「生きてくれてありがとう」
突然・・・
あることを・・・
思い出してしまいました。
宗一郎のことなんです。
痛みで苦しんでいる息子を・・・
わたしたちは真ん中にして・・・
夜、1時間ごとに寝返りをさせてあげました。
触るだけで・・・
痛がる息子を・・・
そっとやさしく手を添えて・・・
不自由な体を寝返りさせました。
悲しみが・・・
辛さが・・・
苦しさが・・・
痛みにあえぐ息子を通じて・・・
わたしたちの心に伝わりました。
ほとんど眠ることができない日々が続きました。
そんなある日・・・
息子が言うんです・・・
「おとうさん、おかあさんごめんね!」
「辛い思いをさせてごめんね!」
「ぼくが病気になったから、辛い思いをさせて・・・」
わたしたちは・・・
そんな息子の体をさすりながら・・・
「ありがとう、いいんだよ。」
「宗一郎が一緒にいてくれるだけで・・・お父さんたちは幸せ
なんだから・・・」
治る見込みのない末期がんの息子・・・
闇に落とされたような不安に苦しむ毎日・・・
顔で笑って、心でなく日々・・・
辛かった!!!
でも・・・
そんなわたしたちを・・・
いたわってくれる息子
辛かったけど・・・
ありがたかった!!!
この子の親でいられることが・・・
幸せでした。
息子とともに生きることができた10年間・・・
かけがえのない日々です。
宗一郎・・・
10年間・・・
生きてくれてありがとう!!!
宗一郎のお陰で・・・
今の幸せを感じることができます。
過去の苦しみを・・・
今の喜びに変えることができるように・・・
やっとなれました。
すべての過去に・・・
感謝できるように・・・
やっとなれました。
ありがとうございます。
宗一郎にお礼を言わせてね。
「ありがとう!!!」
「おとうさん、おかあさんの子どもに生まれてくれて!!!」
そして・・・
10年間だけど・・・
ともに同じ家族として・・・
生きてくれてありがとう!!!
これからも・・・
よろしくね!!!
ありがとうございます。