Reviewer:21st. 215-219 名無しのエリー2009.04.03.
1.My Favourite Girl ★★★
彼のデビューシングルとなった最高にキャッチーな爽やかな好青年風ポップナンバー。
身も蓋も無い言葉で言ってしまえば、LIFE期の小沢健二を髣髴とさせるアレンジと曲調。
気持ち良い晴天を思わせる抜けの良いメロディーは、何気ないようだけどセンスを感じさせる。つい「マーイフェバリッガール♪」と口ずさんでしまうし。
90年代にCMとかドラマのタイアップがついてれば、30~40万枚程度のスマッシュヒットになってそうな派手さは無いけど堅実な良曲。
身も蓋も無い言葉で言ってしまえば、LIFE期の小沢健二を髣髴とさせるアレンジと曲調。
気持ち良い晴天を思わせる抜けの良いメロディーは、何気ないようだけどセンスを感じさせる。つい「マーイフェバリッガール♪」と口ずさんでしまうし。
90年代にCMとかドラマのタイアップがついてれば、30~40万枚程度のスマッシュヒットになってそうな派手さは無いけど堅実な良曲。
2.CALL ME ★★☆
古いアメリカンポップスを思わせるようなギターの音色が印象的なあっさりとしたポップス。
メロはかなり平凡な印象だけどサビに近づくにつれてなかなかの盛り上がりを見せるうえ、
サビのメロディーでは細かに転調を繰り返し面白い展開をみせるので意表を突かれる。
全体をさらっと聴くと凡庸な一曲に聴こえるけど、良くきれいにまとめたなぁと思わず感心してしまう。
メロはかなり平凡な印象だけどサビに近づくにつれてなかなかの盛り上がりを見せるうえ、
サビのメロディーでは細かに転調を繰り返し面白い展開をみせるので意表を突かれる。
全体をさらっと聴くと凡庸な一曲に聴こえるけど、良くきれいにまとめたなぁと思わず感心してしまう。
3.サマーパレードの思い出 ★★★☆
デビューシングルのカップリングとなった一曲で、適度に力の抜けたアレンジが心地良い一曲。
祭りが終わった後の寂しさとか、夏の思い出を辿っている時の甘酸っぱい感覚を思わせる切ないメロディーが、
前述したような力の入っていない、そっけないと感じてしまうほどのアレンジのおかげで感傷的になりすぎてないのが良い。
夏の終わった恋をテーマにするとどうしても湿っぽくなりがちだからこういう曲は貴重だと思う。地味だけど佳曲。
祭りが終わった後の寂しさとか、夏の思い出を辿っている時の甘酸っぱい感覚を思わせる切ないメロディーが、
前述したような力の入っていない、そっけないと感じてしまうほどのアレンジのおかげで感傷的になりすぎてないのが良い。
夏の終わった恋をテーマにするとどうしても湿っぽくなりがちだからこういう曲は貴重だと思う。地味だけど佳曲。
4.幸福の国 ★☆
ストリングスとチープなオルガン、コーラスなどで構築されているディズニー映画みたいな世界観がおもしろい一曲。
けれどメロディーは転調しまくったりせずに、これといって面白い展開を見せないから結局退屈な一曲になってしまっているのが残念。
アウトロでストリングスやコーラスが絡み合ってカオスになっていきおとぎの世界が壊れていく様子は、
「幸福の国なんてどこにもないのさ」というシニカルなメッセージが込められているようで圧巻。
っていうのは多分深読みしすぎ
けれどメロディーは転調しまくったりせずに、これといって面白い展開を見せないから結局退屈な一曲になってしまっているのが残念。
アウトロでストリングスやコーラスが絡み合ってカオスになっていきおとぎの世界が壊れていく様子は、
「幸福の国なんてどこにもないのさ」というシニカルなメッセージが込められているようで圧巻。
っていうのは多分深読みしすぎ
5.バタフライナイト ★★★★☆
どことなくプリンスを思わせるようなメロウなブラックテイストのアレンジがアルバム内で異色の一曲。
単純に物憂げなメロディーが良く出来ているけど、そのメロディーと歌詞、歌唱の整合性がまた抜群に良い。
恐る恐る前に進もうとしている少年の心境を、ファルセットを織り交ぜて歌うのは実に良い演出だと思う。
特にブリッジの「あまりにも大きすぎて~」の部分はそれが顕著に表れていて鳥肌もの。出色の出来。
単純に物憂げなメロディーが良く出来ているけど、そのメロディーと歌詞、歌唱の整合性がまた抜群に良い。
恐る恐る前に進もうとしている少年の心境を、ファルセットを織り交ぜて歌うのは実に良い演出だと思う。
特にブリッジの「あまりにも大きすぎて~」の部分はそれが顕著に表れていて鳥肌もの。出色の出来。
6.傷ついたままの君が好き ★
快速なテンポでまくし立てるように歌うギターポップナンバー。
わかりやすいというかありきたりな曲調なので、この人が歌ったのは別に聴かなくてもいいかなぁと思ってしまう。
一応メロではメジャーだったのがサビではマイナーに転調したりと、この人なりの味はあるんだけれどもね。
なんとなくポルノグラフィティのカップリングとかアルバム曲にありそうな感じ。
わかりやすいというかありきたりな曲調なので、この人が歌ったのは別に聴かなくてもいいかなぁと思ってしまう。
一応メロではメジャーだったのがサビではマイナーに転調したりと、この人なりの味はあるんだけれどもね。
なんとなくポルノグラフィティのカップリングとかアルバム曲にありそうな感じ。
7.角の向こうでワルツ ★★★★
霧の向こうから響いてくるような幻想的な雰囲気をもつタイトル通り三拍子の曲。
素敵なフレーズを弾くムーディーなギターや降り注ぐようなチェレスタ、この曲の世界観に引きずり込まれそうになるフルートの音色が凄く良い味を出している。
メロディーも相変わらず転調をしながらもスムーズな流れだし、「do do do...」のスキャットでの女性コーラスとの絡みも秀逸。傑曲。
素敵なフレーズを弾くムーディーなギターや降り注ぐようなチェレスタ、この曲の世界観に引きずり込まれそうになるフルートの音色が凄く良い味を出している。
メロディーも相変わらず転調をしながらもスムーズな流れだし、「do do do...」のスキャットでの女性コーラスとの絡みも秀逸。傑曲。
8.ドライブ ★★☆
シャッフルのリズムで歯切れ良く歌うシンプルな構成のギターポップナンバー。
サビのファルセットで一気に上に上り詰める歌唱がもの凄い高揚感を生み出していて、思わずテンションが上がる。
まぁ悪くはないけれども、難癖をつけるならシャッフルのリズムが疾走感を殺してしまっているような…。
これじゃ"ドライブ"じゃなくて"スキップ"だろ…。
サビのファルセットで一気に上に上り詰める歌唱がもの凄い高揚感を生み出していて、思わずテンションが上がる。
まぁ悪くはないけれども、難癖をつけるならシャッフルのリズムが疾走感を殺してしまっているような…。
これじゃ"ドライブ"じゃなくて"スキップ"だろ…。
9.真夜中のドライブイン ★★★☆
デビューシングルになり損ねて本人が歯がゆい思いをした、というエピソードを持つミディアムテンポの一曲。後にシングルカットされた。
車窓から夜明けを見つめているような気だるい爽快感に包まれた曲で、何ともいえない雰囲気をかもし出している。
ピアノやブルースハープやオルガンを取り入れてながらもごちゃごちゃしすぎずそっけなさ過ぎず最適なアレンジが良いし、
そして何よりも曲展開がドラマチックでアルバムのクライマックスにはもってこいな一曲。アウトロは謎。
車窓から夜明けを見つめているような気だるい爽快感に包まれた曲で、何ともいえない雰囲気をかもし出している。
ピアノやブルースハープやオルガンを取り入れてながらもごちゃごちゃしすぎずそっけなさ過ぎず最適なアレンジが良いし、
そして何よりも曲展開がドラマチックでアルバムのクライマックスにはもってこいな一曲。アウトロは謎。
10.欲しいものは、何? ★
渋谷系ポップスを思わせるようなスノビッシュな感じのメロディーが印象的なポップス。
アルバム内の箸休め的なポジションに置けば良い感じだっただろうけど、アルバムのラストナンバーとしては明らかに場違い。
歌詞は救いが無く絶望的な感じで、後のこの人の曲の世界観に通じるものがあるので、そういう意味ではまぁ見逃せない一曲かもしれないけれど…。
単体ではかなりどうでもいい曲。
アルバム内の箸休め的なポジションに置けば良い感じだっただろうけど、アルバムのラストナンバーとしては明らかに場違い。
歌詞は救いが無く絶望的な感じで、後のこの人の曲の世界観に通じるものがあるので、そういう意味ではまぁ見逃せない一曲かもしれないけれど…。
単体ではかなりどうでもいい曲。
総評.★★
現在はインディーズに移り活動がほぼ休止中の高橋徹也。彼がキューンソニーで出したもう廃盤の1stアルバムがこれ。
今まで自分も全然名前を知らなかったミュージシャンだけれど、
去年くらいにこのスレで6thの「ある種の熱」のレビューが投下されたから興味を持って聴き出した。で、気に入った。
6th→2nd→5th→4thと聴いた自分が思うこの人の曲の特徴は、転調を駆使して作り上げられたねじれたメロディー、
ロックやジャズを取り入れた時に荒々しく時に繊細なアレンジ、そして日常の中の違和感とか狂気とか不安を描いた歌詞。
…だと思っていたんだけど、この1stアルバムはまだ音楽性が定まっていなかったのかレコード会社の戦略なのか、
”好青年が歌う爽やかなポップ・アルバム”といった趣に仕上がっている。無菌状態の温室育ちいうかなんというかそんな感じ。
当時”ポスト・小沢健二”という触れ込みで雑誌に紹介されていたというのも納得。声も小沢健二が大人びて色気をプラスした感じで似てるし。
転調をしながらも滑らかなメロディーはこのころから変わらないけれども、
どうにもアレンジが甘めなせいかメロディーが面白いことになっていても平凡な曲に聴こえてしまっているのが多くてもったいない。
まぁ後の彼のアルバムと比較しての話だし、当時無名の(今もかw)新人シンガーソングライターの1stアルバムとしてはなかなか良くできていると思う。
ただ、このアルバムを聴いてこの人にどっぷりはまるって人は少ないだろうな…。
聴きやすいけどこの人らしさが出た代表作、入門の一枚といった感じじゃなくて、この人にどっぷりとはまったマニア向けかも。
この人に興味がある人はメジャー時代の1st~3rdはどれも廃盤だけど2nd「夜に生きるもの」がお勧めです。
今まで自分も全然名前を知らなかったミュージシャンだけれど、
去年くらいにこのスレで6thの「ある種の熱」のレビューが投下されたから興味を持って聴き出した。で、気に入った。
6th→2nd→5th→4thと聴いた自分が思うこの人の曲の特徴は、転調を駆使して作り上げられたねじれたメロディー、
ロックやジャズを取り入れた時に荒々しく時に繊細なアレンジ、そして日常の中の違和感とか狂気とか不安を描いた歌詞。
…だと思っていたんだけど、この1stアルバムはまだ音楽性が定まっていなかったのかレコード会社の戦略なのか、
”好青年が歌う爽やかなポップ・アルバム”といった趣に仕上がっている。無菌状態の温室育ちいうかなんというかそんな感じ。
当時”ポスト・小沢健二”という触れ込みで雑誌に紹介されていたというのも納得。声も小沢健二が大人びて色気をプラスした感じで似てるし。
転調をしながらも滑らかなメロディーはこのころから変わらないけれども、
どうにもアレンジが甘めなせいかメロディーが面白いことになっていても平凡な曲に聴こえてしまっているのが多くてもったいない。
まぁ後の彼のアルバムと比較しての話だし、当時無名の(今もかw)新人シンガーソングライターの1stアルバムとしてはなかなか良くできていると思う。
ただ、このアルバムを聴いてこの人にどっぷりはまるって人は少ないだろうな…。
聴きやすいけどこの人らしさが出た代表作、入門の一枚といった感じじゃなくて、この人にどっぷりとはまったマニア向けかも。
この人に興味がある人はメジャー時代の1st~3rdはどれも廃盤だけど2nd「夜に生きるもの」がお勧めです。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)