大石 圭

 

呪怨2
ホラークィーンの異名をとる女優の原瀬京子がテレビの特番の撮影のため「呪われた家」を訪れた夜、婚約者と共に交通事故に遭う。婚約者は重体、京子は奇跡的に怪我で済むが、身ごもっていた子供を流産してしまう。それは「呪われた家」にたずさわった者全てが体験する恐怖へのプロローグだった…。映画化第2弾のノベライズ版。
第1弾はビデオで見て、続きが知りたいと思って読んだのだけれど、うーん…。ホラー小説としては充分怖いんだけど、こういう理不尽に怖がらせるのは好みではないな…というのが正直な感想。いや、理不尽だからこそ怖いのか???。異常な夫にいたぶられ怨みを残して死んでいった伽耶子の気持ちはわからないでもないんだけど、この夫にしてこの妻ありというか、伽耶子自身も異常すぎてついて行けない。
第1弾の映画(ビデオ)よりは伽耶子の過去が明らかにされて「あぁ、なるほどね」とは思ったけど、まだ説得力がない。
だいたいトシオはどうしてそうなったのよ〜?、わからないじゃん!…というわけでこれはまた続編が作られるものと思われる。というより、小説として読むより映画やビデオで視覚的な怖さを求める方がいいかも。