時はあるのだが、一度聴き直すとすぐ「しばらくいいや」となってしまうのは何故だろう。
もしかしたら自分がバラード向いてないだけかもしれない。
4.THAT HOUSE ★★★★
透明感のある歌声と、優しいメロディーが上手くマッチした曲。抽象的ながらも何処かノスタルジックな歌詞が何ともいえず。
直接的な歌詞表現をせずとも、このような感情をリスナーに想起させる事が出来るのは、山中の大きな長所だと思う。
5.like a lovesong(back to back) (album version) ★★★★☆
歌詞からも分かるように、他人を励ますポップソングではあるが、メロディーが何処か切なさを帯びた、不思議な曲。
聴いていて複雑な感情が沸き上がってくるが、むしろそれが心地よい。何度でも聴きたくなってしまう。コーラスもGJ。
メロディーだけならば満点でもいいのだが、サビがアウイェーごり押しなので(個人的にはそれも好きだけど)その分割り引き。
6.Nowhere ★★★
イントロの為だけに存在してるんじゃないか?とか思ってしまう曲。
音作りと歌詞は素晴らしいが、サビがどうも盛り上がりに欠ける分、次の曲への繋ぎのような印象は拭えない。
とは言え、曲単体としての完成度は十分。他のアルバムに入っていればもっと輝けたと思う。
7.HYBRID RAINBOW ★★★★★
完成度の高いこのアルバムの中でもトップクラスの出来を誇る名曲。イントロからサビ、間奏に至るまで全く隙の無い曲構成には恐れ入る。
唯一我儘を言うと、山中の歌唱力がチト物足りないかな。でも満点。
今の山中の声で再録した音源が出たりしたら満点突き抜けると思うw
8.Blues Drive Monster ★★★☆
決して前向きとは言えないが、何処か剽軽な歌詞がメロディーに乗っかることで、曲に疾走感を醸し出している。
ただ、歌い方によるものか、少し薄っぺらさも感じる。まぁ、そもそもこういう曲に重さを求めるべきではないのかも。
それでもサクッと聴けるし単純にカッコイイので個人的には結構好き。
9.PATRICIA(album version) ★★☆
ほんわかとしていてやたら可愛い、でもそれ以上の価値は見出せない曲。でも決して駄曲というわけでもない。
個人的にはシングルバージョンの方がメリハリがあって好きかな。ただ、ラストのアウイェーが無いという点でどっこいどっこいかもw
10.Black Sheep ☆
11への繋ぎと考えていいと思う。
演奏時間は3分半と長くはないが、スローテンポかつ暗い曲調のため、通して聴くと5分ぐらい経ったような錯覚に陥る。
思い切って2分ぐらいにまとめちゃってよかったんじゃないかと。
11.LITTLE BUSTERS ★★★★★
10で溜まった鬱憤を取り払うかのような、爽快感に溢れた、アルバムの最後を飾るに相応しい名曲。
希望に満ちたようなイントロから始まり、サビでの合唱は、思わずこちらも声を合わせてしまう。
これだけキャッチーな曲を作っておきながら、何故売れなかったのか最早疑問に感じてしまうw
強いて言うならば、曲の展開が単調な分、飽きが来るのが早いかもしれない。
それでも初めて聴いた時の衝撃を考えて満点。
総評.★★★★★
バンドの方向性が定まり、メンバー各々が確信を得た時期のアルバムなので、この完成度の高さにも頷ける。
pillowsを聴き始める上で、まずはこれを聴いておけば問題ないかと。名盤です。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:6th. 162-163 名無しのエリー2003.11.26.
1.Sad Sad Kiddie ★★★
英詩曲。レコ倫に引っかかり I kill you から I know you になった。カッコ良いけどライブじゃご無沙汰
2.Instant Music ★★★☆
さりげなく凄いことになってる基地外ポップ。
インスタントミュージックとは?みたいな議論がたまに話題になるが頭真っ白で聞くべき。単純に気持ち良い
3.Juliet ★★★★
後にRUSH、この世の果てまで、Ritalin202、I know youへと続く名曲シリーズの先駆け。間奏のギターはまさに「皆殺し」w
ちなみに「ジュリエット」のモチーフは「ロミオ~」ではないらしい
4.White Ash ★★★
ノーセルフツアーでは新曲ながら一曲目を飾った。カッコ良いがライブではやっぱりご無沙汰
5.NO SELF CONTROL
ピロウズ至上最多アウイエーを記録した曲。歌詞が上手くはまらずついついアウイエー
6.Wake Up,Frenzy! ★★☆
かなりいい曲だが2、3年ライブで連発されて辛かったので★1つ減らした
7.Paper Triamgle ★★★☆
インスト。ドライバーでギターを弾き、子供ドラムを敲く30前後のオサーン達がカコヨイ。
ランハイツアーの時は歌もあったような?
8.Bran-new lovesong ★★★★☆
発売後4年半。先日漏れの脳内で突然変異し名曲化。お願いですからもう一度ライブでやってください
9.Midnight Down ★★☆
ベスト収録で出世してライブ定番曲に。FLASHもあり。しかしあまり好きじゃない。タイトルが「深夜の羽毛」でつから
10.Borderline Case ★★☆
境界例(だっけ?)と多分関係があるのでは。いつか自分内名曲に化ける予感がするが今はまだキテナイ
11.RUNNERS HIGH ★★★★
唯一ライブで手拍子の許可を頂いた曲。ライブだと楽しすぎて病みつきになるが、遭遇率は25%程度
ランハイ(曲の方)嫌いって香具師は聞いたことがない
12.確かめに行こう ★★★★
人や気分によって★1つから★5つに別れる名欝曲。ベスト盤では流れを破壊し不評を買った。
このアルバムでは新たに掴みかけた金髪ファンを手放す役目を見事に完遂w
総評.★★★☆
LITTLEBUSTERSという完璧過ぎるアルバムの後にサクッと出されたのが最大の不幸。中古屋でも一番見かける…
600~1500円くらいで売ってますが元は取れるので買って下さい
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.5は星評価なし)
Reviewer:16th. 267-268 名無しのエリー2008.01.01.
1.sad sad kiddie ★★★
結構ゆっくりな出だし。サビの終わりがかっこいい。
2.instant music ★★★★
ややインパクトが少ないが、彼らの世間批判の代表曲。間奏がいい。
3.juliet ★★★☆
三期に入ってから無かった(たぶん)と思う応援歌的な曲。これもサビの終わりがいい。
4.white ash ★★
短いがあまりそう感じない。これと次の流れが個人的に好き。
5.no self control ★★★★★
ニルヴァーナにもろに影響を受けている曲。アウイェーばかりで癖が強いけど、ファズの使い方、切ない終わり方によって名曲だと思う。
6.wake up,frenzy! ★★★★☆
美しいリフから、着火するようにbメロ、そしてサビへ進む。ファズの音がスゲーいい音。
7.paper triangle ★★★
繋ぎのインストだが、存在感がある。
8.bran-new lovesong ★★★☆
ファンの間ではスルメとして有名。こういう歌詞なのに深みがあるのはすごいと思う。
9.midnight down ★★★★
ベスト盤に選出されてから人気が出た気がする。後半のドラムがいい味。
10.borderline case ★★★
あまりこの曲の評価を聞いたことが無いが、聞きやすくていいと思う。
11.runners high ★★★★☆
ラストにぴったりな名曲。ただ力強さが無い。ライブ版は文句なしに満点。
12.let's see if that's true or not ★★★★☆
単調だが轟音ギターと優しげなコーラスがいい感じでぴったりな鬱名曲。さわお曰く「次のピロウズへのステップの曲」とのことなので前曲が事実上のラスト。
総評.★★★★☆
全盛期の彼らの勢いを感じる、ややパンクよりのアルバム。
ポップなのだが、ひねくれたボーカルと、轟音ファズのギターが万人受けでない感じがする。
個人的にはロストマン、リトバスと並ぶが、やや名曲と呼べる曲が減ったと思う。
ピロウズと言ったらその二枚だろうけど、こっちもぜひ聴いて欲しいです。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:5th. 755-756 名無しのエリー2003.10.17.
1.HAPPY BIVOUAC ★★★★
のっけからイントロが心地よい。このイントロをギターで再現するのは難しいです。
歌詞の面ではピロウズのメインテーマであるようなわが道を行くような感じがよく出てます。
2.RUSH ★★★
いつもの歌詞では傷ついているのは本人だがこれは相手を励ましています。
やや早めのテンポのギターポップ。あのグレイがライブでカバーしたとかしないとか。
3.LAST DINOSAUR ★★★★
ライブでも人気の疾走感のある曲。少し切なさも漂ってます。
4.CARNIVAL ★★★★★
ピロウズ代表曲の一つ。タイトルとは裏腹に静かなイントロ~Aメロ。とおもったら一気にサビで爆発。
こんな曲かけるのは日本ではそうそういないと思えるほどの完成度。
5.Our love and peace ★★★
このポップな曲が並ぶ中では静かなバラード。
この曲を知ったのが21世紀になってからで残念。
6.Crazy Sunshine ★★★
腐った世の中のことを歌った曲。しょっぱなから「全世界の腰抜けモンキー」
7.Back seat dog ★★★★
ポップな失恋ソング。「自分はまだ君の庭に繋がれた犬のようだ」
コーラスがいい感じで入ってきてます。
8.Kim deal ★★★
アルバムに必ず一曲はある固有名詞がタイトルの曲。タイトルの女性はピクシーズ、ブリーダーズのメンバー。
が、別にその人について歌ったわけではなく、女性への届かない思いを歌ってます
9.Funny Bunny ★★★★★
ピロウズベスト曲といっても良いほどの名曲。現状がつらい人やがんばっている人にぜひ聞かせたいです。
10.Beautiful morning with you ★★
愛する人への想いがあふれんばかりの歌詞。しかしこのアルバムの中では少し目立たない。
11.Advice ★★★
ギターリフが少し邪悪にカッコいい英語詞の曲。
他人の余計なアドバイスってうっとうしいものですよね・・。そんな曲です。
総評.★★★★
ピロウズのアルバムの中では一番とも言えるほどポップなメロディの詰まっている曲。だから安心して友達へも貸せる一枚です。
でもなぜか全アルバムの中で一番セールスの低いという不思議なアルバム。名盤です。
(★5個が満点。)
Reviewer:18th. 200-202 名無しのエリー2008.06.21.
1.HAPPY BIVOUAC ★★★★
重厚でゴキゲンなギターリフが耳を掴む。
曲自体は地味だが、こちらにインパクトがあり、オープニングナンバーとしての役割を果たしている。
2.RUSH ★★★★
パワーコードでガンガンいくポップロック。ノリのいい歌モノといった感じか。
歌詞の泣き要素でノリがいいだけの曲と差別化している印象。
3.LAST DINOSAUR ★★★★
疾走感のあるアッパーな曲。このバンドにしては珍しくドラムのテンションが高い。
4.CARNIVAL ★★★★★
イントロのフレーズが印象的。
静かに始まってサビで激しくなる得意の曲構成だが、疎外感全開の歌詞も相まってうまくハマっている。タイトルの付け方も面白い。
オルタナティヴのニュアンスを吸収し、このバンドなりに昇華出来た曲の筆頭か。
5.Our love and peace ★★
メロディラインが少々ダレ気味。この手の曲を聴かせるには単純に歌唱力不足か。
6.Crazy Sunshine ★★★
ポップだがサビで盛り上がりきらないメロディにらしさを感じる。
アレンジも普通のロックなので良くも悪くも印象には残りづらい。
7.Back seat dog ★★★
女性コーラスが印象的。
聴いててpixiesパクった?と思ったら最後で「Here coms your man」と歌ってネタをバラしてくれる。
次の曲キムディールだし。
8.Kim deal ★★★★
Bメロがサビよりもキャッチーなのは作風か。ボーカルがキムディール大好きなのはお腹いっぱいに伝わってくる。
コーラスワークとギターフレーズでポップ感の強い楽曲に仕上がっている。
9.Funny Bunny ★★★★★
歌詞もアレンジも、すごく小さな世界を描いている印象。
机の引き出しに住んでる小人を応援するような。僕だけが知ってるんだウフフみたいな。
いい意味で外に向いてない。感情移入も応援する側にするのが自然かも。
結果的にそこがこのバンドの個性を象徴している佳作。
10.Beautiful morning with you ★★★★
地味な曲ながら、ギターはけっこう緻密な音作りをしている。
スローバラードながら余分な装飾を入れず、シンセのようなパートもギター音で表現しているあたりに好感が持てる。
11.Advice ★★★★
始めのリズムをずらした凶暴なリフが特徴的。
まんま洋楽的な楽曲なのに、洋楽のロックをあまり聴いたことがない日本人がすんなり入っていけそうな分かりやすさ。
総評.★★★★
一枚のアルバムとしては纏まりがなくとっ散らかってるが、曲単位のクオリティは高めで、ボーカルの調子が良かったことが伺える作品。
楽曲は嫌味なくポップなものが多いが、サビのメロディーが突き抜けたものはない。
音作りはギターバンドとして理想的で、へヴィに歪ませてあってもどこか品があり、M-4,11など、オルタナティヴの自己流の吸収・昇華もうまく出来ている印象。
アルバムの流れをある程度無視して、曲単位で聴くのが平気な人になら薦めてみても良いのでは。
(★5個が満点。)
Reviewer:5th. 102-104 ピロウズいきます2003.06.02.
1.Good morning good news ★★★
アルバムの冒頭を飾るまさに船出のような曲。
前向きな歌詞で曲調も明るいが今ひとつ何かが足りない気が。
2.WAITTNG AT THE BUSSTOP ★★★★★
疾走感あふれる突き抜けていくような曲。文句なしに★5つです。
3.この世の果てまで ★★★★★
アルバム中1,2位を争う人気曲。歌詞にマッチしたVoさわおの叫びに泣けます。
4.Monster C,C ★★
いきなりテンションの下がる曲。自分は3まで聞いてここでCDを変えるパターンが多かった。
聞いてると眠くなりそうな心地よい?曲です。
5.Skim heaven ★★★
なんかさわおの声がなんともいえない感じで合ってる曲。
さわおの『イェア~』など、セクシーな声が聞けます。
6.WINNING COME BACK! ★★★
2のようにスピード感あふれる曲。
2もそうだが、アルバム中で速くてかっこいい曲は短いのが残念。1分ちょい。
7.Vain dog(in rain drop) ★★
ギターリフが変な曲。これと4は好みが激しく分かれる。
8.FUN FUN FUN OK! ★★★
歌詞にカタカナ英語がたくさん使われている曲。曲はポップだが1同様、中途半端なポップ曲な感じ。
9.THUNDER WHALES PICNIC ★★★★
お決まりのインストナンバー。インストでありながら人気の高い曲である。
二人のギターの絡み合いがかっこいい曲です。
10.日々のうた ★★★
前向きなのか後ろ向きなのか、さわおらしい歌詞の曲。くる人にはグッとくる、そんな人生ソング?
11.smile ★★★★
ライブで客を静まり返した伝説の曲。
前半ピロウズの中ででトップレベルなメロディーの美しさでありながらそれをぶち壊す後半の『クタバレニンゲンドモ』。
初めて聞いた時ビックリしたので星は-1
12.Calvero ★★
映画で言えばエンドロール的な曲。11で高ぶった心をこれでさらりと流して、CDを取り替えましょう。
総評.★★★★
ファンの中で最も好みが分かれるアルバム。もちろん、初めてピロウズを聞く人には勧めてはいけないアルバムNO.1である。
だが、聞けば聞くほどピロウズの魅力に引きずり込まれていく。そんな1枚です。
(★5個が満点。)
Reviewer:18th. 197-199 名無しのエリー2008.06.20.
1.Good morning good news ★★
アレンジの面白味に欠ける普通のギターロック。
最後にギターソロを入れる展開は面白いが、音作り、ミックス、フレーズの3点それぞれがもう一歩で、高揚感を演出しきれていない。
2.WAITING AT THE BUSSTOP ★★★★
ノリのいいベースリフでごり押すアッパーな曲。
2コードしか使っていないが、サビに高揚感があり、ライブで盛り上がる光景が浮かぶ。
3.この世の果てまで ★★★★☆
泣きと強気が入り混じったシャウトが印象的。
アレンジも曲のための演奏に徹しており、高い純度でボーカルの感情が表現されている。
4.Monster C.C ★★★
導入のちょっと頼りないギターフレーズが印象的。
スカスカしたサウンドだが、「うばえないー」等の繰り返しと相まって、独特の味が出ている。
5.Skim heaven ★
一見ノリがいいっぽいが、メロディーはかなり平坦。
このボーカルはラップのような早口の歌いまわしに向いておらず、中途半端に下世話で中身のない歌詞も悪作用し、
ハッキリと「ダサいだけ」と言える曲に仕上がっている。
6.WINNING COME BACK! ★★★
1分強と恐ろしく短い曲ながらCメロのようなパートもある。
あまり特筆することは無いが、勢いがあり、全体の中間地点としての切り替え的役割は担っている。
7.Vain dog(in rain drop) ★★★
ちょっと変なギターリフ一本でごり押し。
割と平坦なメロディーだが、全編にコーラスを入れることで軽い聴き心地を演出している。
8.FUN FUN FUN OK! ★☆
ポップなメロディーだが突き抜けてはおらず、変なカタカナ語と半端な前向き感が浮いて聴こえる。
Cメロは素人が作ったみたいな出来。
9.THUNDER WHALES PICNIC ★★★★
「雷鯨のピクニック」と題されているが、正にそんなイメージが浮かぶインスト。
ドラムの手数が珍しく増えており、2本のギターの絡みも分かりやすいカッコよさ。
10.日々のうた ★★
歌モノだが、メロディーの既聴感が強い。
曲のためのアレンジとなっているが、肝心の曲に魅力が薄く、歌詞は中途半端に教訓が入ったりといまいち伝わってこない。
11.Smile ★★
シャウトから穏やかなCメロに転向する曲展開はよく出来ている。
問題のシャウトだが、「感情が素直に乗っている」と言う点では評価できるが、「クタバレニンゲンドモ」と叫ばれてもどう捉えていいのか分からない。
「まあ、こういう曲もユニークでいいでしょう」で済ましておくしかないか。
12.Calvero ★★★
ゆったりとしたアルペジオからサクッと終わる。
M-11の尻拭いをしているようだが、この曲のおかげで後味の悪さはかなり軽減できているかも。
総評.★★
全体として他のアルバムに比べミックスの質が低く、ドラムを始めとしてペラッとした質感になっている。
ボーカルの線の細さ、不安定さもやや目立ち気味。そのためM2,3,9などは佳作であるにも拘らず、もう一歩インパクトに欠けている印象。
曲の出来も良い悪いの差は激しく、熱心なファン以外は好きな曲だけピックアップして聴いたほうがいいかも。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:6th. 91-93, 95 名無しのエリー2003.11.09.
1.デッドストックパラダイス
大地を走る一台のモーターバイク。求めるデッドストックの楽園にわずかな輝き。アルバムの世界への導入曲
2.ロンサムダイヤモンド
雨の中うたうキミ。止まない痛みの中、いつか雨が止むのを待っている。ピロウズ永遠のテーマ
3.フリービーハニー
ミスターヒットメーカー参上。どんな最悪の状況でも楽しんで引っ繰り返してみせる。
4.ターミナルへヴンズロック
勿体ぶった虚飾だらけの世間には興味ない。辿り着いたのは終着駅だった。でもここは僕の天国。
5.昇らない太陽
この歌はキミには届かない。昇らないと知っても太陽は燃え続ける。
6.ファントムペイン
見捨てられた記憶。去っていった連中。ふいに傷はうずく。亡霊のように。
7.アイノウユー
ありえない夢を見続けるキミ。かなわない事を知っているキミ。僕はキミを知っている。
8.ムーンマーガレット
月の花を枯らしてまった。あの光はもう届かない。でも僕にはキミがいる。次はもう失敗しない。だから、
9.スーパートランポリンスクールキッド
ぴょーん
10.モールタウンプリズナー
ここが何処か僕達はもっと知らなくちゃいけない。もう逃げられない。僕達はモールタウンのプリズナー。これはペナルティーライフ。
11.傷跡の囁き誰もいないパラダイス
僕はここにずっといるだろう
(曲・総評とも星評価なし。)
Reviewer:6th. 108 名無しのエリー2003.11.13.
1.Dead Stock Paradise ★★☆
全体的にカコイイ。後半の電子音が印象に残る
2.ロンサムダイアモンド ★★★
無難な2曲目らしい。サビへのステップが好き
3.Freebee Honey ★★★★
アゥイェーが気に入る。ピロウズらしさが出てていい。
4.ターミナル・ヘヴンズ・ロック ★★★
シングルで出したんだからアレンジして欲しかったぞ、と。
5.昇らない太陽 ★★★☆
激しくないが淡々としたメロディーがいい。何回か聴くと観方が変わる。
6.ファントムペイン ★★☆
世間へのささやかな反抗。裏切られた歌達が泣いてるぜ~
7.I know you ★★★★★
たぶん一番とっつき易い。今回の顔だと思われ
8.ムーンマーガレット ★★★★☆
青臭いラヴソング。聴いてて恥ずかしくなるが、それはそれでいい。
9.スーパートランポリン スクールキッド ★★☆
インストのみ。とりあえずギターはいい
10.モールタウン プリズナー ★★★
全体的にカコイイ曲。個人的にイントロが好き
11.傷跡の囁き 誰もいないパラダイス ★★★★
昇らない太陽と同じで後から来る名曲。しみじみ
Sec.★★
この曲はツアーでやってくれるのだろうか?気になる…
総評.★★★☆
前作のThank you my twilightと比べるとけっこうポップなもの揃い。
聴けば聴くほど味が出るスルメアルバムだから時間をかけて聴くべし。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:18th. 192-195 名無しのエリー2008.06.20.
1.Dead Stock Paradise ★★★★
渋めのリフを淡々とごり押す。コーラスワークと終盤の電子音がいいアクセントになっている。
2.ロンサムダイヤモンド ★★★
くねくねしたリフが印象的。サビでギターと歌詞は感情的なのにメロディーが平坦なのが賛否分かれるところか。
特定の友人に向けた曲らしいが、知らなければありきたりな応援歌に聞こえてしまう。
3.Freebee Honey ★★
アッパーな曲で、一聴目の印象は悪くないだろう。
テンションが高いのはいいが、ボーカルが良くも悪くも不安定。変なカタカナ語も浮いて聴こえる。
2番終わりのCメロはなかったほうがよかったような。
4.ターミナル・ヘヴンズ・ロック ★★
ギター、ベースリフが横ノリ。
Aメロでのボーカルの舌っ足らずがエフェクトによって顕著になり、シンセを使った大袈裟な導入も相まって、ダサい印象を与えている。
5.昇らない太陽 ★★★★
ここに来てようやく歌モノ。囁くように孤独を歌う。
難を言えばサビの歌詞が全て英語なので、Aメロで具体化してきた意味が吐く息とともに抜けてしまう感じがあるところか。
6.ファントムペイン ★★★
独特のリズムが特徴的で、ほとんどそれだけで作られたっぽい。
メロディー自体はポップで聴きやすい。
7.I know you ★★
アイデアの無い演奏とありきたりなメロディー、悪い意味で耳障りがよい。
良さを拾うとすれば、たかが「I know you」と連呼するだけで「俺はお前を分かってる」感が伝わってこないでもないボーカルの人間力(笑)か。
8.ムーンマーガレット ★★
オルタナなイントロからキャッチーなAメロまではいい感じで進むが、サビの高揚感の無さでガックリさせられる。もったいない。
全体的に歌詞の「乗り」が悪い。
9.スーパートランポリン スクールキッド ★★★
賑やかなSEに彩られたインスト。合唱が若干鬱陶しいが、演奏面は総じて楽しげでよい。
10.モールタウン プリズナー ★★
アレンジのアイデアに乏しく、普通すぎるロックナンバー。サビが全部英語なのもその印象を強調する要因か。
尺が2分強なのでアッサリ聴けるところが長所。
11.傷跡の囁き 誰もいないパラダイス ★
歌モノで締め。M-5に比べると歌詞に中身がなく、雰囲気だけ。
メロディやアレンジが特に良いわけでもなく、タイトルのダサさも、この曲への悪印象に一役買っている。
Sec.僕はかけら ★★★★
初期の曲のセルフカバー。パンク風。「僕のやり方じゃ誰も認めないのさ」といった直接的で青々しい表現が印象的。
ボーカルの人間性が好きならたまらない曲だが、そうでなければ「お子ちゃまね~」で済まされそう。
総評.★★
オマケのはずのシークレットトラックがベストになってしまうあたり、当時彼らが(むしろボーカルが)不調だったであろうことが伺える作品。
シングルとして勝負できる曲が一曲も無く、アレンジ的にもチャレンジはほとんどない。
彼らの熱心なファンなら買ってもいいだろうが、「いい曲だけ聴きたい」位のリスナーならパスしても特に問題はなく、
これから初めて聴く人にはオススメできない。
(★5個が満点。)
Reviewer:9th. 41-42 名無しのエリー2004.11.07.
1.xavier ★★★
ピロウズお得意の英語詩オープニングナンバー。強烈に印象に残るというわけではないが、アルバムの導入として十分に機能。
2.walkin' on the spiral ★★★★
ポップに跳ねるロック。詩も最近の傾向である所信表明系。
3.その未来は今 ★★★★★
「その未来は今、」なのか、「その未来は、今。」なのか。スピード感があり、投げやりにならない刹那的な雰囲気。
シングルなだけあり、このアルバムでは出色。
4.天使みたいにキミは立ってた ★★★★
三拍子のリズムで、いつも通り「ダメな自分と素敵な彼女」を歌う。
それにしても「キミは立ってた 天使みたいに」というダサいこと極まりないフレーズをここまで堂々と使えることに驚嘆。
5.オレンジ・フィルム・ガーデン ★★★★
マッタリもっさり。真鍋氏のギターのセンスの良さが目立つ。
6.フロンティアーズ ★★
少々印象が薄い。新しさもないけど王道の良さもない。
7.ローファイボーイ、ファイターガール ★★
前作にもこんな曲なかったっけ?って雰囲気。今ひとつ。詩がダサい。
8.ニュー・イヤーズ・イヴ ★★★
いいんだけど・・・もう一押しが欲しくなる。やはり新鮮味に欠ける。
9.Bad Dreams ★★★
次の曲へのインスト。
10.Good Dreams ★★★★★
必殺のタイトルトラック。 山中さわおの少年性、厭世感が前面に出ている。
11.rosy head ★★★★
軽快なエンディング。サビ終わりの「ワンツー!」など、ライブでも盛り上がりそう。
総評.★★★★
いいんだけど、ずっとこのバンドを聴いてきた人間にしてみるとやはり新鮮味に欠ける。
過去の焼きなおし、ルーティンは避けようという意気は伝わるのだが、どの曲も「~みたい」とカテゴリ分けできそうで残念。
もはや新しさを求めるのは無理か。前作の「昇らない太陽」のように新境地に臨む名曲が欲しかった。
(★5個が満点。)
Reviewer:18th. 203-205 名無しのエリー2008.06.21.
1.Xavier ★★★★
歌メロにに纏わりつくようなクネクネしたギターフレーズが印象的。
サビの「ナーナーナナナー」に象徴されるようにポップで聴きやすい。
2.Walkin' On The Spiral ★★★★
コード弾きだけで構成されているリフがキャッチー。イントロのミックスは螺旋を意識したものか。
バンド感の強い楽曲で、ファルセットによる「フゥッフー」など、全体的に気持ちよく聴ける。
3.その未来は今 ★★★
疾走感はあるが、それ以外に特徴は無い普通のギターロック。
4.天使みたいにキミは立ってた ★★★
小っ恥ずかしいタイトル通りに切なげなメロディー。
イントロのプログラミング音がちょっと鬱陶しい気が。
5.オレンジフィルムガーデン ★★
素人が弾いたようなヘロっとしたリフが印象的な曲。Bメロがサビより耳に残る。
歌詞は物語調だが、所々の言葉選びが雑な印象。
6.フロンティアーズ ★★★☆
淡々と呼応し合う左右のギターが渋い。
メロディの平坦さは曲には合っているが、Bメロのようなサビでワンコーラス終わるのが少々物足りない。
7.ローファイボーイ, ファイターガール ★
耳馴染みのよいギターフレーズから始まるが、全体として「イメージはアッパーなのに曲調は平坦」という印象に。
こういうダサいカタカナのタイトルはどうにかならんものか。
8.New Year's Eve ★★★
地味ながら上手く纏まっている小品。サビが「tututu…」だけなのが淡い喪失感を思わせてよい。
全後半で弾き手が変わるギターソロも味がある。
9.Bad Dreams ★☆
アメリカのスラム街をイメージさせるインスト。
これといって際立ったフレーズは無く、賑やかさを演出するSEが空しく感じる。
10.Good Dreams ★★★
このバンドが得意とする直情の歌モノ。
サビのメロディーと歌詞は、泣きの入った歌唱と相まって力強さが出ているが、Bメロが無いため唐突に盛り上がっている印象は否めない。
Cメロの展開は成功しているだけに、あと一歩のところで完成度を下げているのがもったいない。
11.Rosy Head ★★★
力の抜けた締め用の曲。キメの「ワントゥー!」が確信犯的でよい。
総評.★★☆
曲単位一つ一つを取って見れば地味な曲が多く、水準も高いものばかりとは言えない。
ただ、一枚のアルバムとしての流れは比較的スムーズで、トータルタイムも36分と短く、聴いていてしつこさはほとんどない(逆に、何も残らない恐れもアリ)。
このバンドを初めて聴くリスナーをがっちり掴むような魅力はかなり薄いように思われるが、M-1,6,11など、いい意味で力が抜けている楽曲も見られ、
歴史の長いこのバンドにおいて評判の良いアルバムを一通り聴いて、尚手に取る一枚としては悪くないかも。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:11th. 103-104 名無しのエリー2006.01.12.
1.MY FOOT ★★★★★
ピロウズでは毎回おなじみの所信表明日記ソング。A・Bメロが切なさがサビの「進め」の意味を深めている。
左右のツインギターの妙味が絶妙で、踵を鳴らして進んでいくようなドラムが最高。
2.ROCK'N'ROLL SINNERS ★★★
英詞曲。ノリがよく、聴きやすい。プレデターズ的な楽曲をピロウズでやった感じ。
ただ、良曲揃いのこのアルバムではそんなに目立たない。
3.空中レジスター ★★★★
メロがポップでとっときやすい。変わった曲構成で、2分35秒と短いので飽きずに何度でも聴きたくなる。
4.サードアイ ★★★★
シングル曲。印象的なギターリフのごり押しと、キャッチーなメロディー。
最後のサビの前の左右ギターの掛け合いがとても良い。
5.Mithiy Lovers ★★★☆
今までのピロウズには無かった種類の、めちゃくちゃポップでハッピーな曲。
シンセ音が各所に散りばめられているが、ギターとうまく融合してる。
好みは分かれると思うが、好きな人は結構多いんじゃないかと。
6.ノンフィクション ★★★★
シングル曲。おバカなギターリフと唐突なブレイクにニヤついてしまう。
メロディーはオーソドックスで、サビはキャッチー。詞はさわお節。
7.Degeneration ★★☆
ちょっとストレンジなリフ中心の構成。このアルバムではあまり目立たないが、悪くはない。
8.MARCH OF THE GOD ★★★☆
インスト。正に「マーチ(行進曲)」。これまでのインストとは違い、サビ(メイン)の部分に当るフレーズはない。
左右ギターの掛け合いのところがカッコイイ。終盤の合唱連呼にはニヤついてしまう。
9.My girl(document version) ★★★★☆
名曲。優しくてぶ厚いイントロのギター、切ない詞。
このバージョン聴いてから「ノンフィクション」カップリングの(fictin version)聴くとこれまた良い。
10.さよならユニバース ★★★★
さわおらしい寂しさ漂うスローナンバー。乱暴に言えば「昇らない太陽」+「僕らのハレー彗星」÷2といった感じ。
ギターソロに同じメロのシンセが重なるのは初めてじゃないかな。
これも今までのピロウズにはなかったタイプの曲。
11.Gazlle city ★★★★
ピロウズおなじみアルバム締めあっさり曲。
いつもは割と飛ばす曲が多いけど、これは結構落ち着いていてカッコイイ。
総評.★★★★★
ファンはもちろん、ピロウズ初心者にこそかなりオススメできるので★満点にしました。
完成度高い名盤。まるで違うバンドの名盤を聴いたかのような感覚。全編ツインギターサウンドが冴えていて、面白いフレーズの宝庫です。
ピロウズの新境地であり、新たな到達点と言える充実の内容でしょう。
「ロストマン」「リトバス」の頃の様な鬱名曲はないけれど、「サンキュー」や「ビバーク」を凌ぐポップなアルバム。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:11th. 119 名無しのエリー2006.01.13.
1.MY FOOT ★★★★
詞は決意表明。ドラムがいいね。今回のサウンドカラーであるツインギターのが全面に出てる。
2.ROCK'N'ROLL SINNERS ★★☆
英詞。普通にカコヨイが、あっさりしすぎな感も。
3.空中レジスター ★★★☆
どポップ。短くて聴きやすい。ピロウズらしい曲。
4.サードアイ ★★★★
シングルらしいキャッチーな曲。ギターリフ好き。
5.Mighty Lovers ★★★☆
これまたポップ。詞は恥ずかしいけどまあアリかと。
6.ノンフィクション ★★★
ピロウズらしい音遊び。好みが分かれそうだが、オレは好き。
7.Degeneration ★★
リフも歌詞もちょっとダサいかなあと思う。
8.MARCH OF THE GOD ★★★★
かなりかっこいいインスト。
9.My girl ★★★★☆
これは好き。名曲だと思う。シンプルだが切ない詞と温かいギターがたまらん。
10.さよならユニバース ★★★
珍しくサビで叫ばないw。ピロウズのこういう曲はあんまりないので、これはこれでいいと思う。
11.Gazelle city ★★★★
出音からロックでカッコイイ。ピロウズ王道の締め方。
総評.★★★★☆
なんだかんだで総評すると点数が高くなる。それだけ今回は完成度が高いと思う。
全体的に過去最高のポップさなので、ピロウズに何を求めるかで評価は変わるかも。
ただ、初心者・浅いファンへのお勧め度は高いと思う。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:11th. 160-161 名無しのエリー(11th. 112)2006.01.14.
1.MY FOOT ★★★★
最近言葉遊びばっかだったのでこういうメッセージソングは久々でグッときた
どっしり構えた感じの音が一発目に相応しいパワーチューン
2.ROCK'N'ROLL SINNERS ★★
お馴染み英詩曲、ギターが良い仕事をしてる。ライブで聴くと映えそう
3.空中レジスター ★★★
スッと入ってくるメロディーが気持ち良い王道ピロウズポップ
歌詞ではさわおの言葉遊び炸裂、メロディーと相成って小粋な感じ
4.サードアイ ★★
目新しい展開もメロディーも無いけどリフだけでしっかり魅せてくれる。こう並べると弱くなっちゃうけど
5.Mighty Lovers ★★
可愛らしいミディアムナンバー、もう少し捻ってほしかったかな
つか15年やってるとは思えんくらいえらく若々しい曲w
6.ノンフィクション ★
狙ってるんだろうがリズムがタルい、埋もれちゃってる感じ
7.Degeneration ★
おもっくそベタなロック。テンションは高いがどうにも印象に残らない、捨て曲
8.MARCH OF THE GOD ★★★
インスト、ギターが絡んで重厚な雰囲気を出す。ガシガシ行進を刻むような…なんとも畏敬を感じさせる曲
9.My girl ★★★★
カップリングからアレンジ変えて収録
サビの展開に涙腺がユルっと、簡単な構成が素直で愚直な歌詞を際立たせている
10.さよならユニバース ★★★
壮大さと浮遊感が交じり合うたゆたうようなメロディーが新鮮。サビで敢えて叫ばないのが個人的にカッコイイと思った
ゆっくり夜が明けていくような雰囲気が切ない
11.Gazelle city ★★★
いかにもな締め曲、全曲からの流れがいい感じ
曲そのものはシンプルですが心地よい余韻を残すので★1個+。曲順の妙ってやつですね
総評.★★★☆(3.5点)
全体的に落ち着いた曲が並んでシンプルな印象、
ガツンとくるようなキラーチューンは無いですがピロウズには珍しくwアルバム全体として聴き易いので初心者さんに薦めたい
マイナス点はバランスが取れてる分タルく聞こえること(特に前半)もっと濃いの聞きたい!とも思う
まぁピロウズ流大衆向けアルバムって感じ、ここ最近のアルバムから考えれば出来は良いのでは?
(★:1点,☆:0.5点の計5点満点。)
Reviewer:11th. 790-792 名無しのエリー2006.03.08.
1.MY FOOT ★★★
タイトル曲。ミディアムテンポで行進していくようなノリ。歌詞が素晴らしい。
さわおの心境が良く読み取れるのと同時にこれからのピロウズへの期待が膨らむ一曲。
2.ROCK'N'ROLL SINNERS ★★★
アメリカ受けしそうな曲。パンクっぽい。サビの言葉の乗せかたが見事。
3.空中レジスター ★★
Aメロの綺麗さには良い展開を感じさせるが、すんなりと終わる短めな曲。
癖もなく聞きやすい。が、いまいちアレンジ不足か?
4.サードアイ ★★★★
シングル。幻想的な歌詞には強い衝撃を受けた。普通にオリコンに入っててもおかしくないような曲。
ギターのリフが単純だがそれがまた良い。「明日が来ないような重い空が 捲れる瞬間をその目で見た」
5.Mighty lovers ★
歌詞がエロイ。主観だが、前曲の余韻がこの曲でぶちこわしになっている気がする。
6.ノンフィクション ★★★
シングル。途中に入るブレイクが意味不明だが、最近のライブではいったん曲を止めてMCを始める。
別名「ピロウズのズンドコ節」。売れ線では全くないのだが、いわゆるスルメ曲というやつ。
歌詞はどこがノンフィクションなのか俺に教えてくれ。
7.Degeneration ★★
あまりひねりが無く面白みに欠ける曲。
メンバー(さわお?)は「今回のアルバムは11曲全てシングルみたいです」とか言ってるが全然そんなことないぞ。
8.MARCH OF THE GOD ★★★
ドラムのロールとギターの掛け合いが面白くてリードギターが良いじゃんとか思ったらインスト。ただし後半に合唱が入る。
AAまでできるほどファンには人気。
9.My girl(Document Version) ★★★
シンプルな構成のラブソング。ただ歌詞がつまらない。今までのさわおと比べたら、だが。
アレンジがこの曲は上手いと思う。ただもうひとひねりかなあ。
10.さよならユニバース ★★★★
バラードナンバー。タイトル曲を1に持ってきたことで、後半の重みを増す曲としてつかわれる。
独特の浮遊感とネガティブな歌詞がマッチしてて良い曲です。
11.Gazelle city ★★
英詩。シングルカットされたが、それほどのもんかと。
ギターがかっこいいが、締めくくりにはちと弱いかなと。
総評.★★★
全体的にポップなので初めての人は聞きやすいかも。1~4の流れがとても良いです。全体的に短い曲が多く、すんなり聴けてしまう。
このアルバムからは、彼らの平均年齢は感じられなかった。(40歳)
(★5個が満点。)
Reviewer:17th. 381-384 名無しのエリー2008.04.04.
1.MY FOOT ★★★★☆
お馴染みアルバム同タイトル曲。イントロのギターの掛け合い良い。
メロは全体を通してかなりポップで聴きやすい。サビはドラムが控えめになって代わりにタンバリン入るんだけどそこがまた良い。
2.ROCK'N'ROLL SINNERS ★★★☆
全英歌詞で外人受けしそうな曲。疾走感があって聴きやすい。
サビはコーラスのせいか少しアクのある感じに。
3.空中レジスター ★★★
度が付くほどポップ。気づけば口ずさんでしまうとてもキャッチーな曲。短めで、アルバムの位置的にも良い。
ただちょっとうるさいかな。
4.サードアイ ★★★★☆
シングル。ギターリフがカッコイイです。必要最低限の音だけ使っている感じして妙に緊張感がある。
最後のシンコペもかっこいい。サビが大塚愛のスマイリーに似てるかも。
5.Mithiy Lovers ★★★☆
エロい曲。これも駆け引きっぽい緊張感がある。サビのドラムパターンが好き。
6.ノンフィクション ★★★☆
シングル。おまぬけな曲調だがサビは当然のようにポップ。
途中にブレイクが入るけど。意図はわかんない。
7.Degeneration ★★☆
なんかダサい。悪くは無いんだけど。
8.MARCH OF THE GOD ★★★★
インスト曲。タイトル通りマーチっぽい曲。さらーっと流れていく感じです。
掛け声がおちゃめ。
9.My girl(document version) ★★★★
かなりの良曲。同じようなAメロと同じサビの繰り返しでも伝わる切なさ。
別バージョンもあるけどこっちのほうが俺は好き。
10.さよならユニバース ★★★★
内に閉じこもっているような感じも壮大な浮遊感も感じる曲。
サビでは音圧が上がって、どこか迫るような感じに。
11.Gazlle city ★★★★★
確かシングルになってたような。もしかしたらこの曲五つ星って思うのは自分だけかもしれないけどそれでも五つ星。
単純なんだけど何処かひねくれた彼らのセンスを感じる。後半のギターのスライドがかっこいい。
そして曲順的にも良い。ってかこの曲がどのバンドのアルバムの最後に入っていても自然に終わる気がする。
総評.★★★★★
誰でも聴けて、いつでも聴けて、いつまでも聴ける。そんなアルバム。
ピロウズの過去のどのアルバムよりもポップでなおかつ名盤。
聴いたことのない人は最新アルバムのwake up!×3よりこれを聴こう。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:14th. 630-632 名無しのエリー2007.05.12.
1.Wake up!dodo ★★★★
力の抜けたコミカルなリフからスタート。
Aメロのやぼったいドラムとリズムギターの鈍さが、必死に羽ばたいても飛べないドードーを連想させる。脱力気味のボーカルもいい感じ。
前半をバンドのキメ、後半を歌メロに割り当てたBメロも全体の流れをスムーズにするのに一役買っている。
2.YOUNGSTER ★★★
レトロゲームミュージックのようなチープなギターの音が独特の味わいを出している。
ビークル+大塚愛といった感じの分かりやすいアッパーチューン。
バスドラの音が小さめで、ハイハットがやたらうるさく聞こえるような。
ギターはプレイそのものはアイデアが無く、結果的にそれが味になっているとはいえ切れ味は悪い。
3.プロポーズ ★★★★
フロアタムとギターの刻みに独特のユルさのあるミディアム曲。
シャキッと弾きすぎない事で詞のイメージを演出するさじ加減がバンドのキャリアを感じさせるような、単に下手なだけのような…。
ブルージーなコード進行なのにポップな曲。
彼ららしいプロポーズだが、前提として彼らについて知識がない人にすればナニコレ、な曲。
4.スケアクロウ ★★★★
ラウドなギターと雄大なシンセがオアシスを思わせる曲。
Aメロから脳内でうっすら「Whatever」を流しながら聴くと、
Bメロまでオアシスが歌ってサビでピロウズにバトンタッチするようなイメージが浮かんで面白い。
ゆっくりと全体像を見せながら昇っていくようなサビは壮大だが、歌はかなり余裕なさそう。
5.BOAT HOUSE ★
歌メロがバレ気味な曲。ギターもドラムもひねりがなく、まんまなプレイ。
特にドラムがリズムを大きく取り過ぎていて曲がスカスカしているような。
その隙間をベースが埋めに入るが、ベースが細かすぎて浮く場面も。
色々試したけど良くならなかった、というより「これ位で充分だろ」とライン引きされた曲という感じ。
6.プレジャー・ソング ★★
Bメロのマイ・シャローナ的フレーズからスピッツ的サビへ。とはいえスピッツほどボーカルに余裕は無い。
アッパーな曲だというのにギターの鈍いリズムはどうしたものか。
詞はいかにも彼ららしいが、予備知識なしで聴いたら薄っぺらく聞こえそう。
7.シリアス・プラン ★★★★★
かつてはアルバムのアクセント的な役割だった残念系の曲だが、いつのまにか主戦力になったような。
間の抜けたギターの掛け合いはある意味名演。ドラムもアップテンポと残念系を叩き分けている印象。
「シリアス・プラン」という単語の持つイメージと、サビでそれとセットで入る実に残念な感じのチョーキングが相俟って、
自分の人生の残念なシーンがオーバーラップする曲。
落とした硬貨がコロコロ転がっていくのをなかなか捕まえられずにいつまでも追いかけてしまう、そんな残念なシーンが多い人向け。
8.Skinny Blues ★★
疾走感のあるドラムにギターが今ひとつ乗っかりきれてないような。キャッチーな悪くない曲だが全般的にひねりが無さ過ぎる。
センスに長けているので細かい技術は不問、というバンドだっただけに、アイデアが無いと…。
9.プライベート・キングダム ★
ドラムソロを挟んでサビでは世界が滅びているという詞世界の大きな展開に反し、演奏は淡々としてサビ前後で大した起伏がない曲。
世界が滅びるくらい彼らにとって今更大した事じゃないんだ、という解釈も出来るが、
「かつてのエモなピロウズは何だったんだ」と疑問に思うのが普通のような。
今まで彼らの歌の中の孤独に気持ち良く酔っていたリスナーが、変わってしまった彼らを見てリアルに取り残された孤独を味わうかもしれない曲。
10.Century Creepers ★
今作中でもかなりインスタントな出来と思われる曲。
歌やギターに見るべき技術はなく、アイデアにしても何のトライも無い。
毎回いいリフ乗せてくれとは言わないまでも、コードストロークのみで押し切ろうとせずに
たまにはアルペジオくらい入れて変化を持たせたほうがいいような。
11.Sweet Buggy Days ★★★★
今作中最も彼ららしいリフが出た曲。チャチさに独特の青臭いキラメキが感じられるギターの音使いがナイス。
シンプルなサビが心に染みるのは、聴き手の想像力を膨らませる言葉選びのセンスの賜物か。
メロディの隙間の空け方が心地よい、スーパーカーの「LUCKY」みたいな曲。
バギーなど乗ったこともないのに、あの懐かしいスウィート・バギー・デイズを思い出したくなる、「遥かな尾瀬」みたいな曲。
総評.★★
UKロック的な完成度の高さやダイナミックなエモ・ロックの要素が枯れて、
代わりに独特の残念感が前面に出た、今までの作品に比べて聴き手を選ぶ作品。能動的に楽しめないとキツイ。
狙った残念系の曲は面白いが、アップテンポの曲でも歌メロにリズミカルさがなく、リアル残念なものも。
真鍋の働きぶりも残念で、曲自体が今一つでもバンドのアイデアで魅力的に仕上げてきた今までのピロウズとは違う印象かも。
最低限のレベルは保証されているというピロウズブランド的な信頼感はなく、好きな曲以外はとばして聴く普通のアルバム。エイベックスも残念。
ギターは全般的に残念なので、技術をバンドに要求する人はパスしたほうが。
お洒落な音楽が生活にフィットしない残念な人向け。
(★5個が満点。)
Reviewer:14th. 659-662 名無しのエリー2007.05.14.
1.Wake up dodo! ★★★☆
PVも作ったアルバムリード曲。とは言ってもけっこう地味目で、彼らのこれまでのアルバムと同じように全体の導入的な位置づけ。
曲全体を彩るヘロっとしたリフがかっこよく、サビの軽さが気持ちよく聴ける。
派手さはないがピロウズらしい楽曲で、安心して良いといえる出来。
2.YOUNGSTER(KENT AROW) ★★☆
ギターソロもなく、3コードバッキングだけで引っ張るドシンプルな曲。そのドシンプルさがこの曲のよさでもあり悪さでもある。
自分は初聴きのときはあまりに単純なアレンジに戸惑ったが、聴いているうちにこれはこれでアリだと思うようになった。
2分超と短いし、繰り返しサラッと聴くにはいいと思う。
3.プロポーズ ★★★
遊び志向の強いナンセンスな歌詞は好き嫌いが分かれるだろう。
メロディはポップで聴きやすいく、ギターもサビ前のフレーズなど、彼ららしい遊び方してる。
ギターソロは真鍋氏得意のねっちょり系だが、個人的にはもっとねっちょりしてもらえると嬉しかったかな。
4.スケアクロウ ★★★
先行シングル。ラブソングに聴こえるが、ピロウズおなじみのメンバーへ向けた歌。
メロディはキャッチーで、歌詞もまっすぐ、ストリングスも挿入されているので無難に良い曲として聴ける。
ただ、10年くらい前のさわおの歌詞のレベルと比べると、悪い意味でストレートすぎるというかありきたりな表現が多く、
どこか物足りないのも確か。
個人的にこの曲は真鍋氏のギター(特にソロ)が、曲にマッチしていて素晴らしいと思う。
5.BOAT HOUSE ★★☆
さわおお馴染みの「たった一人の理解者(=キミ)」へのラブソング。
分かりやすいメロをシンプルなアレンジによって、手堅く近道で仕上げた印象。
ラストの「ありがとうキミが好きだよ」でちょっとホロリ(笑)。
特筆するところはあまりないが、歌詞の世界観が気に入れば好きになれる曲。
6.プレジャー・ソング ★★★
今までのさわおにはなかったくらい素直なメロディーと歌詞。
メロディ、歌詞、アレンジともに目新しさは全くないが、個人的にAメロの歌詞の「乗っかり方」がスムーズで気に入っている。
ただAメロが左右ミュートのバッキングだけなど、2.同様にあまりにシンプルなアレンジに最初は戸惑った。
面白味がない曲になるかどうかは人によりけりか。
7.シリアス・プラン ★★☆
ジョーク的にダメ人間を描いた歌詞とヘロヘロしたギターがいい味出してる。
さわおの好きなUSインディーオルタナ(キムディール関連)まんまの曲。
タルいのが嫌いな人は好きになれないだろうし、逆を言えばタルいのが好きな人にはかなり中毒性あり。
8.Skinny blues ★★
テンポちょい早めのポップ・チューン。ソロでは珍しく真鍋氏の早弾きも聴ける。個人的には可も不可もない曲。
リフやメロディなど、どこかしらにありきたり感というか、過去の曲と被ってる箇所が見受けられるような気もする。
9.プライベート・キングダム ★★
Aメロのギターアレンジが、ピロウズには珍しい感じ。曲全体としては、メロディーアレンジ共に悪いとは思わない。
ただ歌詞が根暗妄想系(笑)なのだが、さわおにしては個性が薄いというか、
「世界が滅んで~」「自由って何だっけ~」あたり、悪い意味で幼稚で、ありきたりな表現が見受けられる。
10.Centry creepers(voice of proteus) ★★☆
アレンジはストレートなロック調でいたってシンプル。
曲のタイプ的に、ある程度シンプルでガツガツいく路線になるのは分かるが、
シンプルさ(コードのみ)の中にもアルペジオ入れるとか、もうちょっと工夫してもよかったのではと思う。
この曲に関してはギターがライン録りじゃ迫力不足かと(他はいいが)。
さわおの歌唱が彼らの超初期の音源である「I do'nt cry」を思わせるほどエモーショナルで不安定。
だが、そこがこの曲の良さでもある(その辺が好きなので☆上乗せた)。
個人的には「全身全霊で」「前進前提で」の箇所に四字熟語ではないしっくりくる違和感のない言葉が乗っかっていれば
けっこう良曲になったんじゃないかと思う。
11.Sweet baggy days ★★★★
個人的ベストトラック。このアルバムのラストを飾る曲として申し分ない。
イントロとサビのギターフレーズ、歌詞、歌唱、どれをとってもピロウズらしく、安心して聴ける名曲。
特にサビのギターフレーズが、曲とのマッチ感と相まって近作のハイライトシーンを作り上げている。終盤のシャウトもカッコイイ。
あえて難を言えばサビが同じフレーズを繰り返すだけなので(個人的には好きなのだが)パンチが弱い・単調、と感じる人もいるだろうといったあたりか。
総評.★★★
このアルバムに何を求めて聴くかによって、好盤にもなれば微妙な一枚にもなるだろう。
前作「MY FOOT」のような絶妙なツインギターサウンドもなければ、昔のピロウズのようにナイーヴな歌詞世界の曲もなく、
キラーチューンと言えるほどパンチのある曲もない(それは人によるだろうが)。
ほとんどの曲のギターをライン録りで取ったということで、ギターの音は分離よく繊細である反面、迫力はやや弱め。
このあたりにけっこう好き嫌いが出るかと。
ただ、いい意味でサラッと聴けて、何往復もできる良質なポップアルバムではあると思うので、
過度な期待をしなければお気に入りの一枚にもなりえる。個人的にはけっこう好き。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:18th. 215-218 名無しのエリー2008.06.26.
1.PIED PIPER ★★★★
「おいでおいで…」と誘うように怪しげなイントロからドラムが大袈裟にフィルインし、
トリッキーなAメロへと繋がるオープニングは掴みとして成功している。
おフザけ的な茶目っ気がこのバンドらしい。Bメロが短すぎてサビへの展開が唐突だが、
この曲は2番への繋ぎもアウトロも徹底してアッサリとさせており、余分に引っ張る気が一切無いようなのでアリという印象。
ギターはイントロとソロ以外はコードを追ったものばかりで、サビのメロディの隙間くらいにワンフレーズあっても良かったような。
2.New Animal ★★★
前曲のアッサリしたアウトロから、詰まっていた便が小刻みに飛び出るようなイントロへとスムーズに繋ぐ。
そのスカトロでこの曲の8割方が終了してるような気がしないでもない。
聴きやすいミディアムポップだが、Aメロの言葉数不足で歌メロが変に切れたり伸びたりするのが少々気になる。
(「アンケ・エトじゃつねにじょ・うぉ・お~いの」「ほお~うぉ・が・いい」等)
3.No Surrender ★★★
疾走感あるキャッチーな曲だが、メロディ・アレンジに面白味は無い。
強気な歌詞の割りに声の線は細く、決して力強い歌唱とは言えないものの、
「この人は本気で言っている」という実直さが伝わるのがこのボーカルの個性だろう。
そういう意味では「どんなに悲しくても生き延びてまた会おう」は結構すごいかも。
ただ、カツゼツと言葉の切り方の悪さで何言ってるか分からない箇所があるのは残念なところ。
最後の「みんなでコーラス」は茶目っ気があり、よいアクセントになっている。
4.Last Holiday ★★
手垢の付いたテーマをベタなメロディに乗せて歌う。M-3同様、ボーカルの実直さは買える。
しかしながら歌詞の言葉数が足りず、歌メロが不自然に伸びている箇所が多く見られ、(「すぐにい~い」「き~みにい~い」「きょお~おで」等)
メロディに乗りにくい不自然な言葉選びも相まって、(「え・た・いのしれーない」「スロオ・モオ・ショーンのーお・お」等)
歌としての完成度は高くない。
ただアレンジ面でそれを補う部分はあり、ノイジーなギターとチェロが絡む切迫した緊張感のあるアウトロは王道ながら好演出。
ミディアムバラードだが引っ張らず、3分程度の小品で終わらす潔さは良い。
5.Tokyo Zombie(The knock came at dead of night) ★★★★
このアルバムで唯一サウンド面での新鮮さを感じるインスト。
左ではイタリアあたりの大道芸人によるストリートショウのような陽気なフレーズが奏でられ、右ではえらくロケンローしたギターが唸る。
それらに合わせるとも離れるとも言えないリズム隊もうまく作用し、面白い均衡関係が生まれている。
中盤ではテンポのアップダウンを挟み、メリハリも効かせる。
彼らのインストはハズレが少ないという印象だが、これが一番好きかも。
6.Across the metropolis ★★★★
目新しさはないが、肩の力を抜いた左右のギターをうまく使った得意の構成に。
前曲とのコントラストが効いており、半ば夢心地のような感触で気持ちよく聴ける。
ベタさが目立つM-3,4などに比べると、このボーカルらしいシンプルなメロディが印象的で、彼の声質や歌唱法にも合っている。
7.Purple Apple ★★★
こちらも肩の力が抜けており、ドクターマリオのようなコミカルなベースリフが印象的。
ベテランならではの余裕か、生の口笛による間奏にも遊び心が見られる。
サビの歌メロがメロコアっぽいような。コーラスは怒髪天の皆さんとの事。
8.Tokyo Bambi ★☆
ホーンを始めとした過剰な装飾が空回り気味なファンク風歌謡曲。
前にも自分のレビューで書いたが、このボーカルはAメロのような早口の歌いまわしに向いているとは言えず、
なまじサウンドが分厚いためエフェクトで声を重ねなければならず、より悪循環を招いている。
声の線が細いので、歌謡曲的なサビも伸びやかには歌いこなせない。
「こういうのもやってみたいよね」が「やってみたからもういいよね」になった印象。
いい意味で歌謡曲的ではあるので、こういう曲を他の歌手に提供すればいいのにと思う(歌詞は除く)。
9.Ladybird girl ★★★
曲はごくごく普通だがバンド感が前面に出ており、純度は高い。
あるような無いようなBメロからサビへの移行はやや不細工。聴き所はキラキラしたギターフレーズか。
10.That's a wonderful world(song for Hermit) ★★★☆
いい意味で古臭い曲調が若かりし日の思い出を懐古する感情と相まっていい味が出ている。
音色はノイジーだが、ギターのクラシカルなカッティングが好プレイ。ロック系より得意?
「新しいリスナーを連れて行く」と宣言しているアルバムのハイライトに当たる位置で、
幼馴染に向けた超私的な曲を入れてしまうあたりが良くも悪くもこのバンドらしさか。
キ○ンビールのCMに合いそう。歌詞中の「ランビディン」は事情を察して脳内変換しよう。
11.POISON ROCK'N'ROLL ★★★
序盤のビートルズっぽい歌い出だしから王道ロックへと展開。ポイントは「イエス・ザッチュー!」と歌うコーラスか。
大嫌いな奴の目の前まで行って指さす(指を鼻頭に突き刺す)イメージ。このバンドは英詩の場合、嫌いな奴を罵倒する内容がよくハマる。
唐突なほどアッサリとしたアウトロが潔く、またM-1に戻りたくなるような気にさせる。
総評.★★★(気持ち+☆)
一時期の不調に比べればボーカルの作曲面での調子も持ち直しポップな楽曲が並ぶも、
メロディの捻くれ具合は減少し、ちょっと素直すぎると感じるものも。
アレンジ面での新鮮なチャレンジは見られないが、停滞しているというよりはバンド自体が自然にシンプルなものに取り組んでいる印象。
M-8を除けば曲に冗長さがほとんどなく、それなりにバラエティある楽曲群をどれも3分台に収めている潔さはベテランならではの余裕か。
コーラスワークを効果的に使っているのが印象的で、曲によってうまくポップ感を演出したりもう一捻りを加えている。
ある程度耳が肥えているリスナーを連れて行けそうにはないが、若手のギターバンドが好きなティーンならそれなりに気に入りそう。
そういう意味ではバンドのキャパシティは増したと言えるかも。
それを一概に良いとも悪いとも括れないのがこのバンドの面白いところだが。
陽のあたる方向にやんわりと突き抜け始めたおっさんバンドの機嫌の良さが表れている一枚。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:18th. 395-399 名無しのエリー2008.07.21.
1.PIED PIPER ★★★
ハーメルンの笛吹き男にちなんだ、今作のリードトラック。日本人の感覚だと語感がカッコ悪いが、海外では違和感ないのだろう。
解釈が正しいか分からないがAメロ前半は10/8、10/8、8/8、10/8という入り組んだ拍子で構成されており、
後半はさらに1小節増えて10/8、10/8、8/8、6/8、6/8となる。9mmと対バンした影響だろうか。なかなかのポイズン・ロックンロールぶり。
ただ、このAメロの進行でギターソロをやってくれるものと期待したのでちょっと肩透かし。
「君を連れてくって決めたんだ」と歌うが、変なのしか釣れなそう。
もしやまさに俺…?ハーメルンの笛吹き男には新天地に子供達を導いた主導者という説と単純に子供をさらった死神という説があるらしいが、
この曲は前者のイメージで、レピッシュの「ハーメルン」は後者なのだろう。
2.NEW ANIMAL ★★
Aメロとサビメロにほぼオクターブの高低差を持たせて分かりやすく高揚感をぶつけてくるエモーショナルなロック。
2周目のAメロは、サビで持ち上がったテンションを繋ぎ止めるためにオクターブ上で歌う。
歌メロのリズム的に四分音符を分かりやすく配した単調な感じが多く、サビメロもジュリーの「トキオ」のAメロを崩したような微妙な印象。
ジュンスカあたりから脈々と連なってきた邦ロックの伝統、ビートパンクの匂いのする曲。
オルタナの雑食性って、本来もっと実になるジャンルに手を伸ばすもののような。
ビートパンクの分野には今も「曲は冴えないが歌と演奏は意外と上手い」というバンド腐るほどいるため、歌唱力で劣る山中は分が悪い印象。
3.No Surrender ★★
パシャパシャと水しぶきを上げながら駆け抜けていくような佐藤のハイハットが心地良いアッパーチューン。
ギターソロ時の音抜きアレンジやコール&レスポンスの設け方など、これまたジュンスカ的なビートパンク。
メロディにも特筆すべき点が無く、サビもダラダラしていて曲のテンポの割にワンサイクルが長い。
コンパクトな曲を作る力には長けていたはずでは。ウィニンカムバックって4回言って終わらすくらいで丁度良い。
笛吹き男が連れ去ったのは子供達だが、今作は「敷居グッと下げるぜ」的な意図なのだろうか。
簡単に買ってくれそうな層が増えて、じっくり聴く層が離れるだけのような。
商品の回転は良くなるが、いわゆる消費される音楽という感じになってきた気が。
4.Last Holiday ★★★
オーソドックスな曲だが、フランジャーのようなエフェクトが掛かった輪郭のぼやけたギターが、
世界の終わりをぼんやり待つ詞世界とリンクして癒しの鬱とでも言うべき不思議な味わいを出している。
チェロを導入しているが、使いすぎて壮大になってしまわないようにしたのは正解では。アウトロの鈴木の頑張りも良い。
5.Tokyo Zombie ★★★★
髭っぽいインスト。かと思ったら鈴木がブラーのベースみたいなウネウネしたラインでユニークに味付け。
途中プレデターズ的な激しい曲調になり、ラストまで疾走するかと思いきや、
アルペジオの雨をくぐらせて一度引き締め、鈴木が今度はブリブリした音で力強くビートを牽引する。
佐藤のドラムは流れに従ってジャムセッション的に組み立てた感じ。2分程度だが意外性があり濃い曲。
6.Across the metropolice ★★
佐藤の淡々としたドラムは心地良いが、全体的にはこれといったヤマのない退屈な曲。
Aメロのオブリが綺麗なのでサビに期待したが、これでもかというくらい平凡なメロディ。脱力系という程肩の力が抜けている訳でもない。
前作でかなりギターの音を絞り、多くを失う代わりにヘナヘナした曲で手応えを見せた気がしたのだが、結局今作で普通に元に戻ってしまった印象。
前作は前作で曲の出来不出来が激しかったので、無難な今作と比べてどちらが良いとも言えないが。
7.Purple Apple ★★★
珍しくギターの歪みに頼らずアッパーな曲を仕上げてきた、鈴木大活躍の曲。こんなにミュートがちなピロウズは新鮮。
彼らのレパートリーの1つとしては面白いアクセントだが、メロディが今ひとつB級な事と、
やはり真鍋の活躍の場を奪ってしまった事が影響して、新しい柱になり損ねた感のある曲。
この手の曲をやるバンドが多いのも魅力半減の一因か。
8.Tokyo Bambi ★★
スカパラのホーン隊をゲストに迎えているが、誰が吹いても変わらない程度の事しか要求しなかった為、無駄遣い感のある曲。
曲はジャニ系のような大衆的な出来。詞はよくないハッスルをしてしまった感じで、正直気持ち悪い。
周りが淡白すぎるのかもしれないが、鈴木がギチギチに弾きすぎてしまっている印象。
マーティ・フリードマンはこの曲について「ギターのオブリがすごくクレバー」と評していたが、
彼は小室の無茶な転調を本気で賞賛する男なので真に受けるのも怖い。
ところで今作は全般でアウイエが多いが、以前のように流れでつい入るというより、この曲のように最初から組み込むことを決めている曲が多く、
芸人の持ちネタのようなキャラクター戦術がいやらしく思えてくる。
9.Ladybird girl ★★★★
強いインパクトは無いがスタンダードなギターポップ。真鍋のメインリフの登場を遅らせてドラマチックにした構成に惹かれる。
頭拍以外は柔らかく叩いて波風が押し寄せるような涼しさを演出した佐藤のサーフドラミングもいい感じ。
上がり過ぎないメロディ、熱くなりすぎないメッセージも心地良い。
彼らが中音域で曲を作るときはダウナーか脱力系になりがちなので、疾走感のある曲は貴重かも。
しかしシングル質かというと、どちらかといえば「ワカレノウタ」や「Beehive」のようなカップリング系な気が。
10.That's a wonderful world ★★
陽気なシャッフルの曲。基本的には彼らはこの手のリズムは苦手なため、氣志團のクリスマスソングのようになってしまった印象。
引き出しがないと大抵こういうメロやコードになるといった感じのベタな曲。
バンドが円熟して歌や演奏が上手くなってくると、曲のトリッキーさを抑えてシンプルに演奏技術で聴かせるスタイルへ変化する事も多いが(バインとかは多分そう)、
ピロウズの場合単に曲がネタ切れになっただけのような。
山中は明瞭で柔らかい発声がほとんど出来なくなったし、表現の幅は狭まってる気が。
11.Poison Rock'n Roll ★★★★
最後は一曲目の詞中に出た言葉が単体の曲に。
鈴木にほぼ委ねる形で不穏なイントロを形成して始まり、ギターのフィードバック音を飛び交わせながらパンキッシュに押し切るサビへ。
サビメロの真ん中にコーラスを入れることで比較的シンプルな流れのメロディに一癖つけている印象。
1周目のAメロ前半は佐藤のクールな頭打ちと鈴木のベースのみでシンプルに組み上げているが、
2周目のAメロ前半では意外にもそこにギターソロをあてがっている。
今作は全般的にギターの音色が良いのでこうした仕掛けもより活きている印象。
総評.★★★
普段ラウドなパンクばかり聴いてる人にも聴いてもらおう的な寛容さで、かなり方向性を変えてきた印象のキャリア異色作。
今までDFといった印象だったベースの鈴木がボランチへ、トップ下へと積極的に前線へ絡むことでかなりバンドの雰囲気が変わり、
ピロウズっぽくはないがこれはこれで悪くないものになったという印象。
乱暴に言ってしまえば別のバンドがいっぱいアウイエ言ってるみたいな感じになった。
しかし気の毒なことに、鈴木は長らくサポートを務めてはいるが正式メンバーではなく、これだけ働いてもジャケ写にも一切登場しない。
普通にかわいそうだが、笑うところなのだろう。
山中の曲の出来は良くも悪くも無いといった感じで決め手に欠け、メロディメイクはやや単調。
元々彼はコンパクトでキャッチーな曲(「リトルバスターズ」収録曲に多い)とメロディアスな曲(「プリーズミスターロストマン」収録曲に多い)を書き分けていて、
前者ではリズミカルなリフ、後者では流麗なオブリで真鍋に高い適応力を発揮させることで曲を成立させていた印象なのだが、
今作はどっちつかずの曲が多く、他の楽器を足したりといったアイデアで隙間を埋めているような違和感がある。なんか勿体無い。
今思えば二人のキャラを立てながら自らも強い個性を発揮した鹿嶋は本当に良いべーシストだった。鈴木は前に出すぎた。
良かれと思ってやってるのは分かるが、なんか切ない。鈴木かわいそう。
同じくベースを正式メンバーに迎えず活動したBAKUには、デビュー後暫くしてベースを事故で亡くしたという事情があった。
ウルフルズのベースのジョンBは脱退する時に音楽をやめる決心をしていたが、メンバーは彼のポストを空けて待ち、
一年後に帰ってきた彼を迎え入れた(ジョンBは楽器をほとんど処分してしまっていたが、実はスピッツの田村がその時のために1本預かっていた)。
ピロウズが鈴木を正式メンバーに迎えられない理由は特に無いように思うし、虐げられすぎてる気がするが、
もしかして彼にとってむしろこれは嬉しいんだろうか。変態なんだろうか。鈴木の性癖が気になった1枚。
(★5個が満点。)
Reviewer:22nd. 265-269 名無しのエリー2009.10.16.
1.Dance with God ★★
ドラムによる力強い導入から、ちょっとSonic Youthっぽいヘナヘナした単音リフが左右から入り、渇いた感じのAメロへ。
ふむふむ掴みはOKじゃないか、と思っているとサビの歌メロでガックリさせられる。
やたらリバーヴで膨らましまくりの、なんちゃってシューゲイザー・歌謡曲と呼びたくなるベタメロ。
アレンジで曲を昇華しようとしたが、このサビメロのせいでし切れなかった印象。演奏は渋いだけに惜しい。
2.YOUR ORDER ★★★★
The Breedersの”No Aloha”そのまんまの脱力的歌い出しから、どポップなAメロに絡む単音リフが非常に秀逸。
歌メロと「ヨーイ、ドン」でサビに入るまでずっと競ったレースをしてるかのよう。茶目っ気たっぷりのあざと過ぎる締めもこの曲なら満面の笑みで許せる。
曲全体もコンパクトで良い。詞も曲に合ってる。じつに楽しい。
今作を象徴する曲。個人的にもベスト・トラック。
3.メロディー ★★★
得意のヘナヘナしたイントロからスタートするミディアムテンポの歌もの。
今作(というか近年の彼ら)にはちょっと珍しい、Bメロがはっきりととある曲でサビへの繋ぎはスムーズ。
そのBメロと終盤のCメロがいい感じなのだが、どうにもこうにもサビが安っぽい。リズムがあまりに単純な4拍子だからだろうか。「かっこ悪い」という印象が先立つ。
数少ない目の前の”味方”に対する優しげな歌い方には彼ららしさを感じるが。
詞はそれなりに重要なのだろうが、音符と言葉の数が合わずだらしなく伸びているている箇所が幾つか見られる。
4.Lemon Drops ★★★★
高揚感あるキャッチーなサビメロが耳を掴む。アレンジもこの良質な歌メロを活かす方向で、カッティング中心のシンプルな演奏。
曲のテイストとしては軽いので存在感はあまり無いが、出来としては今作中1、2では。
5.FOXES ★★★★
左右に録り分けたドラムと茶目っ気の強いSEに意識が行きがちだが、何気にチョーキングの効いたギターリフが秀逸。ほぼこれ一本で3分引っ張っている。
歌メロ自体はベタなグランジ調だが、変化球アレンジでアルバムのアクセント曲として機能している。
6.Beyond the moon ★★★★
イントロが長く、アレンジで曲を仕上げようとする意識が強く伺える曲。
リバーヴをかけたアルペジオからベース、ドラムが順に挿入され、本編の幕がバサッと下りる。
そこから3作前のアルバム収録の”MY GIRL”と手法的には全く同じ、左右のオクターブ奏法によるメロディアスなフレーズが奏でられていく。
「またかよ」と思いつつ聴いていても、やたら涙腺が刺激されるリフ。なんだこれ。高嶺の花に片想いなどしてなくとも、そういう気分にさせる。
歌詞で説明されているベタな物語設定が蛇足だと思えるくらい、
このイントロのリフとラストの「さんふらわあああーーーあいらびゅうううーーー」で感情は表現されている。
ちなみに上のひらがな表記のシャウトは今作のベスト歌唱。いい声だ。
7.ジョニー・ストロボ ★★★
ゆらゆら揺れる軽い聴感のリフから、優しげな歌いだしのAメロへ。
重めのバラード2曲の中間を繋ぐライトな曲かと思いきや、サビで唐突にキャッチーなメロが入る。
エモーショナルな展開でもないのにちょっと唐突すぎないか、とは思うもののメロディとしては耳に残る。
この唐突で印象的なサビを執拗には繰り返さず、3分弱で曲をまとめたのは正解だろう。
アウトロのギターは分かりやす過ぎるほど「ストロボ」を表現したナイス・フレーズ。
8.雨上がりに見た幻 ★★★★
結成20周年を意識しまくって作った先行シングル。
Bメロが無く、ギターのジャカジャカで唐突にサビに移行してしまうので、一聴目はサビがBメロかと思ってしまう。やや消化不良。
20年分の重みがあるとは言え、終盤の歌詞と歌唱も、ちょっと”熱”苦しく感じる。
しかしながら自らの意思で以って波間を漂い続ける小船を想起させるギターリフと、いつもより渋めの盛り上がりを見せるソロは素晴らしい。
ギターアレンジの秀逸さと、バンドサウンドの統一感で佳曲に昇華した彼ららしい一曲。
9.LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter) ★★★
前曲から引き続いて、またもミディアムバラードが始まるかのようなアルペジオによるイントロで始まる。
かと思いきや唐突にちょっとメロコア風味のアッサリしたロック・ナンバーに。
イントロが無ければあまりに普通すぎる曲になってしまうが、長いイントロが前曲との繋ぎを意識しただけのものかと思うほどただ唐突。
英詩による歌詞はサブタイトル通り某歌謡フォーク・デュオへの露骨な悪口だが、
人気者の彼らと比較した自分の曲を、”She laughed at my unkind song(アウイエ~)”と自虐的に歌うひとフレーズは好ましい。
「アウイエ」を使うに相応しい感情ではないだろうか。
10.Primer Beat ★★★★
近年の彼らが遊び半分でやって、結果空回りした種の試みの匂いがふんだんに漂うジャス・テイストの前のめりロック。
しかし今回は割ときっちりと狙って恥ずかしい感じを出せている。
演奏ははっきりとジャズベクトルにならないように、青々しいロック特有の粗さを意図して残しているといった印象。
速いテンポを支えるリズム隊がしっかりしており、(サポート)ベースの鈴木に至っては失礼ながら
「これくらいブリブリした速いやつ弾けたんだ」という感想を持った。ほんとに失礼な話だが笑うところなのだろう。
この曲に関しては特に、今作のクリアで綺麗な録音が活きている印象。
歌詞は正直”作られた”前のめり感ではあるものの、曲に合ってはいる。意図した”迷走中”が出来たのでは。
総評.★★★☆
今年結成20周年とあってベスト盤だの武道館公演だのとキャリア・ピークの賑わいを見せるthe pillowsの十何枚目かのアルバム。
前作で古参の何割かのリスナーの離脱と引き換えに、分かりやすいパワーポップ風味のサウンドで
新規のライトリスナーを「連れてっちゃうぜ」宣言したのはどこへやら。
メロがキャッチーな曲は英詩だったり、リード・トラックは変化球だったりと、ひねくれポップ好きの既存ファンだけがニヤニヤしそうな内容に。
何と天邪鬼だこと。キャパシティ狭まっちゃった。「いい意味での内輪受け」と言うとさすがに乱暴すぎるが。
音の傾向としてはこれまでのキャリアで最もクリアな音で録られており、普通と言えば普通なのだが、
決して演奏技術が高いほうでない彼らが勢いで録った音が悪い方に転んだ際の失敗感や残念感はなく、
割とカッチリした丁寧な録音になっている。これはこれで良い。
アレンジ面では何かしら一捻り加えようと色々考えた結果、平均点の底上げには至れているが、
これまでのようにスタジオで「せーの」合わせでシンプルに作った方が良くなったかも、という曲も少々。
“結成20周年記念・力作アルバム”といったキャリアの記念碑的作品ではなく、
20年やってても本人たちは色々新鮮そうなおっさんバンドの、良作なひねくれポップ・アルバム。
強い求心力は無いが、軽い気持ちで聴いてみたらそこそこ気に入るかも。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:避1st. 90-93 名無しのエリー2009.10.27.
1.Dance with God ★★★★
過去作で何となく片鱗を見せたまま放ったらかしになっていた曲調を再考してケリをつけたような曲。
メロが少なすぎてリフがくどかった「フロンティアーズ」辺りの曲に比べメロの展開が多く、
ドイツ語みたいにも聞こえるサビオチの変なセリフのキメも味がある。
「咲かないで枯れないで 呼吸だけ絶やさないで」という詞とシューゲなギターを組み合わせたサビは、
長年微妙な立ち位置に置かれ続けた彼らのやるせなさが出てる気がする。
低音寄りの弦だけをボソボソ弾く山中のギターとのバランスか、佐藤がフロアタムを活用したリズムパターンを組んで気だるい雰囲気を助長している。
2.YOUR ORDER ★★★★
この感じだのあの感じだのと、いつになく抽象的な詞のアップテンポ曲。好きな音鳴らして音楽と呼べばいいじゃない!とオープンに歌う。
その割には人様の音楽に対して辛口な気もするが。
音を楽しむ意図を強く打ち出すためか、真鍋のギターもクレバーというよりは歌メロに元気にじゃれつくようなフレージング。
サビでは手当たり次第近くのフレットを弾きまくったような半音上下フレーズが頻発し、
それが登場するタイミングでは山中もブラッシングで応戦してるので、駆けずり回る躍動感が出てる。
彼らにしては吹っ切れた明るい曲。
3.Melody ★★★★
またも山中の低めに固めたギターと佐藤のフロアタムの組合せで始まる、ミドルテンポの曲。
最初真面目に弾いてる真鍋だが、飽きちゃったのか、
「いっつも同じような曲ばっか書きやがって、もうネタねーよ!これでも食らえ!今気付いたけどアゴ長っ」
とばかりにAメロ途中から唐突にアホっぽいフレーズになる。
しかし今までの彼らの曲にこういうスタッカート気味なプレイがあまり無かったので結構新鮮で良い。
サビは個人的に曲名から期待した感じとは違う、くすぐったいほどポップで分かり易いメロディ。
「I know Melody」と「愛のメロディー」を掛けた詞が、「桜」と「咲くLOVE」を掛けた某ユニットのヒット曲のよう。
4.Lemon Drops ★★★★
Aメロ、Bメロ、サビと、ほぼ似通ったコード進行のセットで3分半を駆け抜けるアッパーな曲。見方によっては手抜きだが、この場合は技術では。
聴き心地が非常に軽く、カップリングの良曲という印象。
メロディは至ってポップで演奏も特別なひねりは無いが、音の粒立ちのいい鈴木のベースが心地良い。
真鍋が珍しく16分音符を交えたカッティングをしており、無心にかき鳴してる感じが詞世界の甘酸っぱさとリンクしてる。
5.FOXES ★★★★★
髭の須藤みたいなフレージングのギターで始まり、髭の斎藤みたいなリフが絡むミドルテンポのダルい曲。
左右に振ったスネアの音を伏線としてついには髭みたいなツインドラムになる。
歌メロをコンパクトにしてリフやドラムフィルのスペースを確保したようなバンド重視の作曲も髭っぽい。
ていうか元々似たような資質の持ち主同士なんだろうけど。程度の問題はあるにしても、色々積極的に取り入れるのはいいと思う。
詞世界通りの自虐的な偏屈者を演じようとした結果か、ジジ臭いしわがれ声で歌う山中は何だかむかつくが、幅を持たせるのはいい傾向では。
6.Beyond the moon ★★★★★
ちょっとした導入パートを経て、シンプルなベース8分弾きのイントロで入るミドルテンポの曲。
ここで弾いてるちょっとしたギターのフレーズが最後のサビの「I love you」の前フリになってる。
Aメロに入ってからも歌と掛け合うようにオブリが絡み、ギターソロの終わり際もそのままBメロのオブリに繋がってたりするので、
全体的に真鍋も一緒に歌ってるように感じる曲。
詞は向日葵に恋する三日月を歌ったすれ違いラブソング。
そういう擬人化を使うと説明的で長い詞になりがちだが、これはコンパクトにまとまってるのでは。
7.ジョニー・ストロボ ★★★★★
ポップですっきりした入りからサビで一気にディストーションをかけるミドルテンポの曲。
Aメロで8分の裏を強調した鈴木のベースプレイが、サビの重量感と対になる軽やかさを生み出してる。
詞はもう今まで20年かけて散々歌ってきたような、ほんの一瞬の輝きのために何もかもを受け入れる系の内容。
しかも他の曲でもあったが、過去作のタイトルをちらつかせてサブリミナル効果を狙ってきてるので、ちょっと内輪向けな印象。
しかしここまで来たら詞に拡がりを持たす事より軸がブレない事のほうが大事か。
2本のギターの掛け合いもキュートだし、メロディもポップで聴き心地は良い。
全体的にバランスよく作りこんだようでいてラスサビの真鍋のギターとかは今までとかなり毛色の違う、
曲全体の音像から飛び出してるような音色をかましてきてて面白い。
8.雨上がりに見た幻 ★★★
曲やアレンジではさほど見せ場が無い印象の、若干落ち着いたテンポの曲。
イントロのギターリフやサビのオブリがベタというか、ベースラインっぽい動きのため、上下で土台作ってるみたいなくどい感じに。
展開も今作中ではかなり素直で、メロも普通だが、サビ終盤のベタなメロディを山中が熱っぽく歌ったことで、彼ららしい愚直な感じが出たのでは。
そこでベースがすごい動いてるのが間が悪いというか、そこはシンプルでよかったんじゃないかと思ってしまうが。
いや上手いんだけど技を出すタイミングじゃないような。
詞は英題に「Hybrid rainbow after the rain」とつけている通り、「太陽とも解り合って虹を出せるかな 叶ったら綺麗だろうな」という過去作連動型。
もう叶ってる気もするが、まあ過去作からブレないことを第一義とすればこういう詞になるか。
9.LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter) ★★★
某ユニットにあてつけて詞を書いたらしいが曲調は真逆のコンパクトな曲。
ていうかベイシティーローラーズの「I only wanna be with you」のパロディかと思った。
特徴揃いすぎてるのでたまたま似たと言い逃れるのも苦しいし、人を批判する前に自分が刺されそう。
批判をやるならいかにもピロウズな曲でやった方が。パク…引用がアイデンティティーと言えなくもない面もあるバンドだけど。
ところで今作でギターの録りが綺麗になってみたら、山中のギターが褒められるレベルでないことがよりあらわになった気がする。
10.Primer Beat ★★★
ラストは彼らの初期曲を思わせる、アップテンポなガレージ調のブギ。
イントロを聴いた印象では大体このまま最後まで疾走するかと思ったが、
途中4ビートのランニングベースになったり、スライドギター使ったソロが入ったりと幅がある。これソロ山中っぽいな。
他の曲も大体バッキングしてる方が山中かと思って聴いてたけど違ってたかも。自信が無くなってきた。
曲を再現する為に演奏する、という印象が強い彼らにしては、かなりライブ性が前面に出た、楽器の目立つ曲では。
総評.★★★★★
ほぼ全詞曲を手掛けるギターボーカル山中さわおを中心としたバンド、the pillowsの15th。
30分台のコンパクトな作品だが、惰性で作ったような何の意図もない曲や、狙ったものが大外れしたような曲が見当たらず、最後までさらっと聴ける。
言ってることは昔から変わらずマンネリだが、何でも歌える気になって色んなシチュエーションの詞を書いたり、
何食わぬ顔で昔と真逆の主張を始めたりはしてないので、自分の歌ってることに責任を持ってる印象は受ける。
ただ、彼らを取り巻く環境のほうが変わってきてるので、新しいリスナーには彼らの自虐的な表現がピンとこないかも。
曲は特別にメロディアスなものは無いが、歌と楽器のバランスを取り合いながらコンパクトな8ビートのロックを巧みに体現してる印象。
特に真鍋のギターが占める役割は大きい。
元々クレバー(とマーティー・フリードマンは言ってた)なフレージングを持ち味にする彼だが、
今作ではもっと初期衝動的な、思いっきり勢いをぶつけたようなプレイも多く見られ、ここに来て今までより幅が広がった感がある。
山中の曲が当たってるというより、真鍋のギターが当たってる作品という印象すら受ける。まだソロは早いな山中。
曲もポップだし音作りも綺麗なので、オルタナ云々関係なく多くの人が楽しめる作品になってるのでは。
むしろオルタナ専門みたいな人は避けたほうがいいかも。もっと大衆的な感じ。
とはいえ「大衆的」と聞いて、ほとんどメロディと詞だけ練りこんでるような作品を期待する人にはこれまた半端だけど。
それでも後々聴き方が変わってくれば聴きしろも増えてくる作品とは思うけど。
活動20周年にして、「ピロウズ聴きたいけど枚数多すぎてどこから入ればいいか分からない」という人に取り敢えず薦められる一枚。
歌声さえ気持ち悪く感じなければいいんじゃないでしょうか、この感じ。
(★5個が満点。)