アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : さにーでい・さーびす。

Reviewer:16th. 511-513 名無しのエリー2008.02.02.

1.東京 ★★★☆
はっぴいえんどを彷彿とさせるルーズでレトロな伴奏をバックに、曽我部のこれまた70年代フォークなボーカルが乗る。
2分弱と短いが、調子良いときの吉田拓郎みたいな優しいメロディが心に沁みる。アルバムを象徴する曲
2.恋に落ちたら ★★★★
Aメロ部分はもろ吉田拓郎。前に出てきまくりなウッドベースの低音と、どこかか細い曽我部の声は何とも言えない。
サビで溜めていた情念みたいなのを一気に爆発させる展開は、クリキンみたいで清々しい。
どことなく70年代日本文学の香り漂う一曲
3.会いたかった少女 ★★★★☆
ですます調の歌詞、妙に鼻にかかる歌い方、サビのメロディ展開ははっぴいえんどを意識してるんだろう。
ただはっぴいえんどみたいなどことないダウナーさが無い。演奏も洗練されたシャープなものだし。途中のバイオリンも渋谷系だし。
でもそれが逆に底抜けにノーテンキな感じを与えてて、個人的にはグッド
4.もういいかい ★★★
イントロのギター、Aメロとこれまた拓郎?と思ったんだけど。
サビを聴いてみるとパーフリとか渋谷系。でもそのアンバランスさが絶妙で良いバランス。
でもちょっとサビがくどいかもしれん。そこまで掴みの良いメロディでは無いし
5.あじさい ★★★★
イントロのストリングスがなんか大作RPGみたいと思ったら、途中で消えて普通にまたフォークロックが始まった。
演奏陣はジャズ調に結構自由な感じだけど、歌メロはもろフォークという不思議な感じの曲。でも「良い曲」を体現化したような曲。
ストリングスのアレンジも豪華なんだけど、曲自体を食うことない上手いもの
6.青春狂走曲 ★★★
サザンみたいなキーボードのイントロから、ハンドクラップをバックにラップギリギリのボーカルが歌うのはオザケンっぽい。
スチャダラみたいに気の抜けたラップとサビは良いんだけど、演奏にスキがなさすぎる気がする。もっと突っ込む隙が欲しいね。
キーボードが歌謡曲っぽいのに、歌メロが洋楽チックなのも少しちぐはぐ。でも良い歌と言えば「良い歌」
7.恋色の街角 ★★★☆
これまたフツーに歌メロはフォークでバックは現代風に妙に凝ってるという、今までの流れ通りの曲。
ただメロディセンスが抜群で聴いてて飽きさせない。Aメロの展開なんか、筒美京平ばりですよ
8.真赤な太陽 ★★★☆
パッと聴いた印象はフォークだけど、レゲエ。
いまいちわからんが、レゲエの血を感じる。ギターのアルベジオはヨーロッパの民謡チックだし。
ごちゃまぜだけど、でも芯にはしっかり一本きちんとした基盤があるから、落ち着いて聴ける。
メロディも良く聴くとどことなくヨーロッパチックだね
9.いろんな事に夢中になったり飽きたり ★★★☆
カントリー調のゆったりとしたバックに、森山直太郎ばりに利いたボーカルが良いバランス。
ただこういう曲は一歩間違えばくどさとダルさを与えてしまうものだから、結構聴いてる時のテンションで変わるかも。
コーラスワークがバンド系にしてはかなり上手い。実に牧歌的なコーラス
10.きれいだね ★★★★
ビートルズを意識したような歌メロはキャッチー。こういう柔らかいメロを書ける作曲家は今なかなかいない。
段階を踏んで変化するベースの高低音は、地味に考え込まれてる感じがぷんぷん。
しかし「きれいだね」って・・・何というか凄いこのバンドを象徴するタイトルだと思う
11.ダーリン ★★★★
フェードインしてくるカントリー調のイントロは心躍るメロディ。そのまま小岩井農場って感じのまま曲は進む。
シンプルな曲なんだけど、やっぱりメロディが良い。Bメロが歌謡曲調なのは日本人の性だろうか。
歌詞がオザケンを意識してて、ちょっとキモさもある。でも個人的にはこう言うの好き
12.コーヒーと恋愛 ★★★★
ラストはしっとりとギター弾き語り風に良いメロディで終わらせる。
でもこれモンキーズのパ○リじゃ・・・いや凄い好きなんだけどこういうの
総評.★★★★☆
名前は聴いたことあったけど、今まで聴く機会が無かったサニーデイサービスを始めて聴いてみた。3rdアルバム。
初聴きの段階じゃ、はっぴいえんどを意識したただのフォークロックって思ったんだが、改めて聴くと90年代渋谷系的な演奏をしてることに気づいた。
シンプルなバンドサウンドだけど、計算をしつくされてるようで隙が無い。それにメロディセンスが抜群。
恐らくこの年代のアーティストだと、ミスチル桜井、スピッツ草野あたりと比べても遜色無いセンスだと思う。日本人好みの音楽を作る人。
サニーデイサービスに興味を抱かせるには十分すぎるほどのアルバムでした。晴れた日の午後何かに聴くのがぴったりの名盤だと思います
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:19th. 106-108 名無しのエリー2008.08.14.

1.忘れてしまおう ★★★★
歌謡曲メロディ、限りなくローファイな音、もたもたしたリズム隊、古臭いコーラスと限りなくグループサウンズな曲。
イントロのギターから時代違う感出まくり。でもそれが何とも言えずいい味になってるところが中々凄い。
忘れてしまおうというのは「君」のことではなく今いる場所のことであり、これからのことなんだろう。
テーマ重い曲だけど至ってポップ、これは才能だね
2.白い恋人 ★★★★★
8thシングル。これは素晴らしい曲。
ピアノを主軸に添えたミドルテンポなバラードだが、とにかくメロディが良い。これぞ美メロの極みだと思う。
リズム隊のもたってるような独特のグルーヴも、ギターの70年代な音も味になっている。サニーデイの一つの到達点ともいうべき曲。
歌詞も素晴らしい。
一見すると明るい恋の歌のようだが、読んでいくうちにタナトスを感じさせるのは初期の草野を彷彿させる(あれほど作為的ではないが)
3.JET ★★★
飛行機の音で始り終わるからかどこか異質な曲。
曲調は日本のフォークど真ん中なんだが、ギターがノイジーだし、シンセベースを使ってるので変な感じ。
ゆらゆら帝国の『Sweet Spot』のラストに近い曲なのかも、そういやプロデューサー一緒だったような。
相変わらずメロディは綺麗
4.知らない街に二人ぼっち ★★★☆
今までがフォークならこれはユーミン的ニューミュージック、
しかしユーミンには鈴木茂のギターがあったから妙にお洒落だったが、こっちはギターが相変わらずフォークど真ん中だからどこか泥臭い。
最後の声を張り上げる部分も何か学生運動を思い出させる、イメージの中でしか知らないけど
5.96粒の涙 ★★★
ギター2本の上に曽我部の優しい歌声がのる、ゆったりとした牧歌的な曲。渋谷系的なネオアコ。
2分半と短いのでこれと言って語るべき部分も見渡らないけど、このころの曽我部の歌声は良いね
6.雨の土曜日 ★★★★
このアルバムでは一番ドラムが主張してる曲。軽快なリズムにのって美メロが流れるというパターンは王道だが、やはり良い。
3分半ともともと短い曲なんだが、それでもあっという間に過ぎてしまうような印象を受ける。バンド内の良い空気が伝わってくる曲
7.愛と笑いの夜 ★★★★
ストリートミュージシャンがギターを抱えてちょっと田舎の駅前で歌っているようなバラード。まぁこんな曲歌ってたら一発で立ち止まるけどね。
普通のバラードなんだけど曽我部の優しい歌声と、サビでの透きとおったコーラスが泣かせる。途中で入る電車と雑踏のSEも素敵。
歌詞に「ロンドンの霧の向こう」とか「西部の埃の向こう」とか入ってるせいか、どことなく異国情緒を感じさせるのも良い
8.週末 ★★★
前曲の流れのままこっちもしっとりとしたバラード。カントリーなアレンジが良い雰囲気を醸し出す。サビのファルセットも素敵。
ただ6分半はちょっと長いかな、もうちょっと短くまとめてほしかった。
でもこの雰囲気は長いから生まれてるのかも・・・
9.サマーソルジャー ★★★★★
7thシングル。これはまた名曲ですよ。とにかくサビの持つ求心力が半端でなく、スピッツの『ロビンソン』なんかと比べても遜色ない。
アレンジも今まで通りフォークロックど真ん中なんだが、それもまたメロディの良さを際立たせる。
歌詞も良いです、夏のもつ焦燥感を恋に重ねて非常に上手く表してて、夏の終わりの近付いてきた今の季節にこれ以上なくぴったり。
「愛し合う二人はにかんで 何にも喋らず見つめあう それは暑さのせいさ」
なんかカミュの『異邦人』みたいな雰囲気で素敵やん
10.湾岸行き ★★★☆
前曲が壮大な名曲だったが、最後はギター2本の上に囁くように歌うしっとりとした曲で終わる。声にエフェクトかかってて変な感じだけどね。
案外この曲の持つ意味は大きいのかもしれない。
歌詞も自殺を暗示しているみたいで、ちょっと怖い
総評.★★★★★
今度のライジングサンで再結成が決定したサニーデイ・サービスの3rdアルバム。個人的には彼らの最高傑作。
曽我部恵一は日本を代表するメロディーメーカーの一人だということは、このアルバムを聴くとわかるだろう。
前作の東京までは影響を受けた音楽(主にはっぴいえんど)の影響がかなり色濃かったため、平成のはっぴいえんどと言われた彼らだが、
今作から独自の路線を追求していくことになる記念碑的名盤。
70年代フォークと90年代のネオアコをうまく融合した音は有りそうでなかった唯一無比、
もたついたリズム隊も独特のグルーヴを生み出していて、昨今の歌謡曲リバイバルグループとは違った雰囲気を醸し出している。
またバンド内の空気が一番良かった時期らしくて、その良い雰囲気が曲から滲み出ているのも聴いてて気持ちいい。
村上春樹を知ってる人なら、このアルバムは初期の村上春樹の雰囲気と思ってくれれば良いのではないだろうか。
ああいう一歩外に出ようとしているが、結局出れない世界観を謳ったアーティストが多かったのは「失われた10年」の特徴であり(スヌーザーみたいw)、
そのような作品には珠玉の名盤が多いが、そのなかでもスピッツの『名前をつけてやる』とこの『愛と笑いの夜』は白眉だと思う。
まぁ足りない頭使って一生懸命書いてみましたが、簡単にいえば凄いアルバムなんで是非聞いてみてください。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:18th. 31-32 名無しのエリー2008.05.05.

1.baby blue ★★★★ マイナーコードの響きで哀愁漂う完成度の高い曲。しかし冒頭の歌詞はどうかと思うぞ。
2.朝 ★★★☆ ダイナソーjr.っぽい感じのノイジーなギターとポップなメロディが朝を感じさせる。前の曲と合わせて聞くのがいいね。
3.NOW ★★★★☆ 完成度の高いポップソング。まさに流れるようなメロディラインが心地良い。最後のランランランで☆プラス。
4.枯れ葉 ★★★ ほぼ弾き語り。ストリングスが決まっている。
5.虹の午後に ★★ ややまったりとした演奏が良い感じ。あまり印象は残らないが。
6.Wild Grass Picture ★★☆ 弾き語り。アコギのアレンジが良いね。
7.PINK MOON ★★☆ そこそこ完成度は高いがちとくどい。やっぱりメロディはいい。
8.星を見たかい? ★★☆ ジャジャっとお洒落に聞かせる。間奏頑張っている。
9.雨 ★★★☆ 正に雨が降り出しそうな曲。水分を含んだかのようなウッドベースが秀逸。
10.そして風は吹く ★★☆
そろそろ爽やかな曲が欲しいなと思っていると来た。と思ったらサビが厳しい曲調。そうじゃなくてもっとさらっと聴けるのがいいの!
サビ以外は良いんだけどね。
11.旅の手帖 ★★★★ そうそう。こういう曲を望んでたんだよ。曲順のおかげでかなり良い曲に聞こえる。爽やか。
12.bye bye blackbird ★★★★★ ラストは名曲。ストリングスがやはり決まっている。
総評.★★★★☆
サニーデイサービス4枚目のアルバムにしてバンド名がタイトルになったアルバム。
前作「愛と笑いの夜」ではロックな路線であったが、またフォークより、一部ロックな路線となった。
そして彼らの代表作「東京」は春のイメージだが今作は秋や冬のイメージとなっている。
演奏力はやはりたいしたことは無いが、このアルバムではそれが素朴なグルーヴを生んでいて、
まったりした曲調とあわせて、まるで喫茶店で生ライブを聴いているかのような気分になるのが絶妙。
中盤はやや勢いが落ちるがそれでも名盤と呼ぶには十分な出来であると思う。個人的にはサニーデイ最高傑作。
しかしジャケットが暗い所為もあってか、最初に聞いたときはやたら暗いイメージがあり、
ちょっと敬遠していたときもあるので最初の一枚としては厳しいかもしれない。
サニーデイに慣れたらぜひ聴くべき。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:20th. 515-517 名無しのエリー2009.02.11.

1.baby blue ★★★★
某田中氏が青春の歌2位に挙げていらっしゃった曲。
成程彼の好きそうな「苦難を超えて、更なる苦難へと向かっていく若者」を謳った歌詞は、確かに良いメッセージ具合。
しかし曲自体はマイナーコードのフォークソングであり、どこか後ろ向きなのはサニーデイらしさ。
2.朝 ★★★★
前曲とは打って変わって、90年代のオルタナを象徴する歪んだギターサウンドが響いてくるロックソング。
そうありながらもメロディはポップかつ美メロであり、非常に聴きやすい。サビで裏声になるところなんか痺れる。
歌詞の条件描写力は流石といったところか。90年代を代表するリリシストだよなぁ。
3.NOW ★★★★★
12thシングル。グリコのCMにも使われ彼らにとっては最大のヒット曲となった。
ポップソングとして非常に完成度が高く、曽我部の紡ぐ美メロと牧歌的なアレンジがまさに「サニーデイ」といった感じ。
演奏も下手なんだけど、独特のグルーヴが生まれていて、自然と心がウキウキしてくる。ラストのコーラスも良いね。
4.枯れ葉 ★★★★
アコギを重ねた上に、中期ビートルズのようなストリングスが乗った弾き語り曲。
これまた凄い哀愁を漂わせる良いメロディで、旅立ちを謳った歌詞と良く合ってる。
5.虹の午後に ★★★☆
ここまでで一番サニーデイというバンドらしさが出てる曲。
ドラムのもたつき具合が良い感じにグルーヴを奏でており、それに寄り添うようなベースも素敵。
6.Wild Grass Picture ★★★★
弾き語り曲。アコギ一本だけでも聴かすねぇ。
アコギのアレンジと言い、メロディと言い、歌詞と言い素晴らしい。
7.PINK MOON ★★★☆
シンプルなサウンド構成ながら、今までで一番作りこまれている印象。
サビでのベースのフレーズとか、コーラスとかとても良く出来てるけど。ちょっと同じような曲が続き過ぎカナ。
曽我部本人はこの時期ではこれが一番好きと言ってたような。
8.星を見たかい? ★★★☆
出自が渋谷系であることを思い出させるような、洒落た曲。
小曲だし、アルバム中盤なので正直だれてくる部分もなくは無いが、メロディが良くてそんなことを殆ど感じさせない。
間奏ではらしくない頑張りを見せてる。
9.雨 ★★★
雨というタイトル通り、えも知れぬダルさを感じさせる曲。
ウッドベースの弦をはじいた後のしなりまではっきり響いてきて、それが絶妙な味。
10.そして風は吹く ★★★★☆
感触としては2に近い、オルタナギター+フォークといった感じの曲。
風景が一気に広がるようなサビのメロディはこのアルバムの中でも屈指の出来ではないだろうか。
サビの歌詞も秀逸。失われていくことの哀しさが凄い切実に表れてる。
11.旅の手帖 ★★★★☆
この曲までで溜まった哀しさとかダルさとかそういったものを、全て取り去ってくれるようなさわやかな曲。
でも歌ってることは結局1と同じようなことなんだよね。1で決心してからここまで悩んで、もう一度決心した感じ。
12.bye bye blackbird ★★★★★
ラストはしっとりとした弾き語りで締めくくる、と思いきや途中からストリングスとバンドが一気に入ってくる壮大な曲。
その楽器隊が入ってくる瞬間が凄い感動的。もう何と言って言いかわからないけど、陳腐な言葉でいえば泣ける。
歌詞を聴いてみると、前曲まででしっかり旅立ちを決めたのに、結局間に合わなかったという・・・
迷いが表れてるなぁ。
総評.★★★★★
サニーデイサービスの4thアルバム。個人的には彼らの最高傑作。とにかく曽我部の紡ぎだすメロディと歌詞が素晴らしい。
これほどまでにどちらも素晴らしかったのは、日本のポップス界の歴史の中で初期ユーミンとハチミツ期の草野くらいではないだろうか。
アレンジも曲に負けることなく、その良さを最大限に引き出していて、本当にサニーデイサービスというバンドが調子よかったことを感じる。
演奏は下手なんだけど、独特のグルーヴ感があるのはビートルズを連想したり。言い過ぎたw
コンセプチュアルなアルバムの流れも素晴らしくて、旅立ちを決めながらも最後に結局できないところは、曽我部の迷いが感じられる。
90年代という行き詰った空気をここまで上手く表現したアルバムは、フィッシュマンズ『空中キャンプ』スピッツ『名前をつけてやる』くらいのもので、
そういう点で非常にスヌー○ー好みのアルバムでしょう。現にランキングでもかなり上だったしね。
まぁそういったややこしいことを抜きにしても凄いアルバム何で、是非聞いてみてください。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:3rd. 265 名無しのエリー2002.10.01.

1.太陽と雨のメロディ ★★★ もっさりとしたアレンジで心地よいオープニングを演出
2.恋はいつも ★★★★ いい曲。だが人によってはこの段階で寝る。
3.空飛ぶサーカス ★★★★☆ 静かに高揚。このアルバムでは出色。
4.スロウライダー ★★★ のんびりとしているが、聴いているとだんだんポワーンとしてくる。レトロ。
5.八月の息子 ★★☆ 普通。このアルバムにはしっくりくる。
6.サイン・オン ★★★☆ 「海へ出た夏の旅 」路線。心地よい。
7.江ノ島 ★★ 個人的には無くても良かった曲
8.時計を止めて夜待てば ★★★ 眠くなる(いい意味で)
9.真夜中のころ・ふたりの恋 ★★★ 終盤のダラダラ感がハマる。いつまでも終わってほしくないと感じる曲。
10.夢見るようなくちびるに ★★★★★
とってもピースフルなプロモが印象的。気がつくと口づさんでしまう。
キャンプファイヤーを囲んだり海辺で歌ったりするのが似合いそうな、アルバムの大団円を告げる曲。
総評.★★★★★
24時でかいま見えた怨念は霧散した様子。全体を貫く心地よさは癖になり、さらっと聴ける。
通して聴いているときとは印象が異なり、一曲一曲で見ると自分でレビューしてても驚くほど中の上といったものが並ぶ。
「プレゼントを意識した」という曽我部の思惑通りアレンジやミックスにおいてコンセプトが一貫している為、一枚としての完成度は高い。
通して聴くことを念頭に作られているので一曲リピートやランダム再生を駆使したがる人には向いてないかも。
それ以外の点においては好みが分かれる作品ではないはず。
サニーデイ初めての人はここから入るのが一番無難かと。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:3rd. 829 名無しのエリー2002.12.06.

1.INTRO イントロです。これから始まるんだなぁワクワク
2.夜のメロディ ★★★★ きらびやかな感じ。声がエロくて歌詞もやらしい。メロディ秀逸。CMでも使われたみたい、。
3.胸いっぱい ★★★★☆ 音に無駄がまったくない、一瞬でも聞き逃すことができない曲。
4.万華鏡 ★★★ 可もなく不可もなくといったところで、人によっては良かったり普通だったりでしょう。
5.恋は桃色 ★★ 細野さんのカバーです。ちょいと加工気味です。後半なかなか終わらないのがちとダルいです。
6.INTELUDE いったん休憩でーす、みたいな。
7.魔法 ★★★★ イイ!一緒に口ずさみたくなってしまいます、聴いていて気持ちよくなります。
8.LET'S MAKE LOVE ★★★ 小品かな?と思って聴いちゃいけません。次の曲への繋がり的なものもあるかも。
9.パレード ★★★★☆
後半にむけて段々盛り上がっていく感じがたまりません、「パレードが~」を早く聴きたくなります。
終わり方もパレードの終わりって感じ。
10.うぐいすないてる ★★★★ フラれた人には涙なしには聴けないバラード。曽我部氏のエロ声がしっとりと耳を包み込みます。
11.愛のシーン ★☆ 終わっちゃうの・・・?って感じ。
12.OUTRO さよならサニーデイ・・・
13.WILD WILD PARTY★★★
と思ったらまだ曲が、かなり楽しげな演奏です。総勢11人。最後にサニーデイらしくない曲がきました。聴き終わると寂しくなります。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。総評なし。tr.1,6,12は星評価なし。)

Reviewer:3rd. 330 名無しのエリー2002.10.07.

1.青春狂走曲 ★★★ かなり70年代。口をあんまり開かない感じなボーカルが良い。
2.スロウライダー ★★★★ イントロがなった瞬間世界の色が変わります。ゆるい名曲。
3.恋に落ちたら ★★★ このアルバムの中でもっともサニーデイらしい曲。春に聞くと効く。
4.シルバースター ★★★ これもかなり70年代入ってます。キャッチーな曲です。
5.baby blue ★★★★★ 演奏、神がかってます。超名曲。
6.NOW ★★★★ これは完成度高いです。非の打ち所のない完璧なポップス。
7.恋はいつも ★★★★★ 地味な曲なのですが死ぬほど丁寧に作られてます。美しい。
8.雨の土曜日 ★★★ オリジナルアルバムでは地味な印象しかなかったんですがこの曲順で聞くと非常にいい。
9.虹の午後 ★★★ 少し荒れ気味な演奏が心地いい。歌詞もいいです。
10.あじさい ★★★★★ サニーデイの中でも突出な出来。美しすぎ。ペットサウンズを引き合いに出してもいいくらい。
11.夜のメロディ ★★★ かなり躁な曲。少々やりすぎな感も否めず。でも好き。
12.サマーソルジャー ★★★★★ 代表曲といったらこれでしょう。けだるい夏の幻。至高の名曲。
13.若者たち ★★★★★ サニーデイの歴史を締めくくるにはこれしかないでしょう。歌詞が死ぬほど泣けます。
総評.
入ってないシングル曲も沢山あるのでベストアルバムとしてではなく一つの作品として作られたアルバムっぽいです。
入門編として是非。
(★5個が満点。総評は星評価なし。)

Reviewer:19th. 291-295 名無しのエリー2008.08.23.

1.恋人の部屋 ★★★★
アルバム『愛と笑いの夜』と『サニーデイ・サービス』の間に出された、アルバム未収録のシングル曲。
歌詞の通り、部屋の中から雑踏を眺めて、その雰囲気を表現しているような、少しスノッブなポップさが現れた曲。シンプルな曲構成のままガンガン進む。
イントロから入ってくるノイジーでインドなギター音が曲のアクセントとなっている。
何よりも、活き活きと進んでいく歌が素晴らしい。野暮ったさを残しながらも恐ろしくポップでツボを押さえている。
フォークっぽさをポップに消化した名曲。
2.テーマ ★★★
シングル『夢見るようなくちびるに』のカップリング曲。
「しゅっしゅー、ぽっぽー」というコーラスがかなり脱力気味な曲。『スロウライダー』をもっとだるくした感じだろうか。
ただ、よく聴くとリズムが凝っているのがわかる。最後の方は演奏も結構ファンキー。ダサさとオシャレさの間を綱渡りするような曲。
3.花咲くころ ★★
シングル『ここで逢いましょう』のカップリング曲。
アコギ主体のサウンドに、アルバム『東京』直後の、かなり繊細なボーカルが乗る。
メロディも『東京』に収録されているまったり曲と地続きな感じ。何気ない街角の風景をさらっと描写する。
4.あの花と太陽と ★★★
シングル『NOW』のカップリング曲。
前曲とちょっと被っているような気もするが、こちらはよりくぐもった音・スノッブな雰囲気が前面に出ている。
全体に厚くリバーブがかかっており、まるで白昼夢のような雰囲気が曲中に溢れている。木琴的な音もそのイメージを強めている。
曽我部の歌もリバーブかかりまくってエロくなってる。ダルい空気感がよく表現されている。
5.3月29日のバラード ★★★★☆
シングル『さよなら!街の恋人たち』のカップリング曲。アルバム『24時』収録の『4月16日のバラード』のバージョン違い(かなり違うが)。
ぼんやりとしながらキラキラした音の中をゆったりと美メロがなぞる。
そして間奏では、サニーデイにしては珍しく歪みまくったギターがシューゲイザーのごとく炸裂する。
UKロック的雄大さを有する名曲。
特に二度目のサビ以降は強烈にノイズを放出しまくり、まるでサニーデイとは思えないwがかなりかっこ良い。
6.情景 ★★
シングル『夢見るようなくちびるに』のカップリング曲。
昔の歌謡曲のダサくて、今では逆にオシャレな感じみたいなのを狙ったのであろう曲だが、それが気に入るかどうかがポイント。
私はこれ、滑ってるように思う。なんか変な感じの曲。キーボードとコーラスワークが聴き所か。
7.魔法(CARNIVAL MIX) ★★★
シングル『魔法』にはMIX違いで四種類の『魔法』が収録されていて、これはその一つ。
カーニバルとあるように、サンバのようなパーカッションが鳴り響き、浮遊感のあるボーカルや他のメロディ楽器と好対照をなしている。
原曲の幻想的な雰囲気を保ったまま、少し騒がしくした感じか。長いので、DJ的にはいいのかもしれない。
ちなみに私はこれとアルバム収録のもの以外のMIXは聴いたことありません。悪しからず。
8.成長するってこと ★★☆
シングル『今日を生きよう』のカップリング曲。
『Hervest』とかのニールヤング的な、牧羊チックな歌謡ロック。ゆったりと進行するメロディは良いが、ちょっと長いかなと思う。
ギターソロは渋め。スルメ曲だろうか。
9.ここで逢いましょう ★★★★
アルバム『東京』の後に発売されたが、次のアルバムには未収録なシングル曲。
前曲とは別の意味でニールヤング的な、血の滴るようなギターソロが特徴的な曲。
曲自体もニールヤングっぽいどっしりした感じだが、メロディや歌詞などはかなりアルバム『東京』の雰囲気を残している。
いったん終わったと思わせてから、また激しいギターソロが始まるのはビートルズ的か。
ライブでは本当にニールヤングみたいに延々とギターソロを引き続けて、非常に素晴らしい。
現在の曽我部のロックンロールとはまた違ったロックさを感じる。
10.何処へ? ★★★
シングル『NOW』のカップリング曲。
70年代の歌謡曲的な節回し、コーラス、リバーブ感が特徴なミドルテンポな曲。間奏のオルガンがとてもそれっぽい雰囲気で良い。
古くさい雰囲気の中で、後半のミドルエイトからの展開は現代的な感じがする。
11.からっぽの朝のブルース ★★★★
シングル『今日を生きよう』のカップリング曲。このアルバム中でも一番ダルい雰囲気というか、大人っぽい曖昧さを感じさせる。
ゆったりしたテンポで、けだるげなベッド上の朝の二人を曽我部がエロく歌う。間奏の唇なんか、凄く黄昏れた雰囲気を醸し出している。
そこから先は怒濤の展開を見せ、激しくなった演奏が閉塞感を破ろうともがくも、やはりまた元の曖昧なまどろみの中に落ちていく。
激しさとけだるさを上手に使い分けた良曲。
12.土曜日と日曜日  ★★★★★
シングル『スロウライダー』のカップリング曲。
サニーデイの懐古的路線(はっぴいえんどとかその辺を志向する向き)の最終地点ではなかろうか。
中域を強調したレトロでくすみ切ったサウンド。完全に計算された、曲をセピア色に見せるための完璧に「どんくさい」演奏。
適度に熱を失い、曲の風景に巧みにとけ込む曽我部の声。コーラスも含めて、何もかもが「それっぽい」レトロな風景に向かって鳴らされる。
円熟しきったサニーデイ(というか曽我部)が作り上げた素晴らしい懐古趣味。
この小規模で、ひねくれと優しさを適度に含んだポップさは、最後にまたわざとらしいどんくささと余韻を残して、軽やかに去っていく。
終わるとなぜか切なくなる。楽しいバーでのわいわい騒ぎが過ぎ去っていってしまった後のような、そんな感触が残る。
総評.★★★★
サニーデイのシングルのカップリングから選曲された、いわゆる『裏ベスト』的なもの。
サニーデイの場合、カップリング曲は「表題曲にはなり得ないけど、しっとりとした良さがある」的な曲が多く、
そのため本来特にコンセプトなど無い寄せ集めのようなこの編集盤でも、なかなかどうしてまとまって聴こえる。
何気にロックロックした曲は選外になってるし。
派手さは無い分、全体的にゆったりとした雰囲気が漂っていて、ぼんやりした昼間にとても合いそうな、いい具合にけだるい一枚となっている。
流石にこれからサニーデイに入るのはどうかとは思うが、
ある程度サニーデイが好きになってきたら、聴かないわけにはいかない内容となっている(少なくとも一枚目よりはずっと聴く価値があると思う)。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。このアルバム未収録のc/wリストは省略しました。)