メッセージ 177


  「どちらがいいかは、わからない」


  わたしたちは・・・
  目の前に起きたことに対して・・・
  すぐに「良いか悪いか」と考えてしまいますよね。
  目の前に起きたことをただ感じればいいのに・・・
  すぐに評価してしまうクセがあるみたいです。

  中国にこんなお話があります。

  中国の片田舎にある一人の男性が住んでいました。
  ある日、彼は名馬を手にします。
  それを見た隣の人は、やって来て「おめでとう、素晴らしくいい馬だね。
  君はラッキーな男だね」とお祝いをしてくれました。
  すると彼は、「このことが良いことだって、あなたはどうしてわかるんですか」と言うわけです。
  彼は、出来事に「良い・悪い」の判断をつけない人だったのです。
  お祝いを言いに来た隣の人は、彼のことを「変なヤツだ」と思いました。

  しばらくして、その国の王様が近くを通り、その馬に目を留めます。
  あまりにすばらしい馬なので「この馬を手に入れたい。お金はいくらでも払おう」と男に所望
  しました。
  それを聞いた隣の人は「良かったね、これで君も大金持ちだ」と言うわけです。
  ところが彼は、「私にとってこの馬は家族同然、手放すわけにはいきません。
  お金に交換できるものではありません」と、いとも簡単に断ってしまったのです。
  「バカだなぁ、こんなにいい話を断ってしまって・・・、大金が入るはずだったの
  に台無しだ」と隣の人はまた良い・悪いの判定をするわけです。
  すると彼は、「どうしてこれがバカなことだってわかるのかい、ねえ君」って答えるのです。

  そしたら翌日、その馬が逃げてしまって、いなくなりました。
  そこで、隣の人が「ほら見ろ。だから言ったじゃないか、売っていれば大金持ちになれたのに、
  馬もいなくなった。お金も手に入れ損なった。かわいそうなヤツだ」って言うのです。
  彼は、「どうしてこれが、かわいそうなことだって、君にわかるんだい」って言い返すわけです。

  確かに、昨日までいた馬が今日はいない。これが「あるがままの状態」であり事実です。
  事実は単に、昨日までいた馬が、今日はいないということだけです。
  それをあなたは、この事実をあなたの判断で「良い・悪い」と判定して観ているだけです。

  そして半年後、その馬が子馬を連れて戻ってきました。
  隣の人は「ツイてたね、君は!」とまた判断するのです。
  彼は、「一頭だった馬が二頭になった。これは事実だけど、それがいいかどうかはわからない。
  どうしてあなたにこのことがツイていると判断できるのか」と言うわけです。

  しばらくして、彼の息子がその子馬に乗って遊んでいたら、落っこちて足が不自由になってしま
  いました。
  それを見て隣の人が「気の毒に、息子さん、かわいそうなことをしたな」って同情するわけです。
  すると彼は、「骨折して足が不自由になったことが、どうしてかわいそうなことだって、あなたに
  わかるのか」と言うわけです。

  しばらくして、戦争になりました。隣の家の息子さんは徴兵されて、戦死して帰らぬ人になりました。
  隣の人が「君はラッキーだね、君の息子さんは落馬して足を折ったおかげで
  徴兵を免れて、今も元気に生きているけど、私の息子はいなくなってしまった。
  私はなんて不幸なんだろう・・・」

  そこでまた、彼が言うわけです。
   「どうして、それが不幸なことだってわかるのかい。君・・・」。


  ある出来事に対して、それが良いことか悪いことかはわかりません。
  判断することにはあまり意味がないのかもしれませんね。
  でもでも・・・わたしたちは、いつもいつも物事を判断して生きているのではないでしょうか!?
  人から何かを言われて、ある人はそれを悪口だと判断するかもしれませんが・・・
  それが悪口かどうかはわからないし、言われたことが本当に悪いことかどうかもわかりません
  よね。良いか悪いか考える時間があったら、そのエネルギーを「今に生きる」という方向
  つまり「今ここ」をあるがままに感じることに使いませんか!?

  宇宙はわたしたちに無限の幸せ・喜びを感じてほしんです。
  そのためにも・・・
  今ここを生きてほしいみたいです。
  「起きてくることはすべてがベストなんだ」と決めてしまって・・・
  「良い・悪い」の判断を捨てて、今目の前にある事実を受け入れてください。
  今ここを感じてください。
  今の自分の心を感じてください。
  それだけで・・・
  感謝の心が湧いてきますよ!!!

  考える人生から感謝する人生へ
  準備が出来た方は・・・
  シフトしてくださいね。

  それでは・・・
  ワープします!!!

  どちらがいいかは・・・
  だれにも・・・
  わからない。

  わからないことは・・・
  わからないこととして・・・
  受け止めるだけでいい・・・

  人生は・・・
  ほんにほんに・・・
  楽しいにゃ〜〜〜〜〜

  ルンルン・・・

  ありがとうございます。