ヒ  ナ
親  鳥
2007.06.中旬 撮影
巣立った後の巣箱
換気扇窓の枠
  久し振りに山荘を訪れた時のことです。 おや? 台所の換気扇が回りません。 何度紐を引いても羽根が開かないのです。 
屋外に回ってみると換気扇窓の枠の中に枯れ草の塊らしき物を見かけました。 これをホウキの先で何気に払い落としました。 
すると、変な物がバサッと地面に落ちました。 なんと、鳥のヒナごと落ちたのです。 スズメよりも大きなヒナが4羽。 
どのヒナも産毛と生えかけの羽根をまとっていました。 大きな口と大きな胃袋ばかりが眼に入りました。 
そして、これをどうしたらよいものかと困ってしまいました。 巣を出窓の上に置こうとしましたがうまく乗りません。 
雨戸の戸袋の上でも同じでした。 そして、窓から数メートル離れたミズナラの木立に古い巣箱(地上高 約2M)が残っていた
ので、横板を外してこの中に巣を移しておきました。

  1時間もしないうちに餌をくわえた親鳥が巣箱にやってきました。 
アカハラの家族であることが分かりました。 親鳥はヒナを
温めながら巣につくようになりました。 親鳥(オス・メス)はヒナを温めたり餌を運んだりしては世話をし続けていました。 
それから1週間後、ヒナたちは巣からいなくなりました。 4羽とも疎開先から無事に巣立って行ったのです。

  人の手が加わり掛けたヒナを見捨てることなく、せっせと給餌する親鳥の姿に強い感動と深い感銘を受けたものです。


野 鳥(とり) うぉっちんぐ
健やかなヒナたち
アカハラの疎開?