ヒメネズミのおやつタイム ♪
2016.06.中旬 撮影
 夕食を食べ始める頃のことでした。
東方の山の稜線に夕陽が当たって、まだ明るいのが出窓のガラス越しに分かりました。
ふと、窓際の雑木林の茂みが動いているのを感じました。
おそらくアカハラが地面をほじっているのだろうと、気にしないでいたのです。

それでも、まだ細い枝が揺れ動いていました。
よく見てみると、ミヤマウグイスカグラの細い枝にヒメネズミが伝わっているのです。
無心に採餌中でした、しきりに口を動かしてミヤマウグイスカグラの熟れた赤い実を食べています。
しかも、その実を両前足で器用に添えているのには驚きました、それは、あたかもリスのような仕草でした。
体長よりも長そうな尾を枝に巻きつかせているようにも見えました。
木登り上手なヒメネズミは枝渡りも得意でした。

ミヤマウグイスカグラの実は熟すと真っ赤になります、それは柔らかくて甘い液果です。
森林(雑木林)を生息圏とするヒメネズミの水分補給源なのでしょうか?
動物たちの生きる上での知恵、そして先祖代々にわたってのヒメネズミの生態的な適応には感心させられました。


獣(けもの) うぉっちんぐ