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映像 TV&MOVIE 撮影ガイド
（これまでいろんな番組の製作に携わりました。中には一部題名が異なるものがありますが、番組内容は理解できると思います）
驚異・失われた世界／エンジェルフォール左壁初登攀(TV東京系・土曜スペシャル) 1984
Climbing of Angel Fall 2ｈプロダクションサイドから、たとえ壁が登れなくても登ったことにすると言われていたくらい登攀成功は覚束ないと思われていたプロジェクトであった。だが、何とか壁の弱点をついてエンジェルフォール左壁を初登攀した。当初、新ルート開拓希望ラインは滝身すぐ左の壁に走る中央のクラックラインだった。実際、それを目指して真下まで偵察に行ったのだが、滝つぼから噴出す水流がまるで台風の接近に伴う暴風雨のように激しく、あまりの強さに瀑布の中に入っていくことができなかったのだ。仕方がないので僕たちは左の側壁から中央へ出て行く第二案を採用した。実は、当初は15分だけ登攀の映像を使うということで、メインはカマラタに住む村人の生活を追う内容だったのだが、エンジェルフォールは絶対に登れるからといって僕たちは登攀・完登を画策した。登るにつれて周辺の景色や奥地で生活する村人の映像を加える企画案は廃棄され、ついにはスペシャル番組２時間枠すべてが登攀の映像になった。映像は最後に嘘があるのが残念だし、そのために確かに格を落としている。実際に登攀を終えたのは午後11時30分のことで、パートナーから引き継いだ最後ピッチは真っ暗闇の中で登ったのだ。たとえ画面に何も映らなかったとしても最後までドキュメンタリーとして真実を追い、撮影をしていれば映像の内容も格も数段上がったことは間違いないだろう。毎日グラフに載った登攀終了直後の写真があまりにも迫力があり、この写真を活かさなかったのは本当にもったいないと思うからだが、この写真を活かす手法も取れたのではないかと思うと残念な構成だ。
魔境・ギアナ高地／アウヤンテプイ探検(TV東京系・土曜スペシャル)
Exploring of Auyan Tephuy 2ｈ悪魔の山と名づけられたエンジェルフォールを擁するテーブル台地を探険した。珍しい動植物を追い、植物学者もいたせいかまるでＮＨＫの教育番組のような作りになったが、案外面白い番組だった。ギアナ高地特有の食虫植物はもちろん、最大級のランから最小のラン、アリに生えた冬虫夏草、素性がよくわからない植物、コアリクイやオポッサムなどこのテーブル台地に生息している動植物が紹介されている。
神秘のイワナを求めて(日本テレビ系･Time21)
Iwana 1ｈ岩魚釣り」という単行本を基に釣り師植野稔の渓流釣りを追った。ノンフィクションなのだが、うまい具合に最後に大物が釣れ、話が盛り上がった。ドラマチックな映像が源流釣りブームを巻き起こした。釣り人が入ったあとでも丁寧にポイントを追い、釣り残した魚をちゃんと釣っていく。さすがにプロの釣り師だっただけのことはある。「源流の
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