アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : あんどうゆうこ。

Reviewer:8th. 604-605 名無しのエリー2004.09.19.

1.ロマンチック ★★☆ 始まりの曲としては微妙に物足りない。c/w的な曲という気もする。
2.悲しみにこんにちは ★★★
忘れものの森と同じ感触の曲。サビのメロディは結構綺麗。ただ声がたまに少し気持ち悪く感じる部分もあり。
3.サリー ★★★☆ 結構前の曲らしく声の質感が他と少し違う感じ。粘着質…な…歌詞もメロディも結構独特で代表曲としては良いのでは。
4.BABY BABY BABY ★★☆ 良くも悪くもアルバム向きの曲。リズムが良い。特に目立つわけでもなくだからといって駄曲でもなく。
5.黒い車 ★★ こちらも結構前の曲。正直サビの声は聴いていて厳しい。黒い車~と連呼しているのが気持ち悪…
6.slow tempo magic ★★☆
始まりの声が山本美絵を彷彿とさせる…どっちのファンにも失礼だなこりゃ。アルバムの表題曲?のわりにはインパクトは弱め。
7.水色の調べ ★★★☆ メロディは良いが他人の曲だしなぁ。PVは引くよ… ただ安藤裕子らしい。普通に良い曲。
8.忘れものの森 ★★★★ バラード。ピアノのみという事でメロディがきっちり聴けて良し。歌詞も良し。
9.眠りの森 ★★★☆ こちらもバラード。今度はアコギと打楽器のみ。声が他の曲よりさっぱりとした印象。そういう意味では聴きやすいかも。
10.ドラマチックレコード ★★★ ポップな曲。こちらも声はさっぱりしてるかな。
11.隣人に光が差すとき ★★★★☆
アルバムのリード曲。今度は声が少し湯川潮音に似ているような気が… バラードとしてはかなりの完成度だと思う。良い曲。
12.聖者の行進 ★★★★ あー。こういう曲大好きだー。最後に持ってきて正解だと思う。後味がさっぱりしているともう一回リピートしたくなる。
総評.★★★☆
個々だと聴きにくい曲も通して聴くと良い感じ。普通に名盤ではなかろうか。
ただ前半と後半で声の質感が変わってるのが少々。あと、ミニアルバム・シングルどっちも持っている人は物足りないかも。
個人的に最後の二曲で満足してしまう。そういう意味では…
CCCDということも合わせてこの評価にした。気になっている人は買って損は無いかな。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:11th. 351-352, 354 名無しのエリー2006.01.29.

1.ニラカイナリィリヒ ★★★☆
イントロがアジエンスかと思った。「ニラカイナリィリヒ」の不思議な響きが素敵
西洋の物語に出てきそうな神秘的な月夜の森といった感じ
2.Green Bird Finger. ★★
前曲に続いてはアップテンポの曲。楽しい場所に連れてってくれそうなイントロ
正直あまり好きじゃない。歌詞をえろ路線で解釈してしまった…
3.のうぜんかつら ★★★
結構話題になったCM「月桂冠」のタイアップ。の別バージョンでスカパラの方が演奏に参加
M14の淡々とそっと撫上げる感じの方が歌詞のイメージに合ってると思うけど、キャッチーなのもアレンジとしてはかなりいいかと。
4.煙はいつもの席で吐く ★★☆
セピア色の思い出にどっぷり浸ってる様な曲。大サビのストリングスが無駄に盛り上がり過ぎてる気がする
5.み空 ★★★★☆
最初から最後まで聴き入ってしまった程、歌詞・曲・アレンジが良い
自分の殻に閉じこもり気味な、少し閉鎖的な人は歌詞にはっとさせられるかも
6.あなたと私にできる事 ★★★
シングル曲。初めてちゃんと聴いたのでアレンジが違うのかはわからない。これもスカパラの方が参加してる。
少し背伸びして「大人っぽいでしょ?」と言ってる様な雰囲気
7.さみしがり屋の言葉達 ★★★
本人も出演しているCM「au W32H」のタイアップ。アルバム中作曲が本人名義はない唯一の曲
ユーミンへのオマージュ曲らしく、「荒井由美」色の強い曲
8.ポンキ ★★★★
天気のいい日に気分がよくてステップ踏んでる感じ。歌い方が幼いかな
9.愛の日 ★☆
粘着質な歌い方がちょっと耳につくかも。サビの盛り上がり方とかが矢井田瞳っぽい。
10.Lost child, ★★★
映画「人形霊」のタイアップ。サビは裏声ばっかり
歌詞がずっしりと重い。ちょっと聴いてて辛くなった
11.彼と星の足跡 3つの提示 ★★
まだ聴き始めてから日が浅いからか歌詞の消化が巧くできない。サビはとても気持ちがいい。
12.星とワルツ ★★★
歌詞が可愛い。ミドルテンポ。ドラムがいい感じ。だけど最初の始まりのカウントは要らない…
13.彼05 ★★★☆
M2みたいにセックスの事でもうたってるんかなぁ…と思った。タイトルの「05」が気になる。
五人目の彼?彼と五回目?五年目?2005年時の彼?とか色々考えるのも楽しい(こういう曲のことを言うのかはよくわからないけど)ガレージ音楽
14.のうぜんかつら(リプライズ) ★★★★
ボーカルとピアノのみで非常にシンプルな構成。CMのアレンジってことでいいのかな
落ち着いて聴ける。M3のより歌詞が一小節程削られてるのがちょっと残念
総評.★★★☆
アルバムとしてちゃんとまとまってる。午後のティータイムにでも聴きたいアルバム
好き嫌いがはっきり分かれるであろう歌い方なので合わない人には合わないと思う
甘えた声とでも言うか…(ひらがなの「わ」を少し鼻にかけてまるめて発音する感じ)
一曲でも気になってる曲があるなら聴いてみて損はないと思うのでレンタルででもどうぞ。
avexから出てるけどavexっぽくないので、avexだからと敬遠してる人もどうぞ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:18th. 136-140 名無しのエリー2008.06.02.

1.六月十三日、強い雨。 ★★★★
最初にしてエンディング。
3分弱の短いバラードなのだが、素晴らしい。普通の感性ならラストに持ってくるんだろうな。
「たとえ今が終わっても後悔はしないように いつもあなたに有り難う 伝えたいよ」
愛がいっぱい詰まってる、ありがとう
2.HAPPY ★★★★
SUEMITSU書き下ろしのキャッチーで幸せいっぱい、ノリノリの泣いちゃうくらいHAPPYな歌。
バラードがメインの今作の中でのアクセント。カラフルで、ビビット
3.水玉 ★★★☆
こう軽いノリで毒を吐くのはいかにも彼女らしい。程よい憂鬱と愛情の塩梅が何とも心地いいのよ。
「恋をしていたいんだっ」の「だっ」が超キュート
4.美しい人 ★★☆
タイトルどおり美しいバラードなんだケド、詞はいい感じだがサビのメロがとにかく普通で飽きるかな。
ちょとダレるかな
5.海原の月 ★★★★
シングル曲、超大作バラード。
全てを包むような優しさ、愛しさ。攻撃的な詞の多い彼女が書いた"真直ぐ"。
頂点とすら思えるその壮大さなのだが如何せん、7分はアルバムで聴くと少し長い。
アルバムの第一部完結
6.お祭り -フェンスと唱おう- ★★★☆
賑やか、ノリノリ、ワクワク、ルンルン。
「私に付いてこい」「クルノヨ クルノヨ」あたりが最高。気づけばもう引き込まれてる
7.Hilly Hilly Hilly ★★★☆
M6からの流れ、とにかく楽しい。少し幼く歌う「Baby 頭の上~」がいい。
脱力系、どこまでもいけそうな感じ
8.鐘が鳴って門を抜けたなら ★★★★
個人的にはツボだけど、M11「パラレル」同様、安藤裕子っぽい、と言うよりは一般受けしそうな感じ。
ただ、確かに誰にでも歌えそうな詞ではあるケド、この独特のノスタルジックさや優しさは彼女にしかだせないな
9.再生 ★★★☆
M3「水玉」のように、軽く憂鬱を吐き散らす感覚。
M6~M7とは打って変わって、「このまま君を海に沈めたのなら」という大人っぽいダークな路線。いかにも彼女らしい
10.たとえば君に嘘をついた ★★★☆
再び、壮大なバラード。M9に引き続き大人路線。
一聴しただけだと印象が薄い感じですが、聴くほどに味がでる、スルメ系の曲。
第二部完結?
11.パラレル ★★★★☆
アルバムのクライマックス。「走れよ」で、とにかく走る!走る! もう爽快!!
シングル曲、異色、やや一般向けだが、しっかり安藤裕子。
「君がすき」「とてもすき」なんてことは誰だって歌えるが、安藤裕子にかかればそんな陳腐なセリフさえ独特のものにしてしまう。
この疾走感にはもう感服、やられた!
12.ぼくらが旅に出る理由 ★★★★☆
小沢健二カバー曲、茂木欣一とデュエット。とにかく楽曲もアレンジも素晴らしい!
個人的にカバー曲はあまり好きではないのだが、これはアリ。
安藤裕子のオリジナルって言っても通用しそう(若干、失礼か)。それくらい自分のものにしてる
13.さよならと君、ハローと僕 ★★★☆
最後にして、プロローグ、大団円。曲としては平々凡々だが、これからの安藤裕子が詰まっている。
思わず、リピートしてもう一度アルバムを聴いてみたくなる。そんな曲
総評.★★★★☆
avexの良心的存在、安藤裕子の4thアルバム。
まず前作までのカメレオンのように変わるアクの強かった声質が、個性や魅力をキチント残しつつも、幾分聴きやすくなった印象。
このことは人によって評価が違うだろうが、表現を技術だけに寄りかからなくなった姿勢は個人的に好評価。
肝心のアルバムの内容は、基本捨て曲なし、流れもいい。
ただもともと独創的、個性的な世界観、詞なので、受け付けない人は受け付けないかもしれない。(少し前のCoccoやCharaに似てるらしい?)
愛情、愉快、優々、憂鬱、憎悪、郷愁… 多彩な感情を何でも歌いこなしてしまう。
彼女はシングルよりは、やはりアルバム向きのアーティストだろう。作品を発表するごとに深みを増しているのもよく分かる。
M11のように今までにない異色の曲を作ったことも、M13で"これから"を歌ったことも、
「chronicle.」というタイトルが示すように、この作品は彼女のひとつの転機かもしれない。
普遍的な魅力を持つ、流動的な時代に耐える事が出来る。たとえ数年後聴いても色褪せない良盤だろう
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:24th. 80-83 名無しのエリー2010.09.15.

1.私は雨の日の夕暮れみたいだ ★★★
10年ほど前に書いたナンバーらしいが、既に安藤裕子らしいひねくれ具合が炸裂している。
激しいピアノとドラムで演出される彼女の凍てついた心。自嘲的で憂鬱なのに、楽曲から感じる色は鮮やか。
2.健忘症 ★★
ふわふわした音作りや歪んだギターが印象的なポップソング。
ファニーな世界観や詞は素晴らしいのに楽曲が冗長で退屈。
ただフランス語のポエトリーリーディングの部分は秀逸。
3.マミーオーケストラ ★★★★
イントロの旋律がゾクゾクするくらいに美しい。
その印象に比べたら楽曲は地味めなんけど、気恥ずかしくなるくらいの真っ直ぐな恋を描く愛らしい歌唱とメロディが素敵。
4.New World ★★☆
Benny Singsをアレンジャーに招いた一曲。
センスのいい詞が弾むシティポップ風味の一曲。ちょっと穏当かな。
5.Dreams in the dark ★★★☆
同じく編曲はBenny Sings担当。
静かな導入部分から、童謡のように明るい"Merry Merry"というサビに開ける瞬間はまさに暗闇の中の希望のよう。
6.アネモネ ★★★★
いくつも重ねたコーラス・幻想的なアレンジが危うさを、そしてそれが故の美しさを伝える極上のバラード。
官能的なボーカルといい、彼女の成長が感じられる優れた一曲。
7.court ★★★☆
演奏はシンプルにピアノのみで構成されたバラード。
「胸に過ぎる痛み 透き通っていける気がしてたのに...」と痛々しいまでのリグレットが胸に突き刺さる。
ボーカリストとしての表現力が遺憾なく発揮されている。
8.青い空 ★★★
シンプルな序盤から次第に壮大さを増していく大作バラード。
実直で普遍的なメッセージは感動をもたらす。
9.Sleep Tight Mr.Hollow ★★★☆
コーラスのみのアカペラだが侮ることなかれ。
荘厳な空気と儚さが共存する優れた楽曲で、インタールードの役割を上手く果たしている。
10.摩天楼トゥナイト ★★☆
シティポップ調のミドルチューン。可愛らしいんだけど印象に残りにくい...
11.問うてる ★★★★☆
「涙ってなにい?」ゲロルシュタイナーCMソングでお馴染みの一曲。
スケールの大きいテーマを掲げながら、R&B・ゴスペルのエッセンスも含んだグルーブ感満載の楽曲と可愛い歌唱で見事にポップソングに着地。
このバランス感覚こそ安藤裕子の真骨頂かも、お見事!
12.Paxmaveitiラフマベティ -君が僕にくれたもの- ★★★★
タイアップ(レイトンだっけ?)ありきな気はするものの、M8同様こちらもストレートに伝えたい言葉を届けるバラード。
歌唱力の向上が功を奏し、スケールの大きいこの楽曲も見事に歌いこなしている。
13.歩く ★★★★☆
彼女の作品からすれば何番煎じかも分からない自伝的なラストを締めくくるバラードなんだけど、このメロディと詞と歌唱を前にすれば何も言えなくなる。
M1では凍てついていた心が嘘のように、心に温かさが宿っている。ラストの情念的な歌唱にはただただ感動。
彼女もまた、今作をもって、アーティストとして歩き出すのだろう。
総評.★★★★
前作において確立させた"安藤裕子らしさ"を敢えて崩し、新しく音楽性を創り出そうとした意欲作。
Benny Singsや山本隆二や宮川弾を迎え、より楽曲は多彩になりました。
作風としては今までに以上にシティポップ色を強めた楽曲・バラード曲を中心とした仕上がり。
ジャケットも含め、より彼女の年齢に則した"大人っぽさ"や"女性らしさ"を伝える楽曲が多い。
作品を通して発信されるメッセージは力強く、非常に大きいテーマのものが大きい。
前作における「HAPPY」「パラレル」のような痛快な楽曲がなく作品全体として重たいといった惜しいところはあれど、
安藤裕子の音楽家としての挑戦を感じられる見事な作品です。
やはり彼女はシンガーソングライターとして孤高の道を歩む人だと再認識した次第。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:24th. 248-251 名無しのエリー2010.11.03.

1.私は雨の日の夕暮れみたいだ ★★★
1曲目だからというのもあるけどテンポが歯切り良い。
叩くようなピアノ、分厚いベース、甘えた歌声などアレンジがかなり凝っていると思う。
2.健忘症 ★★★
ハ長調のポップバラードで安藤裕子らしいおしゃれ感が表れた曲。
間奏のフランス語と日本語の二ヵ国語の語りは小さな女の子が蜂の大群から逃げる内容?童話のようなまったり感があります。
3.マミーオーケストラ ★★★★
この曲は歌詞が深い。未来の約束や過去のノスタルジーが赤裸々に語られてて重いラブソングに仕上がっている。
曲調は西洋風のバラードで秋の夕暮れが似合いそう。
4.New World ★★★★
メロディーが非常に上手いと思う。「みるみるうちにふくらむ~」の歌い方が何気に可愛い。
深夜寝る前に薄暗い部屋の中で聞くのが心地良いのでは。
5.Dreams in the dark ★★
このアルバムの中では比較的地味な曲。イントロからサビまで静寂な流れが続いて、サビからは合唱っぽい。
懐メロ洋楽に有りがちな曲調のように感じる。
6.アネモネ ★★★★
歌い方が大貫妙子を彷彿とさせるウィスパーボイスになります。今までの流れから聞けば「違う人が歌ってる?」と勘違いしそうな変貌ぶり。
安藤裕子の歌唱法の幅広さを堪能できる異色な曲。
7.court ★★★
ほとんどピアノ+ボーカルのみの静かなバラード。
ここまでの寄り道から一休みしているような位置付けだと思えばイメージしやすいかも。
8.青い空 ★★★
タイトルの通りどこまでも続く快晴が似合いそうな爽やかなバラード。
前半は静かな流れだが後半にかけて盛り上がっていきます。意外と卒業式のBGMに合いそうかも。
9.Sleep Tight Mr.Hollow ★★
全てアカペラで構成されているシンプルな曲。秋の長い月夜を想像させる。
10.摩天楼トゥナイト ★★★★★
個人的にスルメソング。>>82(※管理人注:24th.80~83)の低評価が信じられないほど。
イントロ~Cメロまでのマイナーな流れから、大サビで転調して柔らかなアウトロで終わっていく起承転結の整った展開が耳から離れない。
バックサウンドに耳を傾けてみてもシンセサイザー、スティールギター、ベース、ドラムの音色一つ一つが作り込まれていて素晴らしい。
もう何十回もリピートしているが全く飽きを感じさせない不思議な名曲。
11.問うてる ★★★
飲料水のCMでお馴染みの曲。Tr.10でお腹いっぱいになったせいか、何度も繰り返し聞きたいとは思わない。
しかし、未知の疑問に問いかける歌詞内容は深いと思う。
12.Paxmaveiti ラフマベティ -君が僕にくれたもの- ★★★★
昨年「レイトン教授と魔神の笛」のCMに起用され、どちらかというとアニソンをイメージさせる曲。
アレンジがとても爽やかで鐘の音を取り入れたところが西洋っぽい。
13.歩く ★★★★
母親の死をテーマにした壮大なバラード。
曲調はshabon songs収録の「唄い前夜」を彷彿とさせるが、歌詞はこちらのほうがより深い。
思春期の反抗から成長して、失ってから思い知った母親の大切さが心に染みる。
総評.★★★★★
この人の良さは80~90年代邦楽の長所を取り入れながら独自の音楽性を築いているところだと思う。
それぞれの楽曲にストーリー性を持たせつつも、アルバム全体が安定していて繰り返し聞いても疲れない。
個人的にはやっぱりTr.10を聞くためにも手に取って損のない名盤だと推奨したい。眠れない夜長のBGMにもお勧め。
(★5個が満点。)