アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : しんぐ・らいく・とーきんぐ。

Reviewer:19th. 239-246 名無しのエリー2008.08.21.

1.Together ★★★★☆
ラジオから聴こえて来るような古めかしいカントリー調のイントロで、
「ふーん。まぁアルバムの立ち上がりとしてはこんなもんか」と油断していたら、急にド派手なファンク調のイントロに変わってぶっ飛んだ。
そこから思わず体を動かしたくなるようなエレピのファンキーなバッキングに痺れ、難しいメロディーをいとも簡単に歌いこなす佐藤竹善のヴォーカル痺れ、
絶妙のタイミングでブラスやシンセが入ってくるアレンジに痺れ…と5分半一気に聴けてしまう。
立ち上がりにはこれ以上ないくらいもってこいの曲。
2.Joy ★★☆
従来のSING LIKE TALKINGのイメージ通りの清潔感溢れるミディアムテンポのポップス。
すぐに口ずさめる誰の胸にも響くような曲調は、とてもこなれている感じがあって安心して聴ける。
普通に良く出来たラヴソングだけど、メロディー、アレンジが特筆する所もなく6分半進んでいくのでやや退屈。
3.風に抱かれて ★★★★★
冬の風が吹いているような都会の情景を鮮明に思い浮かばせるアダルトなジャズテイストのバラード。
相変わらずメロディーは凄くキャッチー。それに加えて横ノリのリズムが凄く心地良いので、6分半以上あるバラードなのに退屈せずに聴ける。
歌唱力の無い人が歌ったら悲惨なことになりそうな曲だけど、佐藤竹善の歌唱は頼もしさを覚えるほど完璧。
ブリッジの部分での超人的なファルセットにはただただ感服するしかない。
クールだけれどもどこかウェットな声質が、アダルトでどこか物寂しい曲調に良く映えているので、個人的にはもっとこういう路線の曲を増やして欲しいなぁ。
彼らの曲の中でも5本の指に入る名曲だと思ってるんでぜひ聴いてみてください。
4.My Eye's On You ★★★★
ふっと浮かび上がってくるような静かなイントロから、静かに、そして情熱的に歌い上げるバラード。
心の中に秘めていた思いをサビで思いっきり放つような、歌詞に沿った構成がにくい。
アレンジもそうだけど、メロディーにもしっかりとした起伏があって、上っ面だけの無理に盛り上げている感じがしないのが良い。
間奏の優しく切ないサックスも良いなぁ。なかなか素敵な一曲。
5.Between Us ★★★
ここでしっとりとした流れを一転、なかなか格好良いファンクナンバー。
といっても、01のようなド派手でイケイケなものではなく音数を減らしていて、
ソリッドかつシンプルな質感に仕上がっているので、前曲からの流れでも違和感は感じない。
躍動的なピアノやビシッと決まっている切れ味の良いギター、ブラスのフレーズなど聴き所満載。
ごめん、なんかこのレビューさっきから褒めてばっか。
6.幻に恋する日々 ★★★☆
タイトルの通り、歌謡曲的なメロディーをAORテイストのアレンジにのせたバラード。やけにブンブン動き回っているグルーヴィーなベースが面白い。
全体的にそつなく纏まっている感じで聴き心地は最高。
聴き所は4分20秒をすぎたあたりの英詞の部分かな。感情を込めまくって熱唱してくれてます。
7.Night Rhythm ★
ギターを主軸としたゆったりとした3拍子のインスト曲。
揺らめくようなエレキと優しいアコギのバッキングの絡みが、実に素敵な空間を生み出している。
2分強程度の長さで、インストとしてはまぁ可もなく不可もなくな印象。
8.Will ★★★★☆
このアルバム内で数少ないSLT節前回の軽やかな快速ポップス。
これに心魅かれない人はいないんじゃないかと思えるほど、キラキラとした輝きを放つエヴァーグリーンなメロディーは今聴いても全然色あせていない。
メロからサビへとだんだん視界が開けていくように盛り上がるアレンジもグッド。
J-POPの範疇に十分収まるほど分かりやすく、SLTらしさもしっかりと出ているので幅広い層にアピールできる一曲。
9.Your Love ★☆
壮大でやや過剰なストリングスがやけに目立つスローバラード。
06のような歌謡曲的なメロディーで、例にも漏れず良くできてはいるんだけどやや似通っている印象が拭えない。
アウトロのストリングのみの部分もなんか狙いすぎてる、というかくどい気が…。
ここらへんでちょっとバラードに食傷気味になってくるのもあるしこの評価。
10.Standing ★★
えーっと…優しさ?…とかが…こう…バーッと溢れているような……バラードです。
所々微妙に転調をしながら盛り上がっていくメロディーは良く出来てる。アレンジもやっぱりよく出来てる。
けどさすがにこうバラードが続くとちょっと出来が良くてもきついなぁ。絶対に曲順というかアルバム構成のせいで09からの3曲は損してる。
11.点し火のように ★★☆
弦楽奏とヴォーカルのみで構成されたバラード。
儚げな歌唱とアレンジで本当に点し火のような、今にも消えそうなイメージを作り上げるのに成功している。
曲単体としての決め手にはかけるけど、アルバムのラストを飾るワンピースとしてはぴったりの一曲。
最後は弦楽器のみでふっと消えるように音が止みアルバムは幕を閉じる。
総評.★★★☆
今は活動休止中だけど、ソロとして活躍中の佐藤竹善が在籍しているバンドとしても有名なSING LIKE TALKING。
自分はリアルタイムで聞いておらず、つい最近後追いで聴き始めたんだけど、
洋楽直輸入のAOR、ファンク、ジャズ、ポップスなんかを実に上手く日本人好みに仕上げているなぁと感じた。
メロディーは自分みたいなJ-POPばっかり聴いているような人間にも余裕で受け入れられるほどキャッチーだし、
アレンジも「メロディーが難しいでしょ?ブラスとか入ってるでしょ?ほーら、ブラックミュージックじゃん」
なんていうような、J-POP的な"なんちゃってブラックミュージック"になっていないし、とにかく懐の深い。
そんな彼らのこの7thアルバムは全体的にファンク色が強く、今でも十分聴ける洗練された格好良さがある。
プロデューサーである13CATSのCAT GRAYの力も大きいかな。
ただ、良曲、名曲ラッシュの前半に比べ、後半は出来は良いもののバラードばかりで尻すぼみな感じ。楽曲の出来はすこぶる良いのでそこが凄く残念。
それでも01、03、08を筆頭に素晴らしい楽曲が多いので、個人的にはSLTの中で特にお勧めのアルバム。
このアルバム以前も良いことは良いんだけど、
シンセとかの上物なんかにどうも時代を感じちゃって今聴くにはちょっときついものがあるし、初めて聴くならこれをどうぞ。
長くなったけど、ブラックミュージック好き、J-POP好き、BGMに最適な音楽を探している人、
ちょっと背伸びしてアダルトな音楽が聴きたい人など様々な人にお勧めできるアルバム。
中古だとワンコインで買えることも多いので、中古CDで良作を探している人もぜひ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:13th. 484 名無しのエリー2006.11.25.

1.Seasons Of Change ★★☆ イントロが印象的。底の方から何かが湧き出てくる感じの曲。
2.Real Life ★★★★☆ メロディーが軽快で聴いてて気分が晴れ晴れする曲。
3.Starting Over ★★☆ まったりとした甘ったるい感じの曲。
4.Skylark ★★★★☆ イメージするのは ちょい悪おやじ そんな曲。歌詞はそうでもないんだけども。
5.Forever ★★☆ ムーディーな曲。
6.君の風 ★★★ 何でも包み込む様な温かさを感じる曲。
7.Rendezvous ★★★★★ 王道バラードな感じ。だがそれが良い。
8.Spirit Of Love(Sanctified version) ★★★★ 愛への魂を感じる曲。まんま。
9.Flame(Remix) ★★★ まったりバラード。
10.Speed ★★★☆ 心急く恋を描いた曲。タイトル通り、詞もメロディーも疾走感ある曲。
11.The Light Is You ★★☆ 静かに燃えたぎる愛の歌。
総評.★★★★
全体的にポップ&バラードなアルバムで粒揃い。SLTのアルバムの中でもオススメ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:2nd. 175 名無しのエリー2002.07.28.

1.Premonition インスト。
2.The Law Of Contradiction ★★★ 何とSLTがハードロック。カッコいいが正直びびる。
3.Jack Lemmon ★★★ らしいといえばらしいポップな曲。
4.Paradise ★★★ ギターがもろブライアン・メイ。
5.My True Color ★★☆ 3連リズムの曲。
6.魔力 ★★★★★ 数少ないSLT王道の泣きナンバー。シタールっぽい音を使っている。
7.見知らぬ空の下で ★★ 静かなバラードだが淡々としすぎ。
8.Jigsaw ★★★ これもらしいといえばらしいアップテンポの曲。
9.Hyper Overdrive 不完全な個体 ★ 超問題作。ひたすらヘンテコな曲。自分は駄目ですた
10.悲しきHumming Bird ★★☆ ファンクロックだが以前のような華やかさは希薄。
11.幻月A Tragedian ★★ バラード。竹善さんもっと伸びやかな声聴かせてよ頼むから。
12.What's Dying Away ★★★ 久しぶりにSLTらしいお洒落な曲。
13.情熱のGroovin' ★★ うーん…
14.One Day ★★★★☆ バラード。これぞSLTの真骨頂。
15.回想の詩 ★★☆ これもSLTらしい曲だが、イマイチ…
16.Only a Miracle ★☆ ほぼ弾き語りのバラード。正直どうでもいい
総評.★★☆
SLTで最もギターを押し出した生々しいサウンドのアルバム。
その影響か、持ち前のきらびやかなメロディがかなり影を潜めているのがツライ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1は星評価なし。)

Reviewer:2nd. 195 名無しのエリー2002.07.28.

1.Premonition 2曲目と続いてるので評価せず
2.The Law Of Contradiction ★★★★ 最初はハードさにぶったまげたが、イイ(・∀・)!
3.Jack Lemmon ★★★★☆ イントロの真矢のドラムは苦手だがその後のギターでパッと開ける感じが最高
4.Paradise ★★☆ 曲はいいけど詞が説教モードなのでイヤン
5.My True Color ★★★★☆ 間奏のストリングスマンセー。
6.魔力 ★★★★☆ 意外に無かった感じの歌詞。シタールイイ
7.見知らぬ空の下で ★★★ 歌詞カード見て西村氏の曲と知り椅子から転げ落ちますた。優しいフォーク
8.Jigsaw ★★★★★ この曲のギターが一番好きかもしれない。ボーカルにも色気を感じる
9.Hyper Overdrive不完全な個体 ★ 確かに超問題作。テクノぽい音と竹氏の声は合わない気が
10.悲しきHumming Bird ★★☆ 説教ソングその2。
11.幻月A Tragedian ★★★★★ またもや西村氏のフォーク。微妙に雰囲気スガシカオぽいが好き
12.What's Dying Away ★★★ 某サイトではわりと人気のようだが私的には捨て曲
13.情熱のGroovin' ★★★ タイトルの割りにマターリしたラテン調の曲
14.One Day ★★★ 別に悪い曲じゃないけど、このアルバムに入れる必要があったのだろうか
15.回想の詩 ★★★★★ 素晴らしい詞! 私の中では「心のエバーグリーン」以来のヒットですた
16.Only a Miracle ★★★☆ 最後はやっぱ弾き語りで
総評.★★★☆
何でまたハードロックなのかよくわからんが、新しいことやろうという意欲は買う。
前半はある意味最強。ビジュ系好きな友達3人くらいに勧めて気に入っていた。
それだけに後半もう1曲ガツンとくる曲欲しかったなあ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1は星評価なし。)

Reviewer:19th. 324-328 名無しのエリー2008.08.24.

1.摩天楼の羊 ★★★
1曲目はごく普遍的なロックナンバー。
キャリア初期のようなバンドアンサンブル重視のテクニカルな印象ではなく、歌を中心に据えている。歌い方も若干巻き舌気味でワイルド。
今作全般で音作りがスタジオ的というか綺麗すぎるので、ローファイでライブ質な音が好きな人には向かないかも。
2.月への階段 ★★★★★
滑らかなピアノリフが印象的な、疾走感のある爽やかポップス。
ドラムの手数は多いが軽やかで、上手くピアノと共存している。2番以降徐々に力強くなっていくストリングスもナイス。
この曲を含め彼らの曲のほとんどは藤田と竹善が詞曲両方にクレジットされているのだが、どう分業しているのか分からないほど各メロの繋ぎが滑らか。
メロが綺麗だったり、味のあるコードを入れてたりといった点もさることながら、
竹善のビブラートの振幅が端正で、演歌のこぶしのような大きすぎる揺らぎが無くて聴き易いのも魅力として大きいかも。
普通こもりがちなオ段の発声もなんか澄んでて爽やか。詞も前向きで爽やか。
3.欲望 ★★★
エディットボイスで妖しげなムードを出してくるファンク調のAメロからB'z的なサビメロへ繋がる曲。
手堅い出来だが、今作の曲の中では音像がゴミゴミしていて、やや聴き難い印象。サビのドラムもややうるさいか。
詞世界に合わせ、竹善も皮肉っぽく歌い分けている。
4.ただひとつの心で ★★★
マイナー美メロのAメロからポップでメジャーなサビへと繋がる、歌モノの王道曲。
特に目新しいことはしていないが、良く手入れされた色あせないポップスといった感じで、安心して聴ける曲。
5.Borderland (feat.矢野真紀) ★★★★
何とも80年代的なギターリフと、アメリカンな大きいノリが特徴的なロックナンバー。
サビのリズムパターンも80年代的で、ナチュラルにセンスが古いというよりはベストヒットUSA的なキラキラ感を狙っている印象。
やはりメロディの出来が良く、そもそも竹善の歌が上手いので、正直この手のアレンジが苦手な自分でも聴いてしまう。
矢野の癖の強い声もスパイシー。
6.Love Express ★★★★
陽気な4畳半フォークを彼らの音で作り直したような曲。これは意外な引出し。
歌メロのリズムの組み方もちょっと泥臭い感じになっている。サビのシンバルの合わせ方も非常にストレートで屈託がない。
全般的にベースがよく働いて曲を支えている曲。
下手でもサニーデイのほうがこの手はいい味出す気もするが、これはこれで魅力的。
7.街角 ★★★★★
ギターやドラムの音がゴージャス過ぎるのが個人的に馴染めないが、アクの強いメロディがそれ以上に魅力的なマイナー調ロック。
竹善がピロウズトリビュート参加時に「大ファンなので参加できて嬉しい」とコメントしていたのに個人的に驚いたが、
そうした8ビートならではの強みを持ったバンドに彼が関心を持っているというのも頷ける程、ロックなメロディの曲。
ベース音もブリブリ。インド風の間奏を経て終盤はサイケな雰囲気に。
8.The Love We Make ★★★★★
80年代も今もアメリカのヒットチャートの上位に数曲入ってるようなタイプの、超王道のボーダーレス・ポップス。詞もアレンジもベタベタ。
しかしながら、持ち前の美メロ、Aメロの優しい歌い口調、柔らかいサビのファルセット等に結局引き込まれてしまう曲。アドリブで装飾されていくサビメロもいい感じ。
「こういう曲はもっと歌が上手い人で聴いてるからいいや」という人はいても、
それ以外の人にはほぼ悪い印象を与えそうもない、みんなのためのポップソング。
9.In the Rhythm ★★★
曲名から連想される通りブラックなリズムで入り、グルーヴィに歌い上げるサビへ繋がるR&B調の曲。
既存のR&Bに一石投じるような新鮮な仕掛けがあるわけではないが、
何をやらせてもそつがなく、マニアックになりすぎることも無い王道の歌モノとして仕上げている。
10.VIIII=IX ★
ギターとパーカッションを中心に仕上げたスパ二ッシュなインスト。
何の前触れもなく変拍子になり、注意して聴いてないとすぐにどの辺を弾いてるのか見失ってしまう、油断も隙もない曲。
本人は勿論快適なのだろうが、個人的には聴いてて落ち着かない曲。むしろ腹が立つ。
11.星降らない夜 (feat.小谷美紗子) ★★★★
マイルドなワウギターのカッティングとブラックなベースが印象的な、ソウル調の曲。小谷の舌足らずな発声がピースフルな印象を与えてくる。
メロディの完成度は高い。Aメロ前半から後半の繋ぎで既に上手いが、サビへの繋ぎも上手く、
サビも単純な繰り返しでは放っておかない手の凝りよう。
12.A Crown ★★★
訳の分からないピコピコのイントロで入ったかと思うと、ストレートなロックサウンドに化けるバラード。
ギターのフレーズは王道で癖がないが、他曲に比べ荒い音作りが曲にフィットしている。メロディもやはり綺麗。
ロキノンのソングライター系バンドがやりそうな曲。
13.もしも ★★★
アコギが印象的な柔らかなポップス。イントロのみに登場する専用メロディとアルペジオの絡みが非常に綺麗。
歌メロで長い音符を置く位置を固定させて連続感を出しており、まとまりのある出来になっている。
14.Hello ★★★★★
今のところSLTとして最後のシングルとなっている2003年作品。
自分の体験上ほとんど遭遇しなかった程、異常にメロディが綺麗な曲。
彼らの曲はどれもメロディの出来が良く聞こえるが、単に竹善が上手いから良く聞こえるだけかも、という曲もある。
しかしこの曲の完成度は間違いないのでは。大人の余裕を感じさせるような比較的自由なギターやベースの絡み方も良い。
一体何歳年下の女を追っかけてんだ的なラブソングをいいオッサンが歌うバンドが多い中、年齢相応の自然な恋愛詞も心地良い。
まったり王道、「普通に良い」を地で行く曲。
15.Parallel Lines ★★★★
ピアノと歌を中心に据えた、3拍子のシンプルながら壮大なバラード。歌唱力で真っ向勝負といった曲だが、サビメロも一癖ある。
終盤に近づくにつれてピアノやコーラスの盛り上げも派手になり、全体が塊のようになってフィナーレへ向かう。
16.キミがいれば ★★★
ボーナストラック。ビートルズ的なメロディを佐野元春的なアレンジで仕上げたような、彼らの曲としては珍しいタイプの曲。
こういう曲もやれるのは強みではあるが、あまり起伏のないメロディと淡白なアレンジの影響で竹善の歌唱力が余ってしまったようで勿体無い曲。
総評.★★★★
邦AORアーティストの代表格といわれるシングライクトーキングの2003年作品。
後続が育たずにAORが廃れたせいか、彼ら自身もAOR色を薄めて歌を中心に据えた楽曲を多く作成するようになった印象。
Wiki等で調べると、デビュー時から超一流ミュージシャンに囲まれる至宝ぶりだったようなので、
今こんな普通でいいんだろうかという気もするが、結果的により多くの人が楽しめる音楽を提供するようになっており、
カバー集等の竹善のソロワークから興味を持った人も自然に聴ける。
曲のレベルは総じて高い。今まさに時代の先端という感じではないが、中身があるので長持ちする。
全般的に音作りがフュージョン的で、生々しい音が好きな人には向かないが、好みの問題になる部分以外では欠点らしい欠点が無いため、
個人的にそこまで思い入れがある訳でもないながらも低く評価しようがないという、レビューに強い作品。
よく考えると自分が他のレビューでメロディの良し悪しに言及する時も、しょっちゅう彼らを基準にしてた気がする。
美メロの基準がすでにSLT。これはいけない。という訳でこのレビューは客観性が無くて危険だが、
作品としては、奇抜なことをするアーティストに対して
「単に誰もやらないことをやる、って事を目的化してるようにしか思えない」という視線を向けてしまう生真面目な人なら納得する出来では。
普通に良い1枚。多分…
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1は星評価なし。)