アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ゆにこーん。

Reviewer:9th. 602-603 名無しのエリー2005.04.01.

1.Hystery-Mystery ★★★ アッパーでキレの良い曲。詩は全体的に韻を踏んでる。
2.Game ★★★ のっけからちょっとドキッとするような詩から始まる妖しげな曲。ホーンっぽい音色が印象的。
3.Maybe Blue ★★★★ 初期ユニコーンの代表作。切ない色気漂う。
4.Concrete Jungle ★★
やや激しめの曲。ガガッっとしてるギターとサビのバッキングの不穏なキーボードが印象的。ついでに言うとこの曲のPVが激しくダサい。
5.Limbo ★★★★
これもホーンっぽい音色が印象的なラテン系の妖しげな曲。詩もこのアルバムの中でいちばんシュール。跳ねるように歌うボーカルも良い。
6.Sweet Surrender ★★ M4同様、激しめのアメリカ的ロックの曲。
7.Alone Together ★★★★ 出サビから始まる綺麗なスローバラード。詩は一見、恋の歌に見えるが、実際はストリーキングに出会ったときの気持ちらしい。
8.Sadness ★★★★ アッパーな曲調に切ない別れの詩のギャップが良い曲。全体的に爽やか。
9.Fallin' Night ★ 打ち込みのR&B系の様な曲。
10.Pink Prisoner ★★★★★
キャッチーで重いドラムソロから始まるアッパーな曲。曲全体もポップでキャッチー。女に愛されすぎてる男の疲れた気持ちをアッパーに歌い上げる。
総評.★★★
ユニコーンのデビューアルバム。全曲英題、裏ジャケのメンバーの写真はアイドルバンドちっく。
その後どんどんひねくれた方向へ行く予感はこの時点ではほとんど無い。
民生の歌も細くかすれたりもしてて、曲の出来と相まって色気がある。どの曲も結構作りこんでて、メンバーの演奏力の高さが窺える。
「ミュージシャン奥田民生」のデビュー盤でもある。今のソロの民生しか知らない人はこのアルバムを聞いてかなりビックリすると思う。
(★5個が満点。)

Reviewer:9th. 199-201 名無しのエリー2005.01.11.

1.I'M A LOSER ★★★★
アカペラサビから始まる派手なアッパーソング。タイトルからも分かる通り、叶わない願い、届かない叫び、みたいなことを歌ってる。
2.HEY MAN! ★★★
後の服部に続くような曲。アッパーな曲調。ヒゲ面眼鏡中年太りの男にやっと手に入れたタカビーな女持ってかれるって言う内容。
この曲も負け惜しみって言うか地団駄踏んでる曲。
3.SUGAR BOY ★★★★
印象的なエレキのリフから始まるキーボードの効いたアッパーソング。初期ユニコーンの代表曲。
4.抱けないあの娘 -Great Hip in Japan- ★★★★
ミディアムアッパーソング。
詩の内容、彼女と付き合い始めたら5キロ9キロ12キロ太りだすって言う・・・面白系。
5.FINALLY ★★★★
ここでスローバラード。仮タイトルがTwilightだけあって全体的に暗く、鬱葱とした雰囲気。
アウトロのエレキギターソロが鳴くような音色でかっこ良い。
6.シンデレラ・アカデミー ★★★
スカのような曲調のハイテンポでコミカルなアッパーソング。
地味な女の子を可愛くしてやるぜって言う妄想(?)の歌。
7.サービス ★★★
男が付き合ってる女に飽きてイライラしてる歌。曲調はミディアムアッパー。
アウトロのキーボードやボーカルフェイクが印象的。
8.ペケペケ ★★★★
AメロBメロEBIサビ民生のエスニックなリフが印象的なミディアムなコミカルソング。
カカア天化的な歌。EBIは強がってる男視点、民生は女視点。ユニコーンらしいコミカルなラブソング。
9.SHE SAID ★★★★
イントロのキーボードが印象的なアッパーな失恋ソング。疾走感のあるサビが良い。
10.眠る ★★
「死」がテーマ(らしい)のゆったりした憂鬱な感じの曲。
11.ツイストで目を覚ませ -Twistin'in Suits '85- ★★★
ビートルズが元ネタのアコースティックなミディアムソング。ややあっさり目の曲でアルバムを締める。
総評.★★★★
次作「服部」から音楽性がコアになってゆくユニコーン。
このアルバムはその1歩手前で、非常にまとまった聞きやすいバンドサウンド中心で作られている。
今聞いても充分新鮮なアルバムだと思う。
(★5個が満点。)

Reviewer:8th. 183-185 名無しのエリー2004.05.18.

1.ハッタリ ★★★
ユニコーンの曲のオーケストラメドレーインスト。かなりオーバーな感じで豪勢。
2.ジゴロ ★★
ゆったりしてて短い曲。ボーカルは少年(ボーイソプラノ)が歌ってる。
甲高い声で「お~れは~ジ~ゴロ~」とか歌ってるからなんともシュール。
3.服部 ★★★★
ギターのリフがバリバリ言ってるカッコ良くて渋いロックナンバー。
乗っかってる詩は結構面白い。30歳の服部が20歳の男に恋についてレクチャーするような感じ。
4.おかしな2人 ★★★★
テンポ早めのアッパーソング。前半Aメロ~Bメロ、後半のサビで一気に畳み掛ける。
詩はカップル2人の恋愛を女目線で歌ってる。サビの疾走感が凄く良い。
5.ペーター ★★★
異国情緒(?)溢れるような、大正時代チック(?)のようなゆったりとしたバラード。ボーカルはEBI。
6.パパは金持ち ★★★
タイトル通りのコミカルソング。民生ボーカルも良い感じにおちゃらけてる。
大サビの「パ~パ~は~金~持~ち~」が印象に残る。
アウトロになると何故かラテン調のオケになり、それぞれの楽器のアドリブソロが入って賑やかに終わる。
7.君達は天使 ★★★
女性コーラスとEBIの掛け合いが楽しげなAメロ、民生ボーカルのBメロ、そして伸びやかなEBIボーカルのサビ。
アッパーな曲。前半はゆったりしてるが、間奏明けからギターとドラムが激しくなり曲の雰囲気が一変する。
8.逆光 ★★★
いかにもキーボーディストがつくった様な特徴的なオケのバラード。
不穏な音色から始まり、徐々に盛り上がってくオケはある種の狂気も感じる。とにかくキーボードありきの曲。
9.珍しく寝覚めの良い木曜日 ★★
なんともシュールな曲。静かでゆったりしてるが、時折入る不穏な感じのギターリフやディレイなどが不可思議。
ベースの音がやや大き目か。シュール過ぎてあまり好きじゃない。
10.デーゲーム ★★★★
アコギのジャカジャカした音色とルーズなベースラインが良いバラード。
何故か間奏などでエスニックな雰囲気になるオケなど前曲に引き続きややシュール。
なんか詩も掴めそうで掴めない様なふわふわしてて、なおかつ切ない印象。
11.人生は上々だ ★★★
民生と阿部のツインボーカル。最初聞いたときは「何処まで転調すんだよ?」笑ってしまった。
後半、サビ一回りするごとにキーが一個上がる。ボーカルも良い感じにキれてます(w
そんなコミカルで楽しい曲だが詩の内容、恋愛について歌ってるが実は・・・
12.抱けるあの娘 ★
ゆったりしたオーケストラアレンジのブルースナンバー。男の欲望を求めアメリカに旅立つ男の歌。ちょっと長くてだれる。
13.大迷惑 ★★★★
ユニコーンでいちばん有名な部類の曲。出張で飛ばされるサラリーマンの悲哀を歌った唄。
とにかく終始ドコドコ言ってるドラムや間奏の鋭いギターソロなどテンポの速いオケと、ゆったりしたストリングスの裏メロがマッチしててとても良い。
民生のハツラツとしたボーカル、終盤のシャウトも凄い。
14.ミルク ★★★
ラストはアコギ+ブルースハープのみの短めでゆったりとしたスローナンバー。優しくアルバムを締める。
総評.★★★
ユニコーンに関して「奥田民生が昔やってたバンド」と言うぐらいしか知識が無い中、最近中古で買ったのでレビューしてみました。
全体的に適度に真面目、適度に遊び、適度にシュール、と言った印象。個人的には通しで聞くと、M2、M9、M12でだれる。
全体の完成度はまぁまぁ。割と聞きやすいような、聞きづらいような。
多分ユニコーンの中では聞きやすい部類に入ると思うけど。
服部とおかしな2人の2曲がカッコ良い、逆光とデーゲームのスローな2曲が渋い。
(★5個が満点。)

Reviewer:9th. 6-7 → 205-207 名無しのエリー2004.11.01. → 2005.01.11.

1.命果てるまで ★★★ → ★★★
ウクレレから始まる軽いノリの曲。詩はサラリーマンが風俗行くって内容・・・
2.フーガ ★★★ → ★★★★
結婚ソング。だが結婚に潜むネガティブな面を唄にしている。アッパーで行進曲の様。
終盤のドラムが小刻みに細かく暴れてる。
3.ロック幸せ ★★★ → ★★★★
現実的な詩が特徴のコミカルな曲。
4.ケダモノの嵐 ★★★★ → ★★★★
男と女の別れを歌ったロック。エレキギターソロがカッコ良い。
音の位置が極端に分かれている。左唄間奏ギターソロ 真ん中アコギキーボード 右ベースドラム。
5.エレジー ★ → ★★
彼女居ない男が好きな人に家に来てって誘う曲。
民生のボーカルがちとキモイ。これはきっと狙い。
6.自転車泥棒 ★★★★★ → ★★★★★
夏の思い出を唄っているフォーキーなミディアムバラード。テッシー独特の詩が冴え渡る。
全体的に気だるい夏の暑さを思わせるオケ。
7.富士 ★★ → ★★★
タイトル通り富士山の神秘っぽさを歌にしている。淡々としているが盛り上がる所は盛り上がるので割りと聞ける。
エレキギターの単調なストロークが特徴的。
8.リンジューマーチ ★★★ → ★★★
「臨終マーチ」つまり、死んじゃった人の気持ち唄。
全体的にコミカルだがキーボードとかはやはりハプニングっぽい様な音色を出してる。
9.スライム プリーズ ★★ → ★★★
EBIの世界観が炸裂する非常にシュールな曲。かなりとっつきづらい。
10.CSA ★★★ → ★★★★
ユニコーンの所属する「CSアーティスツ」の住所と電話番号をメタルに載せて激しくシャウトするしょうも無いアホソング。
1分も無いのであっという間に終わる。
11.いかんともしがたい男 ★★ → ★★★
会社をサボる社会人の曲。全体的に憂鬱な雰囲気が漂っている。
12.夜明け前 ★★★ → ★★★
ワンコーラスアカペラの静かなスローバラード。夜明け前を思わせるキーボードの音が優しい。
13.働く男 ★★★ → ★★★★★
タイトル通り、働く男の曲。好きな同僚を思うが仕事に追われてるのが切ない。
いかにもバブル時代の曲だなーて感じがする。ちなみにドラムは打ち込み。
14.スターな男 ★★★ → ★★★
軽快なノリのちょっと古めのロックンロール。ワンコーラスするごとに転調する。
アウトロは楽しくピアノとギターソロが入る。
総評.★★★ → ★★★★
やっぱユニコーンは1クセ2クセと言わず7クセぐらいある。
このアルバムでも演奏がカッコ良い曲からアホソング、シュールと色々。その分アルバムとしての統一性は若干欠ける。
(初回レビューと星のみ再評価の2レビュー掲載。★5個が満点。)

Reviewer:9th. 278-279 名無しのエリー2005.02.02.

1.初恋 ★★
純情なタイトル、詩も初々しい恋。しかし曲は妙にもっさり、民族楽器やらケチャのコーラスやら。
おまけに曲が長い。この曲がクセになったら結構なユニコーンヲタ(多分
2.ママと寝る人 ★★★
子どもの頃よくあったような「今度の休日はパパと遊ぶ約束したのに当日になったらゴルフ行った」って言う子どもの愚痴の曲。
昭和ジャス歌謡風なアレンジ。
3.12才 ★★★
受験に疲れた12歳のことを歌ってるらしい。キーが高い。3拍子にレトロな大正風なアレンジ。地味だが良い曲。
4.ボサノバ父さん ★★★
年頃の娘を持つお父さんにはかなり染みると思う曲。ミディアムで落ち着いた曲調。
5.PTA ~光のネットワーク~ ★★★★
タイトル見ても分かる通り、TMN風味な電子音打ち込み系の曲。民生と阿部も宇都宮隆になりきって歌ってて笑える。
詩は新しく来た先生の事を生徒目線で歌ってる。
6.俺の走り ★★
コレもM1同様民族楽器やら妙なコーラスやらのもっさりシュールな曲。
好きなあの娘と一緒に帰りたい、でもあの娘は一輪車に乗って走って帰る、僕は乗れない、どうすりゃいいんだ~っ!って曲。
曲終盤の歌のキレ具合と阿部の叫びが笑える。
総評.★★
ユニコーンが子どもの為に作った企画物ミニアルバム。詩の内容こそそんな感じだが、曲のアレンジは妙にシュール。お遊び系。
曲のオケも打ち込みやら民族楽器やら。バンドサウンド無し。結構な迷盤。
(★5個が満点。)

Reviewer:9th. 321-322 名無しのエリー2005.02.07.

1.ハヴァナイスデー ★★★
1曲目はドラムを中心にリズム隊だけで割りと淡々と進む曲。阿部が歌ってるように聞こえるが正解は民生が阿部のモノマネで歌ってる。
詩は・・・日本をまたにかける男みたいな。
2.魚の脳を持つ男 ★★★
街中でバッタリ逢った「顔は知ってるが名前も性格も思い出せない」旧友に対して社交辞令で切り抜ける歌。
3.鼻から牛乳 ★★★★
タイトルと曲の内容は全く関係無い。EBIの世界観が滲み出るミディアムスローなラブバラード。
ベースラインを中心に全体的にルーズなオケが曲の雰囲気を作り上げる。
ちなみにタイトルの「鼻から牛乳」は歌のいちばん最後に何の脈略も無くいきなり出てくる。
真面目な曲なのにオチをつけてどーする。そういった点もユニコーンらしいが。
4.レベル ★★
「悪い奴らはだいたい友達」的なシンプルなロック。エレキのリフがカッコ良く鳴る。しかし後半のサビの繰り返しがやや長い。
5.$2000ならOKよ ★★
このアルバムで唯一の民生以外が歌ってる曲。(阿部が歌)
全編楽器なし、女性コーラスやらEBIのボイスベースやら。短めのバラード。
6.東京ブギウギ ★★★
有名な曲をカバー。ユニコーンに見事にはまっている。バリトンサックスの低音が曲のいいスパイスとなってる。
総評.★★★
前作(おどる亀ヤプシ)とは正反対のシンプルなバンドサウンドでキッチリ纏め上げたミニアルバム。
(★5個が満点。)

Reviewer:9th. 362-364 名無しのエリー2005.02.15.

1.ターボ意味なし ★★ 1曲目から強烈に重たい音(ギター)。もっさりしたリズム。詩はいつものユニって感じで車のこと歌ってる。
2.黒い炎 ★★★ ホーンがせわしくも軽快に始まるアッパーソング。EBI版服部と言った印象。
3.ニッポンへ行くの巻 ★★★★ ニッポンに来た外人の気持ちを見事に歌ってる。全体的にゆったりまったり。
4.開店休業 ★★★★ オルガンメインのまったりしたスローラブバラード。詩の所々にある風景描写が巧い。
5.幸福 ★★★
アコギとパーカッションのみのこれまたまったりした曲。ドメスティックバイオレンスを子供目線で歌ってる。
淡々としたボーカルが逆に曲の痛々しさを増幅させる。
6.看護婦ロック ★ 阿部Bのアホバカソング。アルバムの流れぶった切ってるのもらしい。
7.立秋 ★★★ 前曲と同じ人が作ったとは思えない妙な薄い狂気と疾走感を併せ持ったバラード。
8.ザ・マン・アイ・ラヴ ★★★ アップテンポでノリやすいバンドセッションのロック。「おかしな2人」っぽいかも。
9.フリージャズ ★★ 彼女と別れたから同棲してた部屋片付けて引越しするかって曲。和やかに歌うのが逆に切ない。
10.風 ★★★ 「明日は朝8時に起きて公園をジョギングして部屋の掃除のあとは区役所にも行くもんね」これがこの曲の全詩。アコギ弾き語りまったり。
11.家 ★★ 街の開発のために立ち退きを銘じられる歌。ディテールが細かい。中盤から一気に音が厚くなり重々しい。
12.Oh,What a Beautiful Morning ★★★★
こっちはお爺さんが自分の人生振り返ってる歌。途中水戸黄門のジャジャジャジャッみたいな音もある。
なぜか間奏と後奏がテンポアップでコミカルだったり激しいドラムソロで終わったり。
13.風II ★★★ M10で「明日の計画」を立てて寝た主人公。さて翌日は・・・ しっかりオチがついてて笑える。
14.車も電話も無いけれど ★★★★
江戸時代黒船に乗ってやってきた異国の美人に一目惚れして結婚する歌。ハイテンポで幸せな雰囲気の歌。元ネタはELO。
15.ヒゲとボイン ★★★★★ ユニの代表曲の中の1曲。会社の平の自分、ボイン、社長の三角関係。こっちも元ネタはELO。後のアジアの純真にも繋がる。
総評.★★★
GLAYのJIROも大好きと言うこのアルバムはかなりコアと言うかマニアックと言うか。
多分この時代にこんなアルバム作れんのはユニコーンぐらいと思うぐらい。それぞれの曲のディテールが細かく、漫画や映画になりそうなぐらい。
このアルバムはアルバム曲1つ1つを切り取ってどうと言うよりもフルで聞かなきゃ意味が無いと思う。
やはり全盛期のパニアタ服部ケダモノあたりと比べるととっつきづらいものがある
(★5個が満点。)

Reviewer:21st. 112-116 名無しのエリー2009.03.11.

1.ターボ意味無し ★★★
仮タイトルが『長髪黒人』だったのも頷ける、サバス的どっしりねっとりロックな曲。奥田(あえてこう書く)曲。
執拗なリフの繰り返しと、後のソロにそのまま直結する奥田のボーカル(実際セルフカバーしてるし)。
こんな曲でも逆回転を利用した先出しエコーなんかを使う辺り、バンドの積極的な実験性が伺われる。
車のことを歌ったとは思えない濃厚な緊張感、アルバム一曲目にこれで、いきなりライトリスナーを突き放す(笑)
ユニコーントリビュートではDOPING PANDAがカバー。リフはそのままなのに都会風ファンクに(笑)英詞まで用意して何やってんだ。
2.黒い炎 ★★☆
イントロの無茶苦茶なホーン連打からゴージャスなノリになだれ込む堀内(EBI)作ボーカル曲。アホ曲。
『服部』と似たような歌詞を持つが、こちらの方がゆとりの無さ、空虚さが前面に出ていてなんか哀愁。
時折聞こえる素っ頓狂なシャウトが笑える分、歌詞のかげりもまた増す。
3.ニッポンへ行くの巻 ★★★☆
何かの映画の引用っぽいイントロから始まる、異国情緒に溢れた奥田曲。
白人視点で日本の様子を歌ってるが曲調が中華風なのは、白人にとっちゃ日本人も中国人も同じという皮肉か。
歌詞の皮肉は冗談のつもりなんだろうが、内容は案外辛辣。他人行儀でバブル期の日本を斜めからざっくり。
ゆったりと滑らかなメロディを持つが、間奏の謎のおしゃべりタイムが不気味。
トリビュートではGRAPEVINEがカバー。アレンジで完全にバインの曲と化している(笑)これでこの曲の美メロに気づく人も多いはず。
4.開店休業 ★★★★☆
阿部作奥田ボーカルの、オルガンを中心としたゆったりクラシカルで美しいメロディを持った名曲。
レコーディング時の事故のせいでドラムが途中から入ってくるが、それが何とも格好いいのが素敵。
とても美しいメロディなのに歌ってる内容がどうしようもないヒモについて……。妙に思いやりとか風情とかがあるから余計悲しい。
「猫の手さえも貸したいくらい人は大変忙しいのに 僕のまわりは誘惑だらけ 嬉しいね」という一節が非常に心にクル。
トリビュートではフジファブリックがカバー。奥田を深く尊敬する彼等らしい素直なカバー。志村の歌い方に特に強くそれが現れている。
またこの曲はユニコーンの新しいベストにも収録された。ファン人気の高い曲のようだ。
5.幸福 ★★★
手島作の中期ビートルズのジョージハリスン的なエスニック風味の濃い楽曲。
歌詞は子供から見たドメスティックバイオレンス。このアルバム暗い……。
サウンドの世界観が広大で、しかもサビのメロディが優しく美しいだけに、より一層歌の中身が重く辛く聞こえる。
6.看護婦ロック ★★★
アルバム中二曲目のアホ曲。これは歌詞も重くないし(おバカでエロいけど)割と気楽に聴けるか。阿部作兼ボーカル。
チープなイントロからコンサート風に始まり、アホアホでエンターテイメントに身を捧げる阿部。「いいかー俺達はお前……俺達は俺達だ!」
『監獄ロック』のパロディだが、しかし実は演奏レベルが高い。間奏のギターとブルースハーブのバトルが熱い。
アウトロの無駄な熱さも良い。しんどいアルバム中の数少ない心休まる曲。
7.立秋 ★★★★
阿部作奥田ボーカルの、ゆったりからっぽアコースティックから急にアーバンジャズに移行するバラード。
抑制の利いたドラムと今聴いてもダサくないモダンソウルな感じ、そしてその隙間に入り込む空虚さと狂気が見事にマッチしてめっちゃシリアス。
繊細でシリアスで真摯な歌詞は後の阿部ソロの香りも。
8.ザ・マン・アイ・ラヴ ★☆
西川作奥田ボーカルの、シャッフル気味なノリのいいロックンロール。オカマが恋人と別れ話をする歌。
カウントから入るギターソロが格好いい。M6とこれとどっちが好きかは完全に趣味の問題。
パンを効かせてぐるぐると回るドラムソロが印象的。
9.フリージャズ ★★★★
阿部作の、僅か二分弱のノスタルジックなバラード。このアルバムの阿部は切ない美メロ連発である。
レコードのヒズノイズと、そのレコードが流れる古い映像を眺めているようなレトロな音処理があざとくも切ないセピア色の音色を作っている。
絶妙なサウンドの再現度に、阿部のサウンドプロデューサーとしての意地が伺える。
彼女が出て行って、同棲していた部屋を引き払う歌だが、多用される情景描写やアイテムの繊細さ、遠回しな感情描写が非常に切ない。
10.風 ★★
奥田曲で僅か38秒の爽やかなアコースティック曲。ビートルズの『Blackbird』が元ネタと思われる。
ご立派な明日の計画を立てる歌詞だが、いわゆる「明日こそ頑張る」的な思考を歌っている。しかしてそのオチは……。M13に続く。
11.家 ★★★
奥田作の、「またゆったりアコースティックかよー」と思っていたら突如ストリングスが入って壮大になる曲。
家の立ち退きの様子を子供目線で淡々と語っていく歌詞の、そのやるせなさがまた妙に重々しい。
ストリングスが入った瞬間の圧力、その壮大さの語るところがシュールだしなんか虚しいし、なんだこれは?
12.オー,ホワット・ア・ビューティフル・モーニング ★★★
西川作奥田ボーカルの、やっぱり穏やかな曲。穏やかな曲が多いことがこのアルバムが地味と言われる所以だが……。
人生の終わりを迎える老人がこれまでの中々に立派にやり遂げた人生を振り返る歌。「涙一粒」の重みよ。
何気にこのアルバム中でもとりわけ細かいアイディアが沢山詰め込まれた曲。
水戸黄門風だったり昭和歌謡風だったりラウンジ風だったり、様々なアレンジが一曲の中に、割と自然な形で注ぎ込まれている。
ラウンジ調の部分のオシャレさと歌詞とのギャップは何だ?狙ってるのか?
13.風II ★★
M10の翌日、オチはあえてここには書かない。が、嗚呼ダメ人間よ……。
奥田作で曲自体はM10と全く同じ。
14.車も電話もないけれど ★★★★☆
このアルバム中でも一番ポジティブで力強い内容、サウンドの曲か。奥田作でファン人気の高い曲。これも新しいベストに収録。
サウンド的にはELOの『Mr. Blue Sky』のパロディ。しかし全体的に切れの良い陽性の演奏はアルバム終盤で最後の元気を与えてくれる。
そして歌詞は、文明開化の時代に日本にやってきたアメリカ人女性に惚れた男について。何でそんな発想になる!?
奥田の歌は沢山あるけれど、これほどひねくれて、しかもロマンチックな歌詞は無い。
当時奥田は白人に強いコンプレックスを抱いていたとか。
15.ヒゲとボイン ★★★★
このアルバム発売後にアルバムから唯一シングルカットされた曲。奥田作で、ユニコーンの代表曲の一つか。
サウンドはまたしてもELOのパロディだが、分厚いシンセサウンドが時代を感じさせながらもそこまでダサく聞こえないのが素敵。
上司や仕事が平社員の自分のボインへの恋路を邪魔する歌だが、サウンドの妙な壮大さがもっと崇高なことを歌ってるように思わせる(笑)
歌の内容といい、割と溌剌としてポップな曲調といい、このアルバムより前のユニコーンのイメージが色濃い曲。
サビやアウトロのシンセによる激しい浮遊感が宇宙を思わせる。多分ジャケットなんかはそのイメージから作られている。
トリビュートではTRICERATOPSがカバー。うーん、この曲を3人でやるのはしんどいか……。スケール感がどうしても物足りない。
総評.★★★★☆
最近再結成したユニコーンの、これは91年作の5枚目のフルアルバム。
このアルバムの後、ユニコーンの活動は停滞し、解散に向かう。そういう流れを考えて聴くと、非常にシリアスな意味合いを持った作品となる。
そうでなくともやたら内容が重たい曲が多いのに。
このアルバムにまつわるイメージとして、当時からずっと「地味」「重い」「暗い」とあちこちで散々囁かれている。
少年性やアメリカコンプ、爛れゆく生活、そして激しい躁鬱といったテーマが幾重にも折り重なり、更にこれまでのパロディ的な演奏から踏み込んで、
アーティスティックな深みを目指した録音(河口湖畔で野外録音したらしい。あちこちでそんな音が入っている)など、
様々な要素が深みに向かい、それが人によっては「自家薬籠的」という印象さえ抱いてしまう作り込みを引き起こした。
しかし随所に見るマニアックなアイディアの挿入や、以前以上にセンチメンタルで自嘲的で乾いた詩情など、見るべきところは非常に多い。
ユニコーンのエンターテイメントとしてみるよりも、芸術性におけるユニコーンの頂点として評価した方が良いと思う。
特に、このアルバムでは奥田と阿部のアーティストとしての才能が拮抗し、名曲を連発している。やっぱりこの二人あってのユニコーンって感じがする。
また、トリビュートでのこのアルバムからの多くの選曲や、新旧ベストでのこのアルバムからの収録曲の増加など、
元々ファン人気は高かったらしいこのアルバムが、最近では純粋に名盤として再評価されているような気がして、なんか嬉しい。
再結成によってユニコーンがまた騒がれ出した今、まさに更なる再評価をなされるべき大傑作である。
本当に、あんな時代によくこんな怪作作り上げたなあと。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:9th. 410-412 名無しのエリー2005.03.01.

1.与える男 ★★★★
ボーントゥービーワイルドちっくなエレキのリフから始まるサビが伸びやかなメロのロック。色々くどくど言ってるけど、平たく言えば「一発ヤラせて」って曲。
2.金銀パールベイビー ★★★ 音数少なめの軽快なディスコ系。夜の街で働く女性が主人公の唄。
3.時には服の無い子のように ★★ こっちもM2と同じようなテーマ。もっと言えば風俗。こっちは男性目線。地味な曲。
4.すばらしい日々 ★★★★★
アルバム始まってずっと夜の街っぽい雰囲気の曲が並んでたのにいきなりここで感動的な名バラード。
民生がこのアルバム製作中に脱退したドラムの西川君に向けたメッセージであり、ユニコーンの歴史にピリオドを打った曲。
5.アナマリア ★★★ 静かで優しく、切ない、落ち着いた雰囲気のラブソング。
6.オールウェイズ ★★★★ ライブに明け暮れる毎日の退屈、やるせなさを歌った曲。アッパーなバラード系の曲。アレンジ的にはネオフォーク系。
7.素浪人ファーストアウト ★★★ 「ユニコーン西川幸一」の遺作。受験+時代劇の曲。Aメロはドラムのみでテンポ良く、淡々と進む。
8.あやかりたい'65 ★★ カッコ良い外人になりたいって曲。ミディアムテンポ。当時の民生の外人コンプレックスがよく分かる。
9.音楽家と政治家と地球と犬 ★★ コミカルな曲だがブラックユーモア。EBIの犬が笑える。ネタ曲。
10.裸の王様 ★★ エレキがバリバリ言うロック。詩はややシュール。
11.薔薇と憂鬱 ★★★★ タイトルからは想像つかないようなカッコ良いハイテンポで疾走感あるEBIメタル。
12.甘い乳房 ★★ スローテンポで噛み締めるように歌い上げる。個人的にやや苦手な曲。
13.スプリングマンのテーマ ★★★ こっちもスローな曲。詩を見ると、当時の民生(ユニコーン)を取り巻く環境が複雑だったのかな、と思える。
14.月のワーグナー ★★★ ピアノとストリングスで構成された優しく、前向きなバラード。繊細な曲。
15.8月の ★★★ 最後の曲とは思えないぐらいあっさりとした何気無い日常のひとコマを歌ってる曲。
総評.★★★
このアルバム製作中にドラムの西川幸一が脱退。結果的にそれが引き金となりユニコーンはこのアルバムリリース後のライブツアーを最後に解散。
その為か、アルバム全体に末期的な陰のある雰囲気が漂ってるように感じる。
また、民生以外のメンバーがメインで歌っている曲が多く、、全体的なまとまり感に欠ける気がする。
(★5個が満点。)

Reviewer:21st. 221-224 名無しのエリー2009.04.03.

1.与える男 ★★★☆
今回のアルバム中の奥田曲では唯一ユニークさを保っていた曲。
様々に言葉を尽くして女に「抱かせろ」と迫る、そして拒否するなら勝手に相手に皮肉を放つ、なかなかの卑劣漢。
曲自体はシンプルなギターリフを基調とした力強いもの。メロディもかなり溌剌としている。
トリビュートでは吉井和也がカバー。ドラムを奥田が叩くという反則技も。
ソロ以降の吉井の歌い方ってどんどん奥田に近づいてる気がする。というかまるで元から吉井の曲みたいで面白い。選曲の勝利か。
2.金銀パールベイビー ★★★☆
阿部作のおしゃれなラウンジソング。シンプルにロックなサウンドが多い今作において阿部は一人奮闘している。
歌詞は頭の軽い夜の街の女の子がディスコで楽しむというもの。このアルバム中最も気楽な曲だろう。
やはり細かいところのキメなどをしっかり決めてくるあたり、さすがユニコーンといったところ。
3.時には服のない子のように ★★
今度は奥田作の風俗で働く女性についての歌。前曲と違って、こちらは重め・鬱。
主人公の男も「気持ちは分かる」とか言いながら結局ヤリたいあたり救いがない。
どっしりしたアメリカンロックな曲調は、この曲のほかにも何度も見られる。
4.すばらしい日々 ★★★★★
アルバムレコーディング中にバンドを脱退したヤメマン・西川に民生が捧げたとされる曲。恐ろしく名曲。
印象的なギターのフレーズ、虚無感に満ちた歌詞、単調に続いていくリズム、全てが無力的で、美しい。
そして一分以上もかけたアウトロでは、フレーズとコード感・リズムの全てが悲壮感に満ち、
しかしそれでもどこまでも続いていくような力強さを感じさせながら消えていく。
全体を貫く、空虚な広がりを持った世界観が、バンドの状況とも相俟って、どこまでも寂しい。
トリビュートでは宮沢和史がゆったりワールドミュージック風にカバー。原曲の切なさ・やるせなさは消滅(笑)
トリビュートアルバムの最後に収録されていながら、最後にリスナーに「……?」と思わせる役割を完遂。
5.アナマリア ★★☆
EBI作詞阿部作曲という珍しい曲。ボーカルは阿部。爽やかな曲調に優しさと寂しさがちらつく。
爽やかで繊細な演奏の割にどこか夢見がちでサイケにに聞こえるのは、左チャンネルで鳴る反復するリズムのせいか。
6.オールウェイズ ★★
手島作曲のこれまた爽やかな曲。しかしこっちはリズムが淡々としている。ライブの多忙さで疲れ果てた歌。
後のサニーデイなんかに近い曲調。シンプルなメロディを薄味なアレンジで淡々と繰り返していく。
7.素浪人ファーストアウト ★★
ヤメマン西川の遺作。時代劇の浪人と受験のそれを掛けた歌。
Aメロは歌とドラムだけというシンプルさ。サビでロックンロール風になり、サビの最後に突き抜けていくボーカルが印象的。
8.あやかりたい'65 ★★★
前作から続く奥田のアメリカコンプレックスのとどめ。かっこいい外人になりたいだろ?と叫ぶ奥田が痛々しい。
今となってはあの奥田民生にも日本語ロックについて悩んでた時期があったことが分かる貴重な一曲。
間抜けな曲調から次第にシリアスになるのが怖い。間奏の外人の会話なんかもう、みっともなくて辛い。
9.音楽家と政治家と地球と犬 ★★★
同じ曲調を繰り返しながら音の位相を微妙に変化させ、そして四者四様の演技がコミカルに展開するアホ曲。
しかしその歌の内容はかなりブラック。ユニコーンの悪ふざけもここまで病むと怖い。
実は四人が全員歌う曲はこれが唯一。阿部曲。病んでんな阿部B。
10.裸の王様 ★☆
手島の筆によるしなやかなギターリフを主体にした曲。歌詞は宗教に対する皮肉か。
延々と続くギターリフがなんか汗臭い。渋いというより地味。メロディもどこかオッサン風味。
11.薔薇と憂鬱 ★★
EBI作の軽快なビートロック。音作りなんかも含めて、初期ユニコーンを思わせる。
ただ演奏はもっと凝ってる感じ。間奏の楽器の掛け合い、変幻自在なソロが印象的。
やっぱりユニコーン関係の鬱な歌詞なのかもしれないけど、EBIが歌ってるとなんかいつも通りに聞こえてしまう。
12.甘い乳房 ★★★☆
ゆったりどっしりとロックし、サビで歌い上げる奥田曲。いわゆる鬱曲。困惑と苦痛と被害妄想に満ちている。
ここからアビーロードのB面メドレー的な雰囲気。内容は苦痛に満ちているが。
こんなに弱々しい奥田も珍しい。絞り出すように歌う奥田に、いつもの余裕みたいなものは少しも無い。
テンポ的には前作の『ターボ意味なし』に近いが、テーマの真剣さの分こちらのほうが重い。サビや間奏の美しさがまた重い。
13.スプリングマンのテーマ ★★★☆
前曲の重さを引っ張ったまま、やはり奥田の鬱屈とした内部告発が綴られる。
ただ、この曲のような曲調がこのアルバム限りではなく、後のソロでも書かれている(もっと軽いが)ことには留意すべし。
とにかく、このアルバムの奥田は困惑したまま終わる。ねっとりとしたギターソロがまた重たい。
14.月のワーグナー ★★★★☆
混乱しきった奥田を許し、諭すような歌詞を持つ、阿部作の優しいピアノバラード。
最初静かで途中から壮大になる展開はお約束なのだろうが、この曲順というのが非常に大きな意味を持つ。
「これからも色んなことが嵐のように押し寄せてくるらしい」というくだりに、同じような意味を持つビートルズの楽曲が重なる。
演奏自体はほとんど阿部のソロだが、これが当時のユニコーンにとっての『Golden Slumbers』だったのだろう。
15.8月の ★★★
最後はEBI作のさらりとしたボサ。淡々と日常の些細な情景を綴っていくのは、バンドが終わったあとの日常を思わせる。
最後のささやかなサビと、その後の淡々と続きフェードアウトするメロディが印象的。
はっきりと「終わり」って感じにしないのがなんともまた嫌らしいというか、かえって虚しいというか。
総評.★★★☆
ユニコーンの、再結成されるまではずっと最後のアルバムだったアルバム。
ブックレットにはスプリングマンと愉快な仲間たち(ヤメマンとしてアルバム製作中にバンドを脱退した西川まで引っ張り出す)が繰り広げる
結構陰惨で不道徳な内容のマンガ(アメコミ風)が掲載されている。なかなか酷い話だ(笑)
もろ解散を前提に作っていたためか、アルバムの内容もまた悲惨の一言。
暗い曲が前作にも増して多く、しかもそれらがフィクション的でない現実的で露悪的なブラックさを持っていて、聴いててひどくやるせない。
特に奥田は本当にもうボロボロ。彼のキャリアでもこんなに弱ってるのはこの時期だけだろう。
なお、このアルバムでは原則各曲の作者がその曲のボーカルを執ることを徹底してある(西川曲M7は例外で奥田)ため、
各メンバーのソロの寄せ集め的な部分も確かにある。しかし、最後の最後でバンドは原点回帰的な志向を示している。
実際このアルバムは実験的な側面は後退し、シンプルなバンドサウンドで纏めてある。
そういう部分や、アルバム終盤のメドレー的な流れなど、どこかビートルズの『Abbey Road』と重なる部分がある。
解散するバンドの最後のアルバムがこれって、結構後味悪そうだなあと思う一枚。
これがあるからこそ、「再結成できて良かったね」と思えるのも確かなんだけど。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)