Reviewer:20th. 83-85 名無しのエリー2008.11.18.
1.やさしい朝の雨 ★★★
「アコースティックの調べで寝ぼけた朝を連想させる曲」と書こうとしたら曲名がそのものだった。
アコースティックの調べで寝ぼけた朝を連想させる曲。
アコースティックの調べで寝ぼけた朝を連想させる曲。
2.ナチュラル ★★★☆
カントリー調のアコースティックギターに女性ボーカルという単純な構成のデュオ。
アコギは芳醇に爪弾いて、声は張り上げずに、雨の日の室内で聴いているような印象を持たせる良曲。
開く時に小さく爆ぜる唇の音、カ行を歌いだす時に漏れる空気、歌い方に母性と色気が両立している。
アコギは芳醇に爪弾いて、声は張り上げずに、雨の日の室内で聴いているような印象を持たせる良曲。
開く時に小さく爆ぜる唇の音、カ行を歌いだす時に漏れる空気、歌い方に母性と色気が両立している。
3.明日は、 ★★★★★
交差点でいつも止まる時や、急行の電車に乗り遅れて腕時計のせいにしたりする日常を「明日は、」というタイトルが包む名曲。
低音とストローク別々に奏でるテンションコードはジャズよりもラテン系の暖かさ。
柔らかなベッドにもたれかかるときに「胸の鼓動を枕に押し付ける」というおはなの歌声に込められた情感は心地よい圧力さえ伴う。
キュンとくる。
低音とストローク別々に奏でるテンションコードはジャズよりもラテン系の暖かさ。
柔らかなベッドにもたれかかるときに「胸の鼓動を枕に押し付ける」というおはなの歌声に込められた情感は心地よい圧力さえ伴う。
キュンとくる。
4.揺れる ★★★★
これ誰のカバーだっけ?なんて聞きたくなるよな軽快なギターと巻き舌で歌う日本語詞。
この曲を壮大にアレンジしてもそれなりになるだろうが、ギターと咽喉の二つの楽器ですでに完成系。
声を張るわけではなく、自然な吸気がむしろ艶っぽい。
カヒミ(あるいは旅人など)のように、発せられる空気の吐息比率が意図的に高くしている印象は無い。
この曲を壮大にアレンジしてもそれなりになるだろうが、ギターと咽喉の二つの楽器ですでに完成系。
声を張るわけではなく、自然な吸気がむしろ艶っぽい。
カヒミ(あるいは旅人など)のように、発せられる空気の吐息比率が意図的に高くしている印象は無い。
5.雨にぬれても ★★★★
こっちは正真正銘のカバー、ご存知「雨にぬれても」。
指引きギターの練習曲としても使われる曲だけあってカバーにかかるアレンジは目立ったものが無い。
おはなは地味に英語がうまい。
巻き舌にすることで普通は敬遠されるリップノイズが多数乗ってしまっているが、これこそが羊毛とおはなの飛び道具。
指引きギターの練習曲としても使われる曲だけあってカバーにかかるアレンジは目立ったものが無い。
おはなは地味に英語がうまい。
巻き舌にすることで普通は敬遠されるリップノイズが多数乗ってしまっているが、これこそが羊毛とおはなの飛び道具。
6.Superstition ★★☆
スティービーなワンダーのカバー。
恥ずかしながら原曲は知らないが、歌い方が前半とは全く違いどちらかと言うとR&B系のシンガーのような顔を見せる。
市川のギターはアンニュイなフレーズをひたすら繰りかえしていてちょっと驚く。
デュオという形態でアコギに背負わせる役割がリフだけというのは昨今の編曲家にも挑戦してもらいたい領域ではある。
恥ずかしながら原曲は知らないが、歌い方が前半とは全く違いどちらかと言うとR&B系のシンガーのような顔を見せる。
市川のギターはアンニュイなフレーズをひたすら繰りかえしていてちょっと驚く。
デュオという形態でアコギに背負わせる役割がリフだけというのは昨今の編曲家にも挑戦してもらいたい領域ではある。
7.My Favorite Things ★★★★
コンポで聞くというよりも小さいカフェで弾いてもらっているような有名曲のカバー。
ソロの鉄琴(?)でさえやわらかく響いて、音響さんの必要性を肌で感じた一曲。
2:38のリップノイズは反則級、耳が弱点なあなたは是非ヘッドホンで。
ソロの鉄琴(?)でさえやわらかく響いて、音響さんの必要性を肌で感じた一曲。
2:38のリップノイズは反則級、耳が弱点なあなたは是非ヘッドホンで。
8.Perfect ★★★★
Fairground Attractionのダンサブルなナンバーを、ふくよかにカバー。
原曲は未聴だったが、カバーの方が好み・・・というのは映画から小説に入って小説を批判するようで嫌なのだが、
これは選曲の段階で勝利しているような気がする。
むしろ原曲がアコースティックに合っているのに、無理矢理当時の流行に当てはめた印象。
原曲は未聴だったが、カバーの方が好み・・・というのは映画から小説に入って小説を批判するようで嫌なのだが、
これは選曲の段階で勝利しているような気がする。
むしろ原曲がアコースティックに合っているのに、無理矢理当時の流行に当てはめた印象。
9.白いキャンバス ★★★
ここにきて岡崎律子に似ているよう感じたが、ルーツはもっとオリコンのど真ん中辺りにあるような気配もする。
90年代を席巻した女性ボーカルポップスを、楽器ごとにバラバラにして木造で組み立てなおしたらこうなるかも。
リスナーに対し、近くから聞かせて届かせる歌の立ち位置は似ている気がする。
90年代を席巻した女性ボーカルポップスを、楽器ごとにバラバラにして木造で組み立てなおしたらこうなるかも。
リスナーに対し、近くから聞かせて届かせる歌の立ち位置は似ている気がする。
10.カントリーロード ★★★★☆
しずくを乗せてこの坂を登りたくなるような好カバー。
もともと持っているイメージがジブリにあうので、もしそのまま使われてもなんの問題も無いし、
耳をすませばがもし存在し無ければ無かったで、うまく帰りたい感が出ている。
もともと持っているイメージがジブリにあうので、もしそのまま使われてもなんの問題も無いし、
耳をすませばがもし存在し無ければ無かったで、うまく帰りたい感が出ている。
総評.★★★★
なんとも不思議な舌触りのする名前「羊毛とおはな」。手持ちの道具はギター、声、時々ピアノとパーカッション。
歌がメッセージを伝える手段であるなら、シンプルな方が大勢に伝わるんじゃないか。そんな気にさせられる、フォークやパンクの道標にもなりえそうな名盤。
コバタケのように壮大にしなくても、二つの楽器でとても心地よい音圧に満たされる。同室で聴いているような、豊かな音の膨らみ方もとても良い。
BGMとして、子守唄として、カラオケに、ギター練習、友達へのプレゼント、京都旅行販促、引きこもり時の癒し、・・・用法用量は守らなくても平気です。
個人的には疲れている方にオススメ。
歌がメッセージを伝える手段であるなら、シンプルな方が大勢に伝わるんじゃないか。そんな気にさせられる、フォークやパンクの道標にもなりえそうな名盤。
コバタケのように壮大にしなくても、二つの楽器でとても心地よい音圧に満たされる。同室で聴いているような、豊かな音の膨らみ方もとても良い。
BGMとして、子守唄として、カラオケに、ギター練習、友達へのプレゼント、京都旅行販促、引きこもり時の癒し、・・・用法用量は守らなくても平気です。
個人的には疲れている方にオススメ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)