小林  弘利

 

 

星空のむこうの国
作者のコバルト初作品。
まだ小説を書くことに慣れていないのか、かなり強引な話の転換が多少、気になるところではあるけれど作者の後の作風が窺えます。「中高生向けの童話」といった感じで『ロマンティックSF』とコメントがつけられています。
このお話はパラレルワールド(平行宇宙)をモチーフに描かれていますが、「パラレルワールド、とは何ぞや?」という疑問にはあまり詳しく書かれていないのが残念。今でこそ「そういうものなのか」とわかるようになったぴょんも、当時は全然、わかってなかった!
手っ取り早く言うと、「今」の世界と「少しだけ違う」世界が階段状に無数に存在してる…ってことなんだけど、階層が大きく違えば「少しだけ」では済まない世界だったりする…。
このお話はそんな時空を超えた「恋のはじまり」の物語です。