アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ようせいていこく。

Reviewer:19th. 513-516 名無しのエリー2008.10.02.

1.Fee ★★
ゆいの語りが少し入るイントロダクション。
この頃は流石にシンセクワイアを使用しているが、表現しようとしている方向性は理解できている。
リズム隊がマーチバンド風→ハードテクノになるのはらしい。
「あなたは、妖精の存在を信じますか」
2.stigma ★★★
テクノ色が強いメタル。演奏だが、ギター以外は打ち込み(クワイア含む)。
とにかくストリングスが今に比べてチープで、例えるならX JAPANを真似ようとした低予算インディーズバンドのような音作りになっている。
しかし、メロディラインはメジャーシーンに舞台を移した今と並べても謙遜がない良さが出ているのは聞き逃せないポイントだろう。
3.トリカゴ ★★☆
珍しくギターがあまり絡まない疾走曲。歌声も若干シリアス。やはり若干ハードな音が辺りをぐるぐると回る辺り、どこか息苦しく感じる。
ギターは多少だが、今の音に近いように思う。ラストのSEが意味深。
4.春へ ★★★★
シンセ中心のバラード幾度もプレイしている妖精帝國。が、この曲に勝てた自作バラードはいまだに少ないのではないだろうか。
どこか、和の空気を持つこの曲はなんといっても和太鼓っぽいパーカッションやメロディラインが和の空気を演出するのに十分機能しているように思う。
やはり、シンセストリングスが凄く安っぽいのがマイナス。
5.月下狂想 ★★★
狂気じみたフルートから始まる、何かが壊れたようなファストチューン。メロディラインこそメロスピなのだが、パワー不足なのは否めない。
コーラスパートが尋常ではない何かを連想させる。珍しく、徹底的に疾走し、ラストはツーバスでフィニッシュ!
6.Deep sea ★★★★
ピアノメインのインスト。タイトル通り、深海をイメージさせるようなアレンジ。
ピアノが水の静けさ、ドラムと電子音が水の奔流、ベースが不気味さを演出。途中から加わるクワイアがどこか、広大な何かを連想させる。
こうして聴くと、やはりヴォーカル選びって大事だなと思う。
7.沈黙の繭 ★★
珍しくレイヴ色の強い音色を選択したファストチューン。
オーケストラヒットまで使ってるよ! てかBPMいくつだよ!? てことで、タイトルに反して疾走しまくりで派手な曲。
おそらく、ヘドバンがこの曲では起こるだろう。そんな曲。
声は息絶え絶えってくらいに囁く。だから、曲に埋もれる。
8.Pray in the darkness ★★★☆
今では珍しい、パイプオルガンを使用した曲。おそらく、今の妖精帝國に近い構成。
アグレッシヴなギター、(当時はまだ薄いが)厚めのクワイア、激しい打ち込みとゆい様によるアニメ声が一体となったヴィジュアルロック。
最近ファンになった人はこの曲が馴染みやすいだろう。
9.Garden ★★★★
これまでの集大成というべきラストナンバー。
おなじみのクワイアとアグレッシヴなギターとシンセサウンド。そして、儚げなアニメ声が融合。しかも声は語りと歌、両方。
重厚でシリアスな語りの後は爆走開始。とにかく突っ走る楽器隊とメロディ。若干、それに感化されて攻撃的なヴォーカルを見せるゆい様。
おそらく、ライブでやったらモッシュする人が多発するであろう曲。最後の語りはちと悲しげ。
総評.★★☆
妖精帝國では唯一、手に入れることが出来るオリジナルインディーズ音源。
音源自体は今よりチープだが、世界観を構築しようと必死に組み立てた跡がわかる。
アリプロのような優雅さはないが、彼らの場合はメタル要素、そして、当時はレイヴ色の強いテクノ要素と相まって、激しいサウンドが展開されている。
おそらく、彼らのイメージに近い曲がゴロゴロと並んでいるので、最近信者になった人なら(テクノが苦手でない限りは)すんなり入り込めるだろう。
途中、ヘッドバンキングをしたくなる曲がありますが、くれぐれも首の筋肉に注意しましょう。
「あなたは...妖精の存在を、信じますか」
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:19th. 54-58 名無しのエリー2008.08.12.

1.Gothic Lolita Propaganda ★★★★
唯一の新曲にしてタイトルチューン。
元々、メタル色が強かった妖精帝國だが、この曲ではメタル要素が一気に爆発している。
出だしにクアイアが飛び出し、メタルでよく聴くリフが続き、さらにツーバスや八分裏拍などで疾走するドラムがクサメロを一気に盛り上げる。
けど、疾走するのはアニメ声。
2.last moment ★★★★★
プレイステーション2ゲーム『舞-HiME 運命の系統樹』挿入歌。やはりクワイアは帝國にとっては必要不可欠のようで、ここでも使われている。
基本はハードテクノだが、全体を見るとシンフォニックテクノメタル。コーラスとギター以外は地味目だが、堅実な仕事なのは素人でもわかる。
ファンからも最高傑作といわれやすいだけあって、妖精帝國の方向性がわかりやすく提示されている良曲ではないだろうか。
3.Valkyrja ★★★☆
メジャー4thシングルで、『舞-乙HiME 乙女舞闘史』オープニング主題歌。「last moment」をもう少し派手にした曲といえばおわかりだろう。
基本は「last moment」と同じだが、チェンバロが入ったり、シンセパートが増えたりとアレンジ面ではより、派手さが増したといえる。
しかし、クサいのはいいが、メロディラインがゆい様に合わない。もっと、声の太いヴォーカルの方がよかったのではないだろうか。
4.Noble Roar ★★★
メジャー3rdシングルで、『INNOCENT VENUS』オープニング主題歌。
サビに行くまでの展開はスリリングでいいのだが、肝心のサビが弱い。中途半端にメタル寄りにして失敗したメロディと言えばいいだろう。
ヴォーカルには合っているとは思うが...。
5.Labyrinth ★☆
エロゲ主題歌w
地味目に作られていて、筆者もアルバム聴きながらじゃないとレビューし難いという悲しい出来。
一番最悪なのが本当にプレイヤーが迷走している点だろう。ダメじゃん。
6.Canary ★★
「Noble Roar」カップリング。ピアノとデジタルビートメインのバラード。
ゆいのウィスパーボイスとシンプルなアレンジのおかげで安眠装置と化する曲でもある。
おかしいなぁ。この頃の方が上手く書けてないんだけど。
てことで、帝國謹製バラードはこれより前か後の曲が聴ける範囲か。
7.あしたを許して ★★★★
エロゲ主題歌、その2w そして、メジャーデビューシングル。
この曲と次曲のみ、唯一の畑亜貴作詞。そして、珍しくポップなサウンド。流石にこういうタイプだとゆい様の声も生きることがわかる。
だが、一番特筆すべきなのはストリングスパート。これがすごくいい仕事してる。
洋楽で言うなら、Katie Bがヴォーカルを取る、ポップス指向のStratovarius。
8.Vermilion Tiara ★★★
「あしたを許して」カップリング。こちらもエロゲのエンディング。
バラードになった瞬間、ギターはお休みのようです。
前曲もそうだけど、畑は意味深な歌詞を作るのが得意だと実感。「無傷の姫ではいられない」というフレーズが個人的にはお気に入り。
こちらは「Canary」とは違ってひきつける力があるかな。
9.Fortuna ★★★
プレイステーション2ゲーム『舞-HiME 運命の系統樹』挿入歌。
出だしこそ地味だが、ドイツ語になった瞬間、激しくなる使用。ドイツ語大好きゆい様は無茶苦茶イキイキと歌われておりますw
ちなみにタイトルはローマ神話に出てくる幸運の女神の名前。...どこが幸せに繋がるのかを教えて欲しい。
10.鮮血の誓い ★★★★
2ndシングルで、『錬金3級 まじかる?ぽか~ん』オープニング主題歌。楽曲とアニメの内容がとことん真逆だったなぁ、アレ。
ようやくメロスピへと戻った帝國の本領発揮。ストリングスとヘヴィリフ、ループしがちなデジタルビートが一体となっている、出色の出来。
ファン(本人らは臣民という公称があるらしい)に人気のある曲の中では珍しく、クワイアがない曲だったりする。
11.Ira ★★★☆
「鮮血の誓い」カップリングの一つ。おそらく、ラテン語で憤怒という意味で合っているだろう。
妖精帝國では珍しく、ベースが暴れている楽曲となっており、たまに確認されるデスヴォイスっぽい掛け声も見受けられるメタル。
これがシンセベースじゃなくて、ベースギターだったらとんでもない事になってたな。
なお、個人的にはこの曲でヘドバンすることをオススメする。女性クワイアが余計にラスボス曲っぽさを醸し出している。
12.孤高の創世 ★★★★☆
「鮮血の誓い」カップリングの一つ。...って曲順がシングルそのまんまの構成じゃねぇか!!
チェンバロを伴って疾走するヘヴィチューン。サビがメロスピ度高し。歌詞はよく読まなくても、とある人形アニメを連想させる...。
ジャンクにされたいと思ったあなたは某人形のファンを名乗るようにw
13.Patriot Anthem ★★★☆
「Noble Roar」カップリング。おそらく、帝國々歌ってポジション。行進の足音から始まる、インダストリアルメタル。
ただ、歌詞についてどうしてもツッコまずにはいられない箇所が...。 物騒なことを言っておきながら妖精を信じろといわれても無理ですから!!
流石に國歌なので、ライブではサビで合唱すると思われる。
総評.★★★(ヴォーカルがダメな人は☆固定)
よく、ALI PROJECTと比較される妖精帝國のメジャー初のアルバムであり、自身初のベストアルバムでもある。発売時期はアリプロベストと同時期。
全編通して聴くとわかるだろうけど、アリプロがプログレやゴシックポップスを軸にしているのに対し、妖精帝國はテクノとメロスピを主軸にしている。
ロリ声と日本語が平気なメタラーなら安心してこのアルバムを勧められるが、ロリ声が一番、好き嫌いを分ける要素であることは否定できないわけで。
今後はヴォーカルの声を自身の方向性にどう合わせるかがカギとなるだろう。
アルバム構成はシングルまんまだったり、2ヶ月前の新曲が無かったりと不満の残る出来だったことは否めない。
もうちょっとスピードチューンを散らした方が、聴き手としてはダレなくて済むんだけどなぁ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:避1st. 87-89 名無しさん2009.08.12.

1.Wahrheit ★★★★
ゴシック調のシンセサウンドとゆいの声で幕開けるリードトラック。楽曲は発売当時の妖精帝國の集大成と言うべきシンフォニックメタルテクノ。
相当気合が入っているのか、メロディラインのクサさがハンパではなく、わずかではあるが、ゆいの表現力にも幅が出ており、良い意味で王道と言える。
贅沢を言うなら、もう少しリズムパターンを増やしてほしかった。
2. Hades: The rise ★★★
一言で表すならメロディックゴシックスピードメタル。
ゴシック調のコーラスとメロディをちりばめたメロスピで、人間界の知人を連想させるような、滑らかな言いまわした妙に癖になる。
この曲のキモはなんといってもコーラスパート。この早口言葉が妙にキャッチーかつ、大きなインパクトを残している。
余談だが、後にリリースされる7thシングルでもこの早口言葉が登場する。
3.Eternal waltz ★★
妖精帝國流デジタルワルツ。妖しげなピアノが眠気を誘う。
珍しくゆいの声質に合う楽曲だが、退屈になりがちなアレンジがネック。
ノイジーなドラムがより、眠気を誘う。
4.背徳の花 ★★★☆
珍しくギターをフィーチャーしたスローチューン。
けだるさを前面に出した退廃的な曲で、歌詞とけだるそうなゆいの歌い方がマッチしている。
敢えて大きな盛り上がりを設けていないが、逆に曲の世界を壊さず、むしろ、しっかりと作り上げているように思える。
ラストのギターソロはなかなかクサい。が、個人的には邪魔かな。徐々に入れていく構成なら大歓迎だが。
5.Purify ★
で、突如メロスピに戻ると。
これまた随分と典型的なライブ向けトラック。確かにこれはテンションが上がる。
もうちょっと声を張り上げてくれた方が好みだが、これはこれでアリかな。
...とまぁ、一部を気にしなければカッコイイ疾走曲で済んだのだが、掛け声が非常に邪魔。これのせいで曲の空気が一気に崩壊。
そんなのを入れるならもっと、空気を読んだ音を入れろ。
6.閉塞心魂 ★★★☆
ラストはギターレスのバラード。この手の曲だと、やはりゆいの声に違和感を感じない。
宙を漂うようなエレピとSEが妙に印象的。後半は一気に疾走。
ドラムがトランス系なのが引っかかるなぁ。別にエレクトロニカ色の強いノイズドラムにしてもいいだろ、これ。
これだとメロディがリズムに引っ張られてしまうように感じてしまうな。
7.hidden truth ★★★
『Wahrheit』のショートスローバージョン。
オルゴールの音と歌い方がモロにゴシック。このようなバージョン違いは嫌いではない。
後ろで鳴っているSEが妙に癖になる。
総評.★★★
妖精帝國メジャー初のミニアルバム。
1stアルバムの頃よりゴシック色を強めたことで、以前から好き嫌いが分かれていた媚びた声に対する違和感が多少緩和された。
とはいえ、インディーズの頃に比べてメタル色も強くなっているので、結果的にまだまだ好き嫌いが分かれやすいバンドといえる。
この、水と油のような音楽性と声質をどう発展させるかが今後の鍵となるだろう。
今のところ、ゴシック色の強い音楽との相性が良さそうに聞こえるので、今後はゴシック色を強めていってはどうだろうか。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:23rd. 201-208 名無しのエリー2010.03.16.

1.Gothic Lolita Doctrine ★★
唯一の新曲...なのだが、正確には新たに書き起こされたイントロダクション。
おそらくはライブを想定しているのか、歌詞の内容は妖精帝國らしいアジテートソング。
バックはかなり重く、今後の方向性を暗示しているようだが、やはり歌唱はあのアニメ声なので迫力に欠けてしまうのが欠点。
徐々にサウンドセンスが良くなっているだけに惜しい。
2.Valtica ★★★
アニメのコンピレーションアルバム「彩の無い世界」収録。
前作「GOTHIC LOLITA PROPAGANDA」に収録されてもおかしくない打ち込み系へヴィネス。
さすがにこれは曲順を誤ってるとしか思えん。よりによって壮大な前曲の次がポップなこれだからなぁ。
曲自体はそこそこポップで聴きやすいし、ゆいの声に合っているのだが、違和感を感じてしまう。
この手の曲こそ中盤に持っていってほしかった。
3.機械少女幻想 ★★★☆
8thシングル収録のデジタルメロスピチューン。キックがモロにガバキックなので面食らうメタラーが多そう。
が、ゴシック然としたメロディに惑わせるようなヴォーカルと歌詞が妙に癖になるという面白い作品。
特に早口コーラスはかなり面白く、ハッキリ言って、この曲の肝と言っていいほど。
欠点は3分30秒ほどなので、すごく短く感じること。そのため、物足りなさが勝ってしまう。
4.赤い扉 ★★★☆
5thシングル収録のゴシックメロスピ。ぶっちゃげ、これを2曲目にすべきだろ...。
ストリングスの使い方が印象的で、メロディはかなりクサい。
無理の無いメロディでもあるのでこれまでの疾走チューンに比べてゆいにマッチした楽曲といえる。
が、これも短いのが不満。頼むからストリングスとギターでバトルしてくれ...。ソロもクサくて好きだが。
5.Schwarzer Sarg ★★★★★
6thシングル表題曲。
2008年に実施した3ヶ月連続リリースの第一弾であるこの曲はこれまでの集大成であるかのようなゴシックメタルとなっている。
ゆいの歌い方、クワイアの使い所、ストリングスなどの楽器の使い方などがかなり計算されている。
疾走チューンでありながら曲の暗さと美しさが損なわれないゴシックになっているのは見事。
歌詞も名作ではないがそこそこの仕上がりなので、初心者に勧めるならこの曲がいいだろう。
6.Hades:The bloody rage ★★★☆
7thシングル表題曲。2008年に実施した3ヶ月連続リリースの第二弾。
ミニアルバム「metanoia」収録「Hades:The rise」の早口言葉がここでも登場。
あちらとは違い、楽曲はデジタル色が薄く、替わりにゴシックメタル色が強くなっているため、楽曲に重みが増している。
ギターリフが単調なのがネックではあるが、クワイアの使い方はなかなか。
そして、この手の楽曲になるとゆいの声では迫力不足になってしまう。サビではがんばっているが、やはりあの声で凄みを与えるには技量と声量が足りない。
7.Wisdom ★★★★
6thシングル収録。こちらも打ち込み色が若干薄くなったゴシックメタル。
6thシングルからようやくつかめたのか、5曲目同様、メタル色が濃くなっているがゆいの声が十分に生かされているように思える。
曲中のピアノもイントロでは見事な空間を産み出している。
が、間奏のソロはさすがにギターでやるべきだろ。ピアノでは迫力が足りない。尭葉のギターテクでは演奏できないということだろうか?
それでもメロディはクサくてたまらない。
8.Destrude ★★★
アニメのコンピレーションアルバム「彩の無い世界」収録。タイトルの意味はフロイトの提唱した精神分析学用語で死へ向かおうとする欲動のこと。
モダンリフで幕開けるミドルチューン。むしろ、妖精帝國がこの手のモダンリフを用いるのは非常に珍しい。
どうもほかの楽曲に比べて地味ではあるし、かといってゆいも多少レベルアップしている分、激しい違和感がないので、
ものすごく中途半端なトラックだったりする。さすがにこれは提供という形で男性に歌わせるべきだったかもしれない。
だって、メロディがゆい向けじゃないんだもん。
9.彩の無い世界 ★★☆
アニメのコンピレーションアルバム「彩の無い世界」表題曲。
ここからはバラードラッシュ。その一発目がこの曲だが、ゆいの声にマッチした透明感のあるサウンド。
が、妖精帝国のバラードとしては一般寄りである為、ゴシックっぽさが足りていない。
メロディはそこそこのクサさなのだが...これ、伊月ゆいさんに歌わせたほうが良かったんじゃ?
10.至純の残酷 ★★★
5thシングル表題曲。
さて、こちらはゴシック色を強めたバラードとなっており、メロのクサみが強く、アレンジもベルばらED「愛の光と影」を髣髴とさせる。
しかし、この曲ではパワーが必要となるため、ゆいでは迫力不足となってしまう。
あと、曲中の疾走パートは必要なのだろうか? 最後までスローのままでいた方が曲の空気が生きるのでは?
11.Simulacra ★★★☆
唯一、9thシングルから収録されているゴシックチューン。
アレンジが妖しくも陰のある味を出しており、ゆいも全力を出しているかのような歌い方をしている。
このような楽曲なら妖精帝國も悪くないと思える。
メロもかなりクサく、コーラスも負けじとクサくなっている。クサいゴシックバラード好きは必聴。
...それでも、バラード3連打はキツイ。眠くなる人も多いのではないだろうか。
12.霊喰い ★★★★
コンピレーションアルバム「百合ームコロッケ」収録。アニメの挿入歌。
ようやく疾走チューンが登場なので嫌でも盛り上がる。
メロディはかなり速く、それでもはかなさが損なわれていない。コーラスがかなり癖になる。
何より特筆すべき点は疾走チューンなのにギターが主張していないことだろう。
ギターが薄いので、より割り切って聴けるのが強みだろう。
13.Alte Burg ★★★★☆
アニメのコンピレーションアルバム「彩の無い世界」収録。ついに、妖精帝國にもヘッドバンギング推奨曲がw
とにかくドラムとストリングスが暴れまわっているため、メタラーなら頭を振りたくなるだろう。
しかもかなりクサいメロディであるため、声に抵抗が無いクサメタラーにはたまらないだろう。
古い砦とか古城というタイトルなのに攻撃的なのにビックリw
その分、普通の人には好みが分かれてしまう曲だったりする。
14.Weis Flugel ★★★★☆
8thシングル表題曲にしてシングル3ヶ月連続リリース最終曲。これまでのバラードに比べてメタル色が強い。
ただ、バラードに見られるメロディの美しさは健在で、何よりも飛翔系の要素を取り込んでいるので
帝國謹製バラードではもっとも疾走パートが似合う曲であろう。疾走からアウトロまでの流れが良い。
このようなバラードを安定して生み出せればもっと評価されるんだがなぁ...。
総評.★★★☆
妖精帝國2枚目のベストアルバム。
ほとんどの曲がCD化されている上、1stからだいぶ年数がたっているため、すでにほとんどの音源を入手していると思われる大半の臣民には不評。
よほど熱心な臣民か初心者以外にはとてもじゃないが勧められる一品ではない。
逆に言うと、あまり聴いたことが無い人には勧められる一品といえる。...と、書いたのはいいがやはり曲構成に難がある。
1曲目から2曲目の流れはないし、バラード三連打、疾走曲が固まっているのはさすがにどうかと思う。
せっかく、バラエティ豊かな選曲なのだから、もっとライブみたいにうまく散らすべきだった。
それでも疾走系ゴシックメタルでは出色の出来であるSchwarzer Sarg、攻撃的なAlte Burg、
帝國謹製バラードとして完成に近いWeis FlugelとSimulacraなど、曲自体の完成度は侮れない。
次のベストこそは曲順をどうにかしてもらいたいところ。
あと、いつになったらオリジナルアルバムを出すんでしょうか、この妖精たち?

(後述レス)
Weis Flugelですが、正しくはドイツ語表記で掲載されています。
公式サイト等で確認できますので、各自、脳内変換等で対応願います。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:24th. 616-619 名無しのエリー2011.03.05.

1.Asgard ★★★☆
いきなりストリングスとクワイヤが飛び出すファストチューン。
ギターが単調なのが気になるのだが、クワイヤとストリングスの使い方が良い。
個人的には中盤のコーラスバトルがハイライトかなと思ってる。
2.still alive ★★★
メジャーデビュー当初を連想させる楽曲。なぜかドラムとベースが打ち込み主体となっているからかも知れない。
そして、パイプオルガンの音を使うのは何気に『stigma』以来ではないだろうか。
メロディはクサいのだが、やはりなにか物足りない。
3.one ★★★
現体制になってから初のシングル表題曲。やはりドラムとベースが生になると印象が違うな。
こちらはこちらで悪くはないのだが、ちょっと地味かなと。
まぁ、シングルでは久方ぶりのギターソロが聴けたからよしとするか。短いけど。
4.Baptize ★★★★
ものすごい勢いでクサい展開とメロディを撒き散らすシングル曲。
ドラムのプロダクションが軽いのが非常に気なるのだが、ソレを追求するのを許さないかのようにストリングスやコーラス、メロディが畳み掛けてくる。
特にストリングスソロからギターソロに移行する展開は最高にクサい。
5.keep existing ★★☆
なんとなく、冒頭がどっかの奈々さんっぽい曲。
途中からはいつものごとくメタル色の強い妖精帝國なのだが、メロディラインがらしくないように思える。もっとクサくても良いと思うんだけどなぁ。
妙におとなしすぎて違和感を感じる。
6.月光の契り ★★
前回のベストに入り損ねたシングル曲。
まるでセレナーデのように甘く悲しいバラード。そして、ベスト恒例のギターレスバラードでもある。
ゆっくりと聴く分にはちょうど良いし、タイミングとしては悪くないか。
ただし、シングルのクセに癖が少なくて地味。
7.Call my name ★★★★
そして、バンドメンバーが演奏しきっているバラードがこちら。構成もしっかりしているし、途中から自然に加速しているしでかなり出来ている。
それでもリズム隊が軽く聴こえてしまうのは気になってしまう。
8.Sacrifice ★★★
首休めを終えたリスナーへプレゼントするファストチューン。
ただ、コレまでのヘドバン推奨の曲とは違い、若干機械チックになっている。ケロ声が多い。このアレンジをあまり好む人ははたしているのだろうか。
自分は嫌いじゃないが、どうせなら『機械少女幻想』の時みたいにガバキックとかアシッドベース使えよって思った。
9.月下香 ★★★★
ゲームのEDらしいのだが…こっちもOPに使えそうな気がする。それはともかく、こちらもメジャーデビュー当初を連想させるアレンジ。
が、王道は最近の妖精帝國らしい、クワイヤをふんだんに使用したクサメタル。
過去と現在の邂逅みたいで面白いかな。
10.rebellion anthem ★★★★☆
ライブのために作られたというシングル曲。本当にライブで盛り上がりそうな展開なので、音源のみだとものすごいクサイのがわかる。
ゴシカルでありながらも重厚感を損なわないのは見事。
唯一の不満は…短い。楽器隊が暴れまわるパートがあっても良いでしょうに。
独白パートではs…人間界の知り合いから教えてもらったことが役に立ってるようだ。
11.Viscum album ★★
アルバム書き下ろし楽曲は2曲あり、その内のひとつがこの曲。
まずはロックバラードなのだが、前半は地味。そして、妖精帝國としては珍しくブルージーな進行を使用している。
ただ、これは妖精帝國でやる意味があるのだろうか。
12.gothic lolita agitator ★★★★
もうひとつの書き下ろし曲はなんと、約9分半という大作。その気合の入りようはエンジニアに「まるでイジメでした」と言わしめたほど。
ゴシックロリータシリーズを締めくくるべく作られた本作はこれまでの集大成と呼ぶべき構成であり、
クワイヤ、ストリングス、バンドサウンドを上手くちりばめているのは見事。
ただ、〆にしてはちょっとメロディがおとなしいかな。それがもったいない。せっかく、ラストだけにアルバムの最後に持ってきたのに。
総評.★★★☆
妖精帝國としてはメジャー3枚目となるベストアルバム。
アルバム単位で見れば初めて新メンバーを迎えた作品であり、これまでベストで銘打ってきた「ゴシックロリータ」シリーズ最後の作品。
新メンバーを迎える前である『月光の契り』ではまだ打ち込みだったが、
『one』以降は生ドラムと生ベースに切り替わっている為、よりメタル寄りになったといえる。
前作までの不満である曲順はようやく解消されたのだが、
リズム隊の打ち込みが軽く聴こえ、なおかつパンチ不足だったり、ポップすぎたりする曲が目立つのが難点。
次の課題は楽曲のムラとエンジニアといった所か。次回作に期待。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)