Reviewer:21st. 421-422 名無しのエリー2009.05.17.
1.I love you, I need you, I fuck you ★★★★
sakura作曲の疾走チューン。クリーントーンで綺麗に始まったかと思えば、いきなり歪んだ音へ。
ラルク時代に彼が作曲したgood-morning hideを思わせるエキゾチックなメロディが特徴的。
2.gimme A guitar ★★★★
これはもうイントロが最高。
少しシタールっぽい不気味な音色を奏でるシンセで始まり、ファズ気味の渋いギターリフが入ってくる。
休符を多用したメリハリのあるリフなんだけど、kenのギターが適度にルーズ。狙ってなのか、偶然なのかわからないけど。
メロディといい、リフといい適度な雑さが味。
3.罪の眺め ★★★★★
S.O.A.P屈指の名曲。楽器の表情作りが上手いと思った。
ギターは基本どの表情も泣き。リフもアルペジオもソロもオブリも泣き。でもいろんな風に泣くのが面白い。
すすり泣いているかと思えば、声をあげて泣き、最後には号泣。
sakuraも叩く所は思いっきり叩きまくる一方、かなり静かにも叩く。
曲のシーンによってドラムの表情を変えていき、雰囲気作りに大きな貢献をしている。
そんな中、穏やかにルートを中心に曲を支えるeinのベースもまた他の2人とは対照的で映える。
kenのラルクでの大仕事『虹』にも劣らないロックバラード。
4.Dunce ★★★
S.O.A.Pは妖艶というかアダルトな雰囲気の曲が多い。これもその中のひとつで、特に艶やかなBメロは最高。
ドラムもパワフルでギターリフもかっこいい。
あんまり書くことがない。とにかくBメロが良い。
5.GO!GO!S.O.A.P ★★★
2バスドコドコ、リフは少しメタリカっぽさもあるスラッシュメタル風な曲。
メタラーだったkenの趣味全開と言った感じか。このアルバムでもおまけ的な感じ。
歌はバンド名を叫んでるだけだが、下手にメロディとかつけちゃって失敗するより良かったと思う。
因みにライブでは本人たち演奏はしないで、3人で踊っていた。
総評.★★★★
L'Arc~en~Cielのギタリストkenがラルクの前任ドラマーsakuraとモデルのeinで組んだスリーピースバンドSONS OF ALL PUSSYS(S.O.A.P)の2ndアルバム。
ラルクとは違ったシンプルなバンドサウンドが持ち味で、ken自体も『ラルクで出来ないことをする』をするという考えで参加している。
ラルクのメンバーのソロ活動の中でも人気が高く、ラルクは好きではないけどS.O.A.Pは好きという人も多い(これは各メンバーのソロにも言える)。
曲ごとに雰囲気の違った1stに比べると、今作は曲調的にはマイナー調のものが多く統一感がある。
1stがバンドの初期衝動を重視したとすれば、今作はその初期衝動を残しつつも丁寧作りこまれたといった印象。
5曲目のようなちょっとした遊び要素も忘れないのは、元々楽しさ重視のゆるく始めたバンドだからか。
当時、ミュージシャンとして円熟期にさしかかろうとした2人と楽器初心者だったモデルが放った快作。
(★5個が満点。)