「最後の言葉」
ななちゃんの体験から・・・
小児がんになった子供たちは・・・
小さな体で多くの苦しい治療や検査を受けます。
なんとか治したいという思いから・・・
想像を絶する苦しみを味わいます。
親御さんたちは、多くの方々が辛く苦しい罪悪感に見舞われます。
「ごめんね、こんな体にしてしまって・・・」
「ごめんね、こんなにも弱い体に産んでしまって・・・」
「ごめんね、こんなにも苦しく辛い治療をさせて・・・」
「ごめんね、こんなにも悲しい思いをさせて・・・」
みなさん、いつもの顔は笑っておられますが、ものすごい苦しく悲しい心
を抱いているんです。
そして・・・
そんなにも辛く苦しい治療にもかかわらず、多くの子供たちは光の天使
になってしまいます。
そして・・・
その多くの子供たちが・・・
亡くなる前に言うんです。
声にならない声で・・・
「おかあさん、今までありがとう」
「おとうさん、いっぱい遊んでくれてありがとう」
そうなんです。
彼らの最後の言葉は、自分たちに尽くしてくれた親御さんや先生などへの
感謝の言葉なんです。
声が出なくなった子も・・・
最後に涙を流すことによって・・・
感謝の気持ちを伝えてくれます。
人は、この世を離れる時に一番純粋な心になります。
純粋な心は、感謝の心なんです。
「おかあさん、おとうさん本当にありがとう!!!」
わたしの息子である宗一郎も・・・
最後に気道にたんがつまりながらも・・・
言ってくれました。
「あ・り・が・と・う」・・・・・・・
その一言で、わたしたち夫婦は本当に救われました。
宗一郎は・・・
感謝と祝福の心に満たされて、光の世界に帰っていったんだと思います。
さみしくなんかありません。
大丈夫!!! 大丈夫!!!
いずれまた、光の世界で再会するのですから・・・
それを楽しみにして、この世をとことん楽しんでたくさんのお土産話を携えて
光の世界にゆきましょうね。
みんなみんな・・・
そこへ帰るのですから・・・
ありがとうございます。