アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : そかべけいいちばんど。

Reviewer:19th. 473-475 名無しのエリー2008.09.20.

1.天使 ★★★☆
変に凝るとこのないまっすぐでパンキッシュなバンドサウンドだが、曽我部の作るメロディは相変わらず綺麗。
「天使はおじさんだった」という歌詞もちょっとひねりの足りない気がしないでもないけど、まぁ言わんとすることはよく伝わる。
1曲目としては上手いことアルバムの空気感を表してる曲だと思う。
2.結婚しよう ★★★★
うーん耳心地の良いメロディだなぁ。キャッチーさだけで言ったらミスチルにも劣ってないよ。
バンドの主導権を握ってるのはおそらくベースなんじゃないかなということがわかる曲でもある。
長いことやってるだけあって、有りがちなようでいて隙がないサウンド構成は流石。
3.キラキラ! ★★★
ブルハのリンダリンダを彷彿とさせる、静かなアルベジオから入り一気にアッパーになるといった構成の曲。
2chじゃ青春パンクみたいと言われ叩かれていたが、確かに青臭い歌詞と言い、ドラムの跳ねた感じと言いっぽいっちゃぽい。
でもあの歳でこれだけのことを歌えるのは逆に凄いというか、峯田なんかに似た凄みを感じる。だが全体的に稚拙な曲
4.5月になると彼女は ★★★☆
海辺のドライブに合いそうな疾走感が心地よい。2分と短いながらも存在感の強い曲
5.海の向こうで ★★★★
キャッチーな曲が並ぶこのアルバムの中でも1,2を争うほどキャッチーな曲。
サビのコーラスと言い、ノスタルジックな歌詞と言い何かGSみたいな感じが漂ってる。
でも演奏はちょっとヲタク臭さが出てて、そこは90年代を経た成果かもしれない。
6.海とオートバイ ★★★☆
ブリグルの某曲に似てるAメロから、展開の広がりを期待させるBメロまでは流れが完璧なんだけど、
サビでもう一息つきぬけてほしかったような気がする。それが出来たら曽我部ってもっと売れてたのかも。
ラルクっぽい間奏なんかもカッコいいし、全体としては凄いいい曲だけどね
7.チワワちゃん ★★★★
変なタイトルだけど、曲自体はサニーデイ時代を彷彿とさせるような温かみのあふれる曲。
ギター2本の絡み方がかなり計算されつくしてるような印象を受けて、その辺もサニーデイっぽい。
歌詞は娘の可愛さを謳った微笑ましいもの。でも一抹な不安を感じさせるのはらしいっちゃらしい
8.街角のうた ★★★★☆
これまでの曲と大筋は変わらず、アッパーなロックチューンなんだけど、歌詞が良い。
恋をしたことで嫌なことを全部忘れてしまいたいんだけど、結局そんなことをできるわけはなくて、
でも一生懸命幸せを歌ってるこういうの好きなんです。
9.まちぼうけ ★★★
メロディが純粋に良い曲。だけどちょっと地味かな。
10.夢見るように眠りたい ★★★☆
全盛期のOasisみたいにシンガロングしたら気持ちいいであろうサビや、スピッツみたいなギターはどことなくUK。
この曲もっと大袈裟にアレンジしてみたら凄い名曲になったんじゃないかな。バンドのコンセプトには反するだろうけど。
いつかソロで聴いてみたいです。
11.青春狂走曲 ★★★★☆
サニーデイの名曲だった4thシングルをセルフカバー。
原曲は諦念を感じさせる悲しげな感じだったけど、こっちはそこから一歩踏み出す決意を謳ったような感じになってる。
しかしやはり歌詞のクオリティは高いね、このアルバムの中では良い意味ちょっと浮いてる
12.魔法のバスに乗って ★★★★☆
ブレイクビーツ風のドラムに合わせてラップをかましながら、サビではノスタルジックな美メロを熱唱する。
どうしようもない絶望と、そこからの希望を謳った歌詞も泣かせる。
曽我部は宇多田のファンらしいけど、宇多田のアルバムラスト曲が虹色バスだったのも面白い偶然だ。
総評.★★★★☆
元サニーデイサービスの曽我部恵一が、ソロ活動を経て結成した曽我部恵一BANDの1stアルバム。
曽我部のメロディセンスは昔から凄いと思ってたけど、まったく衰えてなくて安心した。
このアルバムもサニーデイのときのように日本のフォークや歌謡曲にルーツを感じる美メロに溢れてる。
だからと言って古臭いわけではなく、音はUKっぽかったり、変に凝ってたりしてて、聴いてて飽きない。
全体を通じてHIP HOPのリズムを少し取り入れてるので、歌詞がすんなり耳に入ってくるが、それだけ言いたいことがあったのだろう。
ちなみにライナーノーツを書いてるのは、ちょっと話題になった田中宗一郎氏です。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)