<管理人の庶民発言>
今回の習作展は、主に卒業制作のための準備運動のような作品を展示したそうだ。
私からすれば、「これが準備運動?!」というような作品ばかり。
ご覧になっていただくとお分かりのように、モチーフは裸婦。
今、私にはある一つの疑問が・・・。どうして、どおーして!コレなのか・・・。
お互いに忙しくてそんな情報交換もできない・・・。
高校生くらいの男の子が二人、東雲のエスキース帳を1ページめくった途端、恥ずかしそうな笑みをこぼしていた。
そしてそうっとページを元に戻すと、お互いにコチョコチョと言葉を交わしてそうっと会場から出て行った。
ページをめくっていきなり女性のヌードが描いてあったらドキッとするだろう。
芸術なんだと分かっていても、私はヌード作品を観ると直ぐに「観ちゃいけないんだ」と思い、目をそらす。
しかし、東雲の『友人K』『裸婦』という作品を観た時、私は「この絵をずっと観ていたい」と思った。
淡い色で、女性の美しさや優しいイメージが感じられた。
もしかすると、女性のうしろ姿だったから、ずっと観れたのかもしれない。
とても残念だ。私は東雲の目線に立ってその絵を観る事ができない。
(本人に「どうしてコレなの?」と聞けばいいんだけどね)
彼女には、「裸婦=女の裸」というイメージは無い。
彼女に、庶民の抱くつまらない概念は存在しない。