アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : しんたにりょうこ。

Reviewer:16th. 448-453 名無しのエリー2008.01.30.

1.Wonderful World ★★★★☆
アルペジオと媚び媚びの歌から始まり「あぁ、似非スピッツか…」と思いきや、
バンドの音を重ねた轟音でそんな疑念をぶった切るHRナンバー。音量上げてるとビビる。
この手の業界に有る「ロックナンバー」は大抵サビでシンセかキーボード投入が常だが、ピアノがサビ前で数音入る程度で、
やたらワイルドなギターが曲を引っ張る。
ギターの質感で言えば、ロキノン系、批判を覚悟で言うとバックホーンとかバンアパに似てるような
……の割にベース動かないなー、とか考えていた矢先、1週目サビ後に似非早口調ラップにそのバンアパのような入り組んだ演奏の絡みを乗せてきた。
しっかり2週目でアレンジ変えてくる辺り、その辺の投げっぱなし声優ソングでは無いらしい。
節々の轟音やドラムでの仕切り直し方もうまく、同じ展開のコピぺだけで終わらせ無い所がやたらとロックバンドな1曲目。
ただ、それにしても絡み以外でのベースが大人しいのが勿体無い。音は太いのに。
似非早口ラップを許容できるか、そもそも音程の怪しい大塚愛のような新谷ボイスが大丈夫かどうか。
駄目ならその分だけ★が一つづつ減るかもしんない。
2.サティスファクション ★★
もしかしてあのリフをまんまパクってくれたりするのか!?とか期待したけど普通のガールズパンク。音はテレキャスター臭いけど……
そしてキーボード投入無し。やたらと愛してるを言いまくる歌詞は結局ツンデレのような、気もする。
3.YU・ME・MI ★★★
ワイルドなのかエキゾチックなのかキュートなのかよく解らないイントロから、
ACIDMANぽい残響感有るギターの音が印象的なガールズパンク、というかアイドルポップへ。歌詞もアイドルっぽい。
ここでピアノも投入されるが、基本はやはりバンド。ベースの休符の取り方はプラスなのかマイナスなのか微妙。
4.Bandwagon ★★
イントロはバックホーンに有りそうな感じの重いフレーズ。しかしぶっちゃけコケ脅しな感は否めない。
ギターが単純な分、ベースは動く……んだけど、そんなにメロディアスじゃないのが勿体無い。
そして歌詞の内容や、おそらくはバンドメンバーの掛け声からして、文字通りバンドへの曲っぽい。
まぁ、この掛け声もライブではファンの野太い声になるんだろうけど。
余談だが、新谷はそれ程CDの売上は良くないが、ツアーチケはいつも即完売らしい。その辺ある意味ライブバンドなのかも。
5.チェックメイト ★★★
疾走ガールズパンク。基本はまさにその辺りの王道。
しかしながらAメロで入る謎の安っぽいおもちゃのピアノ?で弾く裏メロ、ダフトパンクみたいな加工された新谷の高音萌えボイス?が入るBメロ、
何だかやけっぱちなCメロと、何がしたいのかよく解らないアイデアが詰まってて逆に面白い。
後、サビは多分「大塚愛の新曲」で通じると思う。特にコーラスの雰囲気はまんま。
6.sentido cervato(Instrumental) ★★★★
インスト……の割にやたらと格好良い出来。基本はスパニッシュなアコギのカッティングだが、音のサンプリングはヒップホップ的。
電子音ぽく加工された新谷の声も実はサンプリングされてる。ミクスチャー嗜好のRONらしいインスト。
最後はカッティングの音が遠くなり、次曲の繋ぎに。
7.ルーフトップ ★★★★★
前曲の流れを受け、空間的な加工のイントロから4つ打ちのドラムとブリッジミュートでスタート。
キーボードも投入され、如何にもなマイナー調の曲だが、クオリティは中々。
西川進ライクに感情を煽るようなギターは相変わらず演奏陣を引っ張るが、
2週目Aメロでボーカルに合わせてくるベースや、感情の昂ぶりに合わせて畳みかけるドラム、随所で良いフレーズを挟むキーボードといい、
今作中では最も演奏がハマってる。
新谷の歌も相変わらずスリリングだが、意図的に5曲目までと歌い方を変えており、インストを挟んだ結果しっかり流れが出来ているのは見事。
歌詞も一転してかなりネガティブなのが凄い。さっきまで「やんなちゃったから戦線離脱えぃやー」とか言ってたのに。
この曲に従うなら「そんな自分は本当は死ぬ程嫌だ」となるよなー、とか邪推できるが、相憎今作は作詞作曲に本人のクレジット全く無し。
本人自体をそういうキャラで売る気は無いって事か。ただ、実際男性よりは女性が共感できそうな歌詞だとは思う。
8.snow drop ★★☆
イントロはなんか童謡みたいだが、曲自体は歌を中心に据えた直球ど真ん中のバラード。
サビまで音を絞った緊張感のある造りで、王道ながらバンドの演奏もしっかりしている……んだが、中心の新谷の歌が頼りなさ過ぎる。
勢いで誤魔かせないと苦しい、て事か。
良い例が思いつかないが……樹海の渡辺辺りが歌ってたら多分かなり良い曲になってたと思われる。
9.Too Fat To Play(Instrumental) ★★★
「遊ぶにはデブすぎる」……ではなく、「新谷の歌でやるにはヘヴィ過ぎる」て事か。モロHR/HMなインスト。
特にリフが入る後半からは何かメタル化してる。
ギターは色々できるしドラムも派手だけどベースは地味、というバンドのバランスを再確認する曲。途中の声は…まぁ、多分新谷ではない、筈。
最後は唐突に終わり、次曲へ。
10.ロストシンフォニー ★★★★
イントロのリフとSEの絡みは実にRON臭い。
そしてストリングス投入で「またアニソン界で大流行りのストリングス+ロック風味かよ……」と少し萎えてしまうが、曲のクオリティはやはり中々。
水樹楽曲の上松ストリングスは迫力で一気に押してくるが、この曲はバンドを芯にした構成の上で綺麗にまとめてくる
(水樹の曲はライブでの再現は厳しいが、こちらならバンドだけでも十分曲として成立しそう)。
M1と手法は被ってるものの、やはり2週目は1週目をコピぺせずに早口ラップを使ってパターンを変え、轟音の代わりにストリングスで仕切り直してみせる。
ただ、メロディの一部がシリアス調から外れ気味(特に1番のBメロ)なのが勿体無い。
アニソン的な盛り上げ方を狙ってるのは解るんだが……
どうでもいいが、今作は曲名のセンスまでなんかロキノン的だ。気のせいかもしれんが。
11.ハリケーンミキサー ★★★☆
ノリ重視の疾走ガールズパンク。例によって早口ラップ投入だが、その反復の後ろでタイミングを変えて色々キメを造るバンドが面白い。
裏打ち強調のサビと言い有りがちなガールズパンクだけど、各パートに見せ場を回す構成は中々。
ていうか間奏のベースソロを聴いて確信した、コイツ弾けるのにサボってる。
12.Be Free(as a shooting star) ★★★
表拍でタイミングを合わせるバンドとピアノの音がキュート?なミドルナンバー。
メロからは如何にもライブの締めっぽい雰囲気がする。サビはどっかで聴いた事有りそうな雰囲気だけど。
ココまでで新谷の半端ラップに慣れ切っているのであれば、何の違和感もなく聴けるラストナンバー。
13.encore ★★★
ライブの最後にはアンコールがお約束。だからといって予め「アンコール」なんて題名付ける辺り、妙にライブ志向な今作らしい。
サビなんか「時とはなんて無情に二人を切り裂いてしまうの~」とか言ってる。まんまだ。
1週目は聴いた時はこれまた普通のパンクかと思ったが、変なタイミングでキメ造ったりテンポが変化したりで最後までバンド中心だった本作らしい曲。
アウトロがちょっとカオスでビビる。
総評.★★★
新谷オタの友人に何の前触れもなく手渡され、
「バンビポップつったってどうせ只のアイドルポップだろ…」と完全に嘗めてかかったら予想外のカウンターを食らった新谷良子の3rdアルバム。
個人的に声優界?で最もロックな曲は例のGod knowsだと思っていたが(何せENOZのGtは西川進である)、
今作はそれに負けずとも劣らずにロックな出来。とにかく音の基本スタンスが「バンド」で、新谷良子というよりは新谷良子バンド。
ロキノン系に居そうなセンスのギター2本が先陣を切り、元気なドラムと若干動きの鈍いベース、プラス偶にキーボードが基本構成。
すぐにシンセや打ち込みに頼るアニソン界の中では中々にワイルド。
とはいえ、曲はガールズパンクが多めだし、演奏もロックバンドとして聞くならば平均は超えてるが突出してる訳でも無く、
もの凄い目新しさが有るという訳ではない。
新谷は曲に合わせるようボーカルを取ってはいるが、音程は怪しいしラップはラップというより早口。そこが良いとも言えるか。
バンドとして聴くなら新谷はネックだが、アニソンとして考えるとこの人のおかげで丁度バランスが取れているとも言える。
その辺「影のロックの名作!」と言う気は無いが、「アニソン界でもROCKな奴は居るぞ!」とは言えるのか。ちょっと扱いは難しい。
とりあえず、アニヲタでロキノン厨な筆者には至福の一枚。
(★5個が満点。)

Reviewer:21st. 604-610, 619 名無しのエリー2009.07.20.

1.Welcome to the parade ★★★★
空間的な音から順番にバンドの音が重なるイントロ、そしてアグレッシブなサウンドで今作も相変わらずのバンド感を示してくれる導入曲。
サビでシンセを足してキュート感を出しつつも、元気なドラムとギターがとてもパンキッシュ。
A、Bメロは一つの音から上下するいつものエセラップな感じだけど、バックが分かりやすくキメを作ってるんで結構リズミカル。
今作全般でそうだけど、手拍子の入れ方とかいかにもライブ、もといライブに来る客層を意識してるのかも。
間奏に挟んでくる妙に中華的なギターのフレーズはなんだか9mmっぽい。そんな事考えてると歌詞が「ロキノンパレード」とか聞こえてくる。
2.Seven Colors Palet ★★☆
んで、次曲はやたら男臭いHRなイントロ。
しかし、歌が始まるといつもの新谷。こんな曲前作にも有ったなぁ、と思ったら同じ作曲者。
バックはパンキッシュで悪くはないけど、歌メロがどうにも安直だろうか。
音がベキベキの割にメロディアスでないベースと、サビのドラム(2ビートにする必要有ったか?)が気になる。
3.crossingdays ★★★
たしかなんかのアニメのEDだった筈。
全体的にバンドを控えめにして四つ打ちの打ち込みっぽい音と鍵盤でまとめたアレンジはスッキリしてて心地良い。雰囲気は栗林みな実っぽいけど……
タイアップだからなのかは解らないが、メロディも比較的新谷に歌える範囲でまとまっている良曲。
4.Hideout of the bandits(Inst) ★★☆
で、前曲の雰囲気を一気にぶったぎるカオスなインスト。
中東っぽい雰囲気のシンセにヘヴィなギター、そしてスパニッシュなギターが絡むCOTD的な無国籍感が印象的。カオス。
RONこういうの好きだな。なかなか面白いけど中毒性はあまりないので飛ばしがち。
5.L&L ★★★
イントロの加工された新谷の声と妖しげなカッティングの絡みはなかなか。で、Aメロでなんだかアラビアン。なるほど、それでさっきのインストか!
しかし何故にアラビアンなのかよく解らないんで新谷の歌を聞いてみる。すると、Aメロ、なんか口調というか発生が変。妖しくしようと気取ってる声という感じ。
歌詞を見るとどうやらストーリー仕立てになってて、このAメロがコインの悪魔、そしてBメロ、サビが恋に悩む女の子(主人公)らしい。
ちなみに二番のAメロでは悪魔でなく天使が出てくる。
メロディも悪魔、天使パートはいかにもそれっぽく、主人公視点のメロディはアイドルポップっぽい感じで、
Bメロ→サビのギターはアニメのアバンタイトルみたいな感じ。
やってる事は面白いし、結構聴けるんだけど、色々不満は残る。
歌詞のストーリーはオチがついてないし、新谷だって折角声優なんだから、こういうギミックやるなら開き直って本気で演技させればよかったのに。
ライブの事を考えてだろうか。何にせよもったいない曲。
6.アイロニカルスター ★★★
イントロはいかにもUSパンク。確かに言われてみればアイロニックかもしんない。
全体的にはイントロのリフを使った結構ラウドっぽいパンク。ちなみに今策では珍しいベース作曲。
前作もそうだったけど、ベースの作る曲はオーソドックス(もしくは無駄にハード)なロックにアイドル調のサビをくっつけてくる。
まぁ、この曲は雰囲気を損なわずうまく行ってるように感じられる。
しかし、歌詞の内容はアイロニックっつーより……
7.promise ring ★★★
バラード。
前作聴いた時は新谷が歌ってるせいで「あぁもったいない……」な印象が多かったバラードなんだけど、
この曲はメロディで無理をさせない事で綺麗に歌えるように仕上げてる。
その分迫力の無いメロディをベタだけどバランスの良い編曲でカバー。しかしギター入ると歌が負ける……
ドラムはなんか疾走したがってるように感じる。ミドルテンポは苦手?
8.月とオルゴール ★★★
オルゴールとギターのオブリが絡むイントロはなかなか緊張感が有る。と思ったら疾走した。そこで疾走したら負けじゃね感は9mmっぽい。
静寂と轟音がハッキリ解る構成とかまさにそれっぽい。V系のアニソンっぽい曲ってこんな感じよね。
しかし、テンポの早い曲の方がバックはやはり元気。とくにドラム。そしてここまで影の薄かったベースが静のパートで活躍。
サビ後の疾走するバックとどこかかみ合わない速度のオルゴールの対比もなかなか。二番のBメロでは前作お馴染みのバンアパ的な演奏の絡みも聴ける。
とまぁ、演奏は良いのだけどメロディ。
新谷の声はコーラスや加工をかぶせる事で援護してあるんだが……何故こういうシリアス系の曲で「へーい! いえーい!」なんて掛け声を入れる!?
正直、これが気付いてしまうと本気で邪魔。歌詞もシリアスっぽいのに。いくらライブで使うからって……
9.Secret Garden(Inst) ★★
ピアノ中心のインスト。
前曲が主題歌のアニメが有るとしたら、おそらくこの曲が劇伴。前曲のサビを流用してるが、こうして聞くとやはりアニソンっぽい。当たり前か。
インストで空間的な加工を入れたがるのはRONのクセ?
10.雨のスリーコード ★★★★★
その空間的な加工を引き継いだ、湿った感じのイントロがナイス。たしかに雨っぽい。
ベースの太い音を軸にしたサウンドがなかなか骨太。
ドラムの質感がもともと軽いんで、こうしてベースの音が前に出てくると安心して聴ける。ていうか後半急にベースの見せ場増えたな。
二番のAメロで高音の細い音を弾くベースは主人公の心情の不安感を描写しているようでグッド。
ギターの細い音も主人公の心情や情景を描写しているようでなかなか。
メロディはサビで(新谷にとっては)無茶なファルセットを要求したりするけど、それほど浮いてない。
M8みたいに余計な掛け声も無いしね。
11.Sugarpot ★★★★
イントロでオサレ系っぽいバラードかな、とは思ったが……バンアパ的なAORっぽいハネモノだった。またベース活躍。
サビはやっぱりアイドルポップだったりするけど、演奏はなかなか。
鍵盤のセンスも悪くない。そういえばRONって自分のバンドではKeyだっけ。よく聴くと微妙にいろんな所でちいさーくシンセも鳴ってたり。
ちなみに演奏を聴きつつも結構歌詞が気になる感じではあるけど、特にオチなし。
メロディは相変わらずのエセラップがメインだけれど、ライブを考えるとこれが彼女に負担をかけず、
かつ曲をリズミカルに手段なのかな、と勘ぐってみる。ちなみに筆者はもう慣れた。
12.手のひらの太陽 ★★☆
イントロこそチープな効果音だけど、始まってみるとやはりバンドサウンド。
演奏陣のまとまりは悪くない。しかし特に変な仕掛けも無くベタなんで印象には残らない。
なんかラストっぽい曲な気もするけどもうちっと続く。
13.new story ★★☆
「ここはダンスフロア」とか言ってる。そういえば流行のダンスポップはまだやってなかったか!
別に四つ打ちが今作に無かった訳じゃないが、この曲みたいに意識してやってたのは無かった。
Aメロのギターのフレーズはベタだけど悪くない。新谷自身よりよっぽどラップみたいな感じでリズミカル。
しかしサビで轟音にするのはちょっと安直?
でも、ギターの音量が小さいと必然的に新谷の歌の不安定さに耳が行くんで、このバランスは仕方ないか。
14.MARCHING MONSTER ★★★★★
ユニコーン「大迷惑」的なデレレレレギターとホーンが絡むイントロはなんだか警戒音みたいな感じでスリリング。
と思ったら新谷の高音アニメ声で「3、2、1、ごー!」 そこで一気に新谷色に。これがバンビポップなのか……!?
とにかく最速BPMと高いテンションで4:17を一瞬にして突き抜けるラストナンバー。
特にドラムが凄いテンションで突っ走っている。9mmかよ。ライブの締めにこれやったら死ぬぞ。
しかもサビでホーンとか鳴ってるもんだから、なんか9mmが「Punishment」とかでスカパラと共演したらこんな風になるんかなぁ、なんて余計な事を考える。
とにかく、とても元気なスカパンク。ストリングスとかよりスカの方が新谷のキャラに合う。
そして今作全般でしょっちゅう邪魔だった掛け声も新谷のアニメ声&バンドメンバーの声という形で飛び道具的に成立してて違和感無し。
ライブの掛け合いがもの凄く楽しくなりそう。
個人的には、新谷がしたいらしい「バンビポップ」が歌詞やメロディとか様々な面で一番良い形に結実してるような気がして、すっきりラストとして成立した曲。
総評.★★★
「バンビポップ」を掲げる声優、新谷良子の5thアルバム。
なにがどうバンビなのかは解らないが、「これがバンビポップです」と言われればなんとなく納得は出来るかもしれない。
とにかく彼女、というより彼女達の特徴としては大体の曲でバンドメンバーのキャラが立っている所に有る。基本的にはギターのRONが中心。
前作のレビューにも書いたが、所々ロキノン系を感じさせるセンスのギター二本、音は太いがフレーズが余りメロディアスでないベース、
元気だが音は軽い(しかしM14をやる位には体力が有る筈の)ドラムの4ピースが中心。
サポートメンバーで固めきったような安心感は無いがバンドとしてのスキルと個性はあるし、
基本的に1番と2番で焼き直しのアレンジはしない辺り個人的にはとても好感が持てる。
一応前作と比べておくと、これにギター兼任のRONの鍵盤が増え、全体的に音がポップになった。
その結果新谷のキャラが以前より活きて曲がキュート?になった。
また、前作では若干浮いていたハードめの演奏が新谷側に寄った結果、完成度も上がったように感じる。
しかし、やはり歌の新谷がお荷物なのは否めない。聴いてて何度「もっと歌が上手ければ……!」と思ったことか。
彼女の声に慣れた筆者でこれなのだから、初聴の一般リスナーはかなりの確立で拒否反応を示しそう。
バックもその新谷をなんとか立てようと色々やってるんだけど……
「クオリティは低くはないけど、これなら他のボーカリスト持ってこればいいのに」という感想に落ち着きそう。
ただ個人的には、新谷という声優を抱えてなお元気なバンドという図式が面白くもある。
調べてみると新谷以外のバンドメンバーは普段ROSARYHILLというインディーズバンドで活動しているのだが、
聴いた感じ別にそちらの音楽性がこちらの音楽性に直結してる訳でもない。
つまり彼らは新谷バンドは新谷バンドで「バンビポップ」とやらを体現しようとするモチベーションが有る訳で。
そう考えると解りやすくキメ作ったり掛け声入れたり、声優ライブでも通用するバンドの曲をしようしてる彼らの努力を評価したくなってくる。
(ただ、ライブ映像見るとバックは良いんだが歌が……)
しかしまぁ、勧め方はやはり、「アニソンも聴くロキノン系リスナーにどうぞ」となるか。あまり多くはなさそうだけど、その層なら多分どストライク。
もし声優の曲ばっか聴くような人が居ればその人にもどうぞ。こういうサウンドの声優曲も有りますよ、と。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)