Reviewer:避1st. 16-17 名無しのエリー2006.05.23.
1.さよならアンジェリーナ ★
どこかウエスタンな空気の漂う、ブラス・ギターの生音満載のゆっくりとしたテンポのブルース。
ハイレベルな演奏陣がそれぞれ好き勝手に弾き倒している、という印象。
しかし曲自体は盛り上がりに欠ける平坦な構成で、正直言ってかなり冗長。ぐだぐだである。
また、バッキングのレベルに見合わない、ムードばかりのがなりたてボーカルが聞き苦しい。
無くても良いとは言わないが、半分以下の長さでいい。なんとも始まりを感じないオープニングである。
ハイレベルな演奏陣がそれぞれ好き勝手に弾き倒している、という印象。
しかし曲自体は盛り上がりに欠ける平坦な構成で、正直言ってかなり冗長。ぐだぐだである。
また、バッキングのレベルに見合わない、ムードばかりのがなりたてボーカルが聞き苦しい。
無くても良いとは言わないが、半分以下の長さでいい。なんとも始まりを感じないオープニングである。
2.Purity ★★
一曲目で溶けた脳が、キリッとしたイントロで研ぎ澄まされる二曲目。
唸るようなエフェクトをかけたギターが駆けずり回る、ロックテイストの曲。ボーカルは音域が低く、やはりがなりたてるように歌う。
聴きやすい構成なのでぐだぐだにはならないが、やはり耳に心地よいボーカルではない。
子供の頃の夢と大人になってからの現実の相違を、関西弁を織り交ぜた歌詞で歌うあざとい歌。
完成度は低くないが、好き嫌いはかなりはっきりと分かれるだろう。
唸るようなエフェクトをかけたギターが駆けずり回る、ロックテイストの曲。ボーカルは音域が低く、やはりがなりたてるように歌う。
聴きやすい構成なのでぐだぐだにはならないが、やはり耳に心地よいボーカルではない。
子供の頃の夢と大人になってからの現実の相違を、関西弁を織り交ぜた歌詞で歌うあざとい歌。
完成度は低くないが、好き嫌いはかなりはっきりと分かれるだろう。
3.GIRASOLE ★★☆
三曲目は非常にシンプルなアレンジのロックナンバー。ボーカルは勢いに任せた荒削りなものだが、前二曲と比べればぐっと聴きやすい。
ごみごみとした焦らしのようなものが無く、構成もさっぱりとしている。
しかしその簡潔さがどうにもこうにも頭に残らない、印象の弱い曲でもある。
失礼な話だが、次曲のアルバムの中での位置を調整するための噛ませ犬のようなイメージがある。
(多分何処に入っていても次曲への橋渡しに思えるのだろう。一曲目からラストでもない限り。
もちろんそれらの位置にはまったくもって相応しくない曲である)
ごみごみとした焦らしのようなものが無く、構成もさっぱりとしている。
しかしその簡潔さがどうにもこうにも頭に残らない、印象の弱い曲でもある。
失礼な話だが、次曲のアルバムの中での位置を調整するための噛ませ犬のようなイメージがある。
(多分何処に入っていても次曲への橋渡しに思えるのだろう。一曲目からラストでもない限り。
もちろんそれらの位置にはまったくもって相応しくない曲である)
4.歩き出した夏 ★★★
ピアノのイントロから始まるバラード。
少しづつ楽器が増えて行き、最後にはストリングスを交えた壮大なアレンジとなる起承転結のはっきりとした曲。
メロディ自体はどちらかといえば淡々としているのだが、
それを見事な構成でカバーしていて飽きを感じさせない、良質のバラードと言えるだろう。
此処に来てやっと、ボーカルのテクニックを感じた。(例によって音域は低いのだが)
ただ一つの不満を挙げるなら、アルバム前半に置くには少々重過ぎる気がする。
少しづつ楽器が増えて行き、最後にはストリングスを交えた壮大なアレンジとなる起承転結のはっきりとした曲。
メロディ自体はどちらかといえば淡々としているのだが、
それを見事な構成でカバーしていて飽きを感じさせない、良質のバラードと言えるだろう。
此処に来てやっと、ボーカルのテクニックを感じた。(例によって音域は低いのだが)
ただ一つの不満を挙げるなら、アルバム前半に置くには少々重過ぎる気がする。
5.We never know ★★★
バラードを挟んだ後は、軽快なギターポップが登場。
『GIRASOLE』同様ボーカルは荒削りだがメロからサビまでの流れは非常にテンポがよく、流れで聴けてしまう。
サビは高音のコーラスが心地よい。
アルバム全体で見るとやや浮き気味の曲ではあるが、それがうまく箸休めとして生きているように思える。
『GIRASOLE』同様ボーカルは荒削りだがメロからサビまでの流れは非常にテンポがよく、流れで聴けてしまう。
サビは高音のコーラスが心地よい。
アルバム全体で見るとやや浮き気味の曲ではあるが、それがうまく箸休めとして生きているように思える。
6.街 ★★★★
ダブルA面シングル収録のシングル曲。ドラマ『夢のカリフォルニア』の主題歌。
暑苦しすぎず、適度にポップのラインを守ったバランスの良いバラード。
個人的に、堂本剛のボーカルは丁度この曲のサビくらいの音域とテンポでもっとも生きると思う。
単体での質もアルバム内でのポジションも申し分ない。
暑苦しすぎず、適度にポップのラインを守ったバランスの良いバラード。
個人的に、堂本剛のボーカルは丁度この曲のサビくらいの音域とテンポでもっとも生きると思う。
単体での質もアルバム内でのポジションも申し分ない。
7.花 ★★★★
アコースティックギターに電子オルガン、パーカッションのみによって演奏される温かみのあるフォークテイストのポップソング。
歩き出した夏、街と色の濃いバラードの後で聴くと、その素朴さが上手に頭をほぐしてくれる。
このアルバムを二つに分けるとすれば、おそらくこの曲で一区切り、次曲からが第二部という形になるだろう。
個人的な間奏になるが、このアルバムのボーカル最優秀曲はこの曲だと思う。
基本的な出来も悪くなく、間違いのないポジショニングとボーカルのクオリティで+★1。計★4。
間奏の電子オルガンが心地よく耳に残る。
歩き出した夏、街と色の濃いバラードの後で聴くと、その素朴さが上手に頭をほぐしてくれる。
このアルバムを二つに分けるとすれば、おそらくこの曲で一区切り、次曲からが第二部という形になるだろう。
個人的な間奏になるが、このアルバムのボーカル最優秀曲はこの曲だと思う。
基本的な出来も悪くなく、間違いのないポジショニングとボーカルのクオリティで+★1。計★4。
間奏の電子オルガンが心地よく耳に残る。
8.Panic Disorder ★★☆
中間点も過ぎた8曲目に登場するのは、重厚なスローテンポのギターポップ。
長く分厚いギターリフのイントロ後、ギターアルペジオを背にしたボーカルが入る。
こういった曲になるとやはりボーカルが気になる。『Purity』同様に音程が低く、唸るように歌うためいかにも喉が痛そうで聞き苦しい。
それを除けば、曲全体を包み込む重々しく歪んだギターが歌詞にもある迷いや苦悩を上手く表現している、叙情的な完成度の高い楽曲。
長く分厚いギターリフのイントロ後、ギターアルペジオを背にしたボーカルが入る。
こういった曲になるとやはりボーカルが気になる。『Purity』同様に音程が低く、唸るように歌うためいかにも喉が痛そうで聞き苦しい。
それを除けば、曲全体を包み込む重々しく歪んだギターが歌詞にもある迷いや苦悩を上手く表現している、叙情的な完成度の高い楽曲。
9.溺愛ロジック(New Mix) ★★
ダブルA面シングル収録の曲のリミックスバージョン。
さよならアンジェリーナに似た編成で織り成される、ハイテンポなロックテイストの曲。
『GIRASOLE』のように勢いで歌い倒す荒削りなボーカルに、『Purity』のような「がなり」の流れが混じっている。
メロディにはセンスを感じるし、曲も独創的で悪くないのだがいまひとつ歌いこなせていない感が拭えずこの点数。
ちなみにシングルバージョンは聞いた事がないので、そちらとの違いは申し訳ないが分からない。
さよならアンジェリーナに似た編成で織り成される、ハイテンポなロックテイストの曲。
『GIRASOLE』のように勢いで歌い倒す荒削りなボーカルに、『Purity』のような「がなり」の流れが混じっている。
メロディにはセンスを感じるし、曲も独創的で悪くないのだがいまひとつ歌いこなせていない感が拭えずこの点数。
ちなみにシングルバージョンは聞いた事がないので、そちらとの違いは申し訳ないが分からない。
10.Luna ★★★
ブラスを前面に出した、ブルース調のハイスピードチューン。曲全体を通して勢いがあり、何か有無を言わせない不思議な説得力を感じる。
ボーカルはやはり荒々しいが、メロディと歌唱法の相性が良いのか他の曲に感じた雑な印象はあまりなく、そう違和感なく歌いこなせている。
ここまでの流れをきゅっと引き締め、エンディングの二曲へと流れ込ませてくれる不思議な一曲。
ボーカルはやはり荒々しいが、メロディと歌唱法の相性が良いのか他の曲に感じた雑な印象はあまりなく、そう違和感なく歌いこなせている。
ここまでの流れをきゅっと引き締め、エンディングの二曲へと流れ込ませてくれる不思議な一曲。
11.あなた ★★★☆
まるで黄昏を眺めているかのような、『終わり際』の匂いの漂うミディアムバラード。
暖かみのあるピアノの音が曲全体を上手く包み込んでおり、何とも言えない優しさを感じる。
ボーカルも基本的には問題ないのだが、やはり盛り上がる部分などで荒っぽさがチラつくのが残念。
アルバムの終盤の一曲としては良質。
余談だが、邦楽板のとあるスレッドで『歌詞が萌える』というレッテルを貼られていた。確かに萌える。
暖かみのあるピアノの音が曲全体を上手く包み込んでおり、何とも言えない優しさを感じる。
ボーカルも基本的には問題ないのだが、やはり盛り上がる部分などで荒っぽさがチラつくのが残念。
アルバムの終盤の一曲としては良質。
余談だが、邦楽板のとあるスレッドで『歌詞が萌える』というレッテルを貼られていた。確かに萌える。
12.心の恋人 ★☆
最後の一曲は、分厚く泳ぎ回るピアノの音が前面に押し出されたアコースティックなバラード。
『アンジェリーナ』同様、それぞれの楽器が好きに演奏している印象があり曲の端々で演奏者のテクニックが輝いているのを感じる。曲の構成も悪くない。
しかしながら、ボーカルは低く曖昧なメロディを歌うばかりで『アンジェリーナ』に負けず劣らずのぐだぐだなのが残念。
前曲で終ってくれたほうが色々と締まったと思う。
『アンジェリーナ』同様、それぞれの楽器が好きに演奏している印象があり曲の端々で演奏者のテクニックが輝いているのを感じる。曲の構成も悪くない。
しかしながら、ボーカルは低く曖昧なメロディを歌うばかりで『アンジェリーナ』に負けず劣らずのぐだぐだなのが残念。
前曲で終ってくれたほうが色々と締まったと思う。
総評.★★★
ENDLICHERI☆ENDLICHERIの原型、KinKi Kidsの堂本剛のソロ・アルバムの第一作。
このアルバムの発売当時はそう違和感を感じなかったのだが、
今改めて耳をすまして聴いてみると全体的に見て歌い手にマッチしていない楽曲が多く、当時の未熟さをひしひしと感じる。
しかしながら曲のアレンジや構成はなかなかのもので、あまり細かいクオリティにこだわらず垂れ流しのBGMとして聴くには
なかなか聴こえの良いギター・ポップス・アルバムではないだろうかと考え、この点数。
あまり難しく考えず右から左に流すか、今と比べてみてしみじみするかすると楽しい。
このアルバムの発売当時はそう違和感を感じなかったのだが、
今改めて耳をすまして聴いてみると全体的に見て歌い手にマッチしていない楽曲が多く、当時の未熟さをひしひしと感じる。
しかしながら曲のアレンジや構成はなかなかのもので、あまり細かいクオリティにこだわらず垂れ流しのBGMとして聴くには
なかなか聴こえの良いギター・ポップス・アルバムではないだろうかと考え、この点数。
あまり難しく考えず右から左に流すか、今と比べてみてしみじみするかすると楽しい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)