Reviewer:13th. 517-522 名無しのエリー2006.11.26.
1.m-NAVI1 "Ride on!! Blue Vehicle!" ★
少女のタイトルコールから始まる、インストメンタルチューンによるオープニング。
ギターとシンセサイザーが左右を泳ぐ。特に特筆すべき点は無い。
最後に次曲へと繋がるバイクのエンジン音が入る。
2.ハネウマライダー ★★★★
ポカリスエットのCM曲として有名になった、オートバイをテーマとしたシングル曲。シンセストリングスと伸びやかなエレキギターによるイントロが好印象。
サビでは深みのあるシンセサイザーとコーラスが入り、地を駆けていたバイクが空中に飛び立つかのような浮遊感が味わえる。
歌詞にやや乱雑な印象を受けるが、疾走感を重視したアレンジは秀逸であり、ボーカルの魅力も存分に味わえる。
ただ、ギターソロ後で入る大サビのメロディはやや強引。
なお、この曲では亀田誠治をゲストベーシストとして迎えている。
曲を包み込む浮遊感を、絶妙に乗りこなすベースラインも魅力。
3.BLUE SKY ★★★
ギターとストリングスが目立つ、王道的ポップチューン。イントロやサビでのストリングスアレンジがどこか前曲『ハネウマライダー』を匂わせる。
各所でのギターやビブラフォンの装飾音が、曲全体に洒落た印象を持たせている。
メロディの繋がりがあまりスムーズで無い点もあるが、そういった細部への気配りが、結果的に耳に心地の良い曲を作り上げている。
前曲と引き続き爽やかな風を感じられ、アルバムの立ち上がりとしては好印象な流れ。
4.BLUE SNOW ★★
エレキドラムのソロから始まる、平成初期の歌謡シーンを髣髴とさせるポップスナンバー。
やや古臭いエレキサウンドに、ボーカルのサイバーな声が意外にマッチしている。
メロで伴奏を奏でるピアノが印象的。サビではファルセットのコーラスが耳に心地よく残る。
曲の完成度は低く無いのだが、全体を通すと今ひとつ聴き所がなく、面白みに欠ける。
ポルノグラフィティが歌謡ポップスをカラオケで歌っているだけのように聴こえてしまう。
5.m-NAVI2 "Keep on hacing fun with the MUSIC CABINET" ★
アコースティックギターを中心とした、短いインタールード。
このグループにアコースティックギターは珍しく、新鮮な気持ちで聴ける。
6.Winding Road ★★☆
アニメ「天保異聞 妖奇士」のエンディングテーマとなったシングル曲。ジョン・レノンの『イマジン』をイメージして作られたバラードナンバー。
エピソードの通り、各所でのドラムアレンジや構成に、ビートルズ的な手法がちらつく。
全体を通してバンドサウンドへの拘りが感じられ、昨今では珍しい、クラシカルなバラードに仕上がっている。
歯切れの良いボーカルがバラードの曲調に溶け込めていないのが残念。
ちなみにイントロとアウトロでのブルースハープは、ボーカルの岡野昭仁による演奏。
7.休日 ★☆
暖かいピアノとアコースティックギターの音色を中心としたイントロから始まるミディアムナンバー。
アコースティックサウンドは、イントロ以降も曲全体を暖かく包み込んでいる。
陽だまりの午後を髣髴とさせるアコースティックアレンジはとてもよく出来ているが、ユニゾンアレンジを施されたボーカルがどうにも耳にうるさい。
加えて、サビはそれぞれの楽器の音量が高すぎるのか、非常にまとまりの悪い仕上がりになっている。ミキシング次第ではとても聴き心地の良い曲になっただろう。
このクオリティで世に出してしまったことが、非常に残念な一曲。
8.NaNaNa サマーガール ★★☆
トーキングモジュレーターを取り入れた、試験的シングル曲のリマスタリング版。
若者の夏を全力で意識した、軽快なポップ・チューン。シンセサイザーとギターによるイントロが耳に残る。
ファンの間では今ひとつ不人気な曲だが、こういったお手軽的サマーチューンとしてのクオリティは決して低くない。
不人気の原因として、レコーディングされたボーカルの声の状態があまりよくないという点があるのだが、
今回はシングル版にはないボーカルエフェクトが要所要所にかけられており、そういったボーカルの弱い点を(完全ではないが)隠している。
また、あまり語られないが、この曲のベースラインは、なかなか面白い動きをしているように思える。
9.DON'T CALL ME CRAZY ★★
アンダーグラウンド的ギターサウンドから始まるハードロック調のシングル曲。
次曲『ジョバイロ』と両A面で発売され、ダイハツムーヴカスタムのCMソングにもなった。
スラップベースと重々しいギターリフによるメロは、ユニゾンを施されたボーカルも含め、なかなかにクール。
サビで転調し、エレキギターのアルペジオに飾られた疾走感溢れるアレンジに変わるが、
それまでの曲調と今ひとつ噛み合っておらず、ハードな盛り上がりの腰が折られてしまっている印象。
サビを覗けば秀逸なハードロックと言えるが、その一点が評価を大きく下げてしまう。
10.ジョバイロ ★★★
パーカッションが耳に心地の良い、ポルノグラフィティの王道的ラテン調のナンバー。ドラマ『今夜ひとりのベッドで』主題歌。前曲と同発のシングル曲。
アコースティックギターをフューチャリングしたメロからストリングスとエレキギターが順番に入り込むサビまでの流れは秀逸。
しかし、サビは音が広がりすぎ、やや乱雑な印象。ピアノが高音域で動き回っているが、これが余計なのかもしれない。
間奏では、アコースティックギターとバンドネオンのユニゾンが入る。
ややラテン色が強いが、従来のポルノグラフィティの熱気を存分に堪能できる。アルバム中盤における要と言えるだろう。
11.m-NAVI3 "Ready? Silvia, Geronimo, and Lily?" ★☆
ボーカル入りのインタールード。歌詞はほぼ遊びだが、曲自体はなかなか良質なプログレッシヴ風。
箸休めの一曲にしてしまうのは非常に残念である。
12.月明かりのシルビア ★★☆
ギター・ベース・ドラムのシンプルなバンドサウンドによる、ロックンロールチューン。
ポルノグラフィティのサポートメンバーである野崎森男(Ba)と、その兄の野崎真助(Dr)がアレンジに加わっている。
二人は曲の演奏にも参加しており、この曲は四人による自主的なカセット録音によってレコーディングされた。
ロックンロールの王道をゆくシンプルなアレンジが魅力であるが、それは全体を通しての味気なさにも繋がっている。
試みとしての面白さは評価に入れつつも、聴き応えとしては★二つ半。
13.Mr.ジェロニモ ★★★
エレキドラムとディストーションギターのイントロから始まる、ファンクナンバー。
雑多になりすぎず軽薄すぎもしない、丁度良い音数で、ハードコアな世界を表現している。
今までポルノグラフィティにはあまり見られなかった類の曲調ではあるが、無理をしている風はまったく感じさせない。
ボーカルも一辺倒にはならず、暴れまわるメロディラインを粘りつくような歌唱法で絶妙に歌いこなしている。
曲自体が好き嫌いの分かれそうな曲であるため、★をマイナスひとつ。
14.横浜リリー ★★☆
アジアンテイストのイントロから始まる、歌謡曲風のミディアムナンバー。全編を通し、左右で鳴り続けるパーカッションの音と、粘りつくギターの音が印象的。
メロの一部がやや冗長だが、叙情的でノスタルジックなボーカルラインが魅力。
ただ、ここでもやはり、叙情的とは結びつかないボーカルの歌唱法が耳に引っかかり、評価を下げてしまう。
ストリングスとピアノによるアジアンテイストの表現は秀逸。
15.m-NAVI4 "Let's enjoy till the end" ★
シンセサイザーを惜しみなく取り入れた、テクノ風インタールード。
それまでのインタールードと比べて音色がガラリと変わりアルバムもついにクライマックスまで来たと言う事を感じさせる。
RPGの最終ボスのテーマソングにしたい。
16.ライン ★★★★
ピアノとストリングスを基調として始まるバラードナンバー。
一番をイントロから引き継いだシンプルなアレンジで進み、サビを終えたところで壮大なアレンジに変わる。
使い古された手法ではあるが、使い方に間違いはなく、アルバム終盤のバラードナンバーに必要な要素は全て有している、秀逸な一曲。
また、バラードに不似合いなボーカルの歌唱法も、この曲と次曲ではあまり気にならずに聴ける。
特に文句をつけるべきところが見当たらない、良質のバラード。★四つ。
17.グラヴィティ ★★★★
アルバムのラストを飾るのは、アコースティックギターのイントロが耳に心地よいミディアムバラード。
優しいメロディを、アコースティックギターの柔らかな音色が包むメロは非常に好印象。
サビではどこか女性的なボーカルの歌唱法と、伸びやかな高音のコーラスが耳に残る。
大サビ以降の流れは、ヘイ・ジュードを思わせる壮大なアレンジとなっている。
ラストはそれまでの盛り上がりをスッパリと遮り、新藤晴一の演奏するメロディオンによる三拍子のリフレインで幕を閉じる。
曲のクオリティは間違いなく高く、アルバムのラストを飾る曲としても文句の付け所がないが、
ある種予想外とも言える終わり方で、賛否がはっきりと分かれてしまうだろう。
そういった点も踏まえ、★は四つ。個人的に、ライブでどうアレンジされるか興味がある。
総評.★★
『多彩な音楽をキャビネットに整理した』と銘打って発売された、ポルノグラフィティの6thアルバム。
蓋をあけて見ると、確かにそこに収録されている音楽は多彩であり、流れとしても上手く整理されている。
しかし、その多彩さも、言い方を変えてしまえば『雑多』であり、いくら上手に整理されているとはいえ、
ひとつのアルバムに収録するには、此処の楽曲の方向性が異なりすぎていて結果的にまとまりの悪いアルバムに仕上がってしまっているように思える。
前作で見受けられた『新しいものへの挑戦』を特化し、『ひとつの箱の中にどれだけを詰め込めるか』に挑戦したアルバムと言ったところだろうか。
そういった試験的なものを交えつつも、此処の楽曲のクオリティを一定以上に保ったことは評価したい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。作詞・作曲者・演奏時間情報は省略しました。)
Reviewer:13th. 531-535 名無しのエリー2006.11.26.
1.m-NAVI 1 "Ride on!! Blue vehicle!" ★
可愛らしい少女の声から始まるインストで、左右で動き回るギターが印象的。ヴォーカルの昭仁氏作曲。
何が始まるのかな?というわくわくはするものの、特に耳に引っかかる部分もないので個人的にどうでもいい。
2.ハネウマライダー ★★★★☆
プロデューサーのak.homma氏作曲で、ポカリスウェットのCMタイアップのついたこともあり、
彼らの3rdシングル「ミュージック・アワー」を思わせるような軽快なナンバー。
今年の夏を綾瀬はるかとともに爽やかに染め上げてくれた一曲。…CMのように格好つけて説明したらこんな感じ。
爽やかなシンセと暑苦しいギターの対照的な音が、夏の日差しの下爽やかにバイクで疾走する様子を伝えてくれる。
今の時期に聴くのは流石にどうかと思うけど、ドライブミュージックにぴったりな一曲。
3.BLUE SKY ★★★☆
昭仁氏作曲の、前曲の流れを引き継いだ爽やかな一曲。前曲と同じような説明でサーセンwwww
シングルの彼らしか知らない人は、シンガーソングライターっぽい旅立ちを描いた歌詞が新鮮かも。
サビでの少しセンチメンタルなメロディーと伸びやかな高音が合わさった爽快感は前曲以上。
雰囲気がやや前曲とかぶってるから星半分減点したけど、ポップで非常に聴きやすい一曲。
4.BLUE SNOW ★★
ak.homma氏作曲で…えっと…あの、まぁ軽快で…爽やかなナンバーです。はい。
ちょっと似たような曲を寄せ集めすぎな気が…。コンセプトだから仕方ないけどさぁ。
サビのメロディーが平坦でやや退屈なので、ここまでの流れでは一番退屈な印象。
けど間奏のアダルトで楽しげな雰囲気のサックスソロが、サックスフェチの自分としてはすごく良い。
途中の歌詞のフレーズと曲のラストでちょっとだけ"お遊び"があり、
C/Wも知っているファンなら思わずにやりとしてしまうはず。ファンなら聴いとけ。
5.m-NAVI 2 "Keep on having fun with the MUSIC CABINET" ☆
前曲の終わりからつながっていて、ワォワォいってる電子音とアコギがメインのインスト。
始終曲にほとんど変化がなく退屈だけど、曲が30秒にも満たないので許そう。ちなみに昭仁氏作曲。
6.Winding Road ★★★★
彼らのシングルでは久々のバラードナンバーで、なんかのアニメのタイアップだったはず。昭仁氏作曲。
イントロなどで鳴ってるブルースハープの優しい音色が心地よい。
他のシングル曲に比べインパクトは弱い物の、シンプルながら心に染み入るメロディーが秀逸。
特にサビのラストで、切ない歌詞に合わせるようにメロディーが上昇していく部分なんかもう…。
ただ、ヴォーカルが力強かったりギターソロがやや荒かったりなど曲に合わない部分もちらほら。
7.休日 ★★☆
歌詞の"幸せな男の休日の午後"を歌詞からも曲からも感じられる編曲が素敵な曲で、作曲はak.homma氏。
しみじみと温かい曲調が、切ない前曲の余韻を保ちながらも明るい気分にしてくれる。
サビでのらりくらりと4拍子から3拍子に変化する部分は、派手さは無いものの聞き手をぐっと曲にひっぱってくれている、ように思う。
優しい雰囲気に包まれているのに、聴いてたら妙な寂しさに襲われる一人身の俺。
8.NaNaNa サマーガール ★★★
夏特有の開放感や能天気さ、そして「頭空っぽにして聴こうぜ!」というおバカ(馬鹿ではなくバカ)なノリが漂うサマーチューン。ギターの晴一氏作曲。
ファンからも賛否両論の曲で、自分もシングルにするほどのクオリティではないと思う。
それは今でも変わらないけど、ややテンションが下がった空気をパッと切り替えてくれるので、こうやってアルバムのワンピースと考えると案外イケる。
長ったらしく書いたけど、一言で言えば"ポルノグラフィティ meets ORANGE RANGE"。
9.DON'T CALL ME CRAZY ★★★☆
前曲に引き続き晴一氏作曲の、彼らのロック心の残骸を感じられるややハードな一曲。
イントロの荒々しいリフや、Aメロで右から聞こえる鋭いギターがカッコいい。
けれどシンセの音や転調するサビなどで、どうしてもロック風のポップスという印象が拭えない。
ちょっと違うかもしれないけど相川七瀬みたいな。別に相川七瀬を批判してるわけじゃないけどね。
真っ当なバンドサウンドにすれば大分ロック然とすると思うのに…。もったいない一曲。
10.ジョバイロ ★★★★★
「サウダージ」「アゲハ蝶」を彷彿させる、ak.homma氏お得意の情熱的なラテンロック。
TBSドラマ「今夜ひとりのベッドで」の主題歌となったものの売り上げは芳しくなかった。
けれども、曲自体を聴けばメロディーの出来は良いし、しっかり緩急がついている非常に良く出来た一曲。
ak.homma氏はラテンテイストの曲での作・編曲が本当に良い仕事をしている。
サビ意外は極力楽器を減らし、サビで一気に楽器を増やしているんだけど無駄な音色が一つも無い。
ポルノじゃないけど、彼の編曲といえば広瀬香美の「promise」の編曲もすごかったなぁ。とにかく見事な編曲に聞き惚れろ!
あ、ついでに言うと歌詞も良く練られてると思うしヴォーカルの声質にもぴったりです、はい。
11.m-NAVI 3 "Ready? Silvia, Geronimo, and Lily?" ★☆
ここまでにちょくちょくあったインストにヴォーカルをつけたようなもの。昭仁氏作曲。01のようにギターが左右を跳ね回っている。
なかなかつかみ所の無いリズム感で面白いので、もっと膨らませた物を聴きたい。
12.月明かりのシルビア ★★
ここから人物シリーズ3連発。まずは晴一氏作曲のロック曲。録音方法がカセット録音の為か、音質がやや悪く全体的に音が曇って聞こえる。
本当にシンプルなバンドサウンドなので、ポップ色の強いこのアルバム内では逆に新鮮。
軽やかに踊るように動く細かいリズムが心地よいけど、曲全体を通してフックは少ないかなぁ。
新規ファンより古いファンに受けそう。初期のC/Wが好きな人には特に。
13.Mr.ジェロニモ ★★★☆
ズンズンと響くギターリフとドラムから始まる重い曲…に聴こえるけど、後から入るブラスやオルガンで明暗のバランスが絶妙に取れている曲。昭仁氏作曲。
間奏やラストでのフェイクがもうとにかくひたすらにカッコいい。
話は変わるけど、歌詞が意味不明なのはまぁいいとして、だったらせめてサビだけでも韻を踏んで欲しかった。どうも耳に残りにくい。
14.横浜リリー ★★★★☆
さて皆さん、このタイトルを見てどんな曲を想像しましたか?多分想像通りで合ってると思います、歌謡曲です。
しかも昭和の香り漂う直球ど真ん中の。いやぁ、自分もここまで歌謡曲だとは思わなかったなぁ。作曲はak.homma氏。
イントロからシタールを導入しておっ?とは思うけど、曲とマッチしているから全然違和感なし。
ベタな歌詞も曲もどうしても胸にグッときてしまう。ラストのサビなんかもうね(ry
皆ロックだパンクだメタルだとかいいながら、結局聴いてたでしょ?昔。歌謡曲。なんだかんだで皆胸にグッとくるはず。
日本人ならこの曲の放つ匂いに遺伝子が反応しないはずがない。とにかく聴いて涙しましょう。
15.m-NAVI 4 "Let's enjoy till the end" ★
ここでも一区切りつけるためのヴォーカル入りのインスト。これも昭仁氏作曲。珍しく全部英詩で歌っている。
…正直このアルバムのインストってどれも似通ってる気がするからコメントし辛いなぁ…。
16.ライン ★★★★★
ピアノやストリングスの音色が目立つ王道のバラード。少ない楽器から徐々に楽器が増えていく構成まで王道。
非常にシンプルながらも、06がバラードでシングルいけたんだから、こちらもいけるんじゃないか?と思えるような出来。またまた作曲は昭仁氏。
友達と恋人の"ライン"を越えることが出来ずにいる主人公を歌っている歌詞で、共感できる人は多いのでは?
さらっとさりげなく流れるサビまでの流れが非常に美しく、個人的にサビよりも良いと思う。
さりげなくメロが流れた後、サビで壮大に思いを開放させる、そんな風に感じた。アルバム曲で一番のお勧め。
17.グラヴィティ ★★★
グラフィティじゃないですよ、グラヴィティですよ。
晴一氏作曲の、繊細なギターのアルペジオとメロディーラインが美しいミディアムテンポの曲。
Cメロからが優しくも高揚感溢れ、そこからラストのサビへの流れが最高に心地良い。
最後は大合唱+ヴォーカルのフェイクでしめる…わけだけど、終わり方が物凄く不満。
アルバムのコンセプトには合ってるかもしれないけど、個人的に余韻が欲しかった。
アルバムをしめるのには最高の曲なのに…残念。
(エキストラトラックCD)
1.NaNaNa ウィンターガール ★★★☆
タイトルの通り08のアレンジと歌詞を変えたバージョン。軽いお遊びだろうと思ってたら、物凄く冬(クリスマス)の雰囲気が出てて驚いた。
メロディーは同じだけど全然違う曲に聴こえる。あんなにバカっぽかった曲が…これは本当に驚き。
ちなみに、女性が歌っていたコーラスをこの曲では昭仁氏が歌っている。
総評.★★★
個人的に前作「THUMPχ」が機械的な印象を受けてあまり好きでなかったので、最初不安だったが案外どの曲もしっかり書かれていてこれは嬉しい誤算だった。
このアルバムは、多彩になった楽曲をグループに分けインストをはさみ4つの引き出しにする、というコンセプトがあるので、
ポップス、ロック、お得意のラテン、バラードや歌謡曲など本当に多種多様で聴いてて次はどんな曲だろう?といったわくわく感がある。
ただ、このコンセプトが成功しているか?と聞かれる素直にイエスと答えられない。
グループにまとめた事で、序盤の02から04までの曲調が似通っている事などがまずその理由。
それに、ここまで多種多様ならアルバムの流れも何もないと思うし、
おもちゃ箱とかびっくり箱みたいなコンセプトでインストを抜いていっそごちゃごちゃでも良かったのでは?と思ってしまった。
まぁコンセプトについてはあくまで個人的な意見だから流してもかまわないです。
とりあえず、曲自体はほぼどれも水準以上は満たしている良質なアルバムなんで、彼らが嫌いでなければ聴いても良いかと。
シングルでいけそうなのもちらほら。
(初回限定盤。★:2点,☆:1点の計10点満点。)