アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : すぴーど。

Reviewer:19th. 368-371 名無しのエリー2008.08.30.

1.RISE ★★
イントロダクション。仰々しいゴスペル風コーラスで幕開け。
SPEEDの曲というよりは、迫力あるコーラスの中に子供丸出しのボーカル(島袋・今井)が紛れ込んでいるような感じ。
2.Sophisticated Girl ★★★☆
沖縄アクターズスクール仕込みの元気一杯張り上げ系の歌声が楽しめるダンサブルな曲。
徹底的にブレス音などをそぎ落として編集したような、不自然なまでに綺麗なボーカルもザ・SPEED。
声を精一杯張り上げて歌ってるはずなのに、人間味が殆ど無いんだよな…。
ひたすら太いスネアやベース、リズミカルなギターのカッティングなど、生音っぽいつくりは、当時全盛期だった小室サウンドに対抗したものか?
どうでも良いけどサビで連呼される「Sophisticated Girl」って凄く言い難そうだ。
3.Another Sweet Field ★★★
ブラックミュージック濃度高めな曲。低音域もばっちり再生できるような良いオーディオで聴いてみたいトラック。
ボーカル優先でミックスしてるっぽいから、自分の安物コンポじゃあんまり聴こえない…。
SPEEDにしてはキー低めで「お?イメチェンか?」と思ったが、サビではやっぱり張り上げる。
「そこまで声出るんか、島袋よ…」みたいな。大人っぽいトラックと子供ボーカルの対比。
4.Wake Me Up! ★★★☆
思春期真っ盛りの子供が「go go heaven どこまでも行こう」なんて過激な歌詞を歌うのが、多分、SPEEDの醍醐味だったが、
このシングル以降は割と普通の歌詞になっていった印象。
間奏でシリアスにカッコいいフレーズを刻むシンセとベース、じわじわと盛り上げるギターが鳴る中、
「どこか~ら~来て~どこへ~行くの人は~!」というバカみたいに甲高い歌声がかぶさってきて、その勢いでサックスソロに突入して、
「グッモーニーン!」をきっかけにラストの大サビに突入する激しい展開は、当時爆笑したが今聴いても笑ってしまう。
いや、かっこいいんだけどさ。
5.White Love ★★★
大ヒットした冬バラード。
ガンガン踊る曲ばかりだったSPEEDだが、この曲は確かスタンドマイクで歌ってて、ダンス&コーラス担当の二人の存在価値が一気に薄くなった印象。
少女漫画や月曜8時枠のテレ朝ドラマ(今はもうやってないけど)が好きな人にはたまらない歌詞。
そういうのを好む層とSPEEDのファン層は完全に一致してたので、大ヒットは当然だろう。
個人的にSPEEDのバラード曲は好みじゃないが、相変わらず間奏かっこいい。
6.ラブリー・フレンドシップ ★★★★☆
グルーヴィー過ぎるベースと爽やか過ぎるギターのカッティングが眩しい。
かなり地味なフレーズのAメロから、一気に視界が開けるサビへの強引な展開が気持ち良い。
地味なフレーズのAメロといっても、歌声は元気一杯だから全然地味に聴こえないのがこのグループの強み。
最低限サビさえキャッチーにしとけば良い曲に仕上がるのだから。
7.Reset 99to00 ★★☆
ギターをおもいっきりフィーチャーしたロックチューン。こういう曲だと綺麗なボーカル編集が奇妙。
へなちょこ子供ラップが出てくるが、多分モーニング娘のラップよりはかっこいい。
最後は「他人の痛みが初めてわかった気がするよ 最近」というセリフで終わる。
お、面白い……まぁ、歌詞は明らかに女子中高生向けに書いてるからな。
8.Brand-New Weekend ★★☆
子供ラップでキメるクールなヒップホップ。「ベルもケイタイも電源切って姿くらますall night long」。
サビは相変わらずキャッチーで、ガンガン転調して盛り上げていく感じは小室系っぽかったりもするが、こちらの方がブラックミュージック濃度は高い。
9.熱帯夜 ★★★★
けだるいアコギで始まる、シリアスでフォーキーなバラード。
今まで綺麗で人間味の無いボーカル編集が多かったが、この曲は編集少なめなのか、やけに生々しい。所謂SPEEDのイメージとは正反対の物憂げな印象。
「これ以上自分に嘘がつけない もういい子じゃいられない」という歌詞があるのでプロデューサー的には「こっちがSPEEDの素顔」という設定なのだろう。
キャッチーなサビとセリフで構成されていて、お手軽感が漂う曲だが、ドラマチックなピアノやコーラスのフレーズは素晴らしい。
シングル曲などでは目立った出番の無いコーラス担当の二人にもソロパートが用意されている。セリフだけど。
10.Too Young ★★★
アイドルとして活躍してた裏側で、事務所に内緒でこっそり恋愛してたはずのSPEED自身に重なるような曲。
見てるこちら側からすれば、そういうの込みで楽しかったが、本人達は辛かっただろう。
相方が不祥事を起こしてグループ解散に追い込まれた元EEジャンプのソニンにSMAP中居が言った、
「大体、子供がアイドルやってるってのがムチャだったんだよ」という慰め(?)の言葉をなんとなく思い出す。
11.my graduation ★★★
大ヒットした卒業ソング。いや、卒業の時期にリリースされただけで中身は失恋ソングか。
しっとり優しい、合唱曲風のAメロ、一気に盛り上がるサビ前半、思いっきり声を張り上げるサビ後半…
カラオケ好きの女子中高生を徹底的に虜にしたと思われるような曲構成。本気で歌えば、さぞ気持ちよかろう。
12.I'll Be Alright ★★★★★
相変わらずグルーヴィーなベースと、ハッピーなムードを演出するホーン隊の絡みが楽しいスカパラ風ポップス。
どんなリズムオンチでも勝手に身体が動くこと間違いなし。裏でひそかになってる電子音もナイス。
同時期のSMAP(『008』~『012』あたり)もそうだが、気合入れて作られたアイドルのホーンポップはハズレ無し。
「TAKAKOが励ましてくれた 早熟な彼女は恋の先輩ね」という歌詞がリアル。一番美人だったもんね、上原。
「未来のダーリンどこなの…?」と歌う恥ずかしいブリッジ部分が不要にも思えるが、名曲。
13.Street Life ★★★★
ラストは突然R&Bに。これも「素顔のSPEED」の演出だろうか、歌詞が物憂げ。
低音でシリアスに歌ってるAメロBメロだが、サビではやっぱり甲高いボーカルが登場。
そして曲調が変わり、一気にファンキーなダンストラックに変貌。あー、ベース最高。
70’sダンスクラシックのようなノリの良い、明るいムードで盛大にアルバムのフィナーレを飾る。
総評.★★★★
沖縄アクターズスクール出身の低年齢アイドルSPEEDの2nd。
沖縄出身アイドルの先輩・フィンガー5のアキラ並みの甲高い声で元気一杯に声張り上げて熱唱。
一方、時々テンション抑え目のシリアスな歌も披露し、様々な魅力を演出。
それでも実年齢が14歳とかなので子供っぽさは拭えないが、その「大人になろうとしてる感」もこのグループの大きな魅力の一つだろう。
各曲レビューでも書いたが、曲の多くは生音主体で作られており、
全盛期だった小室系、エイベックス系ダンスミュージックに顕著だった、テンションの高い打ち込みサウンドとは差別化が図られている。
先輩の安室・MAXらとの住み分けを図ったというのもあるのだろうか。
とにかくキャッチーなサビ、カラオケで歌いたくなるサビを生み出そうと腐心した結果、
他の部分は手抜きに感じられるときもあるが、グループの勢いでカバー。
歌詞はまともな大人なら赤面モノだが、まぁ右から左へ受け流せば全然聴ける。懐かしの名盤。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:9th. 166-167 名無しのエリー2003.11.26.

1.Be My Love ★★★★★ 出だしからカッコイイ。楽曲が素晴らしいゴスペルタッチ。
2.Stars to shine again ★★★ Tommy february6提供の可愛いポップチューン。
3.Cryin' ★★★★★ カッコイイRockナンバー
4.Walking in the rain ★★☆ ゴスペラーズ提供のバラード。
5.Need Your Hands,Tonight ★★★ 編曲が林田健司。Coolでダンサブルな仕上がり。
6.WAY TO GO! ★★☆ つんく♂提供。ハロモニには変な歌詞や曲を歌わせてるがSPEEDにはあたりさわりない普通の曲。しいといえばCool系。
7.Bridge to Heaven ★★★☆ 解散した[iksi:d]のギタリスト木村玲が編曲を担当したカッコイイRockナンバー。
8.KISS ★★★★★ Chara提供。この曲を聴きたくてアルバムを聴いたのだが素晴らしい。ただ、歌い方がモロCharaなので気持ち悪い!が笑える。
9.君とまた逢える日を ★★☆ 爽やかなポップチューン。コーラスワークがいい感じ。
10.Still Blowing ★☆ 葉山の楽曲は良悪が極端だが、今回はパッとしない。
11.華 ★★★ 裏声が印象的なサビ。哀愁漂うピコピコナンバー。
12.四ツ葉のクローバー ★★★ 4曲目同様、ゴスペラーズ提供のミディアムナンバー。
13.WITH... ★★★ 鈴の音から始まるクリスマスナンバー
総評.★★★☆
今更SPEED?って感じもしますが、あいからずクオリティーの高いナンバーが多い。
1番聴いて欲しいのがChara提供の「KISS」レビューにも書いてるがチャラ風に歌ってて面白い。
欲を言えば仁絵のソロナンバーか、仁絵リードボーカルの曲を入れて欲しかった。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)