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やけど
Kimoto Satoshi Alpine Climbing School
山ではやけどは縁遠いけがかもしれません。というのは高くなればなるほど沸騰する温度が下がるからです。でもあと少しでお湯が湧くというときになぜかよく鍋をひっくり返して熱湯を そこらにこぼしてしまいます。火に鍋をかけているときは動く場合は必ず誰かが鍋を押さえるようにした方が無難です。
やけどはのひどさはその広さと深さで判定します。
九の法則
九の法則というのがあります。腕一本が九%。脚一本は前半が九%、後半が九%で、全部で十八%。胸が九%。お腹が九%。背中が九%。お知りが九%。顔と頭で九%。残りの1%は手のひらで隠せる陰部で、手のひらの面積が1%と考えます。1%のやけどは病院に直行です。深さに関しては上っ面だけ、つまり表皮のやけどの場合はT度熱傷。この場合は冷たい水を30分以上かけます。T度熱傷は一週間くらいで治ります。
水ぶくれができた場合はU度熱傷です。真皮と呼ばれる部分まで焼けています。U度熱傷は0.5%のやけどがあれば病院に直行です。U度熱傷が30%以上あると命に関わります。九の法則で範囲を考えてみてください。U度熱傷は傷の深さで二つに分けています。真皮浅層と真皮深層です。これは傷の直りと関連しています。真皮深層のやけどはかなり重症です。
もっと深くまで焼けてしまったらV度熱傷です。毛根や汗腺まで達する傷です。皮下組織まで達しています。ここまでくると自分の力で皮膚を再生することができません。 ケロイドとして残ってしまう重症です。近くが麻痺して痛みを感じません。
やけどはとにかく冷やすしかありません。 衣類の上から熱湯をかぶった場合は衣類ごと水をかけて冷やします。ひどいやけどはとにかく病院へ直行です。山中であればヘリを要請します。水泡ができたら破らないようにします。破ると感染症が心肺です。熱傷も凍傷もとにかく水泡は破らないよう注意します。これはその後の回復ともからんできますので要注意です。
自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
木本哲プロフィール(「白夜の大岩壁・オルカ初登頂」のページから)……公開を取りやめています
僕のビッグ・ウォール・クライミング小史……公開を取りやめています。「目次」を参照してください
Satoshi Kimoto's World(木本哲の登攀と登山の世界)……海外の山もさまざまなところへ登りに出かけました
しぶとい山ヤになるために=山岳雑誌「岳人」に好評連載中……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと
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