アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : すぱーくす・ごー・ごー。

Reviewer:11th. 186-187 名無しのエリー2006.01.16.

1.急に来た夕立ち ★★★
凄まじいまでのクセを放つ曲。スパークス初めての人たちに「あ、クソアルバムだ」と思わせる力を持つ。しかしこのアルバムを何度も聴くうちに…
2.宇宙に咲こう ★★★★ 「みんなのうた」に流れてもおかしくないようなカワイイ雰囲気の佳曲。
3.逃走迷路 ★★★ 本来ならもっと高評価なのだが、名曲だらけのこのアルバムにあっては地味。
4.indian summer ★★★★★ 身体の内から力がみなぎって来るような痛快なロック・ナンバー。
5.雨は降るがままにせよ ★★★★★ スパークス・ゴーゴー代表曲にして最高傑作。これを聴かずして死ぬな。
6.暴走特急 ★★★★ 名曲だが、3・7を考慮して★1つ減らしました。
7.SEARCH MY SOUL ★★★★ 切ないバラード曲。歌詞、メロディー共に秀逸。
8.ランデヴー ★★★★ 文句なしに名曲。ボキャブラリーがたりなくてすみません。
9.狂った真夏 ★★★★★ ストレートなラブソング。次の曲との連係プレイが絶妙。このアルバムはランダム再生で聴くべきじゃない。
10.斜陽 ★★★★★ どこか達観したような、投げやりな歌詞のタイトル曲。傑作の最後を飾るにふさわしく完成度が高い。
総評.★★★★★
一番好きなアルバムなので5つ星評価にさせてもらいました。
声に慣れるまで全然良さがわからないと言う人も多数(かつての自分も)。
駄曲なしで、聴きこむほどに曲の良さや歌詞が体に染み込んでくるスルメアルバム。
誰でも一つはあるであろうコンプレックスを優しく刺激してくる歌詞は狙って書けるものではない。
ファンがイタい他には欠点なしです。
(★5個で満点。)

Reviewer:15th. 576-577 名無しのエリー2007.09.09.

1.ハートのショップ ★★★
スパゴーを慕うアーティストから提供された曲をやってみようという企画盤の1発目はトライセラ和田の作曲。
マジで!?もっとこじんまりした企画かと思ってたら…。
曲は意外にも昭和ロマンなメロディが耳に残る出来。
キンモクセイあたりに演らせたら切なく感傷的に仕上げただろうが、スパゴーは初期エアロのようなシンプルなHRアレンジに。そう来るか。
Aメロの押しの強いリフが印象的。多分和田としてはスパゴーの新たな魅力を発掘しにかかったのだろうが、やはりスパゴーはスパゴー。
2.BUDDY ★★★★★
2曲目は邦3ピースバンド不倒の一角、THE GROOVERSの藤井作曲。渋すぎる。
メロディもコード進行もシンプルなのが藤井らしい曲。要はバンドの見せ方次第という曲だが、ギターがブルージーなプレイで全編大活躍。
Aメロの1周目と2周目の表情の違いも面白い。
ベースはGROOVERSが上手だが、ボーカルはスパゴーに分があるか。リズミカルにアクセントを付けて歌い上げるサビがグルーヴィ。
3.サンライズBaby ★★★
真心ブラザーズ桜井によるポップな曲。八熊のボーカルのポップサイドの魅力を活かした爽やかでキュートな出来に仕上がっている。
ベースの音がブリブリしすぎていて全体から浮く気も。
キーボードもシンセも入れずシンプルなバンドサウンドでまとめたスパゴーらしいアレンジ。
4.クモの糸 ★★★★
マシンガンズのANCHANG作曲。マジで!?
サビの「ちょ~っといいすかあ~!?」がインパクトのあるコテコテのハードロック。
Aメロの妖しいタムさばきからBメロの頭打ちへ展開し、キメを経てサビで疾走するドラムがナイス。
やたらグリスを入れるベースは好みが分かれるか。
ボーカリストとしての八熊はいつの間にかポップもハードもこなす実力者へ成長した感じ。普通なら衰え始める年齢なのに。
5.僕は君のもの ★★★★
最後はMilco菅原(元オータムストーン)によるまったりした曲。
哀愁のある八熊の声も曲に合っていて良いが、スパゴーが歌いそうにない事を確信的に歌わせているのがまた面白い。
デビュー盤の2曲目(1曲目はほぼインスト)からいきなり「楽しい夢ならこのまま寝かせてよ」と歌ってしまうあのやる気のないスパゴーが
「眠りから覚めたみたいだ」「力がみなぎるようなこんな朝は今まで迎えたことがない」と歌うさまは新鮮。
独特な爽快感のあるラストナンバー。
総評.★★★★
企画モノにつきものの客寄せアーティストなし、ガチな作曲家が集結した、思いのほか豪華な作品。
それぞれが結構なレベルのバンドを抱えながら「彼らに演らせてみたい」と思うほどの魅力がスパゴーにはあるという事か。
5曲ともスパゴーのオリジナルと言われても違和感がないほどに(菅原の詞はそうでもないが)彼らのカラーで消化されている。
目新しいことは何もない、いつものロック一直線のスパゴーなので、キワモノを期待すると肩透かしかもしれないが、
まっとうなロックンロールをひたすら鳴らし続けるバンドも必要なんだと思わされる作品ではある。曲を提供した面々も多分同じなのでは。
作品ごとに「今回はテクノを大々的にフィーチャーした作品で…」とかコロコロ路線変えるバンドの中には
自力で作品を賄えてないのも混じってるので、そのバンド聴いてんのかプロデューサーの小器用さを聴かされてんのか分からなくなる時があるが、
取り敢えず今作は純度の高いバンドサウンド。
洋楽カバー盤「EASY」でもそうだが、彼らは他人の曲を演る時のほうが演奏のパフォーマンスが高く、聴き応えがある。
カラフルなポップセンスや練り練りのメロディアスさは期待できないが、ロックってそういうものかも、と思わされる作品。
(★5個で満点。)