アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : とうきょうえすむじか。

Reviewer:21st. 442-445 名無しのエリー2009.06.01.

1.月影のヤワン ★★★★★
ガムランっぽいイントロで始まるアジアンテイストな曲。民族音楽っぽい少し掴みにくくもノリやすいメロディが秀逸。
金物系の楽器がたくさん取り入れられていて、少し騒がしい所は祭りを思わせる。
2.月凪 ★★★
続いてもアジアっぽい雰囲気のしっとりとした曲。メロディはモロにJ-POPなので聴きやすい。
2ボーカルという編制を上手く使ったボーカルが良い。
3.泥の花 ★★★★★
ミュゼット風のアレンジに乗せて軽快に進んでいく曲。
前曲の不思議なアジアンチックな空間から一気に西欧のお洒落な雰囲気に変わるのが面白い。
ノリも良くて自然とリズムをとりたくなる。
4.Standing On the Ground ★★
全英詞のバラード。
良質なポップスだけど、似たような曲がたくさんありそうな感じ。前の3曲に比べると面白みに欠ける。
5.オレンジの実る頃 ★★★★★
ラテンっぽい演奏で始まるダンサンブルな曲。
軽快なリズムに憂いを帯びたメロディ、バイオリンが絶妙な絡み方をしている。コーラスもバッチリで良い。
6.Vida ★★★
前曲と同じくダンサンブルな曲。ただこちらはアジアンテイストでメロディは前曲とは逆に開放感のある爽やかな感じ。
夏の太陽を思わせるような雰囲気は前曲とは対照的。5と6で好みは分かれるかも。
7.World Strut ★
打ち込みドラムに三味線のような音が絡んだり、ピアノが入ってきたり、不意にコーラスが入ってきたりとボーカルレスなかなり実験的な曲。
面白いのかもしれないけど、個人的にはあんまりいらなかった。
8.レンガ通り ★★★
不思議な曲。イメージ的にはヨーロッパなのかな。
ベースもドラムもスタッカートの効いた演奏で弾んだノリの良い感じに仕上がっている。サウンドが面白い。
9.邂逅 ★★★★
シタールから始まるインドっぽいのかと思えば、そうでもない儚さを漂わせる良質POPS。
ベースが前に押し出されていて、その奥のピアノと良い掛け合いをしている。
歌詞からは旅人が行き着く先みたいなテーマを感じる。メロディも広大な大陸を思わせる壮大なメロディになっている。
10.百万年の愛の歌 ★★★
これもシタールから始まるが前曲とは逆のアップテンポな曲。
メロディはやはりどこか広がりがあって風を感じる大陸的なメロディ。
この曲もベースが結構出てて、そのメリハリの効いたプレイから全体が締まりのあるサウンドになっている。
サウンド、曲的には一番ロックっぽい感じの曲。
11.月夜のユカラ ★★★★
フレンチポップスっぽい西欧のような雰囲気もあり、アジアンでメロウな空気もある。ある意味このアルバムを統括するようなアレンジなのかも。
大サビへの持って行き方が上手く、スケールの大きな曲に仕上がっている。
12.始まりに向けて ★★
11でまさに大団円のフィナーレを迎えて綺麗に終わったのに、敢えてその後に曲を入れるのは終わりで終わりたくないからなのか。
タイトルも「始まりに向けて」、
歌詞中にも『遠くどこまでもこの道がまだ続いてる すぐに旅立とう 退屈なんて言わせない 日々が始まる』と力強く歌われていて、
始まりで終わる事を意識している。
曲は他のに比べれば平凡。曲どうこうよりこういうメッセージの曲を最後に持ってくることに意味があったんだろうな。
総評.★★★★
女性ボーカル2人+プロデューサーという3人体制をとる東京エスムジカの2ndアルバム。
いろんな音楽の要素を取り入れ、ポップスへと昇華するのが持ち味。
自分みたいな雑食・広く浅くのタイプのリスナーにはストライクのスタイル。アジアとヨーロッパが混在するスケールの大きいアルバムで聴いてて楽しかった。
アルバム的には11でこれ以上なく綺麗にまとまってるので個人的にはそこで終わっても良かったと思う。
でも良盤には変わりません。

(後述レス)
6、8はカリブ?っぽいのかもしれません。その辺りの音楽全然聴いた事ないのでわかりませんが…
陽気な感じがジャマイカとかその辺のイメージですw
(★5個が満点。)