Reviewer:11th. 874, 876-877 名無しのエリー2006.03.19.
1.舞い上がれ ★★
R&Bっぽいのは、YUKIのソロ全てにおいて言える事だが、この曲ではそれが顕著。一曲目としては妥当かな。
アップチューンだけど、「ロック乙女」等、所々引っかかる所があり、そこさえ気にならない人なら楽しめる曲かも。
2.JOY ★★★☆
シングル曲だが、なかなかいい。
「いつも口からでまかせばっかり」という歌詞に象徴される曲で、約束を破りたい、守りたいという矛盾する部分があり、面白い。
どっちが本当なんだろう。どちらも本当なのかな。
3.ハローグッバイ ★★★★
蔦谷好位置のメロディセンスの良さには驚く。何者かは知らないが。疲れた時に聞くと良さそう。
4.Walking on the skyline ★★☆
「まぶたにアイライン」「お尻はチェリーパイ」という歌詞が、「やっちゃった」感漂う歌。
ただし、サビの盛り上がり方(「そらのいろはー」で一気にぐわっ、と来る) は異常なまでに爽快なので、それだけにサビ前の歌詞の微妙さが悔やまれる。
5.スウィートセブンティーン ★★★
溌剌とした若さが感じられる曲。(YUKIの年齢は忘れろ)
「隠れーて~」からサビに行くまでの流れと、途中で「君とは~」で一端沈む所がいいね。
よくまとまったいい曲だが、YUKIの曲というのは基本的に黒星を5つ付けて絶賛する曲というより、
星が3つくらいの割と冷静な感動を与えてくるような曲なので、
いい曲だと思うけど、星で表現すると低くなる。そこら辺を加味して読んで欲しい。
6.サイダー ★★★
基本的には真昼のけだるさを吹き飛ばすぞ!みたいな歌だが、
「JOY」にもあった、ちょっとしたブラックさ(「未来・ミサイル・なぐりあう景色」という歌詞等)が感じられる。
後、サイダーが何を表しているのかで、曲の感じが変わるかも。
7.AIR WAVE ★★★
気だるいギターがいいね、と思って作曲者を見たら、「Andy Sturmer」ってなっていた。誰だよ。
8.WAGON ★★★★
YUKIってこんな歌も歌えんだ、と新鮮な印象が。イントロの武骨な感じのギターとか、YUKIの歌い方とか、かなりロックっぽい。
サビ後の間奏が重要。個人的にはこのアルバムで一番いい歌だと思う。
9.ブレーキはノー ★★☆
打ち込み音を多様したアップチューン。可も無く不可も無くかな。ただ内容が少々薄味で、あっさりしすぎている気味がある。
終わり方はちょっとビックリするかもしれない。
10.キスをしようよ ★★☆
WAGON→ブレーキはノーでこれ、と。この畳み掛けるような流れは、やたらと攻撃的でいい。
曲単体で聞いてもそれなりに聞けるけど、合う人と合わない人が居ると思う。
波長が合えば星4つぐらいいくかもしれない。
11.ティンカーベル ★★★★☆
イントロで足踏みしてんのがクイーンぽいけど、その後はむしろ今までの楽曲とは大きく変わり、
静かなメロディの中をYUKIのしっとりとしたボーカルが漂う曲で、かなりの名曲になっていると思う。
12.愛しあえば ★★☆
前曲を引きずらない、明るく、さっぱりとした曲。ただしその明るさが何故か痛い。
これを天然でやってるんだったら、すごいなYUKIは。計算だったらもっとすごい。
13.Home Sweet Home ★★★
イントロ無しで、オルガンの優しい音色と、YUKIが低い声が響き始める。曲が少し大人し過ぎる観がある。
シングル曲だが、アルバムの締めとしてはおあつらえ向きかもしれない。ただ多少退屈かもしれない。
総評.
名盤、名盤と言われているが、そう思って聞くとがっかりするかもしれない。
それにYUKIの声質はたまにむしょうに聞きたくなるタイプの声であって、一日に何度も繰り返して聞くものでは無いと僕は思う。
「ジュディマリが好きな人」が聞いて楽しめるか、と言えばそうでも無く、ジュディマリの時は背後でジャンジャンジャカジャカやってたけど、
このアルバムはかなり単純な音で構成されていて、YUKIの声が構成の大部分を占めているため。
ただし、「WAGON」のロックな声や、「JOY」での屈託の無いボーカル「Home Sweet Home」のようにまるで子供に語り聞かせるような歌い方、
「ティンカーベル」での切ない歌声やら決して底が浅い歌手では無いと思う。
それなりのクオリティなので、個人的には、初め買って後悔するけど、段々聞いていく内に良いな、と思ってくるアルバムだと思う。
このアルバムの前に子供が死んでいるそうで、それを思うと死ぬ程切ないアルバムになってて、ズルイなぁと思った。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。総評は星評価なし。)