メッセージ 462


「息子の分まで生きる」


ぼくには・・・
とても愛していた息子がいました。

とてもかわいくて・・・
やさしくて・・・
あたたかくて・・・
まさに天使のような子でした。

大切な大切な・・・
最愛の息子でした。

その子は・・・
言葉に言えないくらいの・・・
辛く苦しく痛い思いをたくさんして・・・
小児がんという病で・・・
光の世界に8歳で帰ってゆきました。

辛いはずなのに・・・
苦しいはずなのに・・・
痛いはずなのに・・・

いつも・・・
ぼくに・・・
笑顔で接してくれました。

彼と過ごした・・・
すばらしい8年間。

辛いこともたくさんありました。
悲しいこともたくさんありました。
苦しいこともたくさんありました。

でも・・・
息子の宗一郎は・・・
そんなぼくたちをいつも励ましてくれました。

「おとうさん、おかあさん・・・」
「人はね・・・信じあって・助け合って・分かり合って生きてゆくんだよ」
「おかあさん・・・自分を責めないでね。ぼくの病気はおかあさんのせいじゃないから・・・
自分を責めることが一番いけないことなんだよ」
「悲しいときや辛いときほど・・・笑うといいんだよ」

いろいろな言葉で・・・
ぼくたちを励まし続けてくれました。

ほとんど意識のない状態で・・・
痰の詰まって言葉にならない言葉で・・・
最後に言ってくれた力強い言葉。
「ありがとう・・・」

ぼくは・・・
自分の人生を・・・
宗一郎の分まで幸せに生きようと思いました。

ぼくは・・・
宗一郎がなれなかった大人を今生きています。
そんなひとりの大人として・・・
彼が体験したかったさまざまな喜びや幸せや悲しみや苦しみを・・・
今ぼくが精一杯生きることで・・・
彼とともにこの人生の中で味わっているような気がします。

ぼくは・・・
息子の分まで幸せに生きようと思います。

彼は・・・
いつも・・・
ぼくの心の中で・・・
あたたかく輝いてくれています。

ぼくの幸せが・・・
ぼくたちの幸せが・・・
宗一郎の幸せになるんだと信じて・・・

一日一日・・・
平凡で普通の奇跡の日々の中で・・・
たくさんの幸せや喜びに気づいて・・・
ささやかでもいいから・・・
感謝を重ねることができる日々を過ごしてゆきたいです。

ぼくにできる・・・
息子への恩返しは・・・
今を幸せに生きることだと思っています。

今日も・・・
与えられた命です。
生きたくても生きられなかった息子の分も・・・
大切に大切に生きてゆきたいです!!!

どんなに辛くても・・・
どんなに悲しくても・・・

ぼくは・・・
与えられた命を輝かせてゆきたい。

息子の分まで生きる・・・

それが・・・
ぼくの力になっています!!!

ありがとう・・・
宗一郎!!

ルンルン・・・

ありがとうございます。