アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : すぽーつ。

Reviewer:16th. 487-488 前スレ802008.02.01.

1.X-Ray ★★★★
いきなりsports節全開なオープニングナンバー。疾走感あるギターロック。
ただ、これが駄目な人は他の曲も駄目だと思う。それぐらい彼らの個性が出た佳作。
2.蓮華 ★★★
これまた軽快なギターロックだが、前曲と違う所は「倦怠感」がどこかにあるところ。遅めのテンポでじっくり聞かせる。
しかし少しだれやしないかい?4分ぐらいにまとめればもうちょっといい曲になってたかも。
この「長さ」も重要なポイントになってるとは思うが…
3.KIDS ★★
アコースティック弾き語り。
メロディー自体は綺麗だけど、如何せん他の曲が強烈なのでその中に埋もれてしまっている。
まあ全曲こってりとした濃厚な曲が並んでもそれはそれで聴きづらい盤になってたと思うけど。
4.Furry Monster ★★★★★
sportsには珍しい激情をそのままぶつけてくるロックナンバー。
メジャーデビュー後もこういう激しい曲は出てきたけど、やはりこの曲は別格。
多分、「初期衝動」の成せる業(初期衝動って言葉、あんまり好きじゃないんだけどね)。
静かなサビとの落差もまたいい味を出している。
5.幻想アンダーワールド ★★★★★
もうこれはどうレビューすればいいのかが分かりません。
安っぽい表現ですがまさに「神」。この時の伊藤さんにはマジで何かが降りてきてたんだと思います。
静かなオープニングから中盤に向かって激しさを増していき、最後の大サビで爆発、そして静かなプロローグへ。
構成が完璧です。メジャーでこのぐらいの曲をやってたらもうちょっと注目を浴びていたのかもしれない。
総評.★★★★☆
sportsのインディーズ2作目。この作品で元ハートバザールの永井紀子が正式加入。
「これがメジャーデビュー作だ」と言われても信じてしまいそうになるほどクオリティーが高いアルバム。
後半2曲の流れが素晴らしい。ギターロック、特に初期~中期のスーパーカーが好きな人にお勧めしたい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:17th. 21-23, 33 前スレ812008.02.18.

1.Super Sonic ★★★
セカンドシングル。今聞くといかにもロキノン系。まあそこらのロキノン系とは違うが、というよりその違いこそ彼らの魅力だったわけだけど。
ちなみに「破壊」と書いて「シヴァ」と読みます。そこに神の名前を持ってくるセンスと、ルビを振らない漢気がsportsらしい。
2.Heart Beat ★★★★
同シングルのカップリング。かなり強烈な曲。凄く表現に困る。どうしよう。「深夜に飛ぶ飛行機」といった感じだろうか。
sportsの個性が爆発した曲。最初聞いたときは「はっきりしない曲だなあ」と思ってあんまり好きじゃなかった記憶がある。
ちなみにシングルとはバージョン違い。
3.Sports Wear ★★★★★
デビューシングル。なのにこのクオリティ。未だにシングルを買ったときのことを覚えている。
スペースシャワーで執拗に流れる、奇妙な髪型の女性が頭で皿を割るPV。その後ろで流れるポップで聴きやすいのに明らかに異常な音楽。
東京へ家族で旅行に行ったとき、好奇心に耐え切れず買った。(ブックオフで900円だったw新品で買えよ、自分…)
車の中でかけた。そして流れてきた音楽。多摩の住宅街の夕方の空気。強烈な体験だったなあ。
4.鉄の街 ★★★
これもデビューシングルから。本当は★五つ付けたいけどどう考えても冒頭に持ってくる曲ではない。
流れのせいで損している気がする。もっと終わりの方にもって来るべきだった。
壮大で切ない名曲。曲単体だったら間違いなく★★★★★
5.D.Johnston ★★★★
これはレビューで種明かししては面白くない。とにかく前知識なしで聞いて驚愕してほしい。
とにかくありえない展開の仕方をする曲。デビューアルバムでこんな曲を作ってしまう伊藤さんが恐ろしい。
6.Ivy ★★★
アップテンポなロックナンバー。間奏の「Standing Ovation」という歌声が編集されて歪んでいる様が面白い。
7.メロトロン ★★★★
静かでアコースティック。ただ「いい曲」なのではなく不思議な違和感のあるナンバー。
ライブではよく最後に演奏していたみたいです(行きたかった…)。
8.Pumping On The Radio ★★★
壮大な曲だが少しだれる感じ。
9.Rhythm Drowner ★★★★
静かで隙のあるような曲だが、その「隙」が慣れるとたまらなく心地いい。
どこかで響いている電子音が静かな雰囲気を高め、終盤に入るピアノの音は、反響しながら取り残されていく。
何故かsportsには「夜」をイメージさせる曲が多いような気がする。
10.2人のためのマズルカ ★★
終曲。短いピアノの弾き語り。伊藤さんの声は透き通っているね。
総評.★★★★★
ここは臆せずマンセーレビュアーになってもいいから五つ星を付けたいと思う。
とにかく最高のアルバム。一曲一曲のクオリティは高いし、アルバム曲(ただし、アルバム曲だけ)の流れも最高。
前半にシングル曲が固まっているのが唯一の欠点か。
こんなに素晴らしいアルバムを作り出しているのに何故ここまで知名度が低いのだろうか。あまりにも不遇だったバンド。
ニコニコ動画(この名を出すと叩かれそうで怖い…)で「Love is」という曲のPVを見たのだが、
その動画に「もっと評価されるべきだった」というタグが付いていた。心の底から同意した。
(★5個が満点。)

Reviewer:17th. 260-262 名無しのエリー2008.03.20.

1.Animal ★★★☆
いきなりシンセサイザーを大胆にフィーチャーしたダンスナンバー。
「Funny!!!」の頃とは別人。厨二病が治って明るい馬鹿になったみたいな感じ。浮かれて踊りたくなる。つーか踊りました。ごめんなさい。
歌詞は「胸を見たいんだ」ってそりゃまたストレートな。いやおっp(ryの「胸」とは違うと思いますけど。
ビークルのクボタマサヒコがベースで参加。くそくだらないレコーディング風景が公式サイトにアップされていたのを覚えてる(やっぱお面付けてた)。
ちなみに「胸を見たいんだ」の「胸」をおっ(ryの方の胸にしか捉えられなかった人によるくそくだらないPVが存在します。
ベスト盤「I LIKE SPORTS」にCDエキストラとして収録されてます。くそくだらないPVが好きな方は是非!
2.Believe Me ★★★★★
また厨二病に戻りました。しかしやっぱりSPORTSはこういう曲のほうに傑作が多いような気がする。
SPORTSに透明感を求めてる人はハマる曲だと思う。似ている曲がないので説明が難しい。でも前曲よりは「Funny!!!」寄りの作風。
「救い」がテーマになっているであろう歌詞も暗いトーン。
ベストにも再録されています。個人的にはラストの「Washing Machine」を除いた全曲の中で一番好きな曲。
3.Smile ★★★★★
いきなりまた明るくなってます。しかし踊らずに今度は語りかけてくる。
「目に見えるもの全て/くだらねぇなと言って/君に会えると笑って/ここにいたいと思う」
JungleLife(フリーペーパー)のインタビューでインタビュアーに「凄いこと言ってるよね」と言われてた。
ポップで聴きやすいんだけど、それでいてSPORTSらしさを失っていない曲。
「Believer」(シングル。「Funny!!!」とこのアルバムの間に発売)が出た時そのポップさにかなり驚いた記憶があるけど、
やっぱり後から聞いてみるとSPORTSらしさが全開のナンバーだった。
SPORTSはロックバンドとしても最高だったけど、実はポップな曲をやっても素晴らしいバンドだったのでは?と今は思う。
そしてその疑問の答えこそがラストアルバム「PUZZLE」だったのかもしれない、と今は思う。あくまで個人的な感想だけどね。
4.Xanadu ★★★
月夜に窓辺でギター弾き語り、てな感じの曲。後半になるとドラムも絡んでくる。
とても静か。窓の外に浮かんでいる、少し欠けた歪な月がまぶたの裏に浮かびそう。
たぶん月夜に窓辺で聞けば遠くにいる恋人のことを思いたくなるロマンチックな曲なのだろうが、当方恋人がいないため本当にそういう曲なのかは不明。
違ったらごめんなさい。
5.Movin'on ★★☆
またアップテンポな曲。しかし中途半端感があり、結果このアルバムの中で一番影の薄い曲となっている。
6.Washing Machine ★★★★★
この曲だけ新曲ではない。というのもこの曲、実はインディーズ時代に出した曲の再録。
原曲は前述のベスト盤「I LIKE SPORTS」で聞ける。オリジナルバージョンは音も悪いし、正直言ってそこまでいい曲ではない。
しかし本人たちは愛着があったのか、ライブでたびたび締めを飾る定番曲に(第一期ラストライブのトリを飾ったのもこの曲だった)。
なんでこのタイミングで再録されたのかはわからない。いつか再録したいという気持ちがあったのかもしれない。
で、曲のほうはというともうこれが凄すぎてどうすればいいか分からない。とても鋭い曲のようにも思えるし、でもどこか丸みを帯びた曲のような気もする。
もう激情や勢いがすごくて、でも力技にならないところはさすが。ちゃんとメロディの美しさが生きている。
原曲はどこかもたついた印象があって好きになれないけど、この再録バージョンは原曲からの成長を感じさせる、素晴らしい出来になっている。
総評.★★★★
当初ミニアルバムとしてレビューを進めていたのですが正式なメジャーセカンドアルバムでいいみたいです。
意外と初心者向きかも。初期の透明感あるロックと後期の独自のポップセンスを爆発させた路線のちょうど中間にあるような作品。
明るい聞きやすい曲もあれば、初期を思わせる陰鬱で透明感のある曲もあるので、結構バランスの取れた作品だと思う。
ただジャケットは全作品の中で一番ふざけてます。まあSPORTSで一番嫌いなジャケットはベスト盤のやつだけど。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)