アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : すくりぷと。

Reviewer:15th. 287-290 名無しのエリー2007.07.22.

1.サイレン ★★★★☆
真夜中を駆け抜けているようなダークで疾走感溢れるロックナンバー。初っ端から飛ばしてます。
何となくMOON CHILD時代の「ESCAPE」を連想させるような曲調で、
演奏は割りとハードだけど流れるようにキャッチーなメロディーが展開されて一般受けしそうな曲に仕上がっている。
ファルセットを織り交ぜた歌唱やわくわくするような曲展開は相変わらずでMOON CHILDが好きな人なら思わずニヤリ。
2.Vanity Fair ★★★
細かいメロディーに大量に歌詞を詰め込んで早口に歌い上げるのがなんとも快感な一曲。
サビなんかは変わったコード使いをしてるけど、メロディーと絶妙にマッチしていて良い感じのフックになっている。
ただ、サビでいきなりバァーン!と弾けるような音が入るんだけど、たいして曲の盛り上がりに貢献していないしただの雑音にしか聞こえない気がする…。
3.Stripe Blue ★★★☆
まずAメロやCメロの彼らなりに解釈したであろうラップ風の部分が一聴して耳に残る。
あんまり韻は踏めてないけど性質の良さや歌い方でかなりごまかせてるので聴き心地は悪くない。
それ以外はイントロのフルートが妙にスリリングだったり、Bメロやサビは爽やかでポップなメロディーだったり、
いまいちどんな曲を目指したのかが掴めない。まぁサビが爽やかだから"爽やかポップス"ととらえて問題ない…のかな。
4.ロンサムカウボーイ ★★
珍しく特にこれといった捻りを加えていないストレートなミディアムテンポの一曲。
ちょっとストレートすぎて面白みは無い。まぁこういう曲もないと他の曲も映えないし。
悪い曲ではない事は確か。
5.Umbrella ★★☆
とりあえずメロディーの切なさが殺人級。Aメロなんかサビより良いなぁって思った。
ただ、サビの頭のメロディーに「ん?」と違和感を感じてしまって曲の展開がお世辞にもスムーズといえないのが残念。
惜しいなぁと聴くたびに思ってしまう。
ちなみに編曲は初期のMOON CHILDをプロデュースしていた浦清英と行っていて、普遍的なポップスのアレンジになっています。
6.思春期 ★★★★
「1、2、3でステップアップして 成長しなくてもいいじゃん」
「胸のジッパー外して ねぇ 思春期したい」
などといった歌詞からも感じられるように、楽曲から何から何までヴォーカルの岡村靖幸好きを思う存分発揮した曲。
上手い具合に岡村靖幸のエッセンスを自己流に纏め上げてて感心。わかる人ならニヤリと出来ると思う。
いやぁ面白いなぁ。
7.Cause you're avoiding sunshine ★
チープな電子音がやたらと目立ったり、声を機械で変えている部分が合ったりと実験的なアレンジが印象的。
ただ、実験的な要素にチャレンジしたのは悪いことじゃないけど、肝心のメロディーがつまらない。
アルバムの流れも分断されるし通して聴くとき毎回この曲は飛ばしてしまう。一言で言えば捨て曲。
8.いじわる ★★★★☆
ムーディーな演奏と流れるような切ない美メロの取り合わせがとにかく素敵。
特にギターなんか目立ってないけどアウトロとかで凄く良いフレーズ弾いてます。
この雰囲気が壊れない程度に、でもだれないようにさくさくと曲が展開していくので心地良い。
最後聞き終わったとき「あれ?もう終わったの?」って感じるくらい。シングル級ってわけじゃないけど良い曲です。
9.Inspiration ★★★★★
このアルバムのハイライトともいえる疾走ロックナンバー。
どうしても01と印象が被るけどこちらの方が音色も少なく比較的シンプルな構成で好印象。
何度も繰り返し聴きたくなるような物凄い即効性と中毒性を兼ね備えていて最高です。
上手く宣伝すれば絶対売れるはずの曲調なのになぁ。やっぱアーティストに知名度って大事ですね。
10.メロディ ★☆
口笛なんかが入ってほのぼのしたシンプルでアコースティックな感触の曲で、このアルバム内では逆に新鮮。
このアルバム内でこの曲と次の曲だけベースの人が作曲しています。
まぁ流石にメインソングライターのヴォーカルの作る曲と比べるなんて野暮なことはしないよ?
04みたいな箸休めみたいなものかな、うん。
11.コイノダンスホール ★★★☆
前曲と同じくベースの人が作曲したアッパーなファンク。これはなかなか良い。
思わず体を動かしたくなるようなメロディーや、細かく動き回ってるベースラインが純粋に格好良い。
ファンキーな演奏に負けないくらいフェイクしてるヴォーカルも良いし、ライヴで映えそう。
12.Sweet days only pass me by ★★
ピアノ、ベース、ヴォーカルのみの3分にも満たない小品のバラード。
出だしのファルセットが気持ち悪いけどまぁ綺麗なメロディーでアルバムの終わりにはうってつけ。
総評.★★★☆
元MOON CHILDのヴォーカルとベースの2人組バンド・SCRIPTのメジャー2ndアルバム。
2人ともMOON CHILDの頃培った経験があるのでなかなか完成度の高いアルバムになっている。
シングル曲の01、03、09なんかは何で売れなかったのかわからないくらいキャッチーな楽曲だし、
アルバム曲も当たりハズレがあるものの02、06、08、11など良曲がそろってる。
岡村靖幸の影響を受けまくったヴォーカルの歌い方は好き嫌いが分かれると思うけど、楽曲の出来も良いし変にマニアックじゃないので間口の広いアルバム。
MOON CHILDが好きだった人や、このレビューで興味を持ってくれた人がいたら聴いてみて下さい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)