2010年2月20日  甑  エガ瀬 小潮 満潮 10:16  むさし

⇒2010turi























































エガ瀬釣行記

4時過ぎにエンジンスローとなり目が覚めた。
弁慶も平瀬も通過、いきなりの沖瀬からの渡礁である。
今日は小潮、あの天気図なら当然渡す1級瀬。スーパー常連さんしか乗せてもらえないポイント。
以前瀬替わりで途中からお邪魔させてもらい、40オーバーが文字通り入れ食い。その凄さは知っている。
しか結構海はうねっていて、瀬渡しに苦労。
その後の沖のヘタも苦労。
ネンガ瀬も苦労。
断崖も、挙句はあの着けやすいよどおしですら・・・。
で、我々が絵が瀬にようやく降り立ったのはもう5時15分ごろだった。
1時間以上も、うわんうわん揺れる船の上で、流石の野間ちゃんも船酔い気味。


今日も撒き餌はオキアミ2角に集魚剤2つ、パン粉1つのワンパターン。
ただし集魚剤はいつものブルーアイがなくて初めて使うメガレッドとかいうもの。
スパイシーな香りでグレを誘うとかなんとか書いてある。
スパイシーというよりはなんじゃこりゃ、って感じ。普通集魚剤はお菓子の様なおいしそうな甘いにおいがするのに、こいつのはどちらかというと腐ったようなにおい。
思わず「くっせー、なんだこりゃ」とつぶやいた。
準備万端夜明け待ち、で干潮の渡礁となればやるこたひとつ、カメの手取り。
野間ちゃんのぶんと、くまさんとこと、といつもより頑張ってたら気が付いたら空が白々と(笑)。
あわてて撒き餌を撒き始めたのが6時20分くらいだった。
今日の釣り座は海に向かって右に野間ちゃん、左に私。
伝説の最強バレーチーム「オレンジアタッカーズ」の布陣だわな。
と、爆釣を信じた。が、セッターがいなければただのおっさんでしかないことを、後で痛いほど知らされることとなる・・・。

7時10分過ぎ、もう十分明るくなったところで道具をとりにベースキャンプへ。
そこでぽつんと置き忘れられたお神酒発見!ちょっしもたあ!普段だったらコマセを始める前にする儀式、慌ててそれから行った。
おまけに向かい風で注いだビールのほとんどが海に届かない。
「ばーか。もうきょうはだめだよ〜ん!」って恵比寿様に拒絶されたような・・・。
スターティングタックルは迷いに迷った挙句号1.5号竿、ハリスは2号を1.5ヒロ。
3Bの固定、ウキ下1.5ヒロ、針はひねくれ5号からのスタート。



7時半ちょい前から実釣開始。うねりが残っててしぶき浴びぃの足許洗われぇのの釣り。
仕掛けがさらしに揉まれて落ち着かない。エサもとらえない。
ならば、とG4をハリス中央に1つうち、ウキ下を2ヒロに。
うねりの合間を狙って瀬際を責める。
なかなか当たりが出ないまましつこく瀬際を責めていると、いきなりキュン、と浮きが入った。
くん、っと一回しめこみのあとすぐに竿先が軽くなる。針外れ。あの当たり、あのタイミングで何で??
そのあと際は全く無反応。
竿1本くらい離れたところでもぞもぞ、っと浮きに反応。
仕掛けを張って待っていると、ウキがつ、つつー、っと・・・。「!!」・・・素バリ。ほへ?? 次もまた同じ。
なれば、と次は浮きが沈んでもほっといた。
つーつぅーと1mくらい沈んだウキが更に加速したのを確かめて合わせを入れる。
のった。ほっとする。すんなり浮いてきたのでほいっと抜きあげ。30cm。坊主脱出、ほっとする。
すかりに入れて裏の潮だまりにぽいっ。
さあ、頑張って数釣るぞぉ、と気持ちは遥か空回り。その後また海は沈黙。
際もちょい先も沖の潮目もウキ下も竿1本ちょっとまで色々試すがあたりが無い。
あたりが無いどころかむき身が全く齧られもしない。
なんて日だ。寒グレの食い渋りが・・・なんて不吉な書き込み、やめときゃよかった。まさにその通り。
このとき大師匠ならどうするだろう?最近行き詰った時は必ず自分に問いかける。
やっぱり沖の潮目に撒き餌とうまく同調させて当たりが出る棚まで上手に仕掛けを送りこんでいくのだろう。そう思って水中ウキに変えて、沈め釣りを試みるが底潮が流れていないのか仕掛けはその辺に止まったままである。
いかん。何しても喰わん。
引き出しの中はもうひっくり返してかたかた振っても何も出てこない。
時合いを待つしかないのかな・・・そう思って元の仕掛けに戻して2ヒロで瀬際をまた丹念に攻める。

退屈な時間がどれだけ過ぎたろうか。
潮はどんどん上がってきて手前の高場へとじわじわ退却を余儀なくされ、瀬際のポイントはどんどん遠くなってたその時、ウキが全く前触れなく、くぅー、んと綺麗に入って行った。竿を立てると一気に持っていく。
かなりな大物の引きだ。慌てて糸を出しながらジャブジャブ洗う先端へと移動し戦闘態勢を整える。奴は瀬に沿うように更に左奥に突っ込んでいく。
無理は出来ない瀬に道糸が触れそうな角度である。
更に前に出て愛竿を突き出し耐える。ものすごい重量感。レバーブレーキを使い、竿を立てて乗せるのだがそれも一瞬。すぐにのされる。
それを2,3回繰り返した。完全にフリーにもしてみた。
が、奴は止まらない。疲れを知らない。いつかネンガ瀬でやられたあの化け物みたいなスピード感こそないものの重量感は負けず劣らす。
道糸ぼろぼろになってもいいや、こうなったら持久戦。
と、そう心に思って十分糸を出し、こんだけ出せばそうは切れまいとテンションをかける。
勝負に出たこちらの雰囲気を察知したのか、更に奴は突っ込んでいく。が、向きが若干沖目に変わった。
よし、しめた!と力いっぱいの格闘。竿は満月、耐える耐える。が、それでもじわじわと糸が出される。
一瞬の強烈なしめこみで竿がのされ、更にレバーブレーキで体勢を整えたが動きが止まった。
張りついてしまったらしい。糸を緩めたり竿をあおったりして一瞬出たか?と思ったのだけどふいっとテンションが抜けた。
万事休す。残念っ!!ハリスの結節部から飛ばされてた。振り向くと野間ちゃんと目があった。「ははは、勝負にならんかった・・・」

そのあと納竿12時半まで当たりが1回、竿が曲がったのは2回だけ。
50cmの青ブダイゲット。当たりが無く差を曲げたのは、なんとウツボ。ふかせでウツボが食ったのは初めての経験。
今日の海のおかしさを象徴するようなものだったように思う。
とにかく今日の海は変だった。時間を短縮する釣行記では「なあんだそれなりに楽しめたんじゃん」って言われそうだけど、餌は取られない当たりは出ない、うねりがひどくて仕掛けを思うに流せない、と退屈で散々な釣りを強いられた大変くたびれる1日でありました。
のまちゃんと、くやしいね、つかれたね、ひどいめにあったね、などとマイナーな言葉を連発しながら帰りの車をころがすことでした。
帰って来てからの片づけはラクでした。釣れたクロはメスでした。
腸の中はそれなりに撒き餌を食べていましたが、卵巣はぺしゃってた。
これってもしかして産卵後??週末集団産卵でもあっての食い渋りだったのか、な〜んて勝手に想像したりしています。
まあしかし、へたっぴーなんでしょう。まだまだ腕を上げ引き出しを増やさないと。
カメラや時計を忘れたりお神酒の儀式を失念したり、といつもの自分で臨めなかったのも敗因のごく小さな一つかな。
以上、ながながと敗軍の将状況を語る、の巻でした。ちゃんちゃん。