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Kimoto Satoshi Alpine Climbing SchoolRICE
けがをした場合の応急処置の基本はRICEと表される。RICEは四つの処置の頭文字を並べた語呂合わせで、RはRestの頭文字で安静を意味し、患部に余計な力が働かないように注意を払えということである。IはIceで氷冷を意味し、傷んだ患部はまず冷やせということである。この場合、患部の冷やしすぎに注意が必要になる。CはCompressionを表し、包帯やテーピングテープで患部を圧迫することを意味している。この場合、患部の圧迫のし過ぎに注意が必要となる。圧迫しすぎると血行が阻害され、かえって患部に悪影響を及ぼすことになる。EはElevationで挙上を意味する。挙上とは、けがの部位を心臓より高く挙げることを指す。
打撲、捻挫などのけがの場合、応急処置がその後の治療期間の長さをも左右することになるので、けがをした場合は適切な応急処置を施すことが何よりも大切になってくる。だが、町場にいるのと違って、山では必要な応急処置ができないことが多いのは言うまでもない。何しろ自分自身の力で最後まで行動しなければならないことも多いから機転を利かせることも大切だ。山は杓子定規に考えていたのでは生命が危うくなることもある場所なのである。
普通、けがをした直後は、損傷を受けた組織から内出血が起こり、これが腫れや痛みの原因となる。したがって、患部を安静に保ち、ビニール袋に入れた氷雪や冷水で濡らしたタオルで患部を冷やし、この上から包帯などで圧迫し、患部を心臓より高い位置に保つことが必要になる。最初に行うこの応急処置方法を「RICE法」という。患部を冷やすのは氷が一番だが、冷やしすぎないよう10分から15分ずつ繰り返し冷やすようにする。けがをした部位を冷やすのはせいぜい翌日までで、それ以後は腫れを抑えるために温めるのがよいとされている。患部へのマッサージや飲酒はけがをした日やその翌日は腫れがひどくなる恐れがあるので控えることが大切になる。
自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
木本哲プロフィール(「白夜の大岩壁・オルカ初登頂」のページから)……公開を取りやめています
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Satoshi Kimoto's World(木本哲の登攀と登山の世界)……海外の山もさまざまなところへ登りに出かけました
しぶとい山ヤになるために=山岳雑誌「岳人」に好評連載中……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと
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