アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : さかなくしょん。

Reviewer:22nd. 44-45 名無しのエリー2009.08.11.

1.三日月サンセット ★★★★☆
恐らく代表曲であり、彼らの曲の中でも一二を争う名曲。日本人のツボをついた情緒ある歌詞と、こりまくったアレンジを楽しめます。
「あたりまえの日没の中で」と歌う後ろで、歌詞とは逆にふわふわ~っと浮き上がってくるキーボードがすごくいい味出してる。
細かく動くギターもいい。
2.インナーワールド ★★★★
ライブでは定番のダンスチューン。このアルバムの中では一番激しい曲かな。
「描いた 描いた」を繰り返しすぐサビへ。インパクトのある構成がいい。間奏部分は思わず踊ってしまいたくなるw
3.あめふら ★★☆
やや地味な三曲目。幻想的な雰囲気はいいと思うが、なんか一味足りない感は否めない。
4.GO TO THE FUTURE ★★★
なんだかボーカルがねちっこい表題曲。
スローテンポでダラダラしてる印象もあるが、何度聞いても飽きない不思議な魅力がある。
けどアルバムタイトルにする程なのかな。いい曲だとは思うけど・・・。
5.フクロウ ★★★☆
コーラスが交わる瑞々しいイントロも良いし、サビで突然高音になるのも格好いい。展開にメリハリがあってダレない。
6.開花 ★★★☆
韻の踏み方が上手く、自然と体が揺れる曲。
聞いていて凄く楽しいが、歌詞はなんだか寂しげで、これもまた味が出てる。
7.白波トップウォーター ★★★★
静かに始まってだんだんと音が厚くなっていく、ポップな一曲。
そしてなんといっても間奏とアウトロ!突き抜けていくようなサウンドが爽快感抜群w
動きまわるベースに流れるようなギター、そしてキーボードがやはりいい仕事をする。
「悲しい夜が明ける」と歌い上げ、ラストへ。
8.夜の東側 ★★★★☆
イントロのキーボードの入り方が凄く綺麗で、これだけでなんだか感動する。
内向的な曲が多いアルバムだが、最後のこの曲で一人ぼっちの世界から一歩踏み出したようにも感じる。
地味な曲なんだけど、このアルバムのラストにあることで存在感を放っていると思う。
総評.★★★★
最近よく名前を見かけるようになったサカナクションの1st。アルバムを3枚出しているが、今の所これが最高傑作だと思う。
歌詞に注目する人も多いバンドらしいが、自分はそこまで・・・という感じ。個人的にはワンパターンに感じてしまう所も少々ありました。
ただ音作りに関してはかなりのセンスを感じるので、歌詞にもハマれば一層このバンドが好きになるかと。
なんといってもキーボードが良い。全編通して大活躍。これのおかげでアレンジに幅がある。気になったらYouTubeとかで「三日月サンセット」を聞いてみて欲しい。
これが気に入るかどうかが、そのままこのバンドを気に入るかどうかに繋がると思います。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:22nd. 213-216 名無しのエリー2009.09.25.

1.Ame(B) ★★★☆
大胆なコーラスワークが冴える衝撃の1曲目。電子音やギターもバキバキである意味カオスだが、非常に面白いと思う。
とにかく実験的。
2.ライトダンス ★★★
イメージは東洋の都市。紛れもなくサカナっぽいダンスロック。ライブで受けそうな感じかな。
3.セントレイ ★★★
電子音が盛られたギターロックの曲。とにかく疾走感がすごい。ダレることなく最後まで突き抜ける。
これぞキラーチューン。唯一のシングル曲。
4.ネイティブダンサー ★★★★☆
ロックというよりはダンス寄りの1曲。ピアノと歌が基本的なベースとなっており、気付けばピコピコと電子音が鳴っている。
哀愁的なのにすごく高揚感がある不思議な曲。これでサカナを好きになった人は多いはず。
これはサカナの新境地と呼べるのでは。PVも最高なので見たほうがいい。
5.minnanouta ★★☆
唯一のインスト曲。ループが印象的な1曲。
中々良いのだが、曲の特性ゆえに飽きやすい人は飽きやすいと思う。
まあ単なる曲の繋ぎではないのでクオリティは高い。インストなのに「minnanouta」というタイトルも面白い。
6.雑踏 ★★★
サカナ初期の頃の曲。
ロックというよりはフォークっぽい。ギターも結構きつくボーカルも熱があって、とても生っぽさがある。
このアルバムで1番オルタナティヴな曲。
7.黄色い車 ★★★★☆
フォーク色が強く、前曲よりさらに生っぽい曲。ベースラインも良いしギターもゴリゴリで、とてもかっこいい。
ギターソロも今まで以上にハードで印象的。
サカナとしては異端な曲かもしれないが、俺は大好きです。
8.enough ★★★☆
ボーカルと歌詞が印象的な曲。
まるで詩の朗読のような歌い出しだが、徐々に演奏が加わり、後半に向けてドラマティックになり、最後は死んだように静かに終わる。
ボーカル・山口一郎曰く「自己への逃走と、自己への闘争」の歌らしい。なるほど。
9.涙ディライト ★★★★
哀愁的でキャッチーなメロが印象的なミドルな1曲。
かなりシンプルな曲なのだが、中々のスルメ性があって飽きない。シンセがピコピコととても気持ちよく鳴っている。
10.アドベンチャー ★★★★★
ダンスビートとギターロックを融合させた1曲。裏打ちされたダンサンブルなビート感が何よりも肝。
だから間違いなく踊れるし、そのダンス独特の高揚感が不思議なほど現れている。それでいて間違いなくギターロックなのである。
これぞサカナクションの最大の醍醐味であり、その最高峰だろう。
11.human ★★★
最後を締める雄大なギターロック曲。
歌詞は自分への応援歌のような、珍しくポジティブな歌詞。以前のサカナのようなネガティブな感情に終止符を打つような、終わりの1曲である。
さあ、これからどう変わるのか
総評.★★★★
北海道出身のロックバンド・サカナクションの3rd。
今作は内省的な1st、2ndとは違ったアプローチで魅せていた印象だった。何よりシンセの役割が増えたように思えるし、ギターも激しかった。
歌詞も表向きへの世界へ向くようになっていた。このアルバムで間違いなくこのバンドは外へ開いたのだ。
そして、このアルバムはアジカンの後藤氏から絶賛されたそうだ。
以前はフォーク寄りだったサカナ。今回は間違いなくロックバンドだった。そして、確実にポップの方向へと接近していた。
これからどんな方向に進むのであろうか。期待しています。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:23rd. 257-259 名無しのエリー2010.03.25.

1.intro = 汽空域 ★
ただのイントロダクション。製作途中の様子?やメンバーの声などがサンプリングされてる。
2.潮 ★★☆
オープニングナンバーにしてはちょっとダレてしまう感じ。中盤にありそうな曲。
歌詞は「青」を強調した内容で、アルバムの雰囲気を出している。
3.YES NO ★★★★
笛の音が小気味いい。サカナらしい柔らかなポップソング。
すぅっと曲の明度が良くなる演出が面白い。歌詞はやや切ない。
4.アルクアラウンド ★★★★
2ndシングル。CMに使われヒット、その上発売後いろんなところで流れてた気がする。
妙にオリエンタルなメロディラインが楽しい一曲。
シングルらしい華やかさも、サカナらしい面白さも詰まっている良い曲だと思うがアルバムとして聞くとやや浮いている気がする。
良くも悪くも目立つ。
5.Klee ★★★☆
渋めのサウンドで進むテンポのいいロックナンバー。好きな曲だが、特徴が無いと言えなくも無い・・・。
6.21.1 ★★★
サカナお決まりのインスト曲。2nd,3rdの時とはやや毛色が違うかも。
7.アンダー ★★★★☆
後半のエモーショナルな展開が耳に残る。感情が高まっていくのが分かる。
曲調も歌詞も寂しげで、不思議と何度も聞きたくなる味わい深い一曲。
個人的に06~08の流れが大好きなので、どうしても点が上がる。
8.シーラカンスと僕 ★★★★★
序盤の核がアルクなら、中盤の核はこれ。ファンにも人気がある一曲。自分も本作で一番好き。
海を漂うようなメロディから広がりあるサビへの流れが素晴らしく爽快。ギターとキーボードが上手く雰囲気を出している。大サビも格好良い。
シーラカンスというモチーフも、まぁそのまんますぎるがサカナに合うw
9.明日から ★★★☆
サビで両サイドから響くギターとシンセが癖になるロックナッバー。ライブで盛り上がりそう。
歌詞が2ndっぽい。モラトリアム全開。まぁサカナは基本そうなんだけど。
10.表参道26時 ★★★★
ここでサカナ初・一郎じゃないボーカル。サビだけ女性メンバーにチェンジ。草刈さん?
しかしこれが意外と合っていて、不安定な感情や焦燥感が表現できてる。
サウンドは各楽器の絡みが心地良い。サカナとしてもこれは新境地。
11.壁 ★★★
ややフォークっぽくもあるロック曲。サビの頭は「僕は壁さ」・・・そう来るかとw
なんとなく次の曲へ繋がってるような気がする。しかし、渋い。
12.目が明く藍色 ★★★★
大団円。これぞラストナンバーといわんばかりの迫力ある一曲。
ミドルテンポなロックで始まり、突如コーラスが入り曲調がガラッと変貌、陽気なダンスチューンなノリになったと思ったら
シンセが凶暴に暴れまわりその後再び分厚いコーラス、最後は「君の声を聞かせてよ」と歌い上げ綺麗なバラード調で〆。
構想9年、ややこってり盛りすぎた感もあるが、この流れで聞くと流石に感動的。
アルバムのラストとして申し分ない出来。異色作のはずなのにピッタリくるのは流石。
13.Paradise of Sunny(Extra Track) ★★★
初回版のみ収録のオマケ。面白いけど、アルバムとは切り離しておきたい。
総評.★★★★
前作シンシロでやや雰囲気が変わったが、なんかまた前の感じに戻ってきた4枚目。
それでも音作りは見事に3rdから昇華されていて、成長が分かる一枚。
しかしアルクからの流れで本格ブレイクが懸かってたろうに、なんとも渋いのを作ったものだ。そしてそこが好きだ。
確かに音は変わってきたが、彼らがやりたいことは変わってないのが再確認できた最新作。
大して音楽知識無いから詳しいことは書けなかったけど、いいアルバムですんで。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)