「お金さん、ありがとうございます」
風邪で休んでいる娘の友里と・・・
二人で汚れてしまった1円と5円と10円の硬貨をきれいに磨いて
あげました。
いろいろな人の手を渡り、さまざまな人生を見続けてくれた硬貨さん
に、まずは人肌のお風呂につかっていただき、たまりにたまった疲れを
とってもらいました。
そのあと、むすめとわたしが汚れた硬貨さんの体をゴシゴシと力をいれて
洗わさせていただきました。
娘は、とてもおもしろがってやっていました。
1円さんは身が軽いせいか、あまり汚れていませんでしたが、5円さんと
10円さんは、かなり汚れていました。
5円さんをゴシゴシ洗っていると、黄金色になってくれました。
5円さんの絵柄は、稲穂なんですよ。
その稲穂と同じ色なんですね。
汚れた色は表面だけで、本体の色はいつも黄金色なんですね。
10円さんの汚れは、とくにひどかったです。
それだけ、苦労しているんですね。
ゴシゴシと無心に洗っているときに、10円さんたちの声が聞こえてきました。
「ありがとうございます。今までこんなに気もちよく幸せに感じたことをして
いただいたことはありません。」
「いつもいつも人の手から手へ振り回されるばかりでした。」
「こんなに気もちいいことは初めてです。本当にありがとうございます。」
10円さんの本当の姿は、ものすごくきれいでした。
輝いていました。
1円さん、5円さん、10円さんを磨いている時、涙がでてきてしまいました。
これは、自分ではないか・・・
自分のまわりについている囚われという垢を落としているような気もちになり
ました。
そうなんです。
みんな、本当の姿はキラキラ輝いているんですよね。
ただ、その輝きがいろいろなものによって見えないだけなんですよね。
磨けばいいんです。
自分で磨けばいいんです。
どんなに汚れていてもいいんです。
磨けば光輝くんです。
ゴシゴシ・・・
ゴシゴシ・・・
今の体験が大切です。
どんな体験も自分の心を磨くための大切な宝物です。
悲しみも・・・
苦しみも・・・
病気も・・・
事故も・・・
災害も・・・
喜びも・・・
幸せも・・・
安らぎも・・・
争いも・・・
戦争も・・・
死さえも・・・
大切な大切な心を磨くための体験なんです。
感謝という光をつかって、心を磨いてくださいね。
人生は、素晴らしい!!!
今、手は硬貨さんたちを磨きすぎてボロボロですが、心は晴れ晴れしています。
汚れは汚れではありません。
汚れはその人が自ら自分を磨き出す時まで、自分の本心の輝きを傷つけない
ように守ってくれていたんです。
だから・・・
汚れさんにもありがとうございますなんです。
ゴシゴシ・・・
ゴシゴシ・・・
汚れさん、今までありがとう・・・
もう大丈夫だよ!!!
自分で光り輝けるから・・・・・
これから、わたしのところにやってきてくれた硬貨さんには、ゆっくりお風呂
にはいってもらい、体をきれいに洗ってさっぱりしてもらいたいと思います。
そして、あらたな気もちで世の中に旅たってもらいたいです。
幸せと喜びと感謝の心とともに・・・・・・
ありがとうございます。
無限の無限の・・・
素直で明るくあたたかく・・・
うれしい・たのしい・しあわせ・だいすき・あいしてる・ついてる・ありがとう
ありがとう ルンルン ありがとう ルンルン ありがとうございます
1円さん、5円さん、10円さん磨かせてくださって感謝しています
またたくさんお友達を連れてきて遊びに来てくださいね
ありがとうございます