Reviewer:5th. 629-630 名無しのエリー2003.09.30.
1.intro ★★★
「あ、この人たちミスチルをリスペクトしてるんだな」とわかるストリングスのインスト。まるでボレロのオープニングの様。
2.two creatures ★★★★
ステファブオリジナルのJ-POP風ロック。Vo.の声、高いですね。
3.ココロに花 ★★★
疾走切ない系。Vo.声、ほんと高いっすね。
4.1979 ★★★★
シングル。突っ走って泣ける、ポップとロックのバランスが絶妙。
5.異常な朝 ★★★
Vo.の声、女性かと思いました(w お洒落なAOR風ミディアム。
6.サヨナラの花束 ★★★★
アレンジのシンプルなミディアム。あ~ ミスチルです(w
7.sonorous ★★
中休みのインスト
8.春夏秋冬 ★★★
渾身のバラード。これ、泣けますね。
9.妄想 ★★★★★
幅広い音楽性を持ったバンドだなぁ。イントロからして逆毛ギター炸裂。短くて、激しいのに、しっかりメロ、ポップなんです。
10.諸行無常 ★★★
もともと宅録のバンドらしく、これはその匂いがします。唯一パンクっぽい。
11.僕のすべて ★★★★★
何度も言いますが、ポストミスチルと感じる所以はこういうエバーグリーンな曲をあっけらかんとやってしまうところに強く感じます。
Cメロ後のサビ、泣けます。
12.Everythin goes around us ★★★★★
ここまでのきれいな流れを覆すカタルシスで、まるでトライセラの曲のようなポップ全開の曲をここに持ってくるとは!
何度聞いても飽きないPOPソングは久々です。この曲のためにアルバム買っても損無しです。
総評.★★★★☆(9点)
つーことで、ミスチルです。初期のミスチルを彷彿とさせるサウンドとアルバム構成です。
何がって言われると難しいのですが・・・ コード進行やメロディーライン、転調具合?
それにしてもボーカルさんの声の高いこと高いこと!!好き嫌いははっきり分かれると思いますがはまったら抜け出せない中毒性を持つ声です。
いまやミスチルが完全なポップ側に舵を切った今、パンクやロックの思いを強く残した上で
(少なくともその意思の見える)ポップな音を鳴らすバンドとしては、ステファブが最右翼かもしれません。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)
Reviewer:13th. 322-323 名無しのエリー2006.10.25.
1.intro ★☆
インスト。まな板に乗った野菜を千切りにするような包丁の打音を皮切りに儚げなピアノの旋律が加わって静けさを湛える。
途中、ワルツのテンポでストリングスが展開したりと趣向を凝らした導入になっている。
2.two creatures ★★★★☆
アップテンポのロック。非常に押しの強いナンバーであり、テンションの上がるライブで映えそうなキラーチューン。
サビのメロディもキャッチーで耳に残る。
所々に顔を出すピアノのリフは轟音の中でくすんでおり、良い感じに「色」を出している。
3.ココロに花 ★★★
引き続きハイテンポな曲。
静かなギターリフでささやかに始まったかと思えば、サビに掛けて歪んだギターを合図に一気に演奏が畳み掛けてくる。
静と動が同居した曲。
4.1979 ★★★★
シングル曲。前の2曲を更に昇華したアッパーなロック。切り裂くようなギタープレイがカッコいい。
バンドサウンドに絞ったアレンジで勢いのあるメロディをより猛って聴かせている。
5.異常な朝 ★☆
気だるさに包まれた緩い曲。
変則的なドラムプレイも然る事ながら、女性ボーカルのような甘ったるい歌い回しで妙な変態さを匂わせている。
盛り上がりどころがない。
6.サヨナラの花束 ★★☆
マイナー調の曲。アコギの乾いたストロークにむず痒さを覚え、やりきれない想いが伝わってくる。
前曲に充満していた無気力感とはまた別のダルさが潜んでいる印象。
7.sonorous ☆
1分にも満たないインスト。ギターのアルペジオが低調なリズム隊を率いて鳴っている。
ただそれだけの曲で、アルバムの小休憩と言った位置づけだろうか。
8.春夏秋冬 ★★★
スローテンポの穏やかなバラード。ピアノの伴奏が目立っており、バンドの存在感は比較的薄め。
メロディを際立って聴かせているが、格別に印象的なメロディが無いので少々地味である。
珍しくコーラスを重ねているサビは、遠い思い出に吸い込まれていくような甘酸っぱさがあって良い。
9.妄想 ★★★☆
壊れ気味の激しいロック。
自暴自棄なボーカルが気味の悪さを増幅させており、荒々しく轟いているバンドサウンドともマッチしている。
1分強しかない曲だが、インパクトは有る。
10.諸行無常 ★★★★
混沌とした深みに堕ちているロック。アジカンの好みそうなギターリフが出端から飛び込んでくる。
世界が音を立てて崩れ去っていくような轟音の中で、声を張り上げるエフェクト掛かったボーカルに強烈な印象を受けた。
かなりイッちゃってる感の濃い不健康そうな曲だ。
11.僕のすべて ★★★☆
人生を顧みている壮大な曲。メリハリのある曲展開でじっくりと聴かせている。
希望に満ちたサビの歌詞は美メロに乗せて朗々と歌われており、前曲までの苦悩や軋轢を綺麗に洗濯してくれます。
12.Everything goes around us ★★★★★
明るいロック。ダンスビートのノリの良いテンポの運びで、気分が高揚すると共に何処かホッと出来る曲でもある。
全編を通じてメロディが澄んでおり、聴いてて気持ちいい。
間奏のギターソロは彼ららしい印象的な旋律を持ち出している。
Sec.★★
やんちゃしているパンク。ギターはパワーコードでガンガン弾いており、演奏はかなり粗めで少々やり過ぎな感じ。
ライブ後の飲み会にて勢いで録ったような遊びのテイクだろう。
総評.★★★☆
宅録ギターロックで頭角を見せた4ピースバンドが、満を持して送り出したメジャー1stアルバム。
バンドとして一番脂の乗った時期にリリースされた本作はインディーズ時代の荒々しいローファイ路線にピアノや打ち込みを組み合わせ、
丁度昨今の彼らがやっている音楽とを折衷したような音作りになっている。
派手なバンドサウンドは多少垢抜けつつもこの頃はまだまだ健在。
そんな中でも特に切れのあるギターは格別に存在感が増し、新ステファブの色そのものと言えるだろう。
メロディはどれもキャッチーで聴きやすく、ポップス要素を融合させた敷居の低めなロックとなり前作よりも取っ付きやすいアルバムだと思う。
ただボーカルの声の甲高さは相変わらずで、このバンド自体の評価を二分してしまうのが惜しいところ。
なお、歌っているのは紛れもなく男である。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)