2013年9月15日 マリオ・カローサ判事、軍事クーデターの「陰謀過程」の調査を開始。アルタミラーノ元社会党書記長(93)は、「キリスト教民主党(DC)がアジェンデ政権協調から脱落しクーデターを招いた」と指摘する。DCは「(当時は)民主的野党の立場をとっていた」と反論。

9.11 サンティアゴで若者集団とカラビネロス)が衝突。264人が逮捕され、警官42人が負傷する。

9月11日、ピニェラ大統領、「民主主義破壊と人道犯罪は直接手を下した者の責任だが、制度上、阻止すべき立場にありながら怠った者にも責任がある」と指摘し、当時の最高裁判所や政治家を暗に批判した。また、「和解には真実追究と正義追及が不可欠であり、それなしの和解は砂上の楼閣になってしまう」と、人道犯罪追及や賠償の必要を強調した。

 

バチェレーの父は、アジェンデ社会主義政権の高官で、クーデターに反対したアルベルト・バチェレー将軍(空軍)だった。軍政に「反逆罪」で糾弾され、拷問されて死亡した。
妻アンヘラ・ヘリアと娘ミチェルは、ビジャ・グリマルディで数カ月拷問された後、欧州に亡命した。

 

9.10 ベネズエラ米州人権条約から正式に脱退した。同時に米州人権委員会、米州人権裁判所からも脱退した。マドゥーロ大統領は米州人権裁判所(CIDH)を米国の利益代表機関にすぎないと非難する。

9月8日 サンティアゴで、軍事クーデター40周年にあたり6万人集会。軍政下で殺され氏名が判明した約3230人の名前を刻んだ石碑前に集まる。

9.07 ベネズエラで政府転覆の陰謀が発覚する。マドゥーロ大統領の発表によれば、「コラプソ・トタル」(全面的崩壊)作戦と呼ばれ、ホワイトハウスの指示の下、10月に発動する予定であったとされる。

9.04 チリの裁判官組織「司法権判事協会」、軍政時代に裁判官が犯した過ちを謝罪。法廷はクーデターを支持し、多くの市民の人身保護請求を拒否した。

 

9月3日 ブラジル上院、米NSAによるルセフ大統領スパイ事件に関する「議会調査委員会」を設置。

 

9月2日 ルセフ大統領の電話、携帯電話、eメイルがすべて傍受されている、との報道。グロボTVがスノーデン氏から得た情報として報じた。外相がブラジル駐在米大使に説明を要求する。

8.15 パラグアイ新政権が発足。オラシオ・カルテスが大統領に就任。これに伴いUNASURの資格停止処分が解除される。

8.15 コレア大統領、ヤスニ国立公園内の油田開発を解禁すると発表。内外から激しい批判を招く。同油田の開発は、07年にコレア自身により禁止された。

8.26 ベネズエラ治安当局、マドゥーロ大統領とカベージョ国会議長の暗殺を狙った陰謀を摘発した、と発表。コロンビアから潜入した暗殺団を逮捕したとする。

 

12年5月 ボリビアのロジャー・ピント上院議員、公金横領などで起訴され、ラパスのブラジル大使館に亡命をもとめる。

13年8.23 ピント上院議員、ブラジル大使とフェラーソ上院外交委員長の手配によりブラジリアに脱出。大統領も外相も事前に知らされなかった。

8.25 マドゥーロ大統領、昨年8月にファルコン州で起きた製油所爆発は破壊活動によるものだった、と発表。この事件では42人が死亡、8人が所在不明となっている。

8.23 キューバ人医師が、東北地方、アマゾン川流域地方に配置される。計画では4千人が配置される予定。

12年10月 ハバナでコロンビア政府とFARCの和平交渉が始まる。FARCは制憲議会開設による新憲法制定を主張。

7.24 コロンビアの国家歴史記憶センター、報告書を大統領に渡す。サントス大統領は「治安部隊による重大な人権蹂躙の責任は政府にある」とし、国家責任を認める。またFARCも犠牲者の一部に対する責任を認めた。

報告書によれば、1958〜2012年の間に22万人が死亡したが、うち81%は市民。このほか2万5000人の強制失踪者がおり、事実上、殺されたと見られている。
虐殺事件の67%は軍・警察および、これと連携する極右準軍部隊の犯行。ゲリラは17%とされる。

8.18 「パラグアイ人民軍」(EPP)、北東部のブラジル人経営の農場を襲撃。用心棒5人が拉致され、森の中で射殺された。当局統計では07年以来、EPPにより31人が殺された。

 

8月16日 マドゥーロ大統領、国際社会にムルシ前エジプト大統領復帰を働き掛けると声明。エジプト駐在大使を召還する。

8月15日 オラシオ・カルテス新大統領が就任。就任演説で、貧困との闘い、犯罪取締などを表明する。カルテスは富裕層の代表で、過去に麻薬密売、資金洗浄に関与、「ナルコプレジデンテ」と呼ばれる。

 

8月9日 メキシコの先住民発展委員会などが先住民族1110万人の生活状況を報告。児童100人中、24人が小学校を卒業する。中等学校に進学するのは100人中7人だけ。

8月7日 ベネズエラ最高裁は、大統領選挙やり直しを求めた野党側の訴えを却下。

 

8月1日 サンパウロフォーラムが開かれる。「太平洋同盟」による分断工作を糾弾。ルーラ前大統領は開会演説で、「左翼諸党は老朽化している。新しい左翼モデルを構築せねばならない」と強調する。ボリビアのモラレス大統領が閉会演説。「経済が不調だと、イデオロギーは何の役にも立たない」と提起する。

 

7月12日 パナマで北朝鮮の貨物船が臨検され、ミサイルなどが発見される。ハバナで積み込まれたと見られるキューバ糖の入った数多くの袋の下から兵器類が見つかった。

 

7月9日 OAS大使会議、ボリビア大統領機事件を国際法と国家元首不可侵性の違反として糾弾し、欧州の関係4ヵ国に説明を求める決議を採択。決議案はボリビア、ベネズエラ、ニカラグアが共同提案した。米加両国は、議題そのものに反対し、決議の際は留保した。

7月5日 マドゥーロ大統領、スノーデンの人道的亡命を許可すると発表。

7月2日 ボリビアの大統領専用機、フランスとスペインから上空通過を拒否され、ウィーンに緊急着陸。オーストリア当局は機内を調査しスノーデンが乗っていないことを確認。

 

6月30日 チリで、次期大統領選挙の予備選挙。野党連合「新多数派協定」(PNM)は、社会党のバチェレー前大統領が73%を上回る得票で圧勝した。与党連合「同盟(アリアンサ)」は、極右政党「独立民主連合」(UDI)のロンゲイラが勝利する。

 

6月27日 米国務省、エクアドールがスノーデン亡命を認めれば重大な結果を招く、と警告。コレア大統領は、「決定は主権の問題だ」とし、米国から与えられてきた特恵関税待遇を一方的に破棄した。対米貿易は年間100億ドルで、エクアドール貿易全体の35%、多くのエクアドール人出稼ぎを送り出している。

6月21日 ルセフ大統領がテレビ演説。公共サービス向上のため市長、州知事、政府各部門の長に協力を呼び掛けた。平和デモを民主的意思表示の手段として再び讃えた。

6月20日 全国80都市で合計100万人がデモに参加。一連の抗議行動で最大規模となる。大統領は予定されていた訪日を延期する。

6月10日 サンパウロで公共輸送料金の値上げに対する抗議行動が始まる。

6月17日 リオデジャネイロをはじめ18都市で大規模な抗議行動。リオ中心部では暴動に発展する。ルセフ大統領の支持率が初めて下落。

6月19日 サンパウロ州・市およびリオデジャネイロ州・市は料金値上げを撤回する。

6月15日 サッカーのコンフェデレーション杯が開始。ルセフ大統領の開会宣言はしばしは野次で中断される。