2019.05.中旬 撮影
この木の花が咲き始めると、芽吹きの春も盛りとなるのが分かる。
山里の春は、オオヤマザクラの開花が先陣を切るかと思いきや、ダンコウバイが先んじて開花する。オオヤマザクラの次には、まだかとミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)が待ち構えているのには感心ばかりしている。毎年、この順番に変わりようがないのに慣れてきてしまった。

ミヤマウグイスカグラは、この辺りでは普通に見られるスイカズラ科の落葉低木である。
花や実また葉の付け根に多くの細かな毛があるのが、他のウグイスカグラとの大きな違いとされる。 5月初めに葉が開くのとほぼ同時に花が咲いて、6月頃には直径10mmほどの楕円形の赤い実(液果)をつける。熟したそれは、日が当たると中の種が透けて見えるほどにもなる。柔らかな液体風船のように。

初めてこの樹木に出会ったときの気持は忘れられない。
他の樹木が芽吹き始めるに合わせて、際立ったその桃紫の蕾と花弁を見せ付けてくれたからである。その名(種名・和名)を探し当てて納得したものである。それ以来、毎年この木の開花に出会うと、心からホッとするのだ。


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ミヤマウグイスカグラのお出まし♪