アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : しいなりんご。

Reviewer:1st. 43 紐育2002.06.25.

1.正しい街 ★★★★ アルバムの最初を飾るに相応しいいい曲
2.歌舞伎町の女王 ★★★ 曲自体はそんなに好きではないが詩が秀逸
3.丸の内サディスティック ★★★ 息抜きっぽい曲。
4.幸福論 ★★ 冒険的な曲だが途中に入る悲鳴がいらない
5.茜さす帰路照らされど ★★★ これも4曲目の息抜きみたいな感じ
6.シドと白昼夢 ★★★★ サビで一気に突き抜ける曲
7.積み木遊び ★★★ この曲の大げさな展開が個人的には好きだが一般的にはこのアルバム唯一の捨て曲と言われている
8.ここでキスして ★★★★ シングル曲だけあってとてもクォリティの高い曲冒頭のアカペラの部分が彼女の高い歌唱力を証明している
9.同じ夜 ★★★★★ メロディーがとても美しい。バイオリンの音色が心地よい曲
10.警告 ★★★ 9曲目に比べると劣る。最後に喘ぎ声が入る
11.モルヒネ ★★★ 悪くはないがラストにもうちょっといい曲を持ってきてほしかった
総評.★★★★
名曲ぞろいだが少し過大評価な気がする。林檎の声が嫌いな人にはちょっときついアルバムだと思う。
一般的には林檎のアルバムはこれ以外は駄作らしい
(★5個が満点。)

Reviewer:5th. 276 名無しのエリー2003.08.05.

1.正しい街 ★★ この一曲だけで小説が書けそうな位の濃さ。音は70年代で亀田色強し。
2.歌舞伎町の女王 ★★★ ストーリーとしては陳腐だがJーポップではこれだけで異色。
3.丸ノ内サディスティック ★★ うねりがあって黒人音楽の影響が強いのは明らか。言葉遊びも強烈。ただ陽水などは既にやっていた手法ではある。
4.幸福論(悦楽編)★ 若気の至り的歌を原形を止めないまでに破壊しているのはシングルバージョンへの照れ。
5.茜さす帰路照らされど ★★★ メロディは綺麗だがありがち。歌詞もごく普通。ただ歌は尋常でないので飽きない。
6.シドと白昼夢 ★★ このアルバムのなかでは目立たないが後のオーケストラアレンジでメロディの良さを再認識。
7.積木遊び ★ 息抜き曲ではあるが遊び心が楽しい。アルバム全体の計算されつくした隙の無さにはあきれるくらい。
8.ここでキスして。 ★★★ 曲自体は並。これは林檎(およびこのバンド)がやるから名曲。
9.同じ夜 ★★ 感傷的すぎるのと自己憐憫が嫌で聴けない。それだけリアリティがあるともいえる。
10.警告 ★★★ パンクのスピード感が出たロックンロール。しかも歌詞も面白い。
11.モルヒネ ★★★ 最終曲がわけわからないところにこの人のユーモアを感じる。
総評.★★★★★
一曲一曲より全体の完成度と以後のシーンに与えた影響度を加味して満点。
誰も知っているアルバムで殿堂入りは確実。ただあんまり真剣に聴き過ぎる人は真意を勘違いしていると思う。
こんなにカッコ悪い私を見て!というところでを笑えないのはダメだな。
崇拝するのは間違いで、これは本当に優れた音楽だけを聴けばいいアルバム。
(★5個が満点。)

Reviewer:5th. 278 名無しのエリー2003.08.06.

1.正しい街 ★★★★ 歌詞見て直ぐ自分に重ねた。飛び出す様の描写の仕方最高。けど「君」については出来過ぎたストーリー。羨ましい。
2.歌舞伎町の女王 ★★★ ホステスとしては嬉しい一曲。「JR新宿駅の東口を出たら」が好き。何か其処にたくさんの感情を感じる。
3.丸ノ内サディスティック ★★ まだちょっとよく理解出来ない…。メロディは大好き。
4.幸福論(悦楽編) ★ 昔シングルで聴き過ぎて、今は正直飽きてる…。
5.茜さす帰路照らされど ★★★ 場面想像すると何かが込み上げて来る。「PROMISE ME」な気持ちが懐かしくて胸が痛い。
6.シドと白昼夢 ★★ 最初は「呼吸が出来る」幸せいいなぁ思ったけど、幸せな事ばっかじゃないなと最近思う。
7.積木遊び ★ メロディがあまり好きになれない…。
8.ここでキスして。 ★★ 少し聴き飽きてるけど幸福論よりは好き。キスをここまで大事に出来るの凄い。一方では歌舞伎町の女王な詩を唄いながら。
9.同じ夜 ★★★★★
歌詞が依存症、メロディがポルターガイストに何となく似てると思った。「風に涙する」繊細で壮大な想いや願いってどうよ?!! 今着メロにしてます。
10.警告 ★★★
ここキスの「あなた」も警告の「あなた」も同じって切な過ぎる。そして最後のハァーンは最高です。モー娘のアハ~ン(LOVEマシーン)とは烈しく違う!!
11.モルヒネ ★★★
前半が意味不明。悪い事してた時期に聴いたら最高だったろうな。今は抜け出して間もないので感じるモノが少ない。
気の抜けたメロディにこの歌詞が良い。罪の意識など多分欠片も無かった。
(★5個が満点。総評なし。)

Reviewer:11th. 105-106 名無しのエリー2006.01.12.

1.正しい街 ★★★★
歌詞の中にドラマ性があり、メロディーも秀逸。リスナーをアルバムの世界に惹きつける事に成功している。
Aメロのフレーズの最後を同じ文字で統一してるのが聴いてて心地よい。
2.歌舞伎町の女王 ★★★
このアルバム全体に言える事だけど、どこか古めかしい雰囲気のするサウンドが耳に残る。
椎名林檎の突き放すと言うかどこか棘のあるような歌い方が曲に合っている。
3.丸の内サディスティック ★★★★☆
曲が軽い雰囲気で、前曲からの流れでも難なく聴ける。
歌詞はとにかく遊んでるなといった印象。曲は軽いと言ったが捨て曲なわけではない
4.幸福論(悦楽編) ★☆
シングルver.を聴いた事がないのでどんな風にアレンジしてるのかはよくわからない。
メロディーはいいのに変にエフェクトをかけすぎた声や騒がしい演奏が個人的に嫌。
5.茜さす 帰路照らされど… ★★★☆
全体的にメロディーが綺麗。夕暮れの雰囲気というのがよくわかる。この曲で一休みと言った感じか。
6.シドと白昼夢 ★★★
メロは静かだが、サビから一気にアッパーな曲調になる。このアルバムの中ではあまり癖がないほう。
7.積み木遊び ★
このアルバムの中で捨て曲は?と聞かれたらこれだと思う。全体的に地味。
8.ここでキスして。 ★★★☆
椎名林檎の有名曲。曲が歌声から始まる事から彼女の歌唱力の高さがわかる。いい曲だが、少しベタ過ぎるか。
9.同じ夜 ★★★
ヴァイオリンの音色が心地よい。メロからサビへの入り方が上手い。よくありそうな感じだがしみじみといい曲。
10.警告 ★★★
ここまでの流れから一転、激しいロックに。どうでもいいが、最後に入るあえぎ声がどことなくエロい。
11.モルヒネ ★★☆
アルバムのしめにぴったりな穏やかな曲。一目ぼれするタイプの曲ではないが、意外と飽きが来ない。
総評.★★★★☆
椎名林檎独特の"毒"も比較的少なめなのに加え、曲数もコンパクトに纏まっていて全体的に聴きやすい。
一般受けしやすそうな曲が多いので、自分みたいなライト層にはちょうど良い。
結構前のアルバムだが、今聴いても色あせないアルバムだと思う。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:11th. 115-117 名無しのエリー2006.01.13.

1.正しい街 ★★★★ アルバムの頭にピッタリな曲。10代の椎名林檎を耳で感じることが出来る曲。声も腹から出ている感じ。
2.歌舞伎町の女王 ★★ 椎名林檎を代表する有名曲。曲は民謡?歌謡曲?子守唄?と、いった雰囲気。歌詞が淋しさを出している。
3.丸ノ内サディスティック ★★★★★ 1ヶ月に3回は聞きたくなるようなノリの曲。運転中に口ずさんでしまうようなメロディ。歌詞は理解不能。
4.幸福論(悦楽編) ★★★ シングルのマイルド感をぶち壊した爆音ソング。所々、可愛い音や声で萌える。
5.茜さす、帰路照らされど… ★★★★ サビがキャッチー。ヘッドフォンで聴きたくなる1曲。ラストの英歌詞も素敵。
6.シドと白昼夢 ★★ サビとAメロBメロのギャップが格好いい。あまり印象に残らない。別Verの方が素敵
7.積木遊び ★★★ 脱力曲。歌詞も意味不明。ベースが素晴らしい。リズムの不細工さが堪らない。
8.ここでキスして。 ★★★★★ イントロでキター(゚∀゚)-!になれる曲。歌詞もストレートで訴えるもの有り。メロも頭に残りやすい。
9.同じ夜 ★★★ 夜空の下で聴きたくなる曲。バイオリンのヒステリックな音が苦手な人には苦手かも。切なさはアルバム内で1番。
10.警告 ★★★ 強い曲。味は濃いが、後味は淋しさすら感じさせる。バックバンドが格好良い!!
11.モルヒネ ★★★★
気持ちよくアルバムが終われる消化剤的な曲。後味も強すぎず弱すぎず。色で例えると水色にエメラルドグリーンをマーブルで混ぜたような…
総評.★★★★★☆
持っていて困ることのないアルバム。
歌詞は空耳アワーになりがち。歌詞カードみても意味不明だったり理解しにくい。
しかし、声と曲とサウンドが心地良かったり、パンチ効いてたり、弾んだり♪、名盤の名前を与えても許されるアルバム
(★5個が満点(?)。)

Reviewer:13th. 149-151 名無しのエリー2006.09.04.

[1.]ここでキスして ★★★★☆
椎名林檎嬢の記念すべき「処女作」。
「処女作」という表現がしっくり来るのはこのお方だけでしょう。後々まで徹底される「目立つベース」がさっそく本領を発揮しています。
「メンヘラ」に受ける歌詞の世界も確立済みです。
東京事変では絶対に聴くことの出来ない、「夕暮れ」を想起させるメロディではないでしょうか。なんつって。
[2.]シドと白昼夢 ★★★☆☆
「あなたには殺されても良いわ」このフレーズだけで、メンヘラには馬鹿ウケでございます(笑)
キーボード寄りのメルヘンなAメロ~Bメロ、ブレイクに騙されてはいけません。派手なドラムから猛烈にブラックな歌詞を歌い上げます。
「あなたには全て許しちゃうわ」 強烈なファルセットがフェードアウトしていくサマは、狂気の一言に尽きます。
[3.]モルヒネ ★★☆☆☆
イントロから創造できるのはギターごりごりのHR・・・かと思いきや、随分と優しげなメロディです。
どこかELTっぽい(笑)「麻薬物質を脳の中で排出しながら唾を吐き捨てる」と歌いきるサビに一抹の不安を覚えるのですが
「ピーヒャララ」と間抜けな口笛に騙されてしまいます。ワロタ。
[4.]茜さす 帰路照らされど ★★★★☆
ピアノのイントロと、妙にシリアスなボーカルが印象的なAメロ。
ストリングスがグっと入ってきて、それをギターが盛り上げます。流麗で、どこか退廃的なメロディ。
「ファズの利いたベースが走る」 実際はワウの利いたギターが走っているんですがね。
最後はドラムがかっこよくシメてくれます。
[5.]歌舞伎町の女王 ★★★☆☆
イントロは必聴(笑)「盛者必衰」のスタンスを取った歌詞は、現在の東京事変でも健在。
ちなみにまた脱力モノの口笛が聞けます。奇をてらいまくりです。
[6.]丸の内サディスティック ★★★★★
ハーモニカの奏でるノスタルジックなフレーズを、ベースとキーボード、ドラムが小気味良く支えます。
歌詞は完全に言葉遊びの域。「青噛んで、熟って頂戴」・・・お見事。
ちなみに3日ほど、この曲だけを聴いていた時期がありました(笑)
[7.]警告 ★★☆☆☆
丸の内サディスティックがフェードアウトしていき、尖ったギターが印象的なイントロで「ハッ」とさせられます。そんだけ。
[8.]幸福論(悦楽編) ★★★☆☆
なんだかギターがかっこいいぞ・・・と思っていたんですが、突然スピーカーを通した声が。インパクト大。
色々と遊んでいるんですが、生憎テンポを上げたサビのメロディはどこぞのアニソンのようです。
[9.]正しい街 ★★★★☆
前の曲が馬鹿らしく感じられる、どこかブラックなAメロ・・・と思いきや、サビ自体は凡庸。
ところがどっこい、いざ全部通して聴いてみるとバリバリサイコでした。
「理解できそうでできない歌詞」が絶妙。そんなんばっかですが。
[10.]積木遊び ★★★★☆
正しい街でビビっている場合ではありません。こちらのほうが遥かにサイコです。
ノイズが入ったり、バリバリにかき鳴らした三味線をバックにウィスパーボイスが聴こえてきたり
ここまでの一連の流れが築き上げた「郷愁」を全部ぶち壊しにしてしまいます。破壊力抜群です。
・・・で、この狂気のアルバムにはどんなオチが待っているんでしょうか。
[11.]同じ夜 ★★★★★
結末は、是非あなたの耳で。
総評.
聞き流さないように
(★:1点,☆:0点の計5点満点。総評なし。曲順はレビュアーランダム)

Reviewer:1st. 143 名無しのエリー2002.07.07.

1.虚言症 ★★★★★ 実に美しい曲。ダークなトーンで救いの無い世界で生きる苦しみを知りながら励ます歌
2.浴室 ★★★★★ 打ち込み主体の汚しまくった曲。それでもVo.は凄まじく強い
3.弁解ドビュッシー ★★★★☆ 声までエフェクトを掛け徹底的に音にレイプされる林檎(だからマゾヒストなのか)しかし力強い
4.ギブス ★★★★★ 凄まじく綺麗なメロディ。そしてイノセントな歌詞。相変わらず暴力的な音。なのに統一感がある名曲
5.闇に降る雨 ★★★ 演歌調純和風な曲。あまり好きとは言えない。
6.アイデンティティー ★★★★ 実にライブ映えのする曲。いったいどれだけのアマチュアがコピーしたことやら。
7.罪と罰 ★★★★☆ ブルースロック+歌謡曲。シングルVerとは違うアウトロがカッコイイ。
8.ストイシズム ★★★ お遊び曲。暗いアルバムだからこそ遊び心を盛り込むところが憎い
9.月に負け犬 ★★ ファンに人気が高い。しかし俺はイマイチ。なんかB'Zとかグレイを連想する曲調
10.サカナ ★★★ ジャズテイストだが異様に暗い歌詞に引き気味。
11.病床パブリック ★★★☆ パンクロック。演奏力の高いメンバーがぶち切れるのは面白い
12.本能 ★★★★★ 林檎を知らしめた1曲。歌謡曲+ジャズ+ソウルほかもろもろみたいなエグイ曲調にのけぞっちまう
13.依存症 ★★★ サウンドはかっこいいが歌詞を過剰解釈して喰い散らかすキティ多し
総評.★★★★★
まさに日本のロックの金字塔。
カッコ悪くない日本語ロックを聴いたのはこれが初めて。特に1~7の流れは圧倒的。後半は少し落ちる。
過去の日本のアーティストの苦闘がこの1枚で報われたのでは。
以降の日本ロックに計り知れない影響を及ぼすと思う
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:1st. 727 名無しのエリー2002.07.17.

1.虚言症 ★
2.浴室 ★★
3.弁解ドビュッシー 唄が聞き取りにくい。ノイジーにしてるのは演出だろうが、こういう唄を好む人はあまり居ないだろう。
4.ギブス ★★★★★ 何度も聞いた。
5.闇に降る雨 ★★ こぶしを聞かせすぎて演歌のよう。
6.アイデンティティ ★★
7.罪と罰 ★★★
8.ストイシズム ★★ ファンの間では割と好評なのだが、なんか企画物の唄という気がする。
9.月に負け犬 ★★★★ 非常に普通っぽい曲なのだが、駄曲が続いてるので良く聞こえる。
10.サカナ ★★★ ジャズっぽさというか60-70年代っぽい感じが良い。でもタイトルで損してる。
11.病床パブリック ★★★ サビの前までがなぁ…。
12.本能 ★★★★★ 林檎の曲の中でベストだと思う。
13.依存症 ★★★ 壮大な曲なのだが、林檎の歌声が負けてしまってるような・・・。
総評.
1st派と2nd派で、真っ二つに評価が分かれるアルバム。俺は1st派なので評価が低いです。
いろいろやってた1stに比べテイストがロックになったんだろうけど、ロックは林檎がやらなくても良いんじゃないか・・・というのが本音。
(他の人が沢山やってるから)
ちなみに、このアルバムは収録時間が55分55秒というのまでこだわっていると林檎が得意満面にインタビューで言っていたが、
最後の曲は綺麗に終わってるわけでは無く無理やり切ってます。
(★5個が満点。tr.3と総評は星評価なし。tr.1,2,6,7はコメントなし。)

Reviewer:1st. 747 名無しのエリー2002.07.18.

1.虚言症 ★★★☆ シンコペの嵐。中期ビートルズを彷彿とさせるサイケなアレンジが良い。
2.浴室 ★★★☆ ノイズテクノ。音響派には堪らない一曲。
3.弁解ドビュッシー ★★★★ ノイズロック。ベースとドラムを聴くための曲。なのでボーカルはこれでいい。
4.ギブス ★★★★ 美しいメロディーとノイジーな演奏の対比が素晴らしい。ギターを聴くための曲。
5.闇に降る雨 ★★★★☆ ストリングスの音色が素晴らしく絶妙。でも、ビョークだよなこれ。
6.アイデンティティ ★★★★ ノイズパンク。またまた亀田ベースが素晴らしい。2番サビのブレイクなど鳥肌もの。
7.罪と罰 ★☆ ブルースロックとしてあまりにもベタでさらに重くてしつこい。単体ならまだしも、アルバムの中で聴くには、辛い。
8.ストイシズム ★★ あくまで箸休めであり、真面目に語るような曲ではない。
9.月に負け犬 ★★★☆ 歌詞は好き嫌いが別れそう。あまりに痛々しい歌詞なので、アレンジをシンプルにしたのは正解。
10.サカナ ★★★★
ノイズジャズ。林檎には合う曲調である。亀田ベースがまたしても凄すぎ。まさに職人芸。2番サビのベースだけで、この曲を聴く価値がある。
11.病床パブリック ★★★ 明らかにクオリティが落ちる。コンセプト(シンメトリー)の為の埋め曲?
12.本能 ★★★★ 売れたのでナメられてそうだが、イントロ、細かい技を使っているリズム隊、後半の転調など聴きどころはいくらでもある。
13.依存症 ★★★ 教会音楽風ロッカバラード。大仰すぎてお腹いっぱいになる。
総評.★★★★★
1st派が多いようだが、音響派なら断然こっちだろう。アルバム全編を通しての音圧が凄い。
楽器隊の仕事もまさしく職人、プロの仕事でスリリング。ただ、アルバム1枚通して聴くには救いが無いほど重い(音も、曲も)のは事実。
急激に跳ね上がった林檎バブルの中でいっぱいいっぱいな感じ。
ソングライターとしての林檎が好きなら1stの方がいいかも。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:3rd. 938 和寡兵2002.12.16.

1.虚言症 ★★★★ 秀逸過ぎるメロ。だがタイトルが合ってない。
2.浴室 ★★★★★ 歌謡テクノ。たッ・たッ・たッ・たッ・たッ…
3.弁解ドビュッシー ★ つまらんね。ハードロック。
4.ギブス ★★★★ ロックでピアノなバラードはこう作るべきだという見本。ブリッジのメロが特に(・∀・)イイ!!
5.闇に降る雨 ★★★★ ノイジーなストリングスという信じられないマッチング。
6.アイデンティティ ★★★ ロックだね。特筆すべきは、メロのキャッチーさ。
7.罪と罰 ★★★★ シングル版より1分近く延長されて、さらに朝方感が倍増。
8.ストイシズム (評価不能)interludeだし。ただやはりここでもメロはキャッチー。
9.月に負け犬 ★ 良くない。あまりに平凡な曲。
10.サカナ ★ これも良くない。ぁゃιぃ雰囲気の曲。
11.病床パブリック ★★★ 「脱がせて欲しい~(1'44)」のあとのシンセのリフだけで★3つ。
12.本能 ★★★★★ 完璧すぎる楽曲。突発のイントロからフェイクまみれのアウトロまで堪能しる!
13.依存症 ★★★★★ このアルバムの最高傑作だと思う。最後の長い後奏まで美しい。もっと長くてもいい。
総評.★★★★★
メロディーメーカーとしての非凡な才能を発揮したオリジナルアルバムの2作目。アルバムとしての完成度、コンセプトは満点。
アルバム全体でまるまる1曲のように構成された作りには、驚嘆の一言に尽きる。
上記で評価が低い曲も、アルバムの流れ的には正解。今後は浴室のような曲をシングルで切ってくれるとさらに(・∀・)イイ!!のだが…。
それにしてもこのアルバム、音量が大きすぎるぞ……
(★5個が満点。tr.8は星評価なし。)

Reviewer:5th. 14 名無しのエリー2003.06.22.

1.虚言症 ★★★ 良い曲だが聞いてて疲れる
2.浴室 ★★★★ テクノ風聞いてて気持ち良い
3.弁解ドビュッシー ★★ あんまり好きじゃない、ライブ版は良いけど
4.ギブス ★★★★ ヒット曲、終わり方がシングルと違う
5.闇に降る雨 ★★★★★ ギブスの終わり~この歌の出だしは繋がってるんだけどそこが良い。演歌風
6.アイデンティティ ★★★ 最初の叫び声が良い、曲自体は普通に良い曲
7.罪と罰 ★★★★★ 名曲、だがここまで聞くと疲れる
8.ストイシズム ★★★ 罪と罰までの疲れを癒してくれる、必需品
9.月に負け犬 ★★★★★ このアルバムの中で一番好き
10.サカナ ★★★ 暗くて気持ち悪い感じ
11.病床パブリック ★★★★ Aメロの声が気持ち悪い
12.本能 ★★★★ 林檎最大のヒット曲、普通に良い
13.依存症 ★★★ 名曲だがラストがぶち切れ
総評.★★★☆
250万枚の大ヒットだが古本屋などで1000円以下で手に入る。
シングル曲と、1、9は好きな人多いだろうけど4、10はダメな人はダメだと思う
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:12th. 82, 84 名無しのエリー2006.03.27.

1.虚言症 ★★★
どっしりとしたバラード。ストリングスとギターの音色がとてもドラマチック。
よくも悪くも野暮ったく、ファーストアルバムのころを思い出させる。
2.浴室 ★★★★
前曲とはうってかわって、四つ打ちの淡々とした曲。水のイメージ、特に冷たい部分を強調している。
さばさばした歌詞はメロディーとの相性もばっちり。ベースがとても上手。
実験性が高く、前のアルバムでは考えられない曲のひとつ。
3.弁解ドビュッシー ★☆
アレンジが過剰。ボーカルもゆがみまくり。ひたすら重い。変わったのが好きなひとなら。
4.ギブス ★★★★
とてもきれいな旋律。構成とサビのギターが秀逸。歌詞も一般的でなじみやすいと思う。
5.闇に降る雨 ★★★☆
これまた美しい旋律。#04から#05の流れは、このアルバムでも一、二を争うほどの名場面。
ただボーカルの声質、バイオリンメインの編曲がものすごく気だるいせいで、感動的とは違った仕上がりになっている。
悪くはないが、広く訴える力はなさそう。
6.アイデンティティ ★★★☆
これまでのだるい流れを一気に吹き飛ばすロックナンバー。
曲そのものは単純だが、アルバムの構成がいいため、とてもかっこよく聴こえる。
7.罪と罰 ★★
#06とは正反対の印象。曲自体はかっこいいけど、アルバムに収録する必要性を感じなかった。
あまりに重たいアレンジ、やさぐれ風味のボーカルは、全体をみると浮いている。わざわざ曲を引き伸ばしたのもマイナス。もっと短くてよかった。
8.ストイシズム ★★★★☆
箸休めの曲。ピコピコしている。おバカさの中にも作りこまれたものがある。手抜きを感じさせない。
また、ここからがらっと雰囲気が変わる。ターニングポイントとしても優秀。
9.月に負け犬 ★★★★☆
泥臭いロックバラード。#04に近いところもある。ただ、こちらのほうがより単純。
親しみやすい曲。涙腺をほどよく刺激する。そのため、聴き手のダレも防げている。
10.サカナ ★★★
まただるい曲。どろどろした歌詞、ホルンの入ったアレンジ。女性に好まれそうなイメージがある。
ここまでやっても食傷気味にならないのは、アルバム構成の賜物。
11.病床パブリック ★★★★☆
ボーカル、楽器陣すべてが大暴れしているような曲。パンクっぽい。
歌詞も語呂合わせで適当、聴きやすい。ノリノリになれる。
12.本能 ★★★★☆
イントロが渋くてかっこいい。ポップさとマニアックさがほどよくマッチしてておしゃれ。代表曲になるのも納得。
13.依存症 ★★★☆
ダイナミックなバラード。疲れた聴き手を癒してくれる。
曲の終わりが長いのは、まあ悪くない演出だと思うけど、賛否両論ありそう。
総評.★★★★
椎名林檎と言えばファーストアルバム(「無罪モラトリアム」)が一番で、セカンドアルバムからは奇をてらいすぎて良くないと言われがちだけど、そうでもない。
確かに歌詞は弱くなってるし、アレンジ過剰の面もある。声もきれいとはいえない。
でも、メロディーのよさは健在だし、何より全体の構成がいい。
どれも個性的な曲で、似通った点はほとんどないから、おもちゃ箱をかきまわすような快感がある。
だから曲同士のつながり部分ですごく盛り上がる。これは実際聴いてみたらわかる。
あまり本格的な音楽を聴くつもりでなく、軽い気持ちで試してみるといいと思う。好みは分かれそうだけど、大衆音楽の要点を押さえたアルバム。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:7th. 98-100 名無しのエリー2003.12.21.

(Disc.1:虐待グリコゲン)
1.やっつけ仕事 ★★★★ 疾走感あふれるギターロック。このシングル集のメインとなる楽曲。
2.ギャンブル ★★☆ こういう曲ってなんていうんだろう・・・ ロックバラードとでも言うんでしょうか。まぁそれなりな曲。
3.Jェチ~ッじ。TMウ ★★★ 1stアルバムに入ってる「同じ夜」のライヴ版。普通にライブ版。
(Disc.1)評.★★★
3枚のシングル集となってるのだが、これが1番聞きやすいかも
(Disc.2:天才プレパラート)
1.メロウ ★★★★ イントロにテルミンを使っていて面白い。かなりの名曲。
2.不幸自慢 ★★ 2分半しかない短い曲。曲調としてはUKロックぽいような。歌詞はわけわからない。
3.喪@CェNコ瑠ヲュWァ ★★★☆ SO COLDという全編英詩の激しい疾走ロック。これも3分ほどしかなく短い。最後のゴメンは必聴。
(Disc.2)評.★★★
1曲目はいいが、2、3曲目は嫌いな人も多そう。全体的に怒っているような感じが伝わってくる。
(Disc.3:発育ステータス)
1.膨らんできちゃった ★★★ 妊娠中の女性の気持ちを歌った歌。2分ほどしかなく、歌詞も1番しかない。
2.はいはい ★★★☆ わけわからない歌詞。まったりしている。
3.光合成 ★★☆ 歌詞がわけがわからない。意味など無いと思うから別にいいが。不思議ちゃんな感じの歌。
(Disc.3)評.★★★
椎名林檎がナンバーガールのギタリスト田渕ひさ子、DMBQのドラマー吉村由加等と組んだバンドのシングル。
演奏は決して上手くないし歌詞にも意味など無いが・・・
総評.★★★☆
全シングルライブ版なので音は悪いがいろいろな曲があって楽しめる。
これがきっかけで椎名林檎ファンをやめた人も沢山いると思うが、はまると勝訴なんかよりこっちのほうが全然好きになってきたり。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。カバー元情報は省略しました。)

Reviewer:1st. 393-394 名無しのエリー2002.07.11.

(Disc.1:カメパクトDISC)
1.灰色の瞳 (with 草野マサムネ) ★★★★
草野正宗とのデュエット。これは林檎よりも、スピッツではあんまり聴けないような歌い方をしてるマサムネに注目、もとい注耳かも。いいです!
2.more ★☆ 原曲知らんけどメロはいい感じ。ただアレンジは「浴室」のメジャーコード版、って感じでフツー。
3.小さな木の実 ★☆ ああ、楽曲といいアレンジといいウィスパー気味のボーカルといい、鬱になるトラックだ・・・。死のう・・・。
4.i wanna be loved by you ☆ 「ぷぷっぴどぅ~」ってモンローのあれです。別にあってもなくても・・・。
5.白い小鳩 ★★★★ キター!!って感じのあばずれ歌謡曲です。やっぱこういう曲はお手の物です、林檎。
6.love is blind ★★
火曜サスペンス辺りの主題歌みたいな大仰なストリングス、好み別れるかも・・・。林檎のボーカルも、別にどうってことない。至って普通なカバーですな。
7.木綿のハンカチーフ (with 松崎ナオ) ★★★★☆
楽曲自体、言わずもがなの名曲なわけですが、林檎バージョンもなかなかです。
男側の詞を林檎、女側の詞を松崎ナオが歌ってて、これもグッドです。
大胆にもシンプルなポップロックにアレンジしてますが、淡々とリズムを刻み続ける演奏が、却って歌詞の切なさを倍増させていいです。
グッときました。いや、しかし、名曲。
8.yer blues ★★★
いかにも林檎には合いそうな選曲と思ったんですけど、意外とおとなしいな。
ビートルズ版を聴いているとちょっと物足りないけど、間奏には工夫が見られます。
9.野薔薇 ☆ おまけみたいなもんなので。
(Disc.2:モリパクトDISC)
1.君を愛す ★★★
原曲知らないんだけど、綺麗なメロディーだね。
アレンジはもう、著作権ビョーク、て感じです。電子音ピーガー、シンセほわーん、っていう。目新しくはない。
2.jazz a gogo ★★★★ これはいいです。あばずれジャズ。活き活きしてます、林檎。汚れたリズムの音がいい。
3.枯葉 ★☆ 長い。眠い。凡庸。
4.i won't last a day without you (with 宇多田ヒカル) ★★★
カーペンターズの名曲。
ウタダとデュエットってことで目玉なんだろうけど、1+1=2、って感じでそれ以上でも以下でもない感じですかね。悪くないけど。
ウタダもカバーアルバム出してくれないかなあ、と思ったり。
5.黒いオルフェ ★☆ 今になってハウスかよ!?って感じの10年古いアレンジです(w
6.mr.wonderful ★☆ あ~。眠い。凡庸だ。
7.玉葱のハッピーソング (with 椎名純平) ★★☆ 椎名姉弟共演!なんだけど、別にどうってことない。なんか「夜もヒッパレ」みたいなんすけど。
8.starting over ★☆ ん~、これはやっぱレノンが歌わないと駄目なんかな~。少なくとも林檎には合わん。
9.子守歌 ★☆ おまけみたいなもんなので。
総評.
林檎の復帰作であり初のカバーアルバムですが、選曲がマニアックですな。
曲の感想に記した通り、おっ!っていうのもあれば、極めて凡庸なものもあるんで、よほどのファンじゃなければせいぜいレンタルぐらいはしてみれば?って感じかな。
あ、あとウタダやマサムネとのデュエットもあるんで、そちらのファンの人も是非。
目玉はもう、「木綿のハンカチーフ」しかないです!歌謡史に残る昭和の名曲、聴いて泣け!!
(★:2点,☆:1点の計10点満点。総評は星評価なし)

Reviewer:5th. 208 名無しのエリー2003.07.20.

(Disc.1:カメパクトDISC)
1.灰色の瞳 (with 草野マサムネ) ★★ スピッツマサムネとのデュエット。ゲストボーカルの引き立て役に廻っている。
2.more ★★★★ スぺーシーなサウンドに乗って流麗なメロディを聴かせる林檎の歌唱力が際立つ。
3.小さな木の実 ★★ 「みんなのうた」とは思えない暗さ。業の深さを感じるのは林檎ゆえか。
4.i wanna be loved by you ★★ 息抜き曲。笑える。
5.白い小鳩 ★ 歌謡曲テイスト全開。なぜかジャニスジョプリンのフレーズも登場。好きな人は好きだろう。
6.love is blind ★★★★ こっちのジャニスの方がいいネ。
7.木綿のハンカチーフ (with 松崎ナオ) ★★★★
大名曲のカヴァ-だけに賛否両論だったが、オリジナルを超えている。松崎ナオ(女)林檎(男)の掛け合いのアイデアが秀逸。
8.yer blues ★★★★★
この曲をセレクトするところからして感心する。さすがにオリジナル以上とは思わないがジョンの皮肉たっぷりなところまで咀嚼しているのは凄い。
9.野薔薇 ★ おまけ
総評.★★★
毒林檎色が薄くて拒絶反応を起こす人は少ないだろう。しかし味わうと隠し味にきちんと林檎エッセンスがあって中毒症状を起こします。
森盤とセットで聴くと中和されていつのまにかファンに。
相変わらずソツの無いプロフェッショナルぶり。
(Disc.1のみ。★5個が満点。)

Reviewer:12th. 283-285 名無しのエリー2006.05.15.

(Disc.1:カメパクトDISC)
1.灰色の瞳(with 草野マサムネ) ★☆
原曲は知らない。泥っぽいギターアレンジ。暗い曲。
スピッツのボーカルとデュエットしているが、声質が違いすぎて不協和音のよう。のっけからこの曲はいただけない。
2.more ★★★
原曲はゆったりとしたバラードだが、四つ打ちのアレンジが施してある。本人のセカンドアルバム収録「浴室」に近い。
おじさんの包容力あふれる歌声とちがって、おせじにも上手とは言えないが繊細な女性ボーカルが新鮮。
3.小さな木の実 ★★
童謡なのかな。元の歌い手がない。日本語。さびしげな曲調で、タイトルのとおり秋っぽい雰囲気。
カバーとしては優秀かもしれない。でも、歌声の汚さが目立っていると思う。
4.I WANNA BE LOVED BY YOU ★★☆
「ププッピドゥー」の曲。箸休めにはちょうどいいと思う。
5.白い子鳩 ★★★★
どろどろした曲調に水商売風の歌詞。やっぱり椎名林檎はこうでなくちゃあ。
いままでのどの曲よりしっくりきてる。途中で入るあえぎ声?には好みの差がでそう。個人的には好きです。
6.LOVE IS BLIND ★★☆
バイオリンとか使ってゴージャスなアレンジ。これといったインパクトのない、まあ普通の曲かなあと思う。
あとほかの曲にもいえることだけど、あまり外国語の発音が良くない。
7.木綿のハンカチーフ(with 松崎ナオ) ★★★★☆
ディスク1のハイライト。原曲とは正反対の印象ながら、別の魅力を引き出せている。多彩なアレンジも秀逸。
しっとり加減が足りない代わりに、青春っぽい明るさで押し切っている。
8.YER BLUES ★★★★
攻撃的なギターのアレンジが、終盤に入ってがらっと変わるのが印象的。
曲の構成もきちんと計算されてる。原曲のよさもあるんだろうけど、いい曲に変わりない。
9.野薔薇 ★★★
最後はあっさりと終わる。ドイツ語。規律正しいメロディーに「ちっちきちー」という間抜けなアレンジが好対照。
いつの間にか口ずさんでしまうような良曲。
(Disc.2:モリパクトDISC)
1.君を愛す ★★★
何語かわからないけど、外国語。水の中を思わせる神秘的なアレンジが特徴的。
ゆったりした曲調。つかみの曲としてはなかなか優秀。
2.jazz a go go ★★★☆
有名な曲。言うまでもなくフランス語。原曲が白なら、こっちは黒、と言えるようなアレンジ。少し早めのテンポ。
「日本人が作った歌謡曲」という感じになっている。それをどう思うかは人それぞれ。
3.枯葉 ★★★
フランス語。曲の構成、電子音のアレンジなど聴きどころたっぷり。
ただ、発音の悪さが目立ってる。悪くないのにおしいなあと思った。
4.i won't last a day without you(with 宇多田ヒカル) ★★★☆
宇多田ヒカルとコラボレート。プロモーションの面でも、構成の面でも、アルバムの核となっている曲。
レトロで切なくかわいいアレンジ。雪の降る街を想像した。良い曲には違いない。
でも、声質の美しさ、英語の発音のよさなどなど、すべて宇多田のほうがいいというのは……。
5.黒いオルフェ ★★★
南米の曲なんですって。大人っぽいバラード。前の曲とつながっている構成がいい。
ダンス系のアイドルが歌うとしっくりきそうだと思った。
6.mr.wonderful ★★☆
おちついたアレンジ。ちょっと前の曲と傾向が近いかな。可もなく不可もなく。
7.玉葱のハッピーソング(with 椎名純平) ★★☆
お兄さんとヒューチャー。明るいメロディー。完全にカラオケ気分で歌っている。
「自然体でいいね」か「カラオケ聴かされてもな……」のどちらかに分かれそう。
8.starting over ★★☆
聴いたことないけど、ジョンレノンの曲だと直感的に思ったら当たってた。
やっぱり原曲の個性が強いのか、椎名林檎が負けてるような気がした。
9.子守唄 ★★★
ディスク1のラストと曲調は正反対ながら、あっさりした終わり方という点では同じ。ゴロゴロの音がさびしいです。
総評.★★★☆
「カラオケ感覚」を目指して作ったらしく、まさにそういうカバーアルバムだった。ごった煮状態で統一性はない。ただ楽しいだけのアルバム。
個人的には成功だと思う。ただ、原曲が好きな人はどう思うかわからない。大幅なアレンジがかけてあったりするから。
外国語の発音があまりよくない。最近はうまくなったらしいけど、そういう点まで気にする人には勧められない。
ディスクの1と2でプロデューサーが違う。確かに1はギター中心、2は電子音中心といった感じ。
どちらを好むかは人それぞれなので、どちらの側にもおいしいように作ってある。
曲のラインナップも、メジャーなのありマイナーなのありでたいていの人は楽しめると思う。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:2nd. 509-510 名無しのエリー2003.02.27.

1.宗教 ★★★ 無罪、勝訴の世界とは全く違う世界が拡がる。 いきなり音の凝り方に驚く。
2.ドツペルゲンガー ★★☆ これまでの作品をサンプリングして使用。
3.迷彩 ★★☆ ちょっと聞き飽きたかも。けれど演奏は秀逸。ジッポ音も好い。
4.おだいじに ★★★ シンプルで泣けるメロディ。詩も切ない。素の林檎が見える?
5.やっつけ仕事 ★★☆ 「とりこし苦労」の対にする為に仕様がなく入れた感じ。アレンジはオーケストラで豪華。
6.茎 ★★★ この作品のハイライト。英語詞よりも日本語のほうが綺麗で良い。「母」としての林檎だからこそ、な曲。
7.とりこし苦労 ★★★ あとひく楽曲。いろんな楽器が使われてて面白い。
8.おこのみで ★★☆ かなり勝訴に入ってそうな楽曲。しかもかなりエロを感じる。官能林檎!
9.意識 ★★☆ 可もなく不可もなく。
10.ポルターガイスト ★★★ 嘘みたいに綺麗な曲。ディズニー映画の如くメルヘンな感じ。
11.葬列 ★★★ 最強。音の洪水、そして難解な詩・・・。 最初聴いた時は怖かった。
総評.★★★★☆(4点/5)
無罪や勝訴のようなキャッチ―さは殆ど無い。ドライブも不向き。しかし、通して聴くと感動。林檎しか出来ない業だ罠。
ただ歌詞カードはほんと読みにくい。古典の授業みたいだ。
(★:1点,☆:0.5点の計5点満点(?))

Reviewer:4th. 498-499 バターしょうゆ2003.02.27.

1.宗教 ★★★★☆ サビが耳に残る。林檎のアルバムは1曲目は良い
2.ドッペルゲンガー ★★ シンセ使ってます。前作の「浴室」系。三拍子からいきなりハイスピードな四拍子になる。
3.迷彩 ★★☆ アルバムの流れの為にアレンジ少し変えてあるが、シングルとほぼ同じ。エゴラッピンが歌っても嵌りそうな感じ。
4.おだいじに ★★ 歌詞が良いが決して派手な曲ではない。
5.やっつけ仕事 ★★☆ 掃除機をかけながらラジオから流れるやっつけを聴くっていう演出から始まる。ライヴヴァージョンと違い可愛い仕上がり。
6.茎 ★★★☆ 歌詞が日本語。個人的にシングルより良い。
7.とりこし苦労 ★★ お遊び的な感じにしか感じない。
8.おこのみで ★★★☆ 舞台は横浜?チェロとヴィオラの演出。系統は違うんだけど、「闇に降る雨」を思い出す。
9.意識 ★★☆ シングルとアレンジも変わり終わりの歌詞も違う。シングルの方が良いが、アルバムを通して聴いた場合このアレンジが合う。
10.ポルターガイスト ★★ タイトルとはうらはらに綺麗な昭和的な恋愛話。
11.葬列 ★★ なんか変というか強烈なカットアウトで終わるので、締まらない終わり方
総評.★★★☆
1曲1曲だと物足りない感じなんですが全体的に曲と曲が繋がってるので通して聴くと良い。
最後の終わり方が納得いかないがアルバムとしては凄く纏まってる。真夜中は純潔を入れてないのも正解かも。

(前述レス)
このアルバム最初、『不思議 猥雑 エキセントリック』っていうアルバムにするって言ってましたよね。3枚出したら引退とかも。
でも、FCもできるらしい。そんなこんなので出来た
『加爾基 精液 栗ノ花(カルキ ザ-メン クリノハナ)』茎を中心に歌詞カードとタイトル文字数が左右対称になってて収録時間は、44分44秒。
「っ」を「つ」「い」を「ゐ」と表現したりして読みづらい。
次世代風ロック昭和初期ジャズって感じ。亀田さんが居ないから今までの林檎のイメージじゃない感じ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:8th. 251-252 名無しのエリー2004.06.12.

1.宗教 ★★★
イントロからいきなり音の洪水、バックも凝った音で歌もエフェクトかけてる。
歌詞はこのアルバムの中でも特に意味不明。
2.ドッペルゲンガー ★★☆
こちらも意味不明な歌詞。転調が面白いがラストあたりが恐い。
3.迷彩 ★★★★
シングルverとほとんど変わってない、ロカビリー風。勢いがあってライブでも盛り上がる。アヒトのドラムが良い。
4.おだいじに ★★★
ゆったりとしておとなしめ、歌詞もメロも泣ける。ただ外人のセリフみたいなのは要らなかった。
5.やつつけ仕事 ★★☆
絶頂集に入っていたやっつけ仕事とはかなり違ってる。オーケストラ仕様になってて運動会みたいな感じになってる。
イントロの掃除機の音は要らなかった。
6.茎 ★★★★★
歌詞が日本語になってるのとアレンジが大分シングルverと違ってる。
最初の方は暗いがだんだんと盛り上がっていき最後のサビは圧巻。聞いといて損は無し!
7.とりこし苦労 ★★★
いろいろと珍しい楽器を入れて変な曲になってる、横ノリの気楽に聞ける曲。
8.おこのみで ★★★★
歌詞がとてもエロイ、直接的ではなく文学的なエロさ。曲はこのアルバムの中で一番歌謡曲風。
9.意識 ★★★☆
シングルverでは最後の方がゆっくりになってたけどこちらは最初から最後で早い。ドラムがとてもカッコいい。
歌詞はわけわからないが「嘘つくなよ」が印象的。
10.ポルターガイスト ★★★★★
とっても美しい3拍子の曲、オルゴールを聴いているような感じになるが綺麗な中の恐さみたいのがある。
歌詞はドラマチック。
11.葬列 ★★★
インディアン風といかなんというか、アジアっぽくもある。
歌詞がとても恐く何を言ってるのかまったくわからない。
ラストになるにつれてどんどん音が大きくなり、とても恐い。茎などをサンプリングしたりもしてる。
総評.★★★☆
1stが好きだった人とかは受け付けないかもしれないが凝っていてとてもいいアルバム。
複雑な歌詞と凝ったオーケストラの音だがメロディなどはいつもの林檎節炸裂、巻き舌はしていない。
茎~の流れがとてもいいが夜に聞くと最初のうちは恐いかも。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:21st. 416-418 名無しのエリー2009.05.16.

1.宗教 ★★★★★
弾き語り調、オーケストラ、ノイジーなギターとシーンごとに大きく変わるアレンジが印象的な曲。
プログレッシブってやつだろうか。メロディもなかなか綺麗。
歌詞は意味が取りにくいが
「ちょうどいいコップが何処に行っても見つからないのだ」「長寿の勝訴が何時になっても見当たらないのだ」
あたりからすると画一的・効率的な社会への批判か。
宗教ってタイトルは絶妙。
2.ドッペルゲンガー ★★☆
メロトロンっぽいキーボードとボーカルの加工具合がいい感じにキモい曲。
リズムの移り変わりが激しい。テクニック的にはすごいんだろうが個人的には一定したリズムのほうが好き。
1曲目にも増して歌詞が難解。
3.迷彩 ★★★☆
小気味いいボーカルパフォーマンス、しっかりした演奏、ツボをついたアレンジと三拍子そろった粋な曲。気持ちよく聞いていられる。
4.おだいじに ★★★
ピアノの弾き語りを中心にしたバラード曲。ハッとするぐらい素直な歌詞がよくも悪くもこの曲の中心。
5.やっつけ仕事 ★★★
「高速渋滞とは云っても低速だらう」のフレーズに代表されるいい意味で中二病な価値観が椎名林檎っぽい曲。曲調はポップな音のパンクという感じ。
ハープシコードのフレーズがなんとなくビートルズの「PIGGES」に似てる。
あの曲は「高級なものを馬鹿にする」曲だったが、この曲が「高級品になってしまった椎名林檎自身を馬鹿にする」曲だとすると、
タイトルやラジオからイントロが流れる演出の意味が通る。
だとするとそんなひねくれたコンセプトの曲が一定のクオリティをたもっているあたりに音楽家の業を感じる。
6.茎 ★★★★
アートワークなどであからさまにアルバムの核扱いされている、和風テイストの歌もの。
歌詞は人間賛歌か。サウンドだけ聞くと大袈裟だがテーマ的に感動しないとまずいような雰囲気になっている。
「咲いても悦びすぎないから」のあたりなんか母性あふれまくり。これはライブで聞いてみたい。
7.とりこし苦労 ★★★
前の曲が重かったための箸休め的ポジション。ブルーススタイルの楽曲に間抜けな男の声でバッキング、コミカルなSE。
やっつけ感において5.を上回りかねない勢いだが、そこがカワイイ。
8.おこのみで ★★★★
打って変わって真面目にアレンジされたポップ。
優等生的なコードの動き、ジャジーな演奏、そしてエロい歌詞。完成度高い。
9.意識 ★★★★☆
なんとなくセカンドアルバム時のような音作りのシリアスなロック。柔らかい音のリズムギターが格好いい。
憎しみと甘えと諦めを同時に表現したような歌詞は個人的ベストトラック。
しかし椎名林檎はこのころ結婚したんだった気がするが、ここで書かれる親子関係は夢も希望もない。
10.ポルターガイスト ★★★☆
会いに来てくださいと言われ、前髪を直して家を出る。そんな情景を綺麗に綺麗に描く3拍子曲。
やりすぎな感じもするが、詞作の技術としては一つの到達点。
「見境も無く恋しくなるまぼろしはいずれ衰えても僕には美しく見えます」というフレーズからすると、
「やりすぎな感じ」すらもそういう演出でできたものかもしれない。
11.葬列 ★★★☆
変なシタールや変なパイプを重ねたカオス曲。XTCのグリーンマンに似てるかな。民族的なメロディはなにげに美しい。
歌詞は胎盤やら認知やら出生に関係した単語が並ぶ不穏なもの。子作り目的でないセクロスへの批判かなあと思ったが確信はない。
ノイズまみれになって終了。
総評.★★★★
疲れるけどたまに聞きたくなる魔性の一枚。
歌詞が凝っていて、語感のよさと複雑な文体を両立しようとしたのか、美文調の小説みたいなことになっている。
そんなに頑張らなくてもと思うが、おかげで独特の鬼気迫る感じが出ている。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:21st. 488-492, 494-495 名無しのエリー2009.06.27.

1.ギャンブル ★★★★☆(原曲なら:★★★★)
バンドサウンドだった原曲が一気に豪華なオーケストラに。ただ、原曲はライブバージョンだったためか、今回はより聞きやすくなった。
そこまで原曲のイメージを壊していない上にオーケストラのよさが非常に表れており、
個人的にはそれが原曲よりキャッチーたらしめている一因のような気がしている。2番のAメロの緊張感にはしびれる。
ただ、原曲にあったバンドだからこその、サウンドによる激情的な感情の吐露は若干鳴りを潜めた感がある。
とはいえ、そこはボーカルがより感情的に歌うことによってある程度をカバーしているが(特に大サビ)、
弊害として最近の林檎は語尾の処理やヤギのようながなり声がきつく、苦手な人は大いに嫌悪感を示すと思われる。
2.茎 ★★☆(原曲:シングル版→★★★★☆ アルバム版→★★★★★)
全英語詞。どちらかというと『加爾基~』のバージョンに近いが、超のろま。ゆったりまったりしていて退屈に感じるかも。
大名遊ビ編、加爾基編ともに間奏が素晴らしかったのだが、サウンド重視のアルバムとしてはがっかりな内容。
落ち着いたものが好きな人は良いだろうが、さすがに眠くなる。曲自体は名曲なのだが・・・
3.錯乱(TERRA ver.) ★★★☆(ONKIO ver.:★★★☆)
全英語詞。c/wのONKIO ver.ではラテン調だったものがブロードウェイのミュージカルっぽく変身。とはいえ大幅には変わっていない。
どちらのアレンジも次作『三文ゴシップ』で耳にするようなオーケストラアレンジ。
いい歌だが若干飽きやすい。『三文ゴシップ』の曲群のほうが都会的でかっこいいので、
林檎のオーケストラ系の曲を聴きたいときにあえてこの曲を聴くかどうかは微妙。
ただ、映画『さくらん』にちなんだタイトルは林檎らしくて粋。
4.ハツコイ娼女 ★★★★☆
電子的な打ち込みアレンジとオーケストラのミックスが新鮮な今までに無い一曲。
林檎の声にボーカルにエフェクトがかかっているところが神秘的で非常にいい。
サビの「あーなーたーのなまーえをー」が一文字ずついろんなところから降ってくるようなボーカルとコーラスワークが秀逸。
5.パパイヤマンゴー ★★★
カバー曲。序盤はフランス語で歌っているが発音がどうもいかにもって感じがして笑ってしまう。ちょっと気持ち悪い。
まさに南国っぽく能天気な優しい曲調。こういう曲も1曲ならありだが、これ以上はいらない。
ハツコイ娼女が間にあったからいいものの、もし錯乱と連続していたら、おそらく流れ的にはハツコイよりも合っているだろうが胃がもたれること必死。
6.意識 ★★★(原曲:★★★☆ ※シングル版「意識~戦後最大級ノ・・・」も含む)
『加爾基~』やc/w版のどこか陰鬱なアレンジもオーケストラの手にかかれば見事に優雅で色っぽい仕上がりに。
こちらも原曲よりキャッチーになって聞きやすいが原曲のよさや世界観といったものは良くも悪くも完全に失われている。
メロディのよさが際立ってなかなかいいアレンジなのだが、まぁこれは好みの問題だろう。
7.浴室 ★★☆(原曲:勝訴版→★★★★ la salle de bain→★★★☆)
『勝訴ストリップ』に収録されている原曲と、「りんごのうた」収録のc/w「la salle de bain」(アレンジ版)をミックスしただけのもの。
1番は勝訴バージョン(日本語)、2番はla salle de bain(英語)を主体としているが、
2つの曲の印象深い箇所はきっちり入っているといういいとこどりな曲。だから新バージョンだと思って期待していた人にはがっかりな内容。ということで★減点。
悪く言えばどっちつかずだが、勝訴版とla salle de bainのどちらを聞くか迷っているときに間を取って・・・という時に重宝しそうw
8.迷彩 ★★★☆(原曲:★★★★ ※シングル版「迷彩~戦後最大級ノ・・・」も含む)
『加爾基~』に続き今作でもシンメトリーで対になっているが、アレンジも意識に似たものがある。
優雅な「意識」に比べてこちらは「錯乱」を彷彿とするブラスが入ったアップテンポな楽曲。
曲自体は2分ほどで、残りはバイオリンの独壇場。当然素晴らしく上手いのだが、もう少し自重しても良かったのでは。
個人的には序盤の麗しい曲調のまま展開してほしかった。
9.ポルターガイスト ★★★★(原曲:★★★★)
原曲とそこまで大差は無いが、原曲は大正浪漫なアレンジが秀逸なかわいい曲だったが、
今作もかわいさはそのままに、後半はオーケストラでより優雅でお金持ちな感じに。
1番はエフェクトで声を篭らせて、2番はバックの楽器を篭らせるアレンジはノスタルジックで秀逸。
10.カリソメ乙女(TAMEIKESANNOH ver) ★★★★☆(DEATH JAZZ ver:★★★★ ※HITOKUCHIZAKA verはインストなので省略)
全英語詞。M1、M4と並ぶ今作のベストトラック。ピアノとバイオリンが非常に効果的で艶っぽい。何より秀逸なのはメロディ。
今作収録の新曲では最も林檎らしく、女らしさとかっこよさを兼ね備えている。『さくらん』のイメージにもぴったり。
他にインストバージョンと『三文ゴシップ』に収録された「DEATH JAZZ ver」があり、
どれも違ったよさがあるので聴いてみる価値あるが、個人的にはこのアレンジが一番好き。
11.花魁 ★★★☆
全英語詞。こちらも『さくらん』にちなんだタイトルで、今作一の問題作にして前衛的な実験作。特にAメロ、Bメロは好き嫌いの別れどころ。
これほど電子音にまみれた曲は椎名林檎では他に無い。サビは比較的キャッチーだが、
個人的に一聴しただけでは『加爾基~』の「葬列」や「宗教」を上回る衝撃性と刺激性を感じた。
これは完全に捨て曲だな・・・と思ったが何回も聞いて慣れるとなかなか面白くて好きになった。
コーラスやストリングスの使い方をはじめ全体的にビョークの影響がもろに感じられる。
12.夢のあと ★★★★(原曲:★★★★★)
東京事変版に比べ優しい印象のピアノが特徴的な序盤。どちらかというと「夢のなか」と言った感じのまったりした曲。
こちらも迷彩と同様キーが高くなっているため、シリアスだった原曲の印象はあまりない。
そこからだんだん曲が展開するにつれサウンドの中心がピアノからオーケストラへシフトしていき、
そして最後は壮大で堂々とした終わり方で締める。ただ、最後は少し仰々しい感じがする。
また、オーケストラに負けないようにするためかここでもラストで林檎のがなり声が。
個人的には事変版のラストのヒイズミによるピアノが大好きなのでそれには劣っているが、まぁまぁのアレンジ。
アルバム『教育』でラストトラックだったため、これで本編終了、と言った印象。
13.この世の限り ★★★★☆
エンドロールとか、劇が終わって役者全員で「ありがとうございました~!」みたいな終わりかたで締める。
童謡のようなシンプルでかわいらしい1番から、2番以降は英語詞で古き良きミュージカル調。
ラストの盛り上がり方がかっこいい。兄の椎名純平を迎えたコラボ楽曲だが、
2人のコーラスワークはさすが兄弟だけあり、相性がよく、椎名純平の性質が楽曲にも良く合っている。
歌詞が最近の林檎にありがちな内容で若干陳腐だが、曲の完成度は非常に高い。外国の往年の名曲といった感じ。
総評.★★★☆
映画『さくらん』のサウンドトラックという企画ものとしての椎名林檎の久しぶりのアルバム。
半数以上が過去曲の焼きまわしだが、「意識」や「迷彩」、「ギャンブル」などの今作とかけ離れた楽曲を選曲したのは評価できる。
しかし、「茎」も「浴室」もすでに複数のアレンジがCD化されており(「意識」と「迷彩」も厳密には2パターンある)、
もっと新鮮味のある曲を選んでほしかった。
また、それ以外の「ポルターガイスト」も「夢のあと」もある程度原曲だけである程度アレンジが予想できるような曲なので、
もっとリスナーがびっくりするような、例えば「宗教」や「罪と罰」、「歌舞伎町の女王」、「正しい街」、
事変なら「遭難」、「御祭騒ぎ」などの挑戦的だったり面白い選曲は出来なかったのだろうか。
オーケストラ栄えすることを優先してどうも無難どころにうまく収まってしまった印象がある。
ただ、新曲はいずれも素晴らしい出来で、東京事変では出来ないことをやりたいだけやってのけた印象。
いずれもオーケストラで優雅かつ派手に仕上がっているが、アルバムを全曲通して聴くというのには疲れるであろうところを
M4、M7の1番、M11といった電子的な楽曲がアルバムのいいスパイスとなってダレ防止に一役買っている。
あくまでオリジナルアルバムではなく、サントラとして聴いてほしいが、その後の彼女の作品を語る上でこの作品は重要なターニングポイントとなっている。
キャッチーで聴きやすいが椎名林檎初心者にはあえてお勧めしない。『無罪モラトリアム』から順々に原曲を聴いていってほしい。
斉藤ネコとは10周年記念ライブ「生・林檎博」ではもちろん、
次作『三文ゴシップ』でもいくつかアレンジを担当しており、アルバムの作風も今作を踏襲した内容となっているが、
もう彼との相性の良さは十分分かったので、そろそろオーケストラから離れて新境地を開拓してほしいところ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)